猫になったから気ままに暮らしたい

カオリグサ

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火人の国11

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 四階層はもう外だった
 雪山だこれ
「魔法で耐性はついてるけど、見てるだけで寒いよミア」
「だね・・・。レーさん大丈夫?」
「はい、なんとか」
 あ、目に見えてテンション下がってる
 雪山は一寸先も見えないほどに吹雪いていて、とにかく進みづらい
 まあ探知すれば何とかなりそう
「うーん、たぶんだけど頂上を目指せばいいのかな?」
 道がはっきりとあるわけじゃないからどう進めばいいか分からないけど、頂上に何か力の流れが見える
 そこに行けばたぶん何かあるはずなのよ
「大変そうだけどともかく登ろう」
 耐性魔法をかけておいてよかったよ本当に
 この先に何がいるか分からないから気を付けて進まないと
 現にすでに魔物の反応が探知に引っかかってるからね

 少し進み始めるとさっそく魔物が出て来た
 鑑定によるとフロフラロストという猿型の魔物だった
 これもこの世界にはいない
 というよりこの雪山の世界にはいる魔物かな
「フー、フー!」
 かなり怒ってる
 そしていきなり氷の塊を投げつけて来た
 さっきの精霊の例があるから下手に応戦できない
 もしかしたら魔物でもこの辺りを守ってる聖獣かもしれないし
「待って! 私達は別に縄張りを脅かしに来たわけじゃ!」
 問答無用で投げつけられる氷
 あ、これ完全にただの魔物だ
 目が悪意に満ちてる
 殺しを楽しむ目だ
「駄目だ話は通じなさそう。と言うよりこいつ危険な魔物だよ」
「やりましょう!」
 レーさんは炎の勢いを増す
「ヒートバード!」
 体から燃える鳥が出現して、フロフラロストに突撃する
 相手は燃え盛り、やがて動かなくなった
「相変わらずすごい威力」
「おほめに預かり光栄です」
 レーさんはこんな吹雪の中でも威力の変わらない炎を作り出してる
 通常火人はマグマが無ければ活動できないけど、やっぱり彼女は進化したことで、周りの魔素を燃料に活動できるみたい
「ミア、また来たよ!」
 どうやらさっきの一匹は偵察だったみたいで、後から後から猿の大群が湧き出て来た
 こちらをおもちゃを見るかのような目で見ると同時に、獲物としても見てるみたい
「ちゃちゃっと片付けちゃうよ!」
 私は精霊魔法を唱える
「アークヴォルケーノ!」
 火山が噴火するかのような炎の来襲に驚いたのか、一斉に逃げ回る猿たち
 一匹一匹は強くないけど、あれだけの数が集まって纏わり疲れでもしたら大変なことになってたかも
 私達の強さを目の当たりにしたからか、猿たちはそれ以降襲ってくることはなかった
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