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奇怪な伝染病を持つ少女
第9話 奇怪な伝染病を持つ少女 凛子
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{ナレーション}
主人公の悟はある日出会ってはいけない少女に出会ってしまった。
その少女は奇怪な伝染病を持つ少女だった。
{本文}
僕の名前は、出野 悟「いずの さとる」35歳。身長162㎝、体重55㎏。
髪型は短髪ストレートヘアー。
顔は僕が言うのもあれだけどイケメンで体形は細めだ。
僕は通勤でよく電車を利用している。
僕は仕事の日は一番最初の時間の電車に乗る。
帰りは夕方ごろの電車に乗る。一番最初の電車内は学生達でごった返しているが夕方ごろの電車内は異様なほど空いてる。
僕は通勤中イー鉄道エス駅からオー駅まで20分間電車に乗る。
仕事休みの日はアパートの居室で昼寝するのが大半だ。
僕はオー駅の前のケイデパートで販売員として働いている。
月給は30万円ほどで30万円から健康保険・生命保険・雇用保険・介護保険・所得税などを引かれて手取りが約25万円。手取りの25万円から家賃3万円・光熱費{電気代5千円~1万円・水道代5千円~8千円・ガス代が5千円~8千円}・食費が3万円・スマートフォン代が2万円・インターネット代が1万円・小遣いが5万円で生活費の合計は15万5千円~16万6千円くらいだ。
僕の勤務時間は朝8時から夕方17時までの8時間労働だ。
商品の陳列したり、商品の在庫確認と整理を毎日している。
僕が扱ってる商品は主に食料品。賞味期限も調べなければいけない。
僕は販売員として15年間働いていたがある事件がきっかけで職を失う事になった。
それは電車内で起きた。僕の真横にあどけない少女が座った。
少女の名前は、進丘 凛子「すすおか りんこ」15歳。身長160㎝、体重40㎏。
髪型は肩までの長さのストレートヘアー。
顔はあどけない天使のようにかわいい。体形は普通だ。
彼女は女子高生。部活は陸上部だという。
そして僕は彼女に隣の座られた事で悲劇が起きる。
翌朝、僕は朝から体調が優れなかったためケイデパートに連絡して仕事を休んでアパートから800m西にあるエス内科クリニックへ行って診察してもらった。
結果は・・・。
医師「これはここでは対応できませんので大きい病院で診察を受けてください。」
そう、僕の体を内科で対応できない何かが蝕んでいるのだ。
僕は紹介書をもらった後エス内科クリニックから更に西へ1㎞先にあるワイ総合病院へ行って診察を受けた。
結果はとんでもない事だった。
医師「あなたは直ちに入院する必要があります。」
ワイ総合病院には昨日であった凛子が入院してた。
僕は隔離病棟で隔離されて面会もできなくなった。
僕の病名は不明で原因不明の伝染病だった。
僕は海外へ渡航歴はないし凛子も海外へ渡航歴なしだった。
僕は隔離病棟のベッドで点滴を受けながら寝ていた。
僕の隣には落ち着きのない凛子がいた。
凛子の体には無数のカビらしきものが腕にあった。
今回の伝染病の感染源は凛子だった。
僕は入院してる間はおとなしく寝てたが凛子は辺りをうろついて落ち着きがない状態。
僕の他にも電車に乗ってた凛子が乗ってた車両に乗ってた乗客が20人ほどいた。
しかし様子がおかしい。僕は20人の乗客は寝てるのだろうと思ってた。
中にはまだ幼い男の子が2人、女の子が1人いた。
僕「まじか、こんな状況何時まで続くのだ。」
凛子は1日中辺りをうろついてた。
防護服を着た医師達が凛子を麻酔で眠らせようとしたが麻酔が効かず凛子はしばらくするとまた辺りをうろつき始めた。医師もお手上げ状態。
後になって分かった事だが凛子は昨日電車の乗る前からなんだかの原因で原因不明の伝染病に侵された事が分かった。
翌日隔離棟の入院患者が30人増えた。
昨日の17時10分の電車に乗ってた乗客だ。
子供が3人、お年寄りが5人、サラリーマンが17人、主婦が2人だ。
昨日から入院してた20人の乗客だが20人中お年寄りが3人、サラリーマンが10人亡くなった。
生き残ったのは子供を含む7人。
今日新たに入院した30人の患者の内お年寄りが5人とも死んで、サラリーマン13人、生き残ってるのは9人。
2日前に入院した患者のうち生き残ってたのが7人合計で僕を含めて18人が生き残ってる。
隔離棟内はもはや墓場の状態だった。
凛子はしばらく寝てたが再び辺りをうろつき始めた。
麻酔が効かないのではどうしようもないだろう。
凛子の腕を見てみるとカビのようなものが大きくなってた。
僕は凛子に何もしてやれない。
凛子が利用してたエル駅は当分の間閉鎖された。
これほど深刻になるとは夢にも思わなかった。
E鉄道は凛子が乗った車両は念入りに念入りに徹底的に消毒して安全が確認できるまで使用しない事に。いや使用できないのだ。
僕が働いてたケイデパートは原因不明の伝染病による売り上げの低迷が響き経営が危機的状態。
僕が伝染病にならなければこんな事にならなかったのに。
僕は15年間働いてた職場へ復帰できない事を悔やんだ。
凛子はこの日も辺りをうろつき始めた。
僕は起き上がる事ができる時は隔離棟内にいる子供達の世話をした。
最初は怖がってた子供達だが僕が優しい事に気づくと自然と寄り付いてきた。
こうして子供達との距離を縮める事で寂しさを紛らわせる僕。
{ナレーション}
入院中、職場に復帰する事ができない悟は子供達と戯れる事で寂しさを紛らわす。
主人公悟が隔離病棟へ入って1週間後、子供の世話をする事で寂しさを紛らわしてた悟。
でも凛子の様子が気になる悟は凛子の世話も試みる。
{本文}
僕が隔離病棟へ入院して1週間後、僕はケイデパートに退職願を提出する事に。
これは苦渋の決断だった。
僕は退院したとしても事実上無職になる。
ケイデパートは僕の退職願を受理した。
ケイデパートにとって僕がいなくなるのは大打撃だった。
この日僕は起き上がれたので子供達の遊び相手になった。
子供達の元気な姿を見ると僕も元気になれそうだった。
凛子はというとベッドで寝ていた。
僕は無理に起こさずそうとしておいてやろうと思った。
隔離病棟内で元気になってる患者は僕と子供達だけのようだ。
他の患者は起きる気力もなくどんどん衰弱していく。
この日も3人の患者が息を引き取った。
僕は患者が亡くなる光景をはもう見たくないと思った。
でもこの隔離病棟にいる限り見てしまう。
これで隔離病棟内で生き残ってる患者は僕を含めて15人になった。
この時1人の小さな女の子が僕に声をかけてきた。
女の子の名前は、日名川 穂香「ひなかわ ほのか」5歳。身長110㎝、体重20㎏。
髪型は三つ編みのツインテール。顔は妖精のように美しく体形は普通だ。
穂香「おじさんはデパートでよく見かけてたね。」僕「覚えてたかい。」
穂香「うん、覚えてたよ。」
穂香ちゃんは僕の膝の上に座った。
