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3.魔法の力ってなに
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とりあえずすいません。この話も短い……。
次から、もうちょっと長くなります。
ーーーーーーーーーーーー
ベンとテラは、手を繋いで二人で街の中を歩きます。通り慣れた道ですが、母親と一緒ではないのは初めてです。
何かご機嫌なのか、フンフンフーンと鼻歌を歌っているベンに、テラは問いかけます。
「ねーお兄ちゃん」
「なんだ?」
「まほうの力って、なに?」
テラの無邪気な問いに、ベンの鼻歌が止まって、足も止まりました。どんなものなのか、ベンも知らなかったのです。
「お兄ちゃん?」
不思議そうにするテラに、ベンは焦ります。しかし自分は兄。ここで動揺するわけにも知らないと言うわけにもいきません。
「そ、それはだな……! み、みれば、わかる、らしいぞっ」
「そうなのっ!? テラにも分かる!?」
「も、もちろん当たり前だ! だから、見落とすんじゃないぞ! 見なきゃわかんないんだからなっ!」
「わかったー」
しどろもどろなベンの言葉にテラは気付くことなく、素直に信じて周囲をキョロキョロ見始めました。ごまかせたことにホッとして、ベンはテラの手を引きます。
「知ってる場所にあったら、気付いてるはずだから。あっちの方、行ってみるか?」
「いくー!」
そっちは二人が行ったことがない、街の外にある森の方向。子供だけで行ってはだめ、と言われている場所ですが、冒険気分のベンとテラは、それをすっかり忘れていたのでした。
次から、もうちょっと長くなります。
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ベンとテラは、手を繋いで二人で街の中を歩きます。通り慣れた道ですが、母親と一緒ではないのは初めてです。
何かご機嫌なのか、フンフンフーンと鼻歌を歌っているベンに、テラは問いかけます。
「ねーお兄ちゃん」
「なんだ?」
「まほうの力って、なに?」
テラの無邪気な問いに、ベンの鼻歌が止まって、足も止まりました。どんなものなのか、ベンも知らなかったのです。
「お兄ちゃん?」
不思議そうにするテラに、ベンは焦ります。しかし自分は兄。ここで動揺するわけにも知らないと言うわけにもいきません。
「そ、それはだな……! み、みれば、わかる、らしいぞっ」
「そうなのっ!? テラにも分かる!?」
「も、もちろん当たり前だ! だから、見落とすんじゃないぞ! 見なきゃわかんないんだからなっ!」
「わかったー」
しどろもどろなベンの言葉にテラは気付くことなく、素直に信じて周囲をキョロキョロ見始めました。ごまかせたことにホッとして、ベンはテラの手を引きます。
「知ってる場所にあったら、気付いてるはずだから。あっちの方、行ってみるか?」
「いくー!」
そっちは二人が行ったことがない、街の外にある森の方向。子供だけで行ってはだめ、と言われている場所ですが、冒険気分のベンとテラは、それをすっかり忘れていたのでした。
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