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1章 出会い
追想 永劫と神子
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アマネ達は、交戦を繰り広げた場所から半日ほど歩き、自分たちの国であるジョウランへ帰還した。このゴリョウ大陸で唯一、人々が治める国家だ。
簡素な木造の平屋が立ち並ぶ町。あちらこちらで外に寝転ぶ者、生気なく俯く者が目につく。商店も構えるものの、呼び込みすらない静かな町に響くのは、子供たちの元気な声だけだった。まさにその声が、この寂れた町を支える唯一の支柱だった。
国と呼ぶには一日で全てを回れるぐらいの広さしかないジョウランで唯一しっかりした作りをしている石造りの建物の中へとアマネとジンは入っていった。
アマネ達が中に入ると、中にいた兵士やこの国を支える文官達は皆奇策に挨拶を返しアマネの事は剣姫と親しみを込め呼んでいた。
アマネと兄はそんなジョウランの兵士と文官達の中を抜け奥へと向かい立派な門をノックする事なくはいると中の広間には二人の男性がいた。
軽い羽織を身に纏い、羽織から黒い右上腕をさらけ出した40代くらいの無精髭の男、ジョウランを収める将タチカゼと兄と同じ年であり整った顔立ちに爽やかな笑みをした国の王ミナトがいた。
「おかえり、アマネにジン…その血…! どうしたんだ?」
ミナトは挨拶をするやいな、アマネとジンについた乾いた血をみて慌てて質問を投げかけてきた
「アマネとジンただいま帰還しました。それに伴い報告があります。魔物が出て被害を受けたというサンヨウ村の調査に向かいその近くを調べていた際にスイレンの皇の剣と交戦しました。
これはその時の血です。既に力を使い魔物へと姿を変えてたので…何故その場にいたのかは分からずです」
アマネの報告を受けたミナトは驚き心配そうにアマネをみていたが、タチカゼは思案するように顎を擦り
「それで、闘いになり皇の剣を退けたのか、数は何人だ? 皆変化していたか?」
タチカゼは興味が別にあるようにアマネを問いただした
「数は5,刀を持ち近接したもの者が4人、理性が少しあり弓を扱う者が1人、私が3人をにい⋯兄が2人を討ち取りました」
そう言うとタチカゼは皇の剣がいた事実よりアマネ達の闘いに興味を示し、楽しそうな顔して二人をみていた
そんな様子と裏腹にミナトは心配したようにアマネに向け
「アマネ、巷では君を剣姫と呼び、闘いを賞賛するものが多い⋯だけど身体には気をつけてくれ命は1つしかないから」
そうミナトはアマネに声をかけた、後ろで兄が小さい声で、「俺は⋯?」と呟いていたのはアマネにしか聞こえてはなかった
「お前達兄妹には驚かされる。アマネは美しさとその刀の技量で剣姫と呼ばれ、兄はそんな妹の影に隠れる形で技量を隠し支えている⋯ゆくゆくはこのジョウランの発展に貢献を期待しているぞ」
そう笑いながら話すタチカゼは気さくのよい人間に見えるが誰よりも戦闘に長け、そして闘いを愛してる人物だとアマネは知っていた。
この国を豊かにしたいと願う、国の王ミナトと神々との闘いで自信の力を示したいタチカゼは利害では一致してる部分が多いが根本では違っていた。
ジョウランの国は昔はもっと豊かであった、多くの人が人の為にと集い国を大きくしていった。
また隣国のホウランやデンドとは友好とまではいかずとも、大きな問題等なかった。
しかしミナトの両親がアマネが生まれる前に亡くなり、国は変わっていった。
ミナトの両親がホウランの兵士に殺されたのだ。
ミナトの両親がホウランの国に親睦として出向いた際、ホウランを収める、不浄の神は理由はわからないが、突如狂い二人を含めて出向いていた多くの文官と兵士を殺した。