穂香ちゃんはとても懐っこかった。
1人の男の子も飛びついてきた。
男の子の名前は、荒切 海斗「あらきり かいと」6歳。身長115㎝、体重20㎏。
髪型は短髪ストレートヘアー。顔は天使のようにかわいく体形は普通だ。
海斗「おじさんも僕達と同じ病気なの?」
僕「そうだよ。おじさんも君達と同じ病気だよ。」
僕は思わず2人を抱きしめた。凛子はまだベッドで寝てた。
何事もなければいいがと思ってた。
夕方になると僕は穂香ちゃんと海斗君をベッドに寝かせて僕も寝ようとした時、凛子が起きてまた辺りをうろつき始めた。
凛子は夕方頃になるとうろつくのが日課になってしまった。
翌朝、僕に今度は違う男の子が寄ってきた。
男の子の名前は、北町 陽太「きたまち ようた」5歳。身長112㎝、体重20㎏。
髪型は天然パーマ。顔は天使のようにかわいいし体形は普通だ。
陽太「おじさん、遊ぼうよ。」僕「何して遊ぶ?」陽太「かくれんぼしよう。」
穂香「私もやる。」海斗「僕もする。」
僕と陽太君と穂香ちゃんと海斗君の4人は他の患者に迷惑かけない場所を探して患者がいない部屋でかくれんぼした。
この日ばかりは思いっきり遊んでやった僕。
お昼過ぎ3人の子供は眠くなったのかベッドに戻って寝てしまった。
看護婦が僕に声をかけてきた。
看護婦の名前は、五十嵐 真子「いがらし まこ」25歳と若い看護婦。
身長160㎝、体重40㎏。
髪型は肩までの長さのストレートヘアー。顔はかなりの美人で体形は細めだ。
五十嵐さんはちょうど20歳の時にワイ総合病院で看護婦として働き始めたのだ。
この時僕は五十嵐さんの異様な光景を見てしまった。
医師や他の看護婦は感染防止のため防護服を着ているが五十嵐さんだけは普通の看護服で隔離病棟内に立ち入ってる。
これはどういう事なのか。
五十嵐「何時も子供さんのお世話していただきありがとうございます。」
僕「僕は子供好きですから。」
五十嵐さんは凛子の様子を見てた。
凛子が微動だにしないためだ。
僕は嫌な予感がした。
凛子が死んでしまったのではと思った。
凛子「私はまだ生きてるよ。心配しないで。」
この一声を聴いた五十嵐さんは一安心した。
でも油断は禁物なぜなら感染する可能性大だから。
五十嵐さんは生き残った僕を含めて凛子以外の患者に治療薬が入った注射を打った。
五十嵐さんは何故凛子にだけ注射を打たなかったのか。
実は凛子の体はもう注射を打てる状態ではなかったのだ。
五十嵐「凛子がこんな病気になったのは私のせいだわ。」
え、どういう事だろう。
もしかして五十嵐さんは凛子に深く関係してる人物なのか。
ここで医師からようやく病名が告げられた。
僕達が感染した病名は、感染性腐食症候群。
この病気は一度かかると治らないとされてた。
しかしこの日腐食症候群に効果がある薬が開発されて僕達に試験で投薬したのだ。
その結果、注射は週に1回、2回、3回目の注射でほぼ完治してた。
僕たちはようやく隔離病棟から一般病棟へ移された。
穂香ちゃんと海斗君と陽太君も隔離病棟にいた時よりも更に元気になり病院中をかけ走るようになった。
僕「おーい穂香ちゃん、海斗君、陽太君、病院の中では走っちゃだめだよ。」
3人の子供達のあまりの元気の良さに医師達もびっくりしてた。
僕を含めて14人の患者の退院は予定では1週間後。
退院しても当面は通院しなくてはいけない。
僕は職を失ったため仕事を探さなければならない。
以前働いてたケイデパートが受け入れてくれば問題なしだが。
退院後僕はケイデパートへ出向いた。
結果はケイデパート側からもう一度働かないかというオファーがあった。
3日後僕はケイデパートの販売員として復帰した。でも気がかりな事が。
{ナレーション}
悟が言う気がかりな事、そうY総合病院の隔離病棟にいる凛子だ。
悟は退院してからも仕事休みの日に公園で穂香と海斗と陽太と一緒に遊んだ。
しかし悟は凛子の事と看護婦の五十嵐さんの事が頭から離れなかった。
{本文}
僕が退院してから2週間後の仕事休みの日、僕は近くの公園で穂香ちゃんと海斗君と陽太君を見かけた。
穂香「あ、病院にいたとき遊んでくれたおじさんだ。」
僕「覚えてくれてたのかい。3人とも元気かな。」陽太「もちろんだよ。」
穂香ちゃんと海斗君と陽太君は僕に飛びついてきた。
3人とも人懐っこかったので世話するのが大変だった。でもやりがいはある。
海斗「おじさんはデパートで仕事してるの?」僕「そうだよ。」
陽太「僕のお母さんがこう言ってたよ。おじさんの事かっこいいだって。」
僕「陽太君のお母さんがそう言ったのかい。」
僕はデパートでもお客さんに大人気だった。
穂香ちゃんは僕の膝の上に座った。穂香「おじさんの膝の上気持ちいい。」
僕「そうかい。」
穂香ちゃんと海斗君と陽太君は入院の時一緒に遊んで以来僕と遊ぶようになった。
しかし、僕は未だに隔離病棟にいる凛子と看護婦の五十嵐さんの事が頭から離れていない。
何故他の看護婦や医師は防護服を着てるのに五十嵐さんだけ普通の看護服のまま隔離病棟に入ったのか。
何故、凛子の事を凄く気にしてたのか。
凄く気になってた。
後日、看護婦の五十嵐さんが凛子の事を何故凄く気にしてたのかが分かった。
実は五十嵐さんは凛子の生き別れた実の姉だった。
15年前に両親が交通事故で無くなって2人は児童養護施設に預けられた。
児童養護施設への預けられて半年後五十嵐さんを引き取りたいという夫婦が県外から養護施設へ来て五十嵐さんはその夫婦に引き取られた。
1年後今度は近所に住む夫婦が凛子を引き取りに来て2人は離れ離れになったのだ。
2人は離れ離れになってから15年の時を得て隔離病棟で再会できたのだ。
五十嵐さんは8年前に県内に帰ってきて親と離れて1人暮らしをしてた。
看護婦になるため看護学校へ通い5年前に無事看護学校を卒業してY総合病院へ看護婦として就職した。
そんな五十嵐さんは何故隔離病棟に普通の看護服のまま侵入したのか。
答えはこうだった。そう、五十嵐さんも感染性腐食症候群に感染してたのだ。
そのため五十嵐さんも隔離病棟で隔離されたのだ。
五十嵐さんは隔離病棟で隔離されてからも患者の様子を見たり投薬したりしてた。
五十嵐さんは隔離されてからも患者のために尽くしてきたのだ。
それを知った僕は涙が止まらなかった。
僕は正直2人を助けたい。
でも2人のために何ができるか。
経済的支援でもしてあげたい僕は今まで貯めておいた貯金の半分をワイ総合病院へ寄付。
ワイ総合病院は元患者だった僕から受け取った寄付金を感染性腐食症候群治療費に充てた。
僕ができる事はこれくらいだ。
凛子は高校に通ってた時は陸上部に所属してた。
凛子は大会に出ると何度も優勝してたという。
そんな凛子が何故感染性腐食症候群に感染したのか。
しかも看護婦として働いてる五十嵐さんまで。
医師から凛子と五十嵐さんの病状は悪化してると聞いた。
2人がどれくらい生きられるかは不透明だ。
僕は凛子と五十嵐さんが無事退院する事を願ってた。
僕はラインで五十嵐さんとやり取りしてる。
