魔法使いと皇の剣

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4章 波乱

エピローグ

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 レグラスは弾む鼓動を押し殺しながら、ただひたすら街中を駆けていた。破滅の爪痕があちこちに刻まれ、目に入る光景は無残なものばかりだった。崩れた家々、潰えた夢、倒れた民と騎士――すべてが静かに彼を責め立てていた。

 玉座の間で、国を壊し、弟を殺したあの男の前に、自分は何一つ成せなかった。無力を思い知らされた直後、守りの要であった結界の力も尽き、仲間たちに選択を迫られるしかなかった。

 死がすぐそこに迫る中、彼らはそれでもレグラスを逃がそうとした。

 それが「王」である彼の生存が、まだ希望になり得ると信じて。

 レグラスが頑なに拒もうとする中、ブランは恐怖を浮かべた瞳を必死に隠し、いつものような笑顔を無理に作ってみせた。

「……行け、レグラス。こいつらの“王”はお前だ」

「……駄目だ……まだ方法があるはずだ。私が結界を維持しながら、みんなを――」

 焦るように言いかけたその言葉を、ブランは片手で制しながら、静かに肩に触れた。

「俺は傭兵だ。金で雇われただけの、風まかせの剣だった。それでも今、お前についてる理由は……金じゃないんだ」

 そう言って、ブランは仲間たちを振り返った。誰もが恐怖に染まった目をしていた。それでも皆が剣を抜き、静かに覚悟を決めていた。

「止めてくれ……! このままここに残ったら、お前たちだって――」

「それでも、お前が生き残る可能性があるなら、それに賭けたい」

 ブランは笑っていた。だがその笑みの奥には、恐怖が浮かんでいた。

「ケイオス王子が命を懸けて繋いだ道だ。ここでお前が逃げなきゃ、本当に全部が無駄になる」

 言葉を失いかけたレグラスに、ブランはさらに一歩近づき、低く、心からの声で懇願した。


「頼むよ、レグラス……ただ死ぬんじゃない。俺たちの“死”に、意味をくれ」

 レグラスはもう、何も言えなかった。ただ背を向けて、走った。振り返ることはできなかった。

 街を抜け、一人平原へと出たレグラスに
 荒れ果てた大地に、まだかすかに残る血と煙の匂いが鼻を刺す。遠く空を見上げれば、もうゲルグの姿は見えなかった。不気味な静けさが、むしろ心をざわつかせた。