怒った多くの民は元々信仰等してなかった神々の存在に怒り多くの血が流れた、そして人々の中には闘いで流れる血を好み武勇で名を響かせるタチカゼのような者も出てくれば、それに疲れ国を出てスイレンに向かう者も多かった。
淀んだジョウランの国には魔物も溢れ、アマネ達の故郷も滅んだ、アマネとジンはジョウランが収める土地にある小さな村が生まれだった、しかし突如として魔物に襲われまだ小さかったアマネは兄に抱かれ命を繋いだ。
幼き兄は生きる為に闘いを学び、アマネを育てた。
アマネもまた兄の為に闘いを学んだ、いつしかアマネは剣姫と呼ばれ、兄もまた剣姫の兄として国で頭角を現してきた。
しかしそんなジョウランに今度は皇の剣まで現れた。友好国のホウランの為にスイレンが出したのか、意図がわからなかった。
そんなアマネの考えを呼んだかのようにタチカゼは笑いながら話した
「皇の剣、気になるか? 剣姫。簡単だソルメーラの神子が見つかったんだろう。変わりを探しているのだ」
タチカゼの話に部屋にいる全員が驚いたそんな様子をみてタチカゼは何か別の事を考えるよう話始めた
「ソルメーラは永劫の力で依り代とともに生きてきたと言われているが、実際は違う。完全に死を無くすことはできなかった。なぜなら、それは自分を生んだ死の神の力に逆らうことになるからだ。」
タチカゼは皮肉に満ちた口調で語り続けた。
「だからこそ、ソルメーラは生と死の狭間に魂を固定する仕組みを作ったんだろう。いわば『死んだ人間が別の形で生まれ変わる』みたいなものだな。そして新しい依り代が見つかるまで、自身の力や意志を眷属に宿らせている。これが理由で、ソルメーラ自身が直接表舞台に現れることはないんだ。その代わり、『神子』と呼ばれる新しい生まれ変わりが誕生する。」
アマネは淡々と話すタチカゼに驚愕した、そんな話に今まで興味を持たなかったのは自身だが、闘いを好むタチカゼは何故そんな知識があるのかと、隣にいるミナトも同じく驚いてる事から知れ渡った事実ではないのだろう
「流石のソルメーラも他の神々の力もある中、大陸全てを見通すの無理だろう、皇の剣はソルメーラの目みたいなもんだ、ソルメーラの力が分け与えられた連中はソルメーラの権威が及ばない地に行こうがソルメーラの目にはなる探してるか見つけたんだろう自身の身体を」
そう話すタチカゼはしっかりとアマネの目をみて話していた。
そんな話を終わらすようミナトは
「しかし皇の剣の目的が何にせよ切ったのだ、ソルメーラの目がタチカゼの言うように皇の剣を通して見ることが出来るなら、理性を無くし彼から襲って来たとは言えこのまま何も無いとは思えないな」
不安げに語るミナトと対照的にタチカゼは楽しそうに国の長であるミナトに対して敬意なく
「そうだな、向うから何か反応起こしてくるだろうし待てばいい、闘いになるならそれも良しだな」
そういいタチカゼは自身の長刀を抜き眺めていた
ミナトはそんなタチカゼに困ったような顔した後アマネ達に向かい休むよう告げた
部屋を出たアマネは兄に
「兄さん、このまま家に帰る? 私はちょっと市場によって食材を買いにいくけど」
と話すと兄が自分を置いて一人で帰るはずは無いと思って聞いたアマネの予想通りの答えが帰ってきた
「死闘を繰り広げた妹にメシ買わせて一人帰ったら不味いだろ、ついてくよ」
苦笑いしながら言う兄に微笑みながらアマネは兄と共に市場に向かった
市場は多少なりとも賑わいを見せていたが、周りには武装に固めた人々だらけで、非武装の人間は数えれるだけだった
アマネ達が干し肉を売ってる店主に話しかけると店主は驚いたようにアマネをみてその血がついた服へと目を移してからアマネに話しかけた
「剣姫さんは合う度にビックリさせてくれるなぁ、綺麗になるは勿論だが、何というか、、まぁ豪快だな、ウサギの干し肉4つだね、これはサービスだよ今日取れた新鮮なイノシシの肉だ火を通して堪能してくれ」
そういいしっかり編んだ藁の袋にいれ手を出した兄に渡した。