隔離病棟内で出会って以来。
ラインの内容
僕〈五十嵐さん、元気ですか。凛子さんも元気にしてますか?〉
五十嵐〈私は今のところ元気です。凛子は相変わらず夕方頃になるとベッドから起き上がって辺りをうろうろしてます。こうして悟さんとラインでやり取りできる事が唯一の楽しみです。〉
ラインでの返答を見る限り五十嵐さんは元気そうだ。
僕は仕事から帰ると欠かさずラインを確認した。
僕「お、今日も五十嵐さんからラインが来たぞ。」
ラインの内容
五十嵐〈悟さんお元気ですか?ラインの確認ができましたら返事くださいね。〉
僕〈五十嵐さん今仕事から帰ってきました。〉
五十嵐〈お仕事お疲れ様です。悟さん、悟さんには好きな女の人いますか?」
僕〈いいえ、僕はイケメンながら彼女がいません。正直寂しいです。〉
五十嵐〈じゃあ、私と付き合いませんか。今は隔離病棟内で隔離されてますが退院した時は休日に悟さんのアパートへ遊びに行きますから待っててくださいね。〉
僕〈凛子さんの様子はどうですか?〉
五十嵐〈相変わらず辺りをうろうろしてます。〉
僕〈そうでしたか。凛子さんも早く病気が治って退院できたらいいですね。〉
五十嵐〈私もそう思います。〉
凛子と五十嵐さんの退院のめどはたってないのが現状。
病院へ行ったとしても面会すらできないし唯一の五十嵐さんの連絡手段はラインのみだった。
仕事休みの日、僕は穂香ちゃんと海斗君と陽太君と近くの公園で遊んだ。
陽太「おじさん、今日は鬼ごっこしよ。」僕「鬼ごっこでいいのかい?」
穂香「私も鬼ごっこがいい。」海斗「僕も鬼ごっこでいいよ。」
僕にとってはこの3人はまるで自分の子供のようだ。
穂香ちゃんと海斗君と陽太君と遊び終えてラインを確認した。
ラインの内容
五十嵐〈大好きな悟さん、今日もラインしてくれるかな。〉
僕〈五十嵐さん元気にしてますか?〉五十嵐〈元気ですよ。〉
僕〈凛子さんはどうですか?〉
五十嵐〈相変わらず辺りをうろうろしてます。昨日からですけど凛子がおもらしするようになりました。病気のせいだと思います。〉
僕はえっと思った。
{ナレーション}
ラインで看護婦で実の姉の五十嵐さんが凛子がおもらしするようになったと書いてたのを見て悟は目を疑った。
病院へ行ったところで面会ができず凛子と五十嵐さんに何もしてやれない悟。
この後凛子と五十嵐さんは最悪な結末に。
悟は最後まで五十嵐さんとのラインでのやり取りを続けた。
{本文}
僕は休日に近くの公園で穂香ちゃんと海斗君と陽太君の3人と遊んだ後は必ず五十嵐さんとラインでやり取りをしてた。Y総合病院では五十嵐さんと元患者である僕の面会について会議が行われた。
結果、今度の日曜日に僕と五十嵐さんとの面会ができることになった。
日曜日、僕はY総合病院へ五十嵐さんと凛子に会いに行った。
僕はY総合病院に着くと早速防護服を着せられて隔離病棟へ。
僕の目に飛び込んできた光景は想像を絶するものだった。
凛子の体にはカビのようなものが腕や顔、足などにも広がってた。
五十嵐さんは見た目は症状はなさそうだが油断は禁物のようだ。
五十嵐「悟さん、久しぶり会えましたね。何時もライン送ってくださいましてありがとうございます。」
僕「僕こそラインしてもらえてとても嬉しいです。」
凛子「おじさん、ごめんね。私のせいでこんなことになった。」
僕「凛子さんが悪いわけではない。悪いのはいきなり襲ってきた病気だから、凛子さんも早く元気になって退院して元気な姿を見せてほしいな。」
凛子「おじさん、私の事心配しててくれたのね。ありがとう。」
五十嵐「悟さん、これからもライン送ってくださいね。」
僕「もちろんライン送ります。」
この日が五十嵐さんと凛子の最後の元気な姿になろうと誰が予測したであろうか。
五十嵐さんと凛子の連絡手段はラインのみ。
ワイ総合病院の隔離病棟内にいるのは凛子と五十嵐さんの2人だけになってた。
五十嵐「凛子、今日悟さんに出会えてよかったね。」
凛子「お姉ちゃんの恋人でしょ。」
五十嵐「そうよ。あの患者さんは子供にやさしいそうだから。それに周りの患者さんに声をかけたりもしてたね。」
凛子「とても優しいおじさんだったね。」
翌日も仕事から帰ってきてラインを確認した。
今度は凛子からもラインが来てた。
ラインの内容
凛子〈おじさん、昨日おじさんとお話ができてとても嬉しかったよ。〉
五十嵐〈悟さん、昨日会えて私も嬉しかったです。またラインが確認出来たら返事お願いします。〉
僕〈五十嵐さん、今仕事から帰ってきました。今日も朝から大忙しでした。凛子さんも元気そうで一安心ですね。〉
凛子〈おじさんは女の子に優しいのね。そんなおじさんが私も大好き。〉
僕〈僕も凛子さんの事も大好きだよ。〉
五十嵐〈私が隔離病棟で隔離されて今日で1ヶ月です。私と凛子の病気は治るどころか徐々に進行しています。特に凛子はとても深刻な状態です。こうして大好きな悟さんとラインで付き合えるのが唯一の励みになります。〉
僕〈僕も同じ気持ちです。〉
僕は仕事から帰った後はもちろん休日はできるだけ五十嵐さんと凛子とのラインのやり取りをしてる。
海斗「おじさん、あの看護婦さんとラインしてるの?」僕「そうだよ。」
穂香「あのお姉ちゃんまたうろうろしてないかな。」陽太「僕も気になる。」
僕「だよね。」
穂香ちゃんに言うとうりだ。
また凛子が辺りをうろうろしてないかが気になる。
ワイ総合病院の隔離病棟内では五十嵐さんと凛子がベッドで寝てた。
しばらくすると凛子がまた辺りをうろつき始めたので五十嵐さんが世話をした。
五十嵐「どうしたの凛子、外を見たかったのね。そうよね何時までもこんなところにいたら外の景色を見たくなるよね。」
凛子は一言もしゃべらず無表情のままだったという。
五十嵐「凛子、今日も悟さんとラインでお話しできてよかったね。」
五十嵐さんは凛子が生まれてから1歳になるまで面倒を見てた時があった。
凛子はとても甘えん坊で手がかかってたという。
そんな凛子はこの日から五十嵐さんにやってみたいことが。
五十嵐さんは凛子が何をしたがってるか察知したようだ。
2人の病状は依然として悪化し続けている。
五十嵐「凛子、何かやってみたい事あるでしょ。」凛子「えっ。」
五十嵐「凛子、やってみたい事あるのなら言ってね。できるだけ叶えるから。」
凛子「お姉ちゃんの頭の上で大きなおならをしたいな。」
五十嵐「凛子は赤ちゃんの時からよくおならしてたからね。いいわよ。」
五十嵐さんは凛子の後ろでべた座りした。凛子は五十嵐さんの頭の上に座った。
凛子は五十嵐さん頭の上で豪快に{ブ~~、プ~、ブォ、}
凛子「すっきりした。」五十嵐「凛子おならが凄くたまってたのね。」
凛子のこの日のおならはかなり濃厚だったという。
ラインの内容
五十嵐〈愛しい悟さんへ、悟さん何時も元気そうで私も安心してます。〉
凛子〈私も元気だよおじさん。〉
僕〈五十嵐さんも凛子さんも元気そうでよかったです。〉
五十嵐〈今日、凛子がやっとおならする事ができました。久ぶりの凛子のおならの臭いは濃厚でした。〉
