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第十七章 キャンプ
VSティアマト④
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「何とかするって……そもそもリィカ、大丈夫なのか」
ドラゴンの作り出した竜巻を警戒して、少しずつ後ろに下がる。
すでに日は落ちた。まだわずかに残照はあるが、それも間もなくだ。現時点でもう足元が見えにくい。月が見えたが、三日月だ。あまり明かりは強くない。
アレクの表情もぼんやり見える程度だが、心配そうに見ているんだろう、くらいはリィカも分かる。
「直接、攻撃を受けたわけじゃないから。ちょっと慣れないことをやったせいで、疲れてるだけ」
リィカは苦笑した。
嘘ではない。あの水流の攻撃を直接受けていたら、今こうして話をすることもできていないだろう。生きているかどうかさえ怪しい。
あの時、リィカは咄嗟に剣を盾にした。そして、剣に水の魔力付与を行いつつ、水流の攻撃を剣に取り込んでいったのだ。その結果、元々剣に掛かっていた風のエンチャントと、水の魔力の見事なコントラストが生まれて、莫大な攻撃力を得た。
だが、攻撃されている魔力を取り込むという作業が、リィカの想像以上に体への負担が大きかった。自分のものではない他者の魔力というのは、ある種の毒にも等しいものなのかもしれない。
「んで、何をどうするつもりだ?」
そう聞いたのはバルだった。アレクに話をさせると、リィカの心配ばかりで話が進まないと判断したのだろう。
「竜巻って、中心部分は風も何もなくて静かだって聞いた事がある。だから、上から攻撃しちゃえばいいと思って」
「なるほど、雷の魔法ですね」
「うん」
リィカの言いたいことをすぐ分かったユーリに、リィカは頷く。そして、アレクやバルのいる方に顔を向けた。
「多分、倒せないと思う。でも、今のわたしの状態じゃ、それが限界だから。中心部から竜巻を吹き飛ばすくらいの威力は出してみせる。だから、その後の攻撃はお願い」
「分かった、任せろ。それでいいな、アレク」
リィカの話にバルが真っ先に頷き、アレクは一瞬の間を開けて、頷いた。
「……ああ、分かった。頼んだ、リィカ」
前半は躊躇いがちに、しかし"頼んだ"の言葉には心から信頼しているような強さがあった。それをリィカは感じて嬉しく思いつつ立ち上がる。
ふぅ、と息を吐く。苦しいが、何とか呼吸を整える。
「《風の付与》」
「《水の付与》」
アレクとバルが、エンチャントを唱えたのが聞こえた。ユーリが、リィカと同じく呼吸を整えている。
それを確認して、リィカはドラゴンがいる方を見る。暗くなっても、その凄まじい竜巻を感じ取れるから、魔法を使うのに何も支障はない。右手を掲げた。
「《落雷》!」
暗い空が、一瞬明るく照らされる。恐ろしいまでの竜巻が、光に照らされてはっきり見えた。そして、その光は狙い違わず、竜巻の中央へと吸い込まれた、その瞬間。
――バリバリバリバリバリ!
――ドオオオォォォォォオオォォンッ!
「ギャアアァァァァァァァアアァァアァッ!」
今までとは違う音も響かせながら、その音に重なるようにドラゴンの悲鳴も響く。
内側から竜巻が照らされる。竜巻の中に光が混ざり込み、恐ろしい竜巻が幻想的な光景にも見える。
「はぁはぁ」
リィカは胸を押さえながら、その場でうずくまった。
苦しい。けれど、顔は上げる。竜巻を消すところまでやると言ったのだ。だから、そこまでは見届けなければならない。
アレクもバルもユーリも、リィカの状態には気付いているだろうが、視線を向けることはない。ただ竜巻がなくなることを信じて、攻撃を叩き込むべく集中している。
「…………!」
リィカが目を細めた。竜巻が膨張と収縮を繰り返している。何かに押される竜巻を必死に中のドラゴンが抑え込もうとしている。けれど、リィカは落ち着いていた。自分の魔法が負けることなどない。そのくらいの自信はある。
そして、竜巻がさらに膨張した。横に縦に大きく広がる。……やがて、限界が来たかのように、そのまま周囲に弾けて風をまき散らした。
――ドォビュウウウウゥゥゥウゥゥッ!
