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ミア6

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 急に怖くなった恐る恐る進み始める私と、全く恐怖心がなさそうなクロ
 まあ私じゃ届かない扉を開けてくれるし、本当にクロがついて来てくれてよかったよ
「こっちも、こっちもだ。こっちもこっちも・・・。あのベトベトした粘液がいっぱいついてるっす。それに血の跡と匂い」
「もっと奥に行ってみよう。もしよければ私を抱っこして運んでください」
「え、触っていいんすか!? も、もちろん運ぶっすフンス」
 クロは鼻息荒く変態的な目を向けて来るけど、私は恐怖でそれどころじゃなかった
「ぐ、ぐふふふ、いい匂いっすミアちゃん」
「ちゃんと前見て」
「はいっす」
 猫吸いのように匂いを嗅がれてるけど気にしない
 抱っこされたまま奥へと進んでいく
 そして
「ここが最後の部屋っぽいっすね」
「うう、怖いよぉ」
「ミアちゃんのことはうちが守るから心配しないでいいっすよ」
「いや私のための迷宮なんだから、戦いのとき手伝っちゃ駄目なんでしょ?」
「そうだったっす」
 最後の部屋を開けると、そこにはたくさんの死体・・・
 違うじゃんこれ、死体に見える人形じゃん
 血の匂いもよくよく嗅ぐと血じゃなくて血の匂いに似せた別物
 で、その死体の山がガサガサ動いて
「ブアアアアアアアアア!!」
 あの宇宙人みたいなのが出てきた
 ただ顔はやっぱり猫で、あのエイリアンの正式名称にちなんで、ネコモーフとでも名付けよう
「ブアアア! ドアアア!! ンギャアアア!」
 怖がらせようとしてるんだろうけど、変な着ぐるみを着た猫にしか見えなくて笑っちゃう
「む、笑いましたね今! このカッコよさが分からないなんて残念だ!」
「あ、しゃべるんですね」
「僕はこれでも猫神のはしくれだからね。まったく、せっかくちきゅうの面白い映画をみて触発されたっていうのに、全然だめだったよ」
「いえ、少なくとも私は怖かったので大成功かと」
「そ、そう? ならいっか」
 ネコモーフ、もとい猫神様はネコモーフ衣装を脱いだ
 そして猫のお面を取ると、猫耳ショタが現れた
「僕はランマ。とある世界で生まれたしがない猫神だよ。まあ神と言っても本当に下の下だからね。そんな期待しないでね」
 ランマ様はふーっと息を吐き出して、その気をいきなり解放した
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