凛子〈私、お姉ちゃんの頭の上で大きなおならしちゃった。〉
僕〈凛子さん今までおならが出なかったという事なんだね。お姉さんの頭の上で大きなおならはよくないよ。〉
凛子〈ごめんなさい。〉
僕と五十嵐さんと凛子とのラインのやり取りはまだまだ続くのであった。
{ナレーション}
悟と五十嵐さんと凛子のラインのやり取り何時まで続けられるのかが心配だ。
悟は最後まで看護婦の五十嵐さんと凛子とのラインのやり取りをしてた。
何度も言うが看護婦の五十嵐さんと凛子は最悪な結末を迎える。
{本文}
僕は看護婦の五十嵐さんと凛子に毎日昼休みも夜仕事から帰った時もラインでのやり取りをしている。
五十嵐さんと凛子の病状はよくなるどころかじわじわ悪化していた。
五十嵐「凛子、具合悪くない。」凛子「全然大丈夫よ。」
凛子は起きるとまた周囲をうろうろし始めた。五十嵐「凛子、どうしたの。」
凛子「お姉ちゃん、私のこと恨んでない?」五十嵐「凛子のこと恨んでなんかないよ。」
凛子「よかった。」凛子は微笑んだ。五十嵐「凛子何かやってみたいことありそうね。」
凛子「私、昨日お姉ちゃんの頭の上で大きなおならしたよね。」
五十嵐「そうだったね。昨日の凛子のおならは凄く濃厚で臭かったわ。」
凛子「家にいたときはよくお肉食べてたし一昨日の夕ご飯がお肉だったよね。1週間前から便秘だったし、私の大腸の中はすぐ詰まっちゃうんだよね最近。」
五十嵐「それでおならが臭いんだ。」
五十嵐「凛子、今やってみたいことないのかな?」
凛子「今度はお姉ちゃんの頭の上で大きな大きなう〇ちしてみたいな。」
五十嵐「凛子のう〇ちならいいかな。分かったわ。」
五十嵐さんは凛子の後ろでべた座り、凛子は五十嵐さんの頭の上に座って豪快に・・。
{ブッ、ブリブリブリ、ブリブリブリモリモリモリ、ブリブリドップン}
凛子は1週間たまりにたまった感染性腐食症候群のウイルスを含んだ宿便を出し切った。
五十嵐「凛子、前が見えないけど。それにしてもすっごくう〇ちがたまってたのね。」
凛子の宿便は五十嵐の頭が20㎝ほど埋もれるほどたまってたのだった。
僕は仕事から帰ってきてもラインを確認している。
僕「お、また五十嵐さんと凛子さんからラインが来てるな。」
ラインの内容
五十嵐〈今日もお仕事お疲れさまでした。〉
僕〈今日は本当に大忙しでした。仕事は順調にこなしてます。〉
五十嵐〈仕事を順調にこなすなんてすばらしいじゃないですか。私はまだまだ未熟ですよ。〉
僕〈そんなことないと思いますよ。だって隔離病棟内で大いに活躍してたじゃないですか。〉
五十嵐〈でしたね。もしかしてお食事中ですか。〉僕〈今からお風呂へ入るところです。〉
五十嵐〈よかったです。今日も凛子がおもらししました。前回は小でした。今回は大の方です。〉
僕〈大変ですね。〉五十嵐〈これも運命ですから仕方ありませんよね。〉
凛子〈おじさん、今日私大きなう〇ちも漏らしちゃったよ。〉
僕〈そうかい。次から早めにトイレへ行ったほうがいいと思うよ。〉
凛子〈分かった、そうするよ。〉
こうしたラインのやり取りは僕にとってはかけがいのない財産のようなものだった。
半月後から凛子が便秘が続き便が1週間、2週間・3週間終には1ヶ月も出ない状態が続いた。
五十嵐「凛子、う〇ち出た。」凛子「全然でない。」五十嵐「おかしいね。」
五十嵐さんはいろいろ試してみたが凛子の便秘はかなり頑固な便秘であったため効果なしだった。
半年後凛子の便秘は治らずのまま普通なら破裂して死んでると思うが凛子は生きてる。
五十嵐さんと凛子病状は相変わらずに悪化し続けてる。
五十嵐「全然治らないじゃない。投薬も効かないし点滴もやるだけ無駄じゃない。」
凛子「私もそうだと思う。」
五十嵐「お医者さんもこう言ってたわ。私達の病気はもう治らないでしょうって。」
凛子「最悪ね、私達は。」
五十嵐さんはどうせ治らないのなら凛子の便の含まれてる感染性腐食症候群のウイルスに思いっきり感染して死ぬ事を決意。
僕は仕事から帰ってきてラインが来たので確認した。
ラインの内容
五十嵐〈今日もお仕事でしたか。〉僕〈今日も仕事でした。〉
五十嵐〈私と凛子とライン出来るのは今日で最後になります。〉
僕〈どういうことですか。〉
凛子〈私達の病気はもう治らないんだって。〉
五十嵐〈お医者さん達もいろいろ手を尽くしてきたけどもうお手上げみたいです。〉
僕〈嘘でしょう。今まで頑張ってきたじゃないですか。〉
五十嵐〈私と凛子は感染性腐食症候群が進行してますので元気がほとんどありません。恐らく今日中に天国へ旅たつでしょう。悟さん今までありがとうございました。こうしてラインでやり取りできただけでも嬉しかったです。それではさようなら。〉
僕は即ワイ総合病院へ直行した。
僕が隔離病棟へ行こうとしたら医師に止められた。
何故なら隔離病棟内での感染性腐食症候群の感染率が最高レベルだから。
隔離病棟のガラスドア越しに五十嵐さんが僕に別れを告げるように笑顔で手を振った。
僕「五十嵐さ~ん、凛子さ~ん。」
僕は泣きながらアパートへ帰った。
五十嵐「悟さん帰っちゃったわ、せっかく来たのに。でも最後に一目見れただけでも幸せだったわ。」
凛子がまた辺りをうろつき始めた。
五十嵐「凛子、今日が最後になるけど何かやってみたい事ない。」
凛子「7ヶ月前に私がお姉ちゃんの頭の上で大きな大きなう〇ちしたよね。」
五十嵐「そうだったね。7ヶ月前の凛子のたまりにたまってたう〇ちすっごく臭かったよ。」
凛子「確か7ヶ月前はズボンとパンツを脱がずにう〇ち漏らしたよね私。」
五十嵐「そうだったね。」
凛子「今度はズボンとパンツ脱いでお姉ちゃんの頭の上で大きな大きなう〇ちしようかな。」
五十嵐「いいわよ。」
五十嵐さんは凛子の後ろでべた座り、凛子はズボンとパンツ脱いで五十嵐さんの頭の上に座って。
{ブッ、ブリブリブリ、ブリブリモリモリモリ、ブリブリブリ、ブリブリドップン}
凛子は五十嵐さんの頭の上で今までよりも遥かの大きい宿便を出し切ったと同時に凛子の大腿骨が溶けて
五十嵐さんの頭が・・。{ズブズブ、ズブズブ、ズブ~~}
凛子のお尻から体の中へ入って溶けた内臓が一気に出てきた。
{ドプドプ、ドプドプ}
五十嵐さんも感染性腐食症候群のウイルスに侵されて頭から溶けていき翌日には2人は跡形も残ってなかった。
この後五十嵐さんと凛子のドロドロに溶け切った遺体は特殊な袋の密閉されて火葬された。
3日後、五十嵐さんと凛子の葬儀が葬儀場で行われて僕は五十嵐さんと凛子に別れを告げた。
翌日から僕は五十嵐さんと凛子の分まで生きていく事を決意して今まで以上に頑張った。
その結果部長の職につけるようになった。
そして僕は今でも五十嵐さんと凛子の事を忘れてはいない。
{ナレーション}
最後まで感染性腐食症候群のウイルスと闘って悲惨な最期を迎えた看護婦の五十嵐さんと凛子。
五十嵐さんと凛子は心の中で生きてる事を信じた悟であった。
