93 / 169
3章 神の肉
突入
しおりを挟む
ジンは騎士団が集まる通りに足を踏み入れた瞬間、驚きを隠せなかった。そこには30人近い騎士が集結しており、さらに検問を行っている者や見回りの騎士も周囲に散らばっていた。
(……これはかなりの数だ。アジトに残っている盗賊たちは少ないとガルシアから聞いているはずだが……)
ジンは眉をひそめながら考えた。(それほどまでに盗賊……いや、“真の王”を何としてでも排除したい勢力が動いているのか)
騎士たちの注目が集まる中、ジンと共に来た騎士が声を張り上げた。
「マーディ殿! 近くを彷徨いていた盗賊をひっ捕らえました!」
その言葉に、周囲の騎士たちがざわめき立つ。程なくして、人混みを割って一際大柄な騎士が前に進み出てきた。彼は高価な鎧を身にまとい、他の騎士たちとは格が違う存在感を放っている。
「ほう……」
マーディはゆっくりと兜を脱ぎ、ジンたちの前に立った。現れたのは40代ほどの男で、手入れの行き届いた青みがかった長髪が肩に流れている。堂々とした立ち姿に加え、濃い髭を蓄えたその顔は、威厳と自信に満ちていた。
「彼女がその捕らえた盗賊か?」
マーディと呼ばれた男は鋭い目をアイシャに向ける。アイシャは軽く目をそらしながら、わざとらしく無表情を装っていた。
ジンは間髪入れずに答えた。
「はい、こちらの者がアジトに仕掛けられた罠の詳細を知っているようでしたので、連れて参りました。少し抵抗がありましたが、身の安全が保証されるなら協力するとも言っております」
その言葉に合わせるように、アイシャがしぶしぶながらも小さく頷く。マーディは彼女をじっと見下ろし、額に手を当ててわざとらしいほど大げさにため息をついた。
「こんなか弱い少女が……なんという悲劇だろうか……」
芝居じみた言葉に周囲の騎士たちが戸惑いの表情を見せる中、マーディは続けた。
「君の名は何という?」
突然の問いに、アイシャは少し戸惑いながら答えた。
「えっ……? あ、アイシャ……」
すると、マーディは満足そうに頷き、胸に手を当てて誇らしげに言った。
「アイシャか……いい名だ。我々に協力するという善意の意志、しかと受け取った。私はマーディ・ロブスタ。アイシャ、君が我らの助けになるなら、この名にかけて君の身を保証しよう!」
その言葉と共に、マーディは胸に手を置いたまま高々と宣言した。周囲の騎士たちは一瞬驚いた様子だったが、少しずつ釣られるようにして同じく胸に手を当てる。
ジンはその光景を見て困惑を隠せなかった。しかし、マーディは続けて言葉を紡いだ。
「だが、アイシャ。君がアジトに行く必要はない。罠の場所を教えてくれるだけで良い」
その言葉に、ジンは一瞬思案する。ここでアイシャを連れていく必要もないと、そんな考えを遮るようにアイシャは
「現場を見ないと説明が難しい罠もある。それでいいなら、あたしは構わない」
アイシャがさらりと言うと、マーディは少し驚いたような顔をしてから、顎に手を当てて考え込んだ。
「ふむ……君も盗賊の一味なら、アジトに仕掛けられた罠がどれほど危険か知っているはずだが……いや、あー、何と言うか、分かっているんだな?」
その言葉を聞いたジンは、マーディが既にアジトが自壊するような仕掛けがあることを把握していると悟った。しかし、同時にこの場にいる先行部隊の騎士たちはその情報を知らされていないのだとも感じ取る。
アイシャは何事もないように頷いた。