アマネは御礼を言うと、他に向かった先々の店から同じようサービスを追加され、兄の手はどんどん塞がっていた
流石に多すぎて日持ちしないものが増えてきたら困るので兄に声をかけ切り上げるよう提案すると兄は「俺の時にはサービス何かないのに⋯」
と不満気に語りアマネに同意して帰路に向かった
暫く歩きながら時折町民と声を交わしアマネとジンは自身らが暮らす家にたどり着いた。
家は兄が建てたものだった、勿論手伝ってくれる者もいたが、兄曰く『自分が作ったほうが愛着湧くから』との事だったまだ小さかったアマネは、そんな年の離れてない兄が小さな身体で大人達と混じって作った家が好きだった。
家に帰り、兄と一緒にこれから食べる料理を作りながら今日の事を話していた
「兄さんは今日のタチカゼさんの話しを聞いてどう?」
「どう? あー、皇の剣に関してか、どうだろうタチカゼは闘いを望んでるから自分の願望も多少はあるんじゃないかな、それでも恐らく真実に近いかもって思ってるよ、タチカゼは皇の剣でないけど、元々スイレンの兵士だったから」
そう話ながら器用にイノシシの肉を捌いて火にかける兄をみて、アマネは同じように野菜の数々を切り、鍋へと放り投げていった
「タチカゼさんってスイレンにいて皇の剣ではなくただの兵士だったって言うけどあの片腕って魔物化じゃないんだ」
アマネは味噌を鍋にいれ溶かしながら兄に向かって聞いた
「んー? 魔物化だと思う、えらい力で魔物を真っ二つにしてるのみた事をあるし、色々あったんじゃないか?」
お腹を透かしてるらしい兄はアマネの話に耳を傾け会話を返してくれるが心は鍋にむかってるようだった
自身との会話より鍋に心がむかってる兄に拗ねながらアマネは
「兄さん、今日こんな豪華な食事にありつけるのは私のおかげなんだから⋯剣姫とか言われるの本当は嫌なんだから」
拗ねながら話すアマネにジンは苦笑いを浮かべ
「知ってるよ、ごめんな。たまに本当に嫌そうな顔してるしな⋯でも国は英雄をつくりたいんだろう、闘いは多いがホウランも表だってジョウランに兵を出さないあたり、不浄の神が起こしたあの事件に負い目があるのかまぁ大きな闘いが無い限り、英雄を立てづらい。そんな中で、可愛い妹が刀を振るってれば周りも囃し立てるさ、その分助けてやるから」
そういい微笑む兄にアマネは機嫌を直し
出来上がった食事を兄に渡して、話の続きをする前に食事にすることにした
食事終え片付けをしていた兄に湯を浴び疲れを癒したアマネは声をかけた
「兄さん、開いたよ」
髪を溶かしながら兄に向かって言うと兄は
「いや、片付けが終わったらもう一度、本殿に行ってくる」
アマネはこのまま先程までいた本殿に向かうという兄に疑問を投げかけた
「本殿に?なんで?私もいく」
「いや、湯を浴びた後に出るのは嫌だろそれにすぐ帰るから」
そう話す兄にアマネは直ぐ様
「わざと私が湯に行くの待ってたでしょ? ついていけないように、絶対いくから」
そんなアマネに兄は諦めたように今日の事を話し始めた
「まぁ別に今いく必要はないけど⋯アマネがいない間に聞いとこうと思ったからさ、ただ良く考えたらアマネの事だし話しとくよ」
そう兄は語りアマネは自分の事だと思ってはいなかった為、驚いた
「今日のタチカゼが言ってたら依り代の件、タチカゼはアマネだと思ってる、そしてそんなタチカゼを見てたら俺もそう思ったから聞いておこうと」
そう話す兄の顔はアマネに心配かけぬようしているのが伺えてアマネは冷静に話しを聞くことができた
「私が? なんでそう思ったの⋯?」
「アマネは今や剣姫として知られ、その名がジョウランの外、スイレンにまで伝わっている。それだけの名声を持つ存在が、皇の剣に狙われてもおかしくないと思ったんだ。それに、今回の皇の剣たちは全員魔物化していたが、そもそもなぜ魔物化したんだろうな?」
兄は少し考え込むように言葉を続けた