「きゃぁっ!」
吹き荒れる凄まじい風にリィカが悲鳴を上げて、バルがその前に立って風から守る。だが、ドラゴンの姿が見えた。ダメージの程は分からないが、まだ健在だ。
ユーリも僅かに押され気味になったが、左手で目を庇いつつ、右手を真っ直ぐドラゴンへと向けた。
「《太陽爆発》!」
光と火の混成魔法が発動し、周囲が明るくなると同時に大きな爆発音が響く。その中にドラゴンの悲鳴が混じっているように聞こえるが、まだその気配は存在している。
アレクが、そしてバルが、剣を構えたまま走り出した。
アレクは、フッと息を吐く。風のエンチャントに風の魔力付与を行い、剣が深緑に染まっていく。
爆発が収まった。だがやはり、ドラゴンはまだ立っていた。走ってくるアレクとバルを睨み付けてくる。
まだ戦意は衰えていないようだが、ダメージがかなり大きいのだろう。翼がバランスが取れないこともあり、立っているのがやっと、というところか。だがそれでも、残っている右前足の爪が伸びて、アレクを捉えようとしてくる。
「【隼一閃!】
横に薙ぐ風の剣技を放った。大きさは通常と変わらないが、描いている弧の部分が、通常のものより鋭い刃となっている。それをドラゴンは臆することなく前足で受け止めたが……。
「ギャアアアァァアァッ!?」
思っていたより威力が大きかったのか、あるいはドラゴン自身の防御力が落ちていたのか。受け止めきれず、風の刃は前足を真っ二つに切り裂いた。
「うおおおおぉぉぉっ!」
そこに、バルが切り込んだ。水のエンチャントにさらに魔力付与をして、碧く輝いている。
「【天竜動斬破】!」
水のエンチャントがドラゴンの脇腹を深く切り裂く。そこにバルが水の直接攻撃の剣技を発動させた。抉れたような大きな傷ができる。満身創痍だが、それでもドラゴンは立っていた。
「終わりだ。――アクートゥス」
アレクが静かに宣言し、魔剣の銘を呼んだ。魔力を流し、さらに鋭さの増した魔剣は、ドラゴンの首を断ち切ったのだった。
ドラゴンの作り出した竜巻を警戒して、少しずつ後ろに下がる。
すでに日は落ちた。まだわずかに残照はあるが、それも間もなくだ。現時点でもう足元が見えにくい。月が見えたが、三日月だ。あまり明かりは強くない。
アレクの表情もぼんやり見える程度だが、心配そうに見ているんだろう、くらいはリィカも分かる。
「直接、攻撃を受けたわけじゃないから。ちょっと慣れないことをやったせいで、疲れてるだけ」
リィカは苦笑した。
嘘ではない。あの水流の攻撃を直接受けていたら、今こうして話をすることもできていないだろう。生きているかどうかさえ怪しい。
あの時、リィカは咄嗟に剣を盾にした。そして、剣に水の魔力付与を行いつつ、水流の攻撃を剣に取り込んでいったのだ。その結果、元々剣に掛かっていた風のエンチャントと、水の魔力の見事なコントラストが生まれて、莫大な攻撃力を得た。
だが、攻撃されている魔力を取り込むという作業が、リィカの想像以上に体への負担が大きかった。自分のものではない他者の魔力というのは、ある種の毒にも等しいものなのかもしれない。
「んで、何をどうするつもりだ?」
そう聞いたのはバルだった。アレクに話をさせると、リィカの心配ばかりで話が進まないと判断したのだろう。
「竜巻って、中心部分は風も何もなくて静かだって聞いた事がある。だから、上から攻撃しちゃえばいいと思って」
「なるほど、雷の魔法ですね」
「うん」
リィカの言いたいことをすぐ分かったユーリに、リィカは頷く。そして、アレクやバルのいる方に顔を向けた。
「多分、倒せないと思う。でも、今のわたしの状態じゃ、それが限界だから。中心部から竜巻を吹き飛ばすくらいの威力は出してみせる。だから、その後の攻撃はお願い」
「分かった、任せろ。それでいいな、アレク」
リィカの話にバルが真っ先に頷き、アレクは一瞬の間を開けて、頷いた。
「……ああ、分かった。頼んだ、リィカ」
前半は躊躇いがちに、しかし"頼んだ"の言葉には心から信頼しているような強さがあった。それをリィカは感じて嬉しく思いつつ立ち上がる。
ふぅ、と息を吐く。苦しいが、何とか呼吸を整える。
「《風の付与》」
「《水の付与》」
アレクとバルが、エンチャントを唱えたのが聞こえた。ユーリが、リィカと同じく呼吸を整えている。
それを確認して、リィカはドラゴンがいる方を見る。暗くなっても、その凄まじい竜巻を感じ取れるから、魔法を使うのに何も支障はない。右手を掲げた。
「《落雷》!」
暗い空が、一瞬明るく照らされる。恐ろしいまでの竜巻が、光に照らされてはっきり見えた。そして、その光は狙い違わず、竜巻の中央へと吸い込まれた、その瞬間。
――バリバリバリバリバリ!