「それもどうにかできる」
平然と嘘をつくアイシャに、ジンは思わず彼女の顔を見た。だが、アイシャは至ってすました顔をしている。
(おい……大丈夫なのか、それ)
内心焦りを感じるジンをよそに、マーディは急に顔を輝かせた。
「なるほど! なるほど……うむ、うむ! 良いぞ、アイシャ。ならば現場での案内を任せよう!」
そう言うと、マーディは満足げに周りの騎士たちへ指示を出し始めた。
その隙に、アイシャはジンにだけ聞こえるよう小さく呟いた。
「……貴族上がりの馬鹿で助かったわ」
その皮肉めいた言葉に、ジンは思わず呆れ、急いで気持ちを整えた。
ジンが先行部隊に紛れ込むのは、思ったよりも容易だった。事情を詳しく知っている者は少なく、人数が増えることにも誰も疑念を抱いていないようだ。周囲の騎士たちは、徴兵で集められたばかりなのか、どこか浮足立っており緊張感に欠けていた。
(……助かるな。こんなに杜撰だと)
さらに、指揮官があのマーディであることも、今の状況では好都合だった。
後方からマーディの大声が響く。
「突入!」
その号令と共に、騎士たちはアジトの入り口へ一斉に突入していった。ジンも自然に先行部隊に混じり、アジトの中へと足を踏み入れる。
再び訪れたアジト内には、以前にジンとアイシャが出る際に対峙した盗賊たちの亡骸がまだそのまま放置されていた。
(……片付けもされてないのか。もう手を引いているのか?)
新たな罠や仕掛けもなく、順調に奥へと進むことができている。その異様なほどの静けさに、ジンは不審を抱き、アイシャに小声で囁いた。
「まさか……もう逃げ出したのか?」
アイシャも声を潜めて答える。
「わからない。でも、入り口は騎士に封鎖されてたし……私たちを捕まえた時の見張りの騎士と、外にいた騎士が違ってたけど単純に“梟の夜会”が何か仕掛けたわけでもないと思う」
ジンは顎に手をやりながら考え込む。
(……それでも、まだ何かが引っかかる。妙に静かすぎる)
奥へ進むにつれ、ジンは心の中で祈っていた。
(頼む……アイリーンが無事でいてくれ)
その時、慣れ親しんだ気配を感じ、思わず目を見開いた。
(……アイリーン!)
胸が高鳴る。しかし、同時に別の気配も感じ取り、ジンは苦い顔をして小さくため息をついた。
(……そして、ジャズも無事だったか。面倒なことになりそうだな)
アジトの奥にたどり着いたジンたちを待ち受けていたのは、残り僅かの盗賊たちだった。彼らは武器を構えることもなく、静かにその場で佇んでいる。
先行隊を指揮していた騎士はその様子に戸惑いながらも声を張り上げた。
「“梟の夜会”だな。逃げ場はない。抵抗しなければ血が流れることはないぞ」
その言葉に、盗賊の何人かが顔を見合わせて含み笑いをし、やがて嘲笑を漏らした。その中から、盗賊たちのボス――エースがゆっくりと前に出ると、アイシャの姿を見つけて軽く目を細めた。
「驚いたな。半端者の裏切り者が、今度は半端な騎士どもを連れてきやがったか」
エースの言葉に、盗賊たちは一斉に笑い声を上げた。嘲るようなその声がアジトの奥に響き渡る。
アイシャは顔を歪めることもなく、拳を強く握り締めてただ無表情で耐えていた。
しかし、無視された上に侮辱された隊長は怒りを隠せず、声を荒げる。
「黙れ! 貴様らのくだらん計画はここで終わりだ! 王族に対する反逆だけでも万死に値するというのに、数々の罪……もはや言い逃れはできん!」