「もし、どうしても対処できない敵がいて、魔物化する以外に方法がなかったとしたら、アマネを襲う前にその敵を何とかしようとするはずだ。だが、それが見当たらない。そして理性が残っていた一人がいたことを考えると、アマネに出会う直前に魔物化した可能性が高い。これが、彼らがアマネを直接狙っていたのではないかと思う理由だよ。」
兄が話す内容を聞きながら兄が色々と考えていた事に感心して聞いていた
「そのへんの答えをタチカゼが持ってるとは思えないけどモヤモヤを少しでも取り除けたらと思ってね、まぁでも、もしソルメーラが依り代としてアマネを狙うならソルメーラを切るだけだから、アマネは安心しろ」
そう微笑む兄にアマネは安心したように微笑みを返した。兄は私に嘘はつかない、約束も破らないと信頼していた。
もし本当にソルメーラがアマネを狙ってるしたら
アマネは嫌だった神にされるなど兄と離れる事など
しかし兄は言った、ソルメーラを切ると
その言葉をアマネは信じている
そんなアマネをみて兄は本殿にいくのを止め湯に向かうようしたらしい
アマネは湯に向かう兄をみて、暖まった身体を覚まさないよう床に着くことにした
もし私が神になったら、いま私が感じてる感情はどうなるんだろ、もう自分が自分で無くなってしまうのか
でも自分が神子と決まったわけでない
ゆっくりとアマネは目を閉じた
簡素な木造の平屋が立ち並ぶ町。あちらこちらで外に寝転ぶ者、生気なく俯く者が目につく。商店も構えるものの、呼び込みすらない静かな町に響くのは、子供たちの元気な声だけだった。まさにその声が、この寂れた町を支える唯一の支柱だった。
国と呼ぶには一日で全てを回れるぐらいの広さしかないジョウランで唯一しっかりした作りをしている石造りの建物の中へとアマネとジンは入っていった。
アマネ達が中に入ると、中にいた兵士やこの国を支える文官達は皆奇策に挨拶を返しアマネの事は剣姫と親しみを込め呼んでいた。
アマネと兄はそんなジョウランの兵士と文官達の中を抜け奥へと向かい立派な門をノックする事なくはいると中の広間には二人の男性がいた。
軽い羽織を身に纏い、羽織から黒い右上腕をさらけ出した40代くらいの無精髭の男、ジョウランを収める将タチカゼと兄と同じ年であり整った顔立ちに爽やかな笑みをした国の王ミナトがいた。
「おかえり、アマネにジン…その血…! どうしたんだ?」
ミナトは挨拶をするやいな、アマネとジンについた乾いた血をみて慌てて質問を投げかけてきた
「アマネとジンただいま帰還しました。それに伴い報告があります。魔物が出て被害を受けたというサンヨウ村の調査に向かいその近くを調べていた際にスイレンの皇の剣と交戦しました。
これはその時の血です。既に力を使い魔物へと姿を変えてたので…何故その場にいたのかは分からずです」
アマネの報告を受けたミナトは驚き心配そうにアマネをみていたが、タチカゼは思案するように顎を擦り
「それで、闘いになり皇の剣を退けたのか、数は何人だ? 皆変化していたか?」
タチカゼは興味が別にあるようにアマネを問いただした
「数は5,刀を持ち近接したもの者が4人、理性が少しあり弓を扱う者が1人、私が3人をにい⋯兄が2人を討ち取りました」
そう言うとタチカゼは皇の剣がいた事実よりアマネ達の闘いに興味を示し、楽しそうな顔して二人をみていた
そんな様子と裏腹にミナトは心配したようにアマネに向け
「アマネ、巷では君を剣姫と呼び、闘いを賞賛するものが多い⋯だけど身体には気をつけてくれ命は1つしかないから」
そうミナトはアマネに声をかけた、後ろで兄が小さい声で、「俺は⋯?」と呟いていたのはアマネにしか聞こえてはなかった
「お前達兄妹には驚かされる。アマネは美しさとその刀の技量で剣姫と呼ばれ、兄はそんな妹の影に隠れる形で技量を隠し支えている⋯ゆくゆくはこのジョウランの発展に貢献を期待しているぞ」
そう笑いながら話すタチカゼは気さくのよい人間に見えるが誰よりも戦闘に長け、そして闘いを愛してる人物だとアマネは知っていた。
