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猫精霊の国5
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「うっわーまじっすか!!」
声がしたのでふりむくと、クロが猫形態で戻って来てた
「もう精霊になってるなんて驚いたっす! さっすがミアちゃん! うちの恋猫だけあるっすね!」
「だれが恋猫になった誰が」
「いやでもマジで掴むの早いっすね。天才、としか言いようがないっす。救世猫となるとこうも才能に恵まれてるんすねー」
「で、私はもうこれ精霊に進化出来てるってこと? あんまり実感ないけど」
「正確にはまだっすけど、後は任意のタイミングで進化できそうっすね」
任意のタイミングで・・・
じゃあ今でしょ
私は精霊になるためにここに来たんだから
「今なるよ。精霊に」
「いいっすね! なったら声かけて欲しいっす。じっちゃんに会いに行くっすよ」
「うん」
私はまた目を閉じて進化の準備をする
「・・・」
目をギュッと閉じる
「・・・」
おかしい、何も起こらない
体は完全に精神生命体への準備ができてるっていうのに、全然進化する兆しが見えない、というか感じない
「どういうことこれ?」
私はしばらくもう一度瞑想をし直してみたけど、やっぱり何の変化も起きなかった
「どっすか? 結構時間かかってるみたいっすけど」
「それが、全然なれないよぉおお」
うう、あまりのことに泣きじゃくってしまった
「鳴いてるミアちゃんも可愛いっすね・・・。じゃなくて、ちょっとじっちゃんに会いに行こうっす。じっちゃんなら何か分かるかもしれないっすからね」
「う、うん」
クロのおじいちゃんはこの国の長
猫精霊の王らしい
クロの両親は黒がまだ小さいころに亡くなったらしいから、そのおじいさんが実質親代わりだったみたいね
私はクスンクスンと涙ぐみながらクロと一緒にそのじっちゃんこと、猫精霊王に会いに行くのだった
声がしたのでふりむくと、クロが猫形態で戻って来てた
「もう精霊になってるなんて驚いたっす! さっすがミアちゃん! うちの恋猫だけあるっすね!」
「だれが恋猫になった誰が」
「いやでもマジで掴むの早いっすね。天才、としか言いようがないっす。救世猫となるとこうも才能に恵まれてるんすねー」
「で、私はもうこれ精霊に進化出来てるってこと? あんまり実感ないけど」
「正確にはまだっすけど、後は任意のタイミングで進化できそうっすね」
任意のタイミングで・・・
じゃあ今でしょ
私は精霊になるためにここに来たんだから
「今なるよ。精霊に」
「いいっすね! なったら声かけて欲しいっす。じっちゃんに会いに行くっすよ」
「うん」
私はまた目を閉じて進化の準備をする
「・・・」
目をギュッと閉じる
「・・・」
おかしい、何も起こらない
体は完全に精神生命体への準備ができてるっていうのに、全然進化する兆しが見えない、というか感じない
「どういうことこれ?」
私はしばらくもう一度瞑想をし直してみたけど、やっぱり何の変化も起きなかった
「どっすか? 結構時間かかってるみたいっすけど」
「それが、全然なれないよぉおお」
うう、あまりのことに泣きじゃくってしまった
「鳴いてるミアちゃんも可愛いっすね・・・。じゃなくて、ちょっとじっちゃんに会いに行こうっす。じっちゃんなら何か分かるかもしれないっすからね」
「う、うん」
クロのおじいちゃんはこの国の長
猫精霊の王らしい
クロの両親は黒がまだ小さいころに亡くなったらしいから、そのおじいさんが実質親代わりだったみたいね
私はクスンクスンと涙ぐみながらクロと一緒にそのじっちゃんこと、猫精霊王に会いに行くのだった
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