その言葉に応じるように、周囲の騎士たちが剣を抜き放った。ジンもそれに倣うふりをしながら、刀を隠して警戒を強め、いつでも抜刀できるよう意識を集中させる。
その時、ロスティンが呆れたように前へ進み出た。
「おいおい、あんたら知らないんだろうが、ここに仕掛けられてる罠が作動したら、この建物は崩壊して、ここにいる全員が死ぬことになるんだぜ?」
その言葉に、一部の騎士たちは顔を青ざめ、ざわつき始めた。だが、隊長は動じずに叫んだ。
「安心しろ! マーディ殿より、彼女が罠を解錠できると聞いている! 盗賊の言葉に惑わされるな……全員、かかれ!」
号令と共に、浮足立っていた騎士たちは奮い立つように盗賊たちへ向かって突撃を開始した。
「仕方ねえな……」
ロスティンは呆れたように小さく呟きながら武器を手に取った。それを合図に、他の盗賊たちも殺気を纏い、それぞれの武器を手に戦闘態勢に入る。
一方、エースは退屈そうにその場に座ったまま、手元に剣を寄せただけだった。
ジンはふと、盗賊の中にいるジャズに目を向けた。かつてジンに負わされた傷は、完全ではないがほとんど癒えているように見える。
(眷属の力か……厄介だな)
そう考えるジンの耳に、甲高い声が聞こえた。
「やっちゃいなさい! ジンの敵よ!」
アイリーンの声だ。ジンは声の主を見つけ、彼女が無事でいることを確認して安堵した。
(……無事だったか。よかった)
戦場の混乱の中、ジンは隙を見つけ、アイリーンを助け出すために、金属音と叫び声がアジトの奥で激しく響き渡り、乱戦が本格化していく中、駆け出した。
(……これはかなりの数だ。アジトに残っている盗賊たちは少ないとガルシアから聞いているはずだが……)
ジンは眉をひそめながら考えた。(それほどまでに盗賊……いや、“真の王”を何としてでも排除したい勢力が動いているのか)
騎士たちの注目が集まる中、ジンと共に来た騎士が声を張り上げた。
「マーディ殿! 近くを彷徨いていた盗賊をひっ捕らえました!」
その言葉に、周囲の騎士たちがざわめき立つ。程なくして、人混みを割って一際大柄な騎士が前に進み出てきた。彼は高価な鎧を身にまとい、他の騎士たちとは格が違う存在感を放っている。
「ほう……」
マーディはゆっくりと兜を脱ぎ、ジンたちの前に立った。現れたのは40代ほどの男で、手入れの行き届いた青みがかった長髪が肩に流れている。堂々とした立ち姿に加え、濃い髭を蓄えたその顔は、威厳と自信に満ちていた。
「彼女がその捕らえた盗賊か?」
マーディと呼ばれた男は鋭い目をアイシャに向ける。アイシャは軽く目をそらしながら、わざとらしく無表情を装っていた。
ジンは間髪入れずに答えた。
「はい、こちらの者がアジトに仕掛けられた罠の詳細を知っているようでしたので、連れて参りました。少し抵抗がありましたが、身の安全が保証されるなら協力するとも言っております」
その言葉に合わせるように、アイシャがしぶしぶながらも小さく頷く。マーディは彼女をじっと見下ろし、額に手を当ててわざとらしいほど大げさにため息をついた。
「こんなか弱い少女が……なんという悲劇だろうか……」
芝居じみた言葉に周囲の騎士たちが戸惑いの表情を見せる中、マーディは続けた。
「君の名は何という?」
突然の問いに、アイシャは少し戸惑いながら答えた。
「えっ……? あ、アイシャ……」
すると、マーディは満足そうに頷き、胸に手を当てて誇らしげに言った。
