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勇者17
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巨大なサメは大量の歯を見せつけるかのように口を開いて向かってくる
人魚のマーナほどではないにしろ、その速さはエルフであるグルリシアでは逃げ切れない
足場がなければすぐに喰われていただろう
「トライデント!」
槍を三又の鉾に変えて投げ、サメの背中に深く突き刺さるが、すぐに傷が修復してしまった
「アイスランス!」
マーナが氷の魔法で攻撃するが、それは刺さりもせず硬い鱗に弾かれた
「やっぱり私じゃ火力が足りないみたい」
いくら打ち込んでもサメに何のダメージも与えられていないことにマーナはショックを受ける
「大丈夫だよマーナ。君ならできる!」
トライデントで攻撃しつつマーナを励ます
たったそれだけのことでマーナに勇気が湧く
勇者とはつまるところ、勇気をもって人々の心を奮い立たせる者
マーナは自身の得意な魔法をさらに高めるため、限界を超える力を引き出した
「そうだ、私は水氷の勇者。グルリシア、離れて!」
マーナはそういうと、魔法ではなく勇者としての力を発揮した
今までは魔法の方が威力が高かったため、積極的に使っては来なかったこの力
マーナの手に水が集まる
「ティンクルフロスト!」
手集めた水を砕くように握りつぶすと、周囲に輝く氷の結晶が現れた
それらが冷めに向かって降り注いでいく
するとサメの表面が段々と凍って行って、そこからひびが入り始めた
それでもサメはもがいて水中を移動しようとする
だが水もだんだんと凍っているためどんどん身動きが取れなくなり、サメは最後に尾びれを少し動かし、粉々に砕けた
もはや再生することもかなわないほど粉々になったサメ
「やった、やったよグルリシア!」
「だから言っただろ。マーナならできるって」
グルリシアはマーナの力を信じていた
自信がない彼女だが、その自身さえつけば殻を破けると、幼いころから信じていたのだ
「これでクリアみたいだね。ほら、次の階層への扉が開いてる」
この巨大ドームの奥にあった大きな扉
そこが開いて水流が発生し、二人は次第に吸い込まれるようにして流され、次の階層へと進んだ
人魚のマーナほどではないにしろ、その速さはエルフであるグルリシアでは逃げ切れない
足場がなければすぐに喰われていただろう
「トライデント!」
槍を三又の鉾に変えて投げ、サメの背中に深く突き刺さるが、すぐに傷が修復してしまった
「アイスランス!」
マーナが氷の魔法で攻撃するが、それは刺さりもせず硬い鱗に弾かれた
「やっぱり私じゃ火力が足りないみたい」
いくら打ち込んでもサメに何のダメージも与えられていないことにマーナはショックを受ける
「大丈夫だよマーナ。君ならできる!」
トライデントで攻撃しつつマーナを励ます
たったそれだけのことでマーナに勇気が湧く
勇者とはつまるところ、勇気をもって人々の心を奮い立たせる者
マーナは自身の得意な魔法をさらに高めるため、限界を超える力を引き出した
「そうだ、私は水氷の勇者。グルリシア、離れて!」
マーナはそういうと、魔法ではなく勇者としての力を発揮した
今までは魔法の方が威力が高かったため、積極的に使っては来なかったこの力
マーナの手に水が集まる
「ティンクルフロスト!」
手集めた水を砕くように握りつぶすと、周囲に輝く氷の結晶が現れた
それらが冷めに向かって降り注いでいく
するとサメの表面が段々と凍って行って、そこからひびが入り始めた
それでもサメはもがいて水中を移動しようとする
だが水もだんだんと凍っているためどんどん身動きが取れなくなり、サメは最後に尾びれを少し動かし、粉々に砕けた
もはや再生することもかなわないほど粉々になったサメ
「やった、やったよグルリシア!」
「だから言っただろ。マーナならできるって」
グルリシアはマーナの力を信じていた
自信がない彼女だが、その自身さえつけば殻を破けると、幼いころから信じていたのだ
「これでクリアみたいだね。ほら、次の階層への扉が開いてる」
この巨大ドームの奥にあった大きな扉
そこが開いて水流が発生し、二人は次第に吸い込まれるようにして流され、次の階層へと進んだ
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