――ドオオオォォォォォオオォォンッ!
「ギャアアァァァァァァァアアァァアァッ!」
今までとは違う音も響かせながら、その音に重なるようにドラゴンの悲鳴も響く。
内側から竜巻が照らされる。竜巻の中に光が混ざり込み、恐ろしい竜巻が幻想的な光景にも見える。
「はぁはぁ」
リィカは胸を押さえながら、その場でうずくまった。
苦しい。けれど、顔は上げる。竜巻を消すところまでやると言ったのだ。だから、そこまでは見届けなければならない。
アレクもバルもユーリも、リィカの状態には気付いているだろうが、視線を向けることはない。ただ竜巻がなくなることを信じて、攻撃を叩き込むべく集中している。
「…………!」
リィカが目を細めた。竜巻が膨張と収縮を繰り返している。何かに押される竜巻を必死に中のドラゴンが抑え込もうとしている。けれど、リィカは落ち着いていた。自分の魔法が負けることなどない。そのくらいの自信はある。
そして、竜巻がさらに膨張した。横に縦に大きく広がる。……やがて、限界が来たかのように、そのまま周囲に弾けて風をまき散らした。
――ドォビュウウウウゥゥゥウゥゥッ!
「きゃぁっ!」
吹き荒れる凄まじい風にリィカが悲鳴を上げて、バルがその前に立って風から守る。だが、ドラゴンの姿が見えた。ダメージの程は分からないが、まだ健在だ。
ユーリも僅かに押され気味になったが、左手で目を庇いつつ、右手を真っ直ぐドラゴンへと向けた。
「《太陽爆発》!」
光と火の混成魔法が発動し、周囲が明るくなると同時に大きな爆発音が響く。その中にドラゴンの悲鳴が混じっているように聞こえるが、まだその気配は存在している。
アレクが、そしてバルが、剣を構えたまま走り出した。
アレクは、フッと息を吐く。風のエンチャントに風の魔力付与を行い、剣が深緑に染まっていく。
爆発が収まった。だがやはり、ドラゴンはまだ立っていた。走ってくるアレクとバルを睨み付けてくる。
まだ戦意は衰えていないようだが、ダメージがかなり大きいのだろう。翼がバランスが取れないこともあり、立っているのがやっと、というところか。だがそれでも、残っている右前足の爪が伸びて、アレクを捉えようとしてくる。
「【隼一閃!】
横に薙ぐ風の剣技を放った。大きさは通常と変わらないが、描いている弧の部分が、通常のものより鋭い刃となっている。それをドラゴンは臆することなく前足で受け止めたが……。
「ギャアアアァァアァッ!?」
思っていたより威力が大きかったのか、あるいはドラゴン自身の防御力が落ちていたのか。受け止めきれず、風の刃は前足を真っ二つに切り裂いた。
「うおおおおぉぉぉっ!」
そこに、バルが切り込んだ。水のエンチャントにさらに魔力付与をして、碧く輝いている。
「【天竜動斬破】!」
水のエンチャントがドラゴンの脇腹を深く切り裂く。そこにバルが水の直接攻撃の剣技を発動させた。抉れたような大きな傷ができる。満身創痍だが、それでもドラゴンは立っていた。
「終わりだ。――アクートゥス」
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