「アイシャか……いい名だ。我々に協力するという善意の意志、しかと受け取った。私はマーディ・ロブスタ。アイシャ、君が我らの助けになるなら、この名にかけて君の身を保証しよう!」
その言葉と共に、マーディは胸に手を置いたまま高々と宣言した。周囲の騎士たちは一瞬驚いた様子だったが、少しずつ釣られるようにして同じく胸に手を当てる。
ジンはその光景を見て困惑を隠せなかった。しかし、マーディは続けて言葉を紡いだ。
「だが、アイシャ。君がアジトに行く必要はない。罠の場所を教えてくれるだけで良い」
その言葉に、ジンは一瞬思案する。ここでアイシャを連れていく必要もないと、そんな考えを遮るようにアイシャは
「現場を見ないと説明が難しい罠もある。それでいいなら、あたしは構わない」
アイシャがさらりと言うと、マーディは少し驚いたような顔をしてから、顎に手を当てて考え込んだ。
「ふむ……君も盗賊の一味なら、アジトに仕掛けられた罠がどれほど危険か知っているはずだが……いや、あー、何と言うか、分かっているんだな?」
その言葉を聞いたジンは、マーディが既にアジトが自壊するような仕掛けがあることを把握していると悟った。しかし、同時にこの場にいる先行部隊の騎士たちはその情報を知らされていないのだとも感じ取る。
アイシャは何事もないように頷いた。
「それもどうにかできる」
平然と嘘をつくアイシャに、ジンは思わず彼女の顔を見た。だが、アイシャは至ってすました顔をしている。
(おい……大丈夫なのか、それ)
内心焦りを感じるジンをよそに、マーディは急に顔を輝かせた。
「なるほど! なるほど……うむ、うむ! 良いぞ、アイシャ。ならば現場での案内を任せよう!」
そう言うと、マーディは満足げに周りの騎士たちへ指示を出し始めた。
その隙に、アイシャはジンにだけ聞こえるよう小さく呟いた。
「……貴族上がりの馬鹿で助かったわ」
その皮肉めいた言葉に、ジンは思わず呆れ、急いで気持ちを整えた。
ジンが先行部隊に紛れ込むのは、思ったよりも容易だった。事情を詳しく知っている者は少なく、人数が増えることにも誰も疑念を抱いていないようだ。周囲の騎士たちは、徴兵で集められたばかりなのか、どこか浮足立っており緊張感に欠けていた。
(……助かるな。こんなに杜撰だと)
さらに、指揮官があのマーディであることも、今の状況では好都合だった。
後方からマーディの大声が響く。
「突入!」
その号令と共に、騎士たちはアジトの入り口へ一斉に突入していった。ジンも自然に先行部隊に混じり、アジトの中へと足を踏み入れる。
再び訪れたアジト内には、以前にジンとアイシャが出る際に対峙した盗賊たちの亡骸がまだそのまま放置されていた。
(……片付けもされてないのか。もう手を引いているのか?)
新たな罠や仕掛けもなく、順調に奥へと進むことができている。その異様なほどの静けさに、ジンは不審を抱き、アイシャに小声で囁いた。
「まさか……もう逃げ出したのか?」
アイシャも声を潜めて答える。
「わからない。でも、入り口は騎士に封鎖されてたし……私たちを捕まえた時の見張りの騎士と、外にいた騎士が違ってたけど単純に“梟の夜会”が何か仕掛けたわけでもないと思う」
ジンは顎に手をやりながら考え込む。
(……それでも、まだ何かが引っかかる。妙に静かすぎる)
奥へ進むにつれ、ジンは心の中で祈っていた。
(頼む……アイリーンが無事でいてくれ)
その時、慣れ親しんだ気配を感じ、思わず目を見開いた。
(……アイリーン!)