この国を豊かにしたいと願う、国の王ミナトと神々との闘いで自信の力を示したいタチカゼは利害では一致してる部分が多いが根本では違っていた。
ジョウランの国は昔はもっと豊かであった、多くの人が人の為にと集い国を大きくしていった。
また隣国のホウランやデンドとは友好とまではいかずとも、大きな問題等なかった。
しかしミナトの両親がアマネが生まれる前に亡くなり、国は変わっていった。
ミナトの両親がホウランの兵士に殺されたのだ。
ミナトの両親がホウランの国に親睦として出向いた際、ホウランを収める、不浄の神は理由はわからないが、突如狂い二人を含めて出向いていた多くの文官と兵士を殺した。
怒った多くの民は元々信仰等してなかった神々の存在に怒り多くの血が流れた、そして人々の中には闘いで流れる血を好み武勇で名を響かせるタチカゼのような者も出てくれば、それに疲れ国を出てスイレンに向かう者も多かった。
淀んだジョウランの国には魔物も溢れ、アマネ達の故郷も滅んだ、アマネとジンはジョウランが収める土地にある小さな村が生まれだった、しかし突如として魔物に襲われまだ小さかったアマネは兄に抱かれ命を繋いだ。
幼き兄は生きる為に闘いを学び、アマネを育てた。
アマネもまた兄の為に闘いを学んだ、いつしかアマネは剣姫と呼ばれ、兄もまた剣姫の兄として国で頭角を現してきた。
しかしそんなジョウランに今度は皇の剣まで現れた。友好国のホウランの為にスイレンが出したのか、意図がわからなかった。
そんなアマネの考えを呼んだかのようにタチカゼは笑いながら話した
「皇の剣、気になるか? 剣姫。簡単だソルメーラの神子が見つかったんだろう。変わりを探しているのだ」
タチカゼの話に部屋にいる全員が驚いたそんな様子をみてタチカゼは何か別の事を考えるよう話始めた
「ソルメーラは永劫の力で依り代とともに生きてきたと言われているが、実際は違う。完全に死を無くすことはできなかった。なぜなら、それは自分を生んだ死の神の力に逆らうことになるからだ。」
タチカゼは皮肉に満ちた口調で語り続けた。
「だからこそ、ソルメーラは生と死の狭間に魂を固定する仕組みを作ったんだろう。いわば『死んだ人間が別の形で生まれ変わる』みたいなものだな。そして新しい依り代が見つかるまで、自身の力や意志を眷属に宿らせている。これが理由で、ソルメーラ自身が直接表舞台に現れることはないんだ。その代わり、『神子』と呼ばれる新しい生まれ変わりが誕生する。」
アマネは淡々と話すタチカゼに驚愕した、そんな話に今まで興味を持たなかったのは自身だが、闘いを好むタチカゼは何故そんな知識があるのかと、隣にいるミナトも同じく驚いてる事から知れ渡った事実ではないのだろう
「流石のソルメーラも他の神々の力もある中、大陸全てを見通すの無理だろう、皇の剣はソルメーラの目みたいなもんだ、ソルメーラの力が分け与えられた連中はソルメーラの権威が及ばない地に行こうがソルメーラの目にはなる探してるか見つけたんだろう自身の身体を」
そう話すタチカゼはしっかりとアマネの目をみて話していた。
そんな話を終わらすようミナトは
「しかし皇の剣の目的が何にせよ切ったのだ、ソルメーラの目がタチカゼの言うように皇の剣を通して見ることが出来るなら、理性を無くし彼から襲って来たとは言えこのまま何も無いとは思えないな」
不安げに語るミナトと対照的にタチカゼは楽しそうに国の長であるミナトに対して敬意なく
「そうだな、向うから何か反応起こしてくるだろうし待てばいい、闘いになるならそれも良しだな」
そういいタチカゼは自身の長刀を抜き眺めていた
ミナトはそんなタチカゼに困ったような顔した後アマネ達に向かい休むよう告げた
部屋を出たアマネは兄に
「兄さん、このまま家に帰る? 私はちょっと市場によって食材を買いにいくけど」
と話すと兄が自分を置いて一人で帰るはずは無いと思って聞いたアマネの予想通りの答えが帰ってきた
