772 / 777
番外編
ご注文は子猫ですか? 12
しおりを挟む
エヴァン様を追いかけて走る私の後ろでマリーさんの、ユーリ様!という声が聞こえたけど
「ごめんなさい!」
振り向かずにまっすぐにその後を追う。
「あの方もそこまで王都に土地勘はなさそうなので、昨日と同じ路地裏に刺客を誘い出そうとしていると思います」
私と一緒に走ってくれているエル君がその道筋から判断してそう私に教えてくれた。
なるほどそれなら刺客の攻撃パターンも読みやすくて対応しやすいだろう。その頃には走る私達の後に護衛の騎士さん達もバタバタと駆けつけ始めていた。
「どうされましたかユーリ様!」
「何が問題でも!?」
「誰かに追われているんですか?」
口々に心配される。あぁ~違うんです、騒ぎを起こしちゃってごめんなさい。
心の中で謝りながらちらりと見れば、明らかに昨日よりも騎士さん達の数が多い。
そりゃそうだよね、レジナスさん万が一に備えて護衛も巡回の騎士さんも人数を増やすって言ってたし。それにシグウェルさんまで
『ユーリは何をしでかすか分からないから』
なんてことも言ってたっけ。
あの時はそんなまさか、10歳女児姿の時ならまだしも元の姿に戻ってまでそんな落ち着きのないことはしませんよ?なんてちょっと思ったりしたけど、私自身よりもレジナスさんの方が私のことをずっと良く分かっているみたいだ。
私の後ろにはざっと15人以上の騎士さん達が列をなしてついて来ていて、さすがのエル君も
「過保護過ぎだし狭い路地を走るのにも邪魔過ぎ。レジナス様はユーリ様の専属護衛としての僕の能力を信じてないんですか?」
なんて眉を顰めている。
いや、むしろ信用されてないのはエル君よりも私の行動・・・とは思ったものの、我ながらそれを口に出すのはさすがにはばかられた。
なので代わりにこの際、騎士さん達にお願いをする。
「昨日の猫攫いです!今度は・・・ええっと、猫を助けようとした人を襲ってるみたいなので、た、助けてください・・・っ!」
あっち!とエヴァン様の駆けて行った先を指差しながら話す。
さすがに王宮の賓客がなぜか街にいて刺客に襲われていますとは言えなかったのでそれらしいことをうそぶいた。
すると騎士さん達も顔色を変える。
「昨日俺たちが取り逃した奴か!!」
「同じ失敗はしねぇ!」
「今度こそ捕えるぞ!!」
「あっちは昨日と同じ行き止まりだ!」
と色めきたって気合いが入った。
私はといえば全力で走りながら喋る、なんて体力皆無な自分にとってはこの上なくキツいことをしたので、すでに息が上がってきていた。
だからそんな私を騎士さん達は次々に追い抜いていきながらユーリ様はお戻りください、なんて気にかけてくれたけどそうはいかない。
もしエヴァン様が刺客を誘い込んで応戦しようとしているなら怪我をする危険がある。
何しろ裸足で体には布を巻いているだけ、武器はお店の箒一本だ。
きっと私の加護の力も役立てるはず。
あっという間に昨日と同じように騎士さん達全員に追い抜かれてその後ろ姿すら見えなくなってしまい、
「ここを曲がれば昨日と同じあの場所・・・!」
と何とか路地裏の小径の角を曲がった時だ。突然目の前にレンガ造りの壁が行く手を阻むように立ち塞がっていた。
「えっ、あれっ!?」
昨日は確かこの先が少し開けた行き止まりになっていて、積み重ねられた木箱の上でミルクが毛繕いをしていたのに。
「なんで?こんな壁、ありました!?」
ぺたぺた触ってみても確かにひんやりと冷たいレンガの感触だけどおかしい。
だってエヴァン様や私を追い抜いて行った騎士さん達は一体どこに?
まさか転送魔法か何かで別の場所に行っちゃった?
焦る私に、同じように壁に触れていたエル君が
「ユーリ様。これ、結界魔法だと思います」
と言う。
「え?魔法!?でもどう見てもただの壁ですよ?触った感触も・・・!」
結界ってもっとこう、目に見えない透明なものとか薄い膜みたいなものじゃないの?少なくとも今まで私がこの世界で見たことがあったり自分で張った結界はそういうものだった。
「誰にも邪魔されないように戦うための戦闘用の結界・・・の一種だと思います。中に人を閉じ込めたまま、大きな攻撃用魔法を使っても結界の外には被害が及ばないようにするための」
実地訓練や任務で同じようなものを僕も何度か使われたことがあります、なんて物騒なことまで言っている。
エル君、訓練や任務でそんな結界が必要なほど危ない魔法に晒されたりしてたの!?一体今までどんな所にいたの?え、それって誰に文句を言えばいいのかな、大声殿下?