胸が高鳴る。しかし、同時に別の気配も感じ取り、ジンは苦い顔をして小さくため息をついた。
(……そして、ジャズも無事だったか。面倒なことになりそうだな)
アジトの奥にたどり着いたジンたちを待ち受けていたのは、残り僅かの盗賊たちだった。彼らは武器を構えることもなく、静かにその場で佇んでいる。
先行隊を指揮していた騎士はその様子に戸惑いながらも声を張り上げた。
「“梟の夜会”だな。逃げ場はない。抵抗しなければ血が流れることはないぞ」
その言葉に、盗賊の何人かが顔を見合わせて含み笑いをし、やがて嘲笑を漏らした。その中から、盗賊たちのボス――エースがゆっくりと前に出ると、アイシャの姿を見つけて軽く目を細めた。
「驚いたな。半端者の裏切り者が、今度は半端な騎士どもを連れてきやがったか」
エースの言葉に、盗賊たちは一斉に笑い声を上げた。嘲るようなその声がアジトの奥に響き渡る。
アイシャは顔を歪めることもなく、拳を強く握り締めてただ無表情で耐えていた。
しかし、無視された上に侮辱された隊長は怒りを隠せず、声を荒げる。
「黙れ! 貴様らのくだらん計画はここで終わりだ! 王族に対する反逆だけでも万死に値するというのに、数々の罪……もはや言い逃れはできん!」
その言葉に応じるように、周囲の騎士たちが剣を抜き放った。ジンもそれに倣うふりをしながら、刀を隠して警戒を強め、いつでも抜刀できるよう意識を集中させる。
その時、ロスティンが呆れたように前へ進み出た。
「おいおい、あんたら知らないんだろうが、ここに仕掛けられてる罠が作動したら、この建物は崩壊して、ここにいる全員が死ぬことになるんだぜ?」
その言葉に、一部の騎士たちは顔を青ざめ、ざわつき始めた。だが、隊長は動じずに叫んだ。
「安心しろ! マーディ殿より、彼女が罠を解錠できると聞いている! 盗賊の言葉に惑わされるな……全員、かかれ!」
号令と共に、浮足立っていた騎士たちは奮い立つように盗賊たちへ向かって突撃を開始した。
「仕方ねえな……」
ロスティンは呆れたように小さく呟きながら武器を手に取った。それを合図に、他の盗賊たちも殺気を纏い、それぞれの武器を手に戦闘態勢に入る。
一方、エースは退屈そうにその場に座ったまま、手元に剣を寄せただけだった。
ジンはふと、盗賊の中にいるジャズに目を向けた。かつてジンに負わされた傷は、完全ではないがほとんど癒えているように見える。
(眷属の力か……厄介だな)
そう考えるジンの耳に、甲高い声が聞こえた。
「やっちゃいなさい! ジンの敵よ!」
アイリーンの声だ。ジンは声の主を見つけ、彼女が無事でいることを確認して安堵した。
(……無事だったか。よかった)
戦場の混乱の中、ジンは隙を見つけ、アイリーンを助け出すために、金属音と叫び声がアジトの奥で激しく響き渡り、乱戦が本格化していく中、駆け出した。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……
buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。
みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……
宿敵の家の当主を妻に貰いました~妻は可憐で儚くて優しくて賢くて可愛くて最高です~
紗沙
恋愛
剣の名家にして、国の南側を支配する大貴族フォルス家。
そこの三男として生まれたノヴァは一族のみが扱える秘技が全く使えない、出来損ないというレッテルを貼られ、辛い子供時代を過ごした。
大人になったノヴァは小さな領地を与えられるものの、仕事も家族からの期待も、周りからの期待も0に等しい。
しかし、そんなノヴァに舞い込んだ一件の縁談話。相手は国の北側を支配する大貴族。
フォルス家とは長年の確執があり、今は栄華を極めているアークゲート家だった。
しかも縁談の相手は、まさかのアークゲート家当主・シアで・・・。
「あのときからずっと……お慕いしています」
かくして、何も持たないフォルス家の三男坊は性格良し、容姿良し、というか全てが良しの妻を迎え入れることになる。
ノヴァの運命を変える、全てを与えてこようとする妻を。
「人はアークゲート家の当主を恐ろしいとか、血も涙もないとか、冷酷とか散々に言うけど、
シアは可愛いし、優しいし、賢いし、完璧だよ」
あまり深く考えないノヴァと、彼にしか自分の素を見せないシア、二人の結婚生活が始まる。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる