23 / 41
7・3 ランベルト様の強烈なお母様
しおりを挟む
来客は、ランベルト様のお母様、ドミニク様だった。
おそらくランベルト様によく似た、綺麗なお顔立ちなのだと思う。瞳も息子と同じアイスブルーだ。
だけど厚く派手なお化粧と、訪問着とは思えない大胆な服装で、申し訳ないけれど、はすっぱな女性に見えた。
私を一瞥するとお母様は、
「ずいぶん地味な子ね」と笑った。
「私の大切な婚約者をけなすのなら、今すぐお引き取りを」
ランベルト様は母親に向けるとは思えない、冷ややかな声で告げた。
陛下から聞いたことが思い出される。ランベルト様にとってこの女性は、関わりあいたくない方なのだ。
「それが母親に向けて言う言葉かしら? 私があなたを産まなければ、あなたは存在しなかった。私がこの美貌であの男の胤を勝ちとらなければ、あなたはこぉんなに立派なお屋敷には住めなかった。忘れないで。あなたは誰よりも私を大切にしなくてはならないのよ」
ランベルト様からギリッと音がした。
なんだろうととなりを見ると、彼は恐ろしい顔で歯ぎしりをしていた。膝の上で手を固く握りしめている。
「令嬢の前で下品な話はやめろ」
「この程度で下品だなんて。どれだけ清い生活を送っているのよ。誰に似たのかしらねえ」とドミニク様が笑う。「まあいいわ。お金を用立ててちょうだい」
「……は?」
ランベルト様の視線はもう、都中の人間を氷結させそうなものになっている。だけどドミニク様には効かないらしい。
「それとドレスね」
「……先代陛下の個人資産から、慰謝料をいただいたはずだよな」
「もう使いきったわよ、あれっぽち」
「豪勢な暮らしをしても、一生遊んで暮らせる額だったぞ!?」
「どこが? 美しさを保つためにも、元寵姫に相応しい生活を保つためにも、お金はたくさん必要なのよ?」
「どうせ愛人どもにもバラまいているんだろうが!」
「今、言ったじゃない。『美しさを保つため』に必要って。一番効果があるのは、男たちに愛されることなんだから」
ランベルト様から、またギリッと音がした。
「売女め」
それから彼はハッとした顔をして、私を見た。
「すまない、君の前で汚い言葉を……」
私は首を横に振り、手を伸ばすとランベルト様が強く握りしめている拳に触れた。手袋越しでも、彼がどれほど力を込めているのかがよくわかる。
「そうよ、母親をけなすなんて酷いわよ」言葉とは裏腹に微笑んでいるドミニク様。「あなたの父親だって愛妻がいるにも関わらず、淫欲に負けて年端もいかない私に手を出したような男よ? 潔癖ぶらないでくれるかしら」
ランベルト様がいっそう体を強張らせる。
「お母様」
思わず口を挟んでしまった。だけどなにを言うかは決まっていない。ただ、ランベルト様が苦しい思いをするのをこれ以上見たくなかっただけだ。
「なにかしら?」
ええと……。必死に頭を働かせる。私はなにを言えばいい? どうすれば話の流れを変えられる?
「あの……。公爵様はとても素晴らしい方です。私を怖がらせないよう気を配ってくださったり、倒れたら運んでくださったり、今日は素敵なデートにも連れて行ってくださいました。公爵様を産んでくださり、ありがとうございます!」
ドミニク様はゆっくりとまばたきをして、それからふっと力を抜いて苦笑した。
「あのね、おぼこいお嬢さん。それは全部、普通のことだから」
ええっ!?
「もちろん、それができない下衆な男もたくさんいるけど、下衆は下衆。今あげたみっつは『通常ライン』」
ドミニク様がランベルト様を見る。
「ほんと、あなたはつまらない男ね。こんな普通のことを褒められるなんて、どういう状況なの? 大事な子なら、もっともっとサービスの高みを目指しなさいよ」
「あっ、お母様! プレゼントもいただきました!」
「だから普通だって。女にモテたい男は、それくらいみんな普通にやるの」
ドミニク様は笑った。今までと違って心底楽しそうなお顔だった。
「まあ、女嫌いのランベルトにしては成長したのかしら? あなたには顔も財産も地位もあるから、その程度しかできなくても、お嬢さんに逃げられることはないでしょうしね。美男の第二王子として生まれたことを感謝しなさいよね」
◇◇
結局ドミニク様は、ランベルト様から当座の資金をもらい、帰って行った。額が少ないと不満そうではあったけど。
ふたりきりになった応接室で、となりにすわっていたランベルト様は体ごと私に向き直ると
「不快な思いをさせてすまなかった」と頭を下げた。
「驚きはしましたけど、不快ではないです」
頭を上げてほしいと頼む。
いつもは鋭いランベルト様の目が、ひどく弱々しかった。
「私に幻滅しただろうか」
「どうしてですか?」
「あんな母親がいて」
「いいえ、まったく」
少しだけ逡巡してから、思い切って彼の両手を取り、てのひらで包み込んだ。
「陛下との契約に、私は公爵様に寄り添うことという項目があります。でも、そんなものには関係なく、あなた様に寄り添えたらいいなと思っています」
「……ミレーナ嬢」
「はい」
ランベルト様の瞳が揺れている。まるで不安を感じているかのように。
しばらくの沈黙のあと、彼は
「ありがとう」と言った。「君に出会えて、幸せだ」
きっと、口にしたかったのはその言葉ではないと感じた。だけど、
「私こそ、素敵な方に巡り会えました。ありがとうございます」と答えるに留めた。
気にならないと言ったら嘘になる。だけど『幸せだ』との言葉が、とても嬉しい。
私もランベルト様を好きなのだ。きっと。
「ミレーナ嬢。私のことは、ランベルトと呼んでほしい」
「わかりました、『ランベルト様』」
彼の顔がゆっくりとほころぶ。
嬉しそうなその表情に、またしても鼓動が速くなる。
今日はもう、無理。きっと心臓がもたない。
「ミレーナと呼んでも?」
「はい」
「ミレーナ、顔が赤くなっていて可愛い」
なっ!
急にそういうのは、やめてください。
「一段と赤くなったな?」
そんな報告はいりません!
――そうしてランベルト様は、本日二回目の叱責をアランから受けることになったのだった。
おそらくランベルト様によく似た、綺麗なお顔立ちなのだと思う。瞳も息子と同じアイスブルーだ。
だけど厚く派手なお化粧と、訪問着とは思えない大胆な服装で、申し訳ないけれど、はすっぱな女性に見えた。
私を一瞥するとお母様は、
「ずいぶん地味な子ね」と笑った。
「私の大切な婚約者をけなすのなら、今すぐお引き取りを」
ランベルト様は母親に向けるとは思えない、冷ややかな声で告げた。
陛下から聞いたことが思い出される。ランベルト様にとってこの女性は、関わりあいたくない方なのだ。
「それが母親に向けて言う言葉かしら? 私があなたを産まなければ、あなたは存在しなかった。私がこの美貌であの男の胤を勝ちとらなければ、あなたはこぉんなに立派なお屋敷には住めなかった。忘れないで。あなたは誰よりも私を大切にしなくてはならないのよ」
ランベルト様からギリッと音がした。
なんだろうととなりを見ると、彼は恐ろしい顔で歯ぎしりをしていた。膝の上で手を固く握りしめている。
「令嬢の前で下品な話はやめろ」
「この程度で下品だなんて。どれだけ清い生活を送っているのよ。誰に似たのかしらねえ」とドミニク様が笑う。「まあいいわ。お金を用立ててちょうだい」
「……は?」
ランベルト様の視線はもう、都中の人間を氷結させそうなものになっている。だけどドミニク様には効かないらしい。
「それとドレスね」
「……先代陛下の個人資産から、慰謝料をいただいたはずだよな」
「もう使いきったわよ、あれっぽち」
「豪勢な暮らしをしても、一生遊んで暮らせる額だったぞ!?」
「どこが? 美しさを保つためにも、元寵姫に相応しい生活を保つためにも、お金はたくさん必要なのよ?」
「どうせ愛人どもにもバラまいているんだろうが!」
「今、言ったじゃない。『美しさを保つため』に必要って。一番効果があるのは、男たちに愛されることなんだから」
ランベルト様から、またギリッと音がした。
「売女め」
それから彼はハッとした顔をして、私を見た。
「すまない、君の前で汚い言葉を……」
私は首を横に振り、手を伸ばすとランベルト様が強く握りしめている拳に触れた。手袋越しでも、彼がどれほど力を込めているのかがよくわかる。
「そうよ、母親をけなすなんて酷いわよ」言葉とは裏腹に微笑んでいるドミニク様。「あなたの父親だって愛妻がいるにも関わらず、淫欲に負けて年端もいかない私に手を出したような男よ? 潔癖ぶらないでくれるかしら」
ランベルト様がいっそう体を強張らせる。
「お母様」
思わず口を挟んでしまった。だけどなにを言うかは決まっていない。ただ、ランベルト様が苦しい思いをするのをこれ以上見たくなかっただけだ。
「なにかしら?」
ええと……。必死に頭を働かせる。私はなにを言えばいい? どうすれば話の流れを変えられる?
