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魔王との戦い49

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 第四階層、ついに最後の階層
 ダンジョンは長いものになると百階層まであるんだって
 まぁそんなとこ多分いかないけどね
「あれ? ここは洞窟っぽくない。また機械だらけね」
「確かにそうですわね。なぜでしょう?」
「ここに何か書いてある。えっと、また翻訳するからちょっと待ってて」
 エルヴィスのおかげでこういう場面でもちゃんと言葉が分かるのはいいね
 私の翻訳能力は古代文字じゃ反応しないみたいだし
 あ、ちゃんと勉強していけば翻訳機能も成長していくんだけど、ちょっとなんていうかその、めんどくさかったもので・・・
 まあ今はそんなことはいいんですよ
 エルヴィス様のおかげで言葉が分かるんだからいいんですよ
 はい、そのうちちゃんと勉強します
「分かった。えっとね、第一階層と第二階層はちゃんと作られてたみたいで、第三階層は、えっと、マキナ様が、めんどくさくなったっぽい。で、第四階層はそれじゃダメだってなって、真面目に作ったみたい・・・」
 おいマキナ様・・・
「ま、まあ、気を取り直して進もう。ちゃんとマリオンちゃんが成長できるようにはなってるみたいだから」
 そうだね、第三階層もなんだかんだ魔物はちゃんとしてたしね
「気を付けて行こう」
 少し進むとすぐに魔物の反応があった
「来た!」
 私とマリオンちゃんが同時に気づく
 来たのは、なに、これ・・・
 人型ロボットだ!
 機械人と明らかに違うのは、人としての知性や感情が一切感じられず、ただ命令で動くロボット
「私達に、似てる? あの、あなたは」
「駄目だよマリオンちゃん! それはロボットって言って、機械人たちとは似て非なる人型の魔物みたいなものだよ!」
「ロボット? 確か昔の機械人がそう呼ばれてたって聞きました」
「そういえばむかーーしの文献にそんなこと書いてたなぁ。あ、なんかトガツメヒメ様はからくりって呼んでた気がする」
 まああの人からしたらこういったロボットとか機械類の類は全部からくりになりそうだけど、今はそんなこと考えてる場合じゃない
 この人型ロボ、かなり動きが早い
 手から爪をシャキンと出すとこっちに向かって走ってくる
 動きはかなり人間に近いんだけど、可動域が広いのかかなり気持ちの悪い動きをしてる
 具体的に言うと腕がグネグネと触手のように動いてるのよ
 ウゲェと思いながらもあの爪がかなりヤバイのは分かった
 だって周りのかなーーり硬そうな壁を簡単に斬り裂いてるんだもん
「いくよ!」
 マリオンちゃんが構える
 まだ第四階層の序盤も序盤なのにこんな強敵そうなのが出て来るとは思わなかったよ
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