主人公の悟はある日出会ってはいけない少女に出会ってしまった。
その少女は奇怪な伝染病を持つ少女だった。
{本文}
僕の名前は、出野 悟「いずの さとる」35歳。身長162㎝、体重55㎏。
髪型は短髪ストレートヘアー。
顔は僕が言うのもあれだけどイケメンで体形は細めだ。
僕は通勤でよく電車を利用している。
僕は仕事の日は一番最初の時間の電車に乗る。
帰りは夕方ごろの電車に乗る。一番最初の電車内は学生達でごった返しているが夕方ごろの電車内は異様なほど空いてる。
僕は通勤中イー鉄道エス駅からオー駅まで20分間電車に乗る。
仕事休みの日はアパートの居室で昼寝するのが大半だ。
僕はオー駅の前のケイデパートで販売員として働いている。
月給は30万円ほどで30万円から健康保険・生命保険・雇用保険・介護保険・所得税などを引かれて手取りが約25万円。手取りの25万円から家賃3万円・光熱費{電気代5千円~1万円・水道代5千円~8千円・ガス代が5千円~8千円}・食費が3万円・スマートフォン代が2万円・インターネット代が1万円・小遣いが5万円で生活費の合計は15万5千円~16万6千円くらいだ。
僕の勤務時間は朝8時から夕方17時までの8時間労働だ。
商品の陳列したり、商品の在庫確認と整理を毎日している。
僕が扱ってる商品は主に食料品。賞味期限も調べなければいけない。
僕は販売員として15年間働いていたがある事件がきっかけで職を失う事になった。
それは電車内で起きた。僕の真横にあどけない少女が座った。
少女の名前は、進丘 凛子「すすおか りんこ」15歳。身長160㎝、体重40㎏。
髪型は肩までの長さのストレートヘアー。
顔はあどけない天使のようにかわいい。体形は普通だ。
彼女は女子高生。部活は陸上部だという。
そして僕は彼女に隣の座られた事で悲劇が起きる。
翌朝、僕は朝から体調が優れなかったためケイデパートに連絡して仕事を休んでアパートから800m西にあるエス内科クリニックへ行って診察してもらった。
結果は・・・。
医師「これはここでは対応できませんので大きい病院で診察を受けてください。」
そう、僕の体を内科で対応できない何かが蝕んでいるのだ。
僕は紹介書をもらった後エス内科クリニックから更に西へ1㎞先にあるワイ総合病院へ行って診察を受けた。
結果はとんでもない事だった。
医師「あなたは直ちに入院する必要があります。」
ワイ総合病院には昨日であった凛子が入院してた。
僕は隔離病棟で隔離されて面会もできなくなった。
僕の病名は不明で原因不明の伝染病だった。
僕は海外へ渡航歴はないし凛子も海外へ渡航歴なしだった。
僕は隔離病棟のベッドで点滴を受けながら寝ていた。
僕の隣には落ち着きのない凛子がいた。
凛子の体には無数のカビらしきものが腕にあった。
今回の伝染病の感染源は凛子だった。
僕は入院してる間はおとなしく寝てたが凛子は辺りをうろついて落ち着きがない状態。
僕の他にも電車に乗ってた凛子が乗ってた車両に乗ってた乗客が20人ほどいた。
しかし様子がおかしい。僕は20人の乗客は寝てるのだろうと思ってた。
中にはまだ幼い男の子が2人、女の子が1人いた。
僕「まじか、こんな状況何時まで続くのだ。」
凛子は1日中辺りをうろついてた。
防護服を着た医師達が凛子を麻酔で眠らせようとしたが麻酔が効かず凛子はしばらくするとまた辺りをうろつき始めた。医師もお手上げ状態。
後になって分かった事だが凛子は昨日電車の乗る前からなんだかの原因で原因不明の伝染病に侵された事が分かった。
翌日隔離棟の入院患者が30人増えた。
昨日の17時10分の電車に乗ってた乗客だ。
子供が3人、お年寄りが5人、サラリーマンが17人、主婦が2人だ。
昨日から入院してた20人の乗客だが20人中お年寄りが3人、サラリーマンが10人亡くなった。
生き残ったのは子供を含む7人。
今日新たに入院した30人の患者の内お年寄りが5人とも死んで、サラリーマン13人、生き残ってるのは9人。
2日前に入院した患者のうち生き残ってたのが7人合計で僕を含めて18人が生き残ってる。
隔離棟内はもはや墓場の状態だった。
凛子はしばらく寝てたが再び辺りをうろつき始めた。
麻酔が効かないのではどうしようもないだろう。
凛子の腕を見てみるとカビのようなものが大きくなってた。
僕は凛子に何もしてやれない。
凛子が利用してたエル駅は当分の間閉鎖された。
これほど深刻になるとは夢にも思わなかった。
E鉄道は凛子が乗った車両は念入りに念入りに徹底的に消毒して安全が確認できるまで使用しない事に。いや使用できないのだ。
僕が働いてたケイデパートは原因不明の伝染病による売り上げの低迷が響き経営が危機的状態。
僕が伝染病にならなければこんな事にならなかったのに。
僕は15年間働いてた職場へ復帰できない事を悔やんだ。
凛子はこの日も辺りをうろつき始めた。
僕は起き上がる事ができる時は隔離棟内にいる子供達の世話をした。
最初は怖がってた子供達だが僕が優しい事に気づくと自然と寄り付いてきた。
こうして子供達との距離を縮める事で寂しさを紛らわせる僕。
{ナレーション}
入院中、職場に復帰する事ができない悟は子供達と戯れる事で寂しさを紛らわす。
主人公悟が隔離病棟へ入って1週間後、子供の世話をする事で寂しさを紛らわしてた悟。
でも凛子の様子が気になる悟は凛子の世話も試みる。
{本文}
僕が隔離病棟へ入院して1週間後、僕はケイデパートに退職願を提出する事に。
これは苦渋の決断だった。
僕は退院したとしても事実上無職になる。
ケイデパートは僕の退職願を受理した。
ケイデパートにとって僕がいなくなるのは大打撃だった。
この日僕は起き上がれたので子供達の遊び相手になった。
子供達の元気な姿を見ると僕も元気になれそうだった。
凛子はというとベッドで寝ていた。
僕は無理に起こさずそうとしておいてやろうと思った。
隔離病棟内で元気になってる患者は僕と子供達だけのようだ。
他の患者は起きる気力もなくどんどん衰弱していく。
この日も3人の患者が息を引き取った。
僕は患者が亡くなる光景をはもう見たくないと思った。
でもこの隔離病棟にいる限り見てしまう。
これで隔離病棟内で生き残ってる患者は僕を含めて15人になった。
この時1人の小さな女の子が僕に声をかけてきた。
女の子の名前は、日名川 穂香「ひなかわ ほのか」5歳。身長110㎝、体重20㎏。
髪型は三つ編みのツインテール。顔は妖精のように美しく体形は普通だ。
穂香「おじさんはデパートでよく見かけてたね。」僕「覚えてたかい。」
穂香「うん、覚えてたよ。」
穂香ちゃんは僕の膝の上に座った。
穂香ちゃんはとても懐っこかった。
1人の男の子も飛びついてきた。
男の子の名前は、荒切 海斗「あらきり かいと」6歳。身長115㎝、体重20㎏。
髪型は短髪ストレートヘアー。顔は天使のようにかわいく体形は普通だ。
海斗「おじさんも僕達と同じ病気なの?」
僕「そうだよ。おじさんも君達と同じ病気だよ。」