「あの……。公爵様はとても素晴らしい方です。私を怖がらせないよう気を配ってくださったり、倒れたら運んでくださったり、今日は素敵なデートにも連れて行ってくださいました。公爵様を産んでくださり、ありがとうございます!」
ドミニク様はゆっくりとまばたきをして、それからふっと力を抜いて苦笑した。
「あのね、おぼこいお嬢さん。それは全部、普通のことだから」
ええっ!?
「もちろん、それができない下衆な男もたくさんいるけど、下衆は下衆。今あげたみっつは『通常ライン』」
ドミニク様がランベルト様を見る。
「ほんと、あなたはつまらない男ね。こんな普通のことを褒められるなんて、どういう状況なの? 大事な子なら、もっともっとサービスの高みを目指しなさいよ」
「あっ、お母様! プレゼントもいただきました!」
「だから普通だって。女にモテたい男は、それくらいみんな普通にやるの」
ドミニク様は笑った。今までと違って心底楽しそうなお顔だった。
「まあ、女嫌いのランベルトにしては成長したのかしら? あなたには顔も財産も地位もあるから、その程度しかできなくても、お嬢さんに逃げられることはないでしょうしね。美男の第二王子として生まれたことを感謝しなさいよね」
◇◇
結局ドミニク様は、ランベルト様から当座の資金をもらい、帰って行った。額が少ないと不満そうではあったけど。
ふたりきりになった応接室で、となりにすわっていたランベルト様は体ごと私に向き直ると
「不快な思いをさせてすまなかった」と頭を下げた。
「驚きはしましたけど、不快ではないです」
頭を上げてほしいと頼む。
いつもは鋭いランベルト様の目が、ひどく弱々しかった。
「私に幻滅しただろうか」
「どうしてですか?」
「あんな母親がいて」
「いいえ、まったく」
少しだけ逡巡してから、思い切って彼の両手を取り、てのひらで包み込んだ。
「陛下との契約に、私は公爵様に寄り添うことという項目があります。でも、そんなものには関係なく、あなた様に寄り添えたらいいなと思っています」
「……ミレーナ嬢」
「はい」
ランベルト様の瞳が揺れている。まるで不安を感じているかのように。
しばらくの沈黙のあと、彼は
「ありがとう」と言った。「君に出会えて、幸せだ」
きっと、口にしたかったのはその言葉ではないと感じた。だけど、
「私こそ、素敵な方に巡り会えました。ありがとうございます」と答えるに留めた。
気にならないと言ったら嘘になる。だけど『幸せだ』との言葉が、とても嬉しい。
私もランベルト様を好きなのだ。きっと。
「ミレーナ嬢。私のことは、ランベルトと呼んでほしい」
「わかりました、『ランベルト様』」
彼の顔がゆっくりとほころぶ。
嬉しそうなその表情に、またしても鼓動が速くなる。
今日はもう、無理。きっと心臓がもたない。
「ミレーナと呼んでも?」
「はい」
「ミレーナ、顔が赤くなっていて可愛い」
なっ!
急にそういうのは、やめてください。
「一段と赤くなったな?」
そんな報告はいりません!
――そうしてランベルト様は、本日二回目の叱責をアランから受けることになったのだった。
92
あなたにおすすめの小説
【完結】余命三年ですが、怖いと評判の宰相様と契約結婚します
佐倉えび
恋愛
断罪→偽装結婚(離婚)→契約結婚
不遇の人生を繰り返してきた令嬢の物語。
私はきっとまた、二十歳を越えられないーー
一周目、王立学園にて、第二王子ヴィヴィアン殿下の婚約者である公爵令嬢マイナに罪を被せたという、身に覚えのない罪で断罪され、修道院へ。
二周目、学園卒業後、夜会で助けてくれた公爵令息レイと結婚するも「あなたを愛することはない」と初夜を拒否された偽装結婚だった。後に離婚。
三周目、学園への入学は回避。しかし評判の悪い王太子の妾にされる。その後、下賜されることになったが、手渡された契約書を見て、契約結婚だと理解する。そうして、怖いと評判の宰相との結婚生活が始まったのだが――?