「死闘を繰り広げた妹にメシ買わせて一人帰ったら不味いだろ、ついてくよ」
苦笑いしながら言う兄に微笑みながらアマネは兄と共に市場に向かった
市場は多少なりとも賑わいを見せていたが、周りには武装に固めた人々だらけで、非武装の人間は数えれるだけだった
アマネ達が干し肉を売ってる店主に話しかけると店主は驚いたようにアマネをみてその血がついた服へと目を移してからアマネに話しかけた
「剣姫さんは合う度にビックリさせてくれるなぁ、綺麗になるは勿論だが、何というか、、まぁ豪快だな、ウサギの干し肉4つだね、これはサービスだよ今日取れた新鮮なイノシシの肉だ火を通して堪能してくれ」
そういいしっかり編んだ藁の袋にいれ手を出した兄に渡した。
アマネは御礼を言うと、他に向かった先々の店から同じようサービスを追加され、兄の手はどんどん塞がっていた
流石に多すぎて日持ちしないものが増えてきたら困るので兄に声をかけ切り上げるよう提案すると兄は「俺の時にはサービス何かないのに⋯」
と不満気に語りアマネに同意して帰路に向かった
暫く歩きながら時折町民と声を交わしアマネとジンは自身らが暮らす家にたどり着いた。
家は兄が建てたものだった、勿論手伝ってくれる者もいたが、兄曰く『自分が作ったほうが愛着湧くから』との事だったまだ小さかったアマネは、そんな年の離れてない兄が小さな身体で大人達と混じって作った家が好きだった。
家に帰り、兄と一緒にこれから食べる料理を作りながら今日の事を話していた
「兄さんは今日のタチカゼさんの話しを聞いてどう?」
「どう? あー、皇の剣に関してか、どうだろうタチカゼは闘いを望んでるから自分の願望も多少はあるんじゃないかな、それでも恐らく真実に近いかもって思ってるよ、タチカゼは皇の剣でないけど、元々スイレンの兵士だったから」
そう話ながら器用にイノシシの肉を捌いて火にかける兄をみて、アマネは同じように野菜の数々を切り、鍋へと放り投げていった
「タチカゼさんってスイレンにいて皇の剣ではなくただの兵士だったって言うけどあの片腕って魔物化じゃないんだ」
アマネは味噌を鍋にいれ溶かしながら兄に向かって聞いた
「んー? 魔物化だと思う、えらい力で魔物を真っ二つにしてるのみた事をあるし、色々あったんじゃないか?」
お腹を透かしてるらしい兄はアマネの話に耳を傾け会話を返してくれるが心は鍋にむかってるようだった
自身との会話より鍋に心がむかってる兄に拗ねながらアマネは
「兄さん、今日こんな豪華な食事にありつけるのは私のおかげなんだから⋯剣姫とか言われるの本当は嫌なんだから」
拗ねながら話すアマネにジンは苦笑いを浮かべ
「知ってるよ、ごめんな。たまに本当に嫌そうな顔してるしな⋯でも国は英雄をつくりたいんだろう、闘いは多いがホウランも表だってジョウランに兵を出さないあたり、不浄の神が起こしたあの事件に負い目があるのかまぁ大きな闘いが無い限り、英雄を立てづらい。そんな中で、可愛い妹が刀を振るってれば周りも囃し立てるさ、その分助けてやるから」
そういい微笑む兄にアマネは機嫌を直し
出来上がった食事を兄に渡して、話の続きをする前に食事にすることにした
食事終え片付けをしていた兄に湯を浴び疲れを癒したアマネは声をかけた
「兄さん、開いたよ」
髪を溶かしながら兄に向かって言うと兄は
「いや、片付けが終わったらもう一度、本殿に行ってくる」
アマネはこのまま先程までいた本殿に向かうという兄に疑問を投げかけた
「本殿に?なんで?私もいく」
「いや、湯を浴びた後に出るのは嫌だろそれにすぐ帰るから」
そう話す兄にアマネは直ぐ様
「わざと私が湯に行くの待ってたでしょ? ついていけないように、絶対いくから」
そんなアマネに兄は諦めたように今日の事を話し始めた
「まぁ別に今いく必要はないけど⋯アマネがいない間に聞いとこうと思ったからさ、ただ良く考えたらアマネの事だし話しとくよ」