僕は思わず2人を抱きしめた。凛子はまだベッドで寝てた。
何事もなければいいがと思ってた。
夕方になると僕は穂香ちゃんと海斗君をベッドに寝かせて僕も寝ようとした時、凛子が起きてまた辺りをうろつき始めた。
凛子は夕方頃になるとうろつくのが日課になってしまった。
翌朝、僕に今度は違う男の子が寄ってきた。
男の子の名前は、北町 陽太「きたまち ようた」5歳。身長112㎝、体重20㎏。
髪型は天然パーマ。顔は天使のようにかわいいし体形は普通だ。
陽太「おじさん、遊ぼうよ。」僕「何して遊ぶ?」陽太「かくれんぼしよう。」
穂香「私もやる。」海斗「僕もする。」
僕と陽太君と穂香ちゃんと海斗君の4人は他の患者に迷惑かけない場所を探して患者がいない部屋でかくれんぼした。
この日ばかりは思いっきり遊んでやった僕。
お昼過ぎ3人の子供は眠くなったのかベッドに戻って寝てしまった。
看護婦が僕に声をかけてきた。
看護婦の名前は、五十嵐 真子「いがらし まこ」25歳と若い看護婦。
身長160㎝、体重40㎏。
髪型は肩までの長さのストレートヘアー。顔はかなりの美人で体形は細めだ。
五十嵐さんはちょうど20歳の時にワイ総合病院で看護婦として働き始めたのだ。
この時僕は五十嵐さんの異様な光景を見てしまった。
医師や他の看護婦は感染防止のため防護服を着ているが五十嵐さんだけは普通の看護服で隔離病棟内に立ち入ってる。
これはどういう事なのか。
五十嵐「何時も子供さんのお世話していただきありがとうございます。」
僕「僕は子供好きですから。」
五十嵐さんは凛子の様子を見てた。
凛子が微動だにしないためだ。
僕は嫌な予感がした。
凛子が死んでしまったのではと思った。
凛子「私はまだ生きてるよ。心配しないで。」
この一声を聴いた五十嵐さんは一安心した。
でも油断は禁物なぜなら感染する可能性大だから。
五十嵐さんは生き残った僕を含めて凛子以外の患者に治療薬が入った注射を打った。
五十嵐さんは何故凛子にだけ注射を打たなかったのか。
実は凛子の体はもう注射を打てる状態ではなかったのだ。
五十嵐「凛子がこんな病気になったのは私のせいだわ。」
え、どういう事だろう。
もしかして五十嵐さんは凛子に深く関係してる人物なのか。
ここで医師からようやく病名が告げられた。
僕達が感染した病名は、感染性腐食症候群。
この病気は一度かかると治らないとされてた。
しかしこの日腐食症候群に効果がある薬が開発されて僕達に試験で投薬したのだ。
その結果、注射は週に1回、2回、3回目の注射でほぼ完治してた。
僕たちはようやく隔離病棟から一般病棟へ移された。
穂香ちゃんと海斗君と陽太君も隔離病棟にいた時よりも更に元気になり病院中をかけ走るようになった。
僕「おーい穂香ちゃん、海斗君、陽太君、病院の中では走っちゃだめだよ。」
3人の子供達のあまりの元気の良さに医師達もびっくりしてた。
僕を含めて14人の患者の退院は予定では1週間後。
退院しても当面は通院しなくてはいけない。
僕は職を失ったため仕事を探さなければならない。
以前働いてたケイデパートが受け入れてくれば問題なしだが。
退院後僕はケイデパートへ出向いた。
結果はケイデパート側からもう一度働かないかというオファーがあった。
3日後僕はケイデパートの販売員として復帰した。でも気がかりな事が。
{ナレーション}
悟が言う気がかりな事、そうY総合病院の隔離病棟にいる凛子だ。
悟は退院してからも仕事休みの日に公園で穂香と海斗と陽太と一緒に遊んだ。
しかし悟は凛子の事と看護婦の五十嵐さんの事が頭から離れなかった。
{本文}
僕が退院してから2週間後の仕事休みの日、僕は近くの公園で穂香ちゃんと海斗君と陽太君を見かけた。
穂香「あ、病院にいたとき遊んでくれたおじさんだ。」
僕「覚えてくれてたのかい。3人とも元気かな。」陽太「もちろんだよ。」
穂香ちゃんと海斗君と陽太君は僕に飛びついてきた。
3人とも人懐っこかったので世話するのが大変だった。でもやりがいはある。
海斗「おじさんはデパートで仕事してるの?」僕「そうだよ。」
陽太「僕のお母さんがこう言ってたよ。おじさんの事かっこいいだって。」
僕「陽太君のお母さんがそう言ったのかい。」
僕はデパートでもお客さんに大人気だった。
穂香ちゃんは僕の膝の上に座った。穂香「おじさんの膝の上気持ちいい。」
僕「そうかい。」
穂香ちゃんと海斗君と陽太君は入院の時一緒に遊んで以来僕と遊ぶようになった。
しかし、僕は未だに隔離病棟にいる凛子と看護婦の五十嵐さんの事が頭から離れていない。
何故他の看護婦や医師は防護服を着てるのに五十嵐さんだけ普通の看護服のまま隔離病棟に入ったのか。
何故、凛子の事を凄く気にしてたのか。
凄く気になってた。
後日、看護婦の五十嵐さんが凛子の事を何故凄く気にしてたのかが分かった。
実は五十嵐さんは凛子の生き別れた実の姉だった。
15年前に両親が交通事故で無くなって2人は児童養護施設に預けられた。
児童養護施設への預けられて半年後五十嵐さんを引き取りたいという夫婦が県外から養護施設へ来て五十嵐さんはその夫婦に引き取られた。
1年後今度は近所に住む夫婦が凛子を引き取りに来て2人は離れ離れになったのだ。
2人は離れ離れになってから15年の時を得て隔離病棟で再会できたのだ。
五十嵐さんは8年前に県内に帰ってきて親と離れて1人暮らしをしてた。
看護婦になるため看護学校へ通い5年前に無事看護学校を卒業してY総合病院へ看護婦として就職した。
そんな五十嵐さんは何故隔離病棟に普通の看護服のまま侵入したのか。
答えはこうだった。そう、五十嵐さんも感染性腐食症候群に感染してたのだ。
そのため五十嵐さんも隔離病棟で隔離されたのだ。
五十嵐さんは隔離病棟で隔離されてからも患者の様子を見たり投薬したりしてた。
五十嵐さんは隔離されてからも患者のために尽くしてきたのだ。
それを知った僕は涙が止まらなかった。
僕は正直2人を助けたい。
でも2人のために何ができるか。
経済的支援でもしてあげたい僕は今まで貯めておいた貯金の半分をワイ総合病院へ寄付。
ワイ総合病院は元患者だった僕から受け取った寄付金を感染性腐食症候群治療費に充てた。
僕ができる事はこれくらいだ。
凛子は高校に通ってた時は陸上部に所属してた。
凛子は大会に出ると何度も優勝してたという。
そんな凛子が何故感染性腐食症候群に感染したのか。
しかも看護婦として働いてる五十嵐さんまで。
医師から凛子と五十嵐さんの病状は悪化してると聞いた。
2人がどれくらい生きられるかは不透明だ。
僕は凛子と五十嵐さんが無事退院する事を願ってた。
僕はラインで五十嵐さんとやり取りしてる。
隔離病棟内で出会って以来。
ラインの内容
僕〈五十嵐さん、元気ですか。凛子さんも元気にしてますか?〉
五十嵐〈私は今のところ元気です。凛子は相変わらず夕方頃になるとベッドから起き上がって辺りをうろうろしてます。こうして悟さんとラインでやり取りできる事が唯一の楽しみです。〉