 街の外れ、そこにはまだ戦場から戻らなかった騎士たちがいた。彼らは異変に気付きながらも、命令に従うように沈黙し、仲間の亡骸を集めていた。

 レグラスはその中へと駆け込む。

「……!? まさか……レグラス王子!」

 一人の騎士が驚き、鎧に刻まれた家紋を見て、レグラスは思い出した。

「ルグラン家か……?」

「はっ。ニルス・ルグランと申します。兄のヤルスは、城の護衛にあたっておりました。我が家は代々、王家に忠誠を尽くしております」

 レグラスは短く頷き、声を潜めた。

「忠誠に感謝する。だが時間がない。街に向かわなかった騎士は、君たちだけか?」

 周囲には二百を超える兵がいた。いずれも疲労と混乱を抱えながらも、まだ士気を失ってはいなかった。

 ニルスは小さくうなずき、周囲を見渡す。

「はい。索敵に出ている者もいますが、おおよそこれが全軍です」

「――兵を集めてくれ。すぐにオーデントを離れる」

「……何があったのか、教えていただけますか?」

 レグラスは頷き、手短に、だが真摯に状況を語った。病の神、サイスル、そしてケイオスの最期まで。

 静寂が場を包んでいた。

 だが、その沈黙を破ったのは、ひとりの屈強な騎士の怒声だった。

「では、なぜ――なぜ、貴方がここにいるのですか!」

 その声はただ怒りに満ちていたのではない。苦悩と混乱、そして深い悲しみが滲んでいた。

「もしその言葉が真実なら……このような状況で、まるで見計らったかのように戻られた貴方に、どうしても疑いの目を向けてしまう! 不敬と罵られても構わぬ!」

 激しい感情を剥き出しにする騎士の言葉を、レグラスは真正面から受け止めた。

「……分かっている」

 その声は、決して反論ではなかった。むしろ痛みと理解に満ちていた。

「だが、私は今ここで命じる立場にない。王子としてではなく、オーデントを愛する一人の者として、皆に頼みたい。……どうか、力を貸してほしい」

 言い終えると、レグラスはゆっくりと膝を折り、深々と頭を垂れた。

 動揺が騎士たちの間に広がる。彼らの多くは、今なおケイオス王が敗れたとは信じていなかった。あれほどの誇り高き王が、そう簡単に屈するはずがない。だが、いま自分たちの前に立つ兄レグラスが、弟の死を語っている。

 それが、余計に信じがたく、そして受け入れがたかった。

 長らく兄弟の間に確執があったことを知る者は多い。その兄がこの決定的な時に戻り、弟の死を語る。疑念を抱くなというのが無理な話だった。

 それでも――。

 レグラスの姿は偽りではなかった。膝を折り、深く頭を下げるその姿に、虚飾も傲慢もない。命を賭してなお、彼は弟の死を無にしないために、ここに立っていた。

 沈黙の中、ニルス・ルグランが一歩前へと進み出た。

「……真実がどこにあるのか、私には分かりません」

 彼は静かに、そして力強く語った。

「ですが、私たちは王家にではなく、この国に忠誠を誓ってきた者です。民と、未来のために。私は、王子――いえ、レグラス様。あなたをお守りします」

 そして敬礼し、名乗る。

「我が家名ではなく、ニルス・ルグランという一人の騎士として、あなたに誓いましょう」

 その言葉に、バラバラの家紋を掲げる数十名の騎士たちが静かに立ち上がる。誰もが己の誇りと信念で、その決断を示していた。

 レグラスは胸の奥が熱くなるのを感じた。

「……この場において、私に力を貸してくれる者たちに、心から感謝を」

 そして、厳かに言葉を続ける。

「また、この場に残り、王ケイオスを信じて街に戻る者たちにも、捨てた王位の名を借りて、謝罪と――そして兄として、深い感謝を述べさせてほしい」

 深く頭を下げるその姿に、空気が静かに震えた。

「私の過去の行動や、今の言葉が、君たちの疑念を招いたことを悔いている。だがどうか……オーデントの民として願わせてほしい。君たちが、どうか無事であってくれと」

 しばしの静寂の後、さきほどレグラスに声を荒げた騎士が前に出た。

 その瞳には、燃え尽きたような苦悩と、それでも残る誇りがあった。

「……私はタイラス・エーヴァリエン。長年、オーデントのために剣を振るってきました。ケイオス王のため、そして民のため、私は今しがた王子に不敬を働きましたことを謝罪します」

 そして、静かに頭を下げた。

「この場に残ることを、どうかお許しください。……ご無事を、心より祈っております」

 その言葉に、他の騎士たちも次々と敬礼し、胸に手を当てた。レグラスは深く頷き、その敬意を受け止めた。

 それぞれが己の信じる道を選んだ。

 街に戻る彼らの運命が、死に満ちたものであることを、レグラスは知っていた。それでも止めることはできなかった。

 彼らの忠誠は、オーデントにあり、ケイオス王にあり、そしてそこに生きる人々にあった。

 レグラスはただ、彼らの背に向かって――心から祈るしかなかった。

「どうか、無事であれ」と。


 荒れた街路を抜け、数十人の騎士たちを従え走るレグラスの姿は、まるで炎上した過去を背に、新たな運命へと駆けていく影のようだった。灰に覆われた街を離れ、焦げた風の残り香がなお鼻を突く中で、ニルスが低い声を投げかけた。

「拠点でお仲間と合流されるのは良いとして、その後のご決断は……?」

 その問いの意図を、レグラスはすぐに理解した。サイスルの影は、もはや王都のみならず、国全体に広がり始めている。彼の背後にはマンスマン家がつき、さらには他の貴族がどこまで与しているか――まるで霧の中に形を隠した獣のように、全容が見えなかった。