そう兄は語りアマネは自分の事だと思ってはいなかった為、驚いた
「今日のタチカゼが言ってたら依り代の件、タチカゼはアマネだと思ってる、そしてそんなタチカゼを見てたら俺もそう思ったから聞いておこうと」
そう話す兄の顔はアマネに心配かけぬようしているのが伺えてアマネは冷静に話しを聞くことができた
「私が? なんでそう思ったの⋯?」
「アマネは今や剣姫として知られ、その名がジョウランの外、スイレンにまで伝わっている。それだけの名声を持つ存在が、皇の剣に狙われてもおかしくないと思ったんだ。それに、今回の皇の剣たちは全員魔物化していたが、そもそもなぜ魔物化したんだろうな?」
兄は少し考え込むように言葉を続けた
「もし、どうしても対処できない敵がいて、魔物化する以外に方法がなかったとしたら、アマネを襲う前にその敵を何とかしようとするはずだ。だが、それが見当たらない。そして理性が残っていた一人がいたことを考えると、アマネに出会う直前に魔物化した可能性が高い。これが、彼らがアマネを直接狙っていたのではないかと思う理由だよ。」
兄が話す内容を聞きながら兄が色々と考えていた事に感心して聞いていた
「そのへんの答えをタチカゼが持ってるとは思えないけどモヤモヤを少しでも取り除けたらと思ってね、まぁでも、もしソルメーラが依り代としてアマネを狙うならソルメーラを切るだけだから、アマネは安心しろ」
そう微笑む兄にアマネは安心したように微笑みを返した。兄は私に嘘はつかない、約束も破らないと信頼していた。
もし本当にソルメーラがアマネを狙ってるしたら
アマネは嫌だった神にされるなど兄と離れる事など
しかし兄は言った、ソルメーラを切ると
その言葉をアマネは信じている
そんなアマネをみて兄は本殿にいくのを止め湯に向かうようしたらしい
アマネは湯に向かう兄をみて、暖まった身体を覚まさないよう床に着くことにした
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軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います
こげ丸
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===運べるプライベートダンジョンで自由気ままな快適最強探索者生活!===
ダンジョンが出来て三〇年。平凡なエンジニアとして過ごしていた主人公だが、ある日突然軽トラの荷台にダンジョンゲートが発生したことをきっかけに、遅咲きながら探索者デビューすることを決意する。
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フィールドボス化した愛犬(パグ)に非破壊オブジェクト化して移動要塞と化した軽トラ。ユニークスキル「ダンジョンアドミニストレーター」を得てダンジョンの管理者となった主人公が「それなり」ですむわけがなかった。
これは、プライベートダンジョンを利用した快適生活を送りつつ、最強探索者へと駆け上がっていく一人と一匹……とその他大勢の配下たちの物語。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
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この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
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これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
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