ラインでの返答を見る限り五十嵐さんは元気そうだ。
僕は仕事から帰ると欠かさずラインを確認した。
僕「お、今日も五十嵐さんからラインが来たぞ。」
ラインの内容
五十嵐〈悟さんお元気ですか?ラインの確認ができましたら返事くださいね。〉
僕〈五十嵐さん今仕事から帰ってきました。〉
五十嵐〈お仕事お疲れ様です。悟さん、悟さんには好きな女の人いますか?」
僕〈いいえ、僕はイケメンながら彼女がいません。正直寂しいです。〉
五十嵐〈じゃあ、私と付き合いませんか。今は隔離病棟内で隔離されてますが退院した時は休日に悟さんのアパートへ遊びに行きますから待っててくださいね。〉
僕〈凛子さんの様子はどうですか?〉
五十嵐〈相変わらず辺りをうろうろしてます。〉
僕〈そうでしたか。凛子さんも早く病気が治って退院できたらいいですね。〉
五十嵐〈私もそう思います。〉
凛子と五十嵐さんの退院のめどはたってないのが現状。
病院へ行ったとしても面会すらできないし唯一の五十嵐さんの連絡手段はラインのみだった。
仕事休みの日、僕は穂香ちゃんと海斗君と陽太君と近くの公園で遊んだ。
陽太「おじさん、今日は鬼ごっこしよ。」僕「鬼ごっこでいいのかい?」
穂香「私も鬼ごっこがいい。」海斗「僕も鬼ごっこでいいよ。」
僕にとってはこの3人はまるで自分の子供のようだ。
穂香ちゃんと海斗君と陽太君と遊び終えてラインを確認した。
ラインの内容
五十嵐〈大好きな悟さん、今日もラインしてくれるかな。〉
僕〈五十嵐さん元気にしてますか?〉五十嵐〈元気ですよ。〉
僕〈凛子さんはどうですか?〉
五十嵐〈相変わらず辺りをうろうろしてます。昨日からですけど凛子がおもらしするようになりました。病気のせいだと思います。〉
僕はえっと思った。
{ナレーション}
ラインで看護婦で実の姉の五十嵐さんが凛子がおもらしするようになったと書いてたのを見て悟は目を疑った。
病院へ行ったところで面会ができず凛子と五十嵐さんに何もしてやれない悟。
この後凛子と五十嵐さんは最悪な結末に。
悟は最後まで五十嵐さんとのラインでのやり取りを続けた。
{本文}
僕は休日に近くの公園で穂香ちゃんと海斗君と陽太君の3人と遊んだ後は必ず五十嵐さんとラインでやり取りをしてた。Y総合病院では五十嵐さんと元患者である僕の面会について会議が行われた。
結果、今度の日曜日に僕と五十嵐さんとの面会ができることになった。
日曜日、僕はY総合病院へ五十嵐さんと凛子に会いに行った。
僕はY総合病院に着くと早速防護服を着せられて隔離病棟へ。
僕の目に飛び込んできた光景は想像を絶するものだった。
凛子の体にはカビのようなものが腕や顔、足などにも広がってた。
五十嵐さんは見た目は症状はなさそうだが油断は禁物のようだ。
五十嵐「悟さん、久しぶり会えましたね。何時もライン送ってくださいましてありがとうございます。」
僕「僕こそラインしてもらえてとても嬉しいです。」
凛子「おじさん、ごめんね。私のせいでこんなことになった。」
僕「凛子さんが悪いわけではない。悪いのはいきなり襲ってきた病気だから、凛子さんも早く元気になって退院して元気な姿を見せてほしいな。」
凛子「おじさん、私の事心配しててくれたのね。ありがとう。」
五十嵐「悟さん、これからもライン送ってくださいね。」
僕「もちろんライン送ります。」
この日が五十嵐さんと凛子の最後の元気な姿になろうと誰が予測したであろうか。
五十嵐さんと凛子の連絡手段はラインのみ。
ワイ総合病院の隔離病棟内にいるのは凛子と五十嵐さんの2人だけになってた。
五十嵐「凛子、今日悟さんに出会えてよかったね。」
凛子「お姉ちゃんの恋人でしょ。」
五十嵐「そうよ。あの患者さんは子供にやさしいそうだから。それに周りの患者さんに声をかけたりもしてたね。」
凛子「とても優しいおじさんだったね。」
翌日も仕事から帰ってきてラインを確認した。
今度は凛子からもラインが来てた。
ラインの内容
凛子〈おじさん、昨日おじさんとお話ができてとても嬉しかったよ。〉
五十嵐〈悟さん、昨日会えて私も嬉しかったです。またラインが確認出来たら返事お願いします。〉
僕〈五十嵐さん、今仕事から帰ってきました。今日も朝から大忙しでした。凛子さんも元気そうで一安心ですね。〉
凛子〈おじさんは女の子に優しいのね。そんなおじさんが私も大好き。〉
僕〈僕も凛子さんの事も大好きだよ。〉
五十嵐〈私が隔離病棟で隔離されて今日で1ヶ月です。私と凛子の病気は治るどころか徐々に進行しています。特に凛子はとても深刻な状態です。こうして大好きな悟さんとラインで付き合えるのが唯一の励みになります。〉
僕〈僕も同じ気持ちです。〉
僕は仕事から帰った後はもちろん休日はできるだけ五十嵐さんと凛子とのラインのやり取りをしてる。
海斗「おじさん、あの看護婦さんとラインしてるの?」僕「そうだよ。」
穂香「あのお姉ちゃんまたうろうろしてないかな。」陽太「僕も気になる。」
僕「だよね。」
穂香ちゃんに言うとうりだ。
また凛子が辺りをうろうろしてないかが気になる。
ワイ総合病院の隔離病棟内では五十嵐さんと凛子がベッドで寝てた。
しばらくすると凛子がまた辺りをうろつき始めたので五十嵐さんが世話をした。
五十嵐「どうしたの凛子、外を見たかったのね。そうよね何時までもこんなところにいたら外の景色を見たくなるよね。」
凛子は一言もしゃべらず無表情のままだったという。
五十嵐「凛子、今日も悟さんとラインでお話しできてよかったね。」
五十嵐さんは凛子が生まれてから1歳になるまで面倒を見てた時があった。
凛子はとても甘えん坊で手がかかってたという。
そんな凛子はこの日から五十嵐さんにやってみたいことが。
五十嵐さんは凛子が何をしたがってるか察知したようだ。
2人の病状は依然として悪化し続けている。
五十嵐「凛子、何かやってみたい事あるでしょ。」凛子「えっ。」
五十嵐「凛子、やってみたい事あるのなら言ってね。できるだけ叶えるから。」
凛子「お姉ちゃんの頭の上で大きなおならをしたいな。」
五十嵐「凛子は赤ちゃんの時からよくおならしてたからね。いいわよ。」
五十嵐さんは凛子の後ろでべた座りした。凛子は五十嵐さんの頭の上に座った。
凛子は五十嵐さん頭の上で豪快に{ブ~~、プ~、ブォ、}
凛子「すっきりした。」五十嵐「凛子おならが凄くたまってたのね。」
凛子のこの日のおならはかなり濃厚だったという。
ラインの内容
五十嵐〈愛しい悟さんへ、悟さん何時も元気そうで私も安心してます。〉
凛子〈私も元気だよおじさん。〉
僕〈五十嵐さんも凛子さんも元気そうでよかったです。〉
五十嵐〈今日、凛子がやっとおならする事ができました。久ぶりの凛子のおならの臭いは濃厚でした。〉
凛子〈私、お姉ちゃんの頭の上で大きなおならしちゃった。〉
僕〈凛子さん今までおならが出なかったという事なんだね。お姉さんの頭の上で大きなおならはよくないよ。〉
凛子〈ごめんなさい。〉
僕と五十嵐さんと凛子とのラインのやり取りはまだまだ続くのであった。
{ナレーション}