*ムーンライトノベルズにも掲載
婚約破棄を望む伯爵令嬢と逃がしたくない宰相閣下との攻防戦~最短で破棄したいので、悪役令嬢乗っ取ります~
甘寧
恋愛
この世界が前世で読んだ事のある小説『恋の花紡』だと気付いたリリー・エーヴェルト。
その瞬間から婚約破棄を望んでいるが、宰相を務める美麗秀麗な婚約者ルーファス・クライナートはそれを受け入れてくれない。
そんな折、気がついた。
「悪役令嬢になればいいじゃない?」
悪役令嬢になれば断罪は必然だが、幸運な事に原作では処刑されない事になってる。
貴族社会に思い残すことも無いし、断罪後は僻地でのんびり暮らすのもよかろう。
よしっ、悪役令嬢乗っ取ろう。
これで万事解決。
……て思ってたのに、あれ?何で貴方が断罪されてるの?
※全12話で完結です。
【完結】 「運命の番」探し中の狼皇帝がなぜか、男装中の私をそばに置きたがります
廻り
恋愛
羊獣人の伯爵令嬢リーゼル18歳には、双子の兄がいた。
二人が成人を迎えた誕生日の翌日、その兄が突如、行方不明に。
リーゼルはやむを得ず兄のふりをして、皇宮の官吏となる。
叙任式をきっかけに、リーゼルは皇帝陛下の目にとまり、彼の侍従となるが。
皇帝ディートリヒは、リーゼルに対する重大な悩みを抱えているようで。
働かないつもりでしたのに、気づけば全部うまくいっていました ――自由に生きる貴族夫人と溺愛旦那様』
鷹 綾
恋愛
前世では、仕事に追われるだけの人生を送り、恋も自由も知らないまま終わった私。
だからこそ転生後に誓った――
「今度こそ、働かずに優雅に生きる!」 と。
気づけば貴族夫人、しかも結婚相手は冷静沈着な名門貴族リチャード様。
「君は何もしなくていい。自由に過ごしてくれ」
――理想的すぎる条件に、これは勝ち確人生だと思ったのに。
なぜか気づけば、
・屋敷の管理を改善して使用人の待遇が激変
・夫の仕事を手伝ったら経理改革が大成功
・興味本位で教えた簿記と珠算が商業界に革命を起こす
・商人ギルドの顧問にまで祭り上げられる始末
「あれ? 私、働かない予定でしたよね???」
自分から出世街道を爆走するつもりはなかったはずなのに、
“やりたいことをやっていただけ”で、世界のほうが勝手に変わっていく。
一方、そんな彼女を静かに見守り続けていた夫・リチャードは、
実は昔から彼女を想い続けていた溺愛系旦那様で――。
「君が選ぶなら、私はずっとそばにいる」
働かないつもりだった貴族夫人が、
自由・仕事・愛情のすべてを“自分で選ぶ”人生に辿り着く物語。
これは、
何もしないはずだったのに、幸せだけは全部手に入れてしまった女性の物語。
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
【完結】呪いのせいで無言になったら、冷たかった婚約者が溺愛モードになりました。
里海慧
恋愛
わたくしが愛してやまない婚約者ライオネル様は、どうやらわたくしを嫌っているようだ。
でもそんなクールなライオネル様も素敵ですわ——!!
超前向きすぎる伯爵令嬢ハーミリアには、ハイスペイケメンの婚約者ライオネルがいる。
しかしライオネルはいつもハーミリアにはそっけなく冷たい態度だった。
ところがある日、突然ハーミリアの歯が強烈に痛み口も聞けなくなってしまった。
いつもなら一方的に話しかけるのに、無言のまま過ごしていると婚約者の様子がおかしくなり——?
明るく楽しいラブコメ風です!
頭を空っぽにして、ゆるい感じで読んでいただけると嬉しいです★
※激甘注意 お砂糖吐きたい人だけ呼んでください。
※2022.12.13 女性向けHOTランキング1位になりました!!
みなさまの応援のおかげです。本当にありがとうございます(*´꒳`*)
※タイトル変更しました。
旧タイトル『歯が痛すぎて無言になったら、冷たかった婚約者が溺愛モードになった件』
キズモノ転生令嬢は趣味を活かして幸せともふもふを手に入れる
藤 ゆみ子
恋愛
セレーナ・カーソンは前世、心臓が弱く手術と入退院を繰り返していた。
将来は好きな人と結婚して幸せな家庭を築きたい。そんな夢を持っていたが、胸元に大きな手術痕のある自分には無理だと諦めていた。
入院中、暇潰しのために始めた刺繍が唯一の楽しみだったが、その後十八歳で亡くなってしまう。
セレーナが八歳で前世の記憶を思い出したのは、前世と同じように胸元に大きな傷ができたときだった。
家族から虐げられ、キズモノになり、全てを諦めかけていたが、十八歳を過ぎた時家を出ることを決意する。
得意な裁縫を活かし、仕事をみつけるが、そこは秘密を抱えたもふもふたちの住みかだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる