猫になったから気ままに暮らしたい

カオリグサ

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蟲人族の国13

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 受け止めた赤刀をひねり、それだけでフィオナちゃんは地面にたたきつけられた
「がふっ」
 相当な強さで叩きつけられ、吐血する
 そこをすぐに助け上げると、フィオナちゃんが転がっていたところに赤刀が振り下ろされた
 少し遅かったらフィオナちゃんがやられてたと思うとゾッとする
「ほお、いい動きだな」
「あんたに褒められてもうれしくないよ」
 私はフィオナちゃんを回復し、刀を抜いた
 トガツメヒメさんにもらったこの剣は、私が精霊の力を注ぎ続けたことで聖剣からさらに強力な精霊剣になっている
 相手はアンデッド、かすっただけでも相当力を奪えるはず
 赤刀と打ち合い始める
 この刀、相当な業物なのか、私の刀で一切刃こぼれしてない
「ははは、なかなかいい刀だな。その刀についた匂い、分かるぞ、トガツメヒメの所で鍛えられたものだな?」
「あんた、トガツメヒメさんを知ってるの?」
「ああ、かつて親友だった。今はただ、憎いがな」
 トガツメヒメさんの親友だった!?
 分からない。そんな男が何でノアちゃんを襲ったのか
「不思議そうな顔をしているな。ああトガツメヒメの元にいたならあいつの性格は分かっているな? あいつはいつもそうだ。知らない誰かのためだけに戦い、他人のためのみに動く。俺は、あんなに愛していたのに」
 愛していたという衝撃的な発言をするレドゥ
 そこに一瞬の隙を見た
「一閃、ニャルラッド!」
 赤刀をはじき、返す刀でレドゥの胴を切り裂いた
「なっ!? 俺が、見えないほどの、速さだ、と」
 今の一瞬、私は何かわけのわからない力が働いたかのように速く動けた
 でも今はそんなことを気にしてる余裕はない
 ノアちゃんに駆け寄ってすぐに生気を回復させた
 精霊でよかった。こんな芸当精霊か神様くらいしかできないからね
 彼女の生気の抜けた青白い顔に血色が戻る
「ふう」
「く、そ、お前さえ来なければ、復活、出来たのに・・・。トガツメヒメに・・・、もう一、度・・・」
「あんた、一体誰に甦らされたの? まさかオワリ?」
「誰だ、それは・・・。だが、私を、倒せた褒美、とでも思え、私を甦らせた、モノ、あれ、は、神としか、思えなかった」
 レドゥは崩れ、消え去ってしまった
 私はノアちゃんとフィオナちゃんを背に乗せ、ダンジョンを一気に駆け抜けて入り口まで戻る
 直後にダンジョンは崩れて、そこにはただの山肌だけが残った
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