悟と五十嵐さんと凛子のラインのやり取り何時まで続けられるのかが心配だ。
悟は最後まで看護婦の五十嵐さんと凛子とのラインのやり取りをしてた。
何度も言うが看護婦の五十嵐さんと凛子は最悪な結末を迎える。
{本文}
僕は看護婦の五十嵐さんと凛子に毎日昼休みも夜仕事から帰った時もラインでのやり取りをしている。
五十嵐さんと凛子の病状はよくなるどころかじわじわ悪化していた。
五十嵐「凛子、具合悪くない。」凛子「全然大丈夫よ。」
凛子は起きるとまた周囲をうろうろし始めた。五十嵐「凛子、どうしたの。」
凛子「お姉ちゃん、私のこと恨んでない?」五十嵐「凛子のこと恨んでなんかないよ。」
凛子「よかった。」凛子は微笑んだ。五十嵐「凛子何かやってみたいことありそうね。」
凛子「私、昨日お姉ちゃんの頭の上で大きなおならしたよね。」
五十嵐「そうだったね。昨日の凛子のおならは凄く濃厚で臭かったわ。」
凛子「家にいたときはよくお肉食べてたし一昨日の夕ご飯がお肉だったよね。1週間前から便秘だったし、私の大腸の中はすぐ詰まっちゃうんだよね最近。」
五十嵐「それでおならが臭いんだ。」
五十嵐「凛子、今やってみたいことないのかな?」
凛子「今度はお姉ちゃんの頭の上で大きな大きなう〇ちしてみたいな。」
五十嵐「凛子のう〇ちならいいかな。分かったわ。」
五十嵐さんは凛子の後ろでべた座り、凛子は五十嵐さんの頭の上に座って豪快に・・。
{ブッ、ブリブリブリ、ブリブリブリモリモリモリ、ブリブリドップン}
凛子は1週間たまりにたまった感染性腐食症候群のウイルスを含んだ宿便を出し切った。
五十嵐「凛子、前が見えないけど。それにしてもすっごくう〇ちがたまってたのね。」
凛子の宿便は五十嵐の頭が20㎝ほど埋もれるほどたまってたのだった。
僕は仕事から帰ってきてもラインを確認している。
僕「お、また五十嵐さんと凛子さんからラインが来てるな。」
ラインの内容
五十嵐〈今日もお仕事お疲れさまでした。〉
僕〈今日は本当に大忙しでした。仕事は順調にこなしてます。〉
五十嵐〈仕事を順調にこなすなんてすばらしいじゃないですか。私はまだまだ未熟ですよ。〉
僕〈そんなことないと思いますよ。だって隔離病棟内で大いに活躍してたじゃないですか。〉
五十嵐〈でしたね。もしかしてお食事中ですか。〉僕〈今からお風呂へ入るところです。〉
五十嵐〈よかったです。今日も凛子がおもらししました。前回は小でした。今回は大の方です。〉
僕〈大変ですね。〉五十嵐〈これも運命ですから仕方ありませんよね。〉
凛子〈おじさん、今日私大きなう〇ちも漏らしちゃったよ。〉
僕〈そうかい。次から早めにトイレへ行ったほうがいいと思うよ。〉
凛子〈分かった、そうするよ。〉
こうしたラインのやり取りは僕にとってはかけがいのない財産のようなものだった。
半月後から凛子が便秘が続き便が1週間、2週間・3週間終には1ヶ月も出ない状態が続いた。
五十嵐「凛子、う〇ち出た。」凛子「全然でない。」五十嵐「おかしいね。」
五十嵐さんはいろいろ試してみたが凛子の便秘はかなり頑固な便秘であったため効果なしだった。
半年後凛子の便秘は治らずのまま普通なら破裂して死んでると思うが凛子は生きてる。
五十嵐さんと凛子病状は相変わらずに悪化し続けてる。
五十嵐「全然治らないじゃない。投薬も効かないし点滴もやるだけ無駄じゃない。」
凛子「私もそうだと思う。」
五十嵐「お医者さんもこう言ってたわ。私達の病気はもう治らないでしょうって。」
凛子「最悪ね、私達は。」
五十嵐さんはどうせ治らないのなら凛子の便の含まれてる感染性腐食症候群のウイルスに思いっきり感染して死ぬ事を決意。
僕は仕事から帰ってきてラインが来たので確認した。
ラインの内容
五十嵐〈今日もお仕事でしたか。〉僕〈今日も仕事でした。〉
五十嵐〈私と凛子とライン出来るのは今日で最後になります。〉
僕〈どういうことですか。〉
凛子〈私達の病気はもう治らないんだって。〉
五十嵐〈お医者さん達もいろいろ手を尽くしてきたけどもうお手上げみたいです。〉
僕〈嘘でしょう。今まで頑張ってきたじゃないですか。〉
五十嵐〈私と凛子は感染性腐食症候群が進行してますので元気がほとんどありません。恐らく今日中に天国へ旅たつでしょう。悟さん今までありがとうございました。こうしてラインでやり取りできただけでも嬉しかったです。それではさようなら。〉
僕は即ワイ総合病院へ直行した。
僕が隔離病棟へ行こうとしたら医師に止められた。
何故なら隔離病棟内での感染性腐食症候群の感染率が最高レベルだから。
隔離病棟のガラスドア越しに五十嵐さんが僕に別れを告げるように笑顔で手を振った。
僕「五十嵐さ~ん、凛子さ~ん。」
僕は泣きながらアパートへ帰った。
五十嵐「悟さん帰っちゃったわ、せっかく来たのに。でも最後に一目見れただけでも幸せだったわ。」
凛子がまた辺りをうろつき始めた。
五十嵐「凛子、今日が最後になるけど何かやってみたい事ない。」
凛子「7ヶ月前に私がお姉ちゃんの頭の上で大きな大きなう〇ちしたよね。」
五十嵐「そうだったね。7ヶ月前の凛子のたまりにたまってたう〇ちすっごく臭かったよ。」
凛子「確か7ヶ月前はズボンとパンツを脱がずにう〇ち漏らしたよね私。」
五十嵐「そうだったね。」
凛子「今度はズボンとパンツ脱いでお姉ちゃんの頭の上で大きな大きなう〇ちしようかな。」
五十嵐「いいわよ。」
五十嵐さんは凛子の後ろでべた座り、凛子はズボンとパンツ脱いで五十嵐さんの頭の上に座って。
{ブッ、ブリブリブリ、ブリブリモリモリモリ、ブリブリブリ、ブリブリドップン}
凛子は五十嵐さんの頭の上で今までよりも遥かの大きい宿便を出し切ったと同時に凛子の大腿骨が溶けて
五十嵐さんの頭が・・。{ズブズブ、ズブズブ、ズブ~~}
凛子のお尻から体の中へ入って溶けた内臓が一気に出てきた。
{ドプドプ、ドプドプ}
五十嵐さんも感染性腐食症候群のウイルスに侵されて頭から溶けていき翌日には2人は跡形も残ってなかった。
この後五十嵐さんと凛子のドロドロに溶け切った遺体は特殊な袋の密閉されて火葬された。
3日後、五十嵐さんと凛子の葬儀が葬儀場で行われて僕は五十嵐さんと凛子に別れを告げた。
翌日から僕は五十嵐さんと凛子の分まで生きていく事を決意して今まで以上に頑張った。
その結果部長の職につけるようになった。
そして僕は今でも五十嵐さんと凛子の事を忘れてはいない。
{ナレーション}
最後まで感染性腐食症候群のウイルスと闘って悲惨な最期を迎えた看護婦の五十嵐さんと凛子。
五十嵐さんと凛子は心の中で生きてる事を信じた悟であった。
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表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
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