 レグラスは息を整え、疲れを押し殺すように応えた。

「……もちろん考えている。むしろ、やっかいなのは――都にいた騎士たちの多くは、かつて弟ケイオスに忠誠を誓い、国に仕えることを誇りとしていた者たちだ。だが、辺境に配された騎士たちがどう動くかは未知数だ」

 ニルスは小さく頷きながら、言いにくそうに続けた。

「かつて、グルンとの戦いで生き延び、ケイオス殿下の元で名誉を得た者たちは、今や都の騎士団の主流でした。ですが、辺境に任を置かれた騎士たちは、その忠誠を疑われる立場にあり、信仰者狩りの名のもとに忠義を強いられていた者も少なくありません」

 言葉を選びながら、ニルスはさらに続けた。


「それゆえ、オーデントが落ちたことが広まれば……忠誠を翻し、己が保身のために情報を売る者も出るでしょう。レグラス様が信仰の名の下に弾圧に抗ったことを知る者がいれば尚更……ですが、それが盾となるか、標的となるかは分かりません」

 レグラスは黙って頷いた。彼にとって、それはもはや覚悟の内だった。そしてニルスの慎重な言葉の裏に、彼自身が信仰の是非ではなく、あくまで忠義に生きる騎士であることを知り、安堵すら覚えた。そんな男だからこそ、いま自分の隣に立ってくれているのだろう。

「……分かっている。私も今はまだ動けぬ。誰が味方で、誰が敵かさえ見えてこない。サイスルが王都を制したのはベイルガルドの力によるものだが、どちらが主導だったのか、それすらこちらには見えていない」

 王の座を狙った者か、それともベイルガルドの手先か――答えはまだ闇の中だった。

 レグラスの思考が深まる中、ふと、空気が変わった。

 風が止み、空気の密度が増す。喉元に、目に見えぬ圧がかかるような感覚が走る。次の瞬間、周囲の騎士たちが馬を制し、戸惑いの声をあげ始めた。

「……何だ!?」「この気配は……」

 まるで空そのものが静かに震えているようだった。

(これは――)

 レグラスは思わず目を見開いた。胸の奥に響く気配は、何度も祈りの中で感じた“それ”だった。オルフィーナの加護――聖なる気配が、大地を満たしていた。

(まさか……真なる王が、玉座に座したのか)

 レグラスの脳裏に、ケンニグの血を引く者が玉座に就いた時、オルフィーナの加護が国土に満ちるという古の伝承が蘇った。

 偽りの王が退き、真なる血が玉座に座した。であれば――。

 レグラスの顔に、一瞬の困惑がよぎった。この事実が広まれば、果たして自分に従ってくれる者はどれほど残るのか。加護の光が、まさにそれを示す象徴となってしまった今、彼の存在そのものが試される。

 拠点に辿り着き、馬を下りたレグラスは、迎えに出た仲間に簡潔に状況を伝えると、後続の騎士たちが次々と到着するのを見守った。

 ニルスが静かに近づいてきた。

 レグラスは、包み隠さずすべてを語った。サイスルがケンニグの血を引いていること、そして今、真なる継承者として玉座についたことでオルフィーナの加護を受けてしまったこと――。

 それは、神の選定とも言える。

 すべてを聞き終えたニルスは、言葉を慎重に選びながら答えた。


「……今後の行動を定めるには、慎重な判断が必要になります。私たちがレグラス様に忠誠を誓う意志は変わりません。しかし――」

 その先をためらうように、彼は目を伏せた。

「サイスルが“真なる王”として加護を得た以上、その国政次第では……我々が守ろうとする“民”そのものが、やがて我々に剣を向ける日が来るやもしれません」

 レグラスは静かに頷いた。

 ――選ぶのは、運命ではない。人だ。

 そう心の中で呟きながら、レグラスは遠くに広がる空を見上げた。光を帯びた空は、まるで彼に問いかけているようだった。

「それでも――進むしかないのだ」
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