言いたいことも聞きたいこともいっぱいあるけど、とりあえずは目の前の問題を処理しなければいけない。
「じゃあこれ、エル君なら壊せるんですか?」
「出来ますけど、これを壊すと多分中で応戦中のエヴァン様や護衛騎士、刺客の魔法や攻撃の被害が街中にまで及びます。」
「ええ!?」
「これを張ったのはエヴァン様を捕えようとした刺客じゃなくて、エヴァン様本人だと思います。街中に被害を出さずに刺客を捕らえようとしたんじゃないですか?昨日はあっという間に逃げられてしまいましたから、閉じ込めて捕えるつもりなんだと思います」
だとしたら結界を破壊するのは良くない。壊さずになんとかこの中に入らないと。でもどうやって?こうしている間にもエヴァン様や騎士さん達が怪我をしているかも。
焦ってぐっと拳を握りしめた私に
「ユーリ様の力なら何とか出来るんじゃないですか?」
エル君が意外なことを言った。
「え?何でですか?魔物の魔力で作られていないものなら浄化して解除とかはムリですよ!?」
「ユーリ様、猫の姿のエヴァン様に加護を付けようとしてあの人の魔法まで解除してしまいましたよね。それと同じです。ユーリ様の持つ力なら浄化しなくても他人の魔法を解除したり無効化出来るんじゃないですか?」
だからその要領でこの結界を越えられるのでは、とエル君は言った。
「た、確かに・・・?」
理屈では出来そうな気はする。だけどエヴァン様の猫魔法を解除してしまったようにこの結界を解除してしまったら、結局街に被害が出るのでは?
そう迷った私に更にエル君は進言する。
「だから解除するんじゃなくて、僕らだけが中に入れるようにすり抜けるようには出来ませんか?ユーリ様、よく言ってるじゃないですか。『魔法はイメージだ』って。ユーリ様の今までの魔法の学びの努力やその加護の力を持ってすれば、この結界を壊さずにすり抜けることは簡単じゃないですか?」
その言葉にハッとする。そうか。そういえばぶよんとした結界や硬い鏡の中を通り抜けて別世界に行く、みたいなのは色んなファンタジー映画や漫画で見たことがある。その要領でイメージすればいいんだろうか。
「エル君、すごいです!魔導士は嫌いなのに私よりもちゃんと魔法のことが分かってる!!」
「ユーリ様、いつも魔導士団長のあんなに無理難題をいう魔法の訓練にもついていってるからその理論は分かっているはずなのに、焦って忘れているだけですよ」
それだ!と手放しで褒めれば珍しくエル君が謙遜めいたことを言った。ていうかあれ?もしかしてちょっとだけ私のこと褒めてくれた?
確かにいつも魔導士院でシグウェルさんの無茶振りな魔法実験に私が応えている時も、難しい護符を何枚も書かされてる時も、よく分からない魔法理論みたいな勉強を教わってる時も、護衛だから私の側でそれを全部見てきてるもんね。
「エル君、今シグウェルさんのスパルタにもめげずに魔法の勉強頑張ってて偉いって私のこと褒めました!?」
思わず食い気味にそう聞けば
「一言一句、全然違います。僕そんな事言いました?なんでそう変換したんですか?」
安定の塩対応をされた。でもいいもん。エル君のツンなところはちゃんと分かっている。
そして自分の頑張っているところをこんな感じでも評価してくれるのは嬉しい。
今までの焦りが消え、ほんのりと心の中が温かくなる。
エル君が今までの私の経験を見て信じてくれた、私なら出来るっていう期待に応えなきゃ。
人の作った結界を壊さずに通り抜けるなんてやったことはないけれど、きっと出来る。
だって元の世界のエンタメの想像の世界ではそんなシーン、散々見てきたんだから。
魔法はイメージ。基本的なそれをもう一度心の中でしっかりと復唱して深呼吸した。
「よし!行きますよ!!」
「うわ!?」
エル君の小さな手をぎゅっと握りしめて、その手を取ったまま壁へと向かう。
突然の手繋ぎにエル君が驚いたように上げた、年相応の少年らしい声は初めて聞いた。
そのまま壁に額をつけて、元の世界で見たことのあるファンタジー映画の1シーンを思い浮かべる。
水の中に沈んでいくように透明な膜を通り抜ける、そんなイメージ。
すると硬かったはずの目の前の壁がほんのりと熱を持ち、わずかに柔らかな弾力を帯びた感触がする。
そのままずずっ、と吸い込まれるように壁の中に引き込まれていく。
これならいける。エル君の手を握りしめたまま、どうか私達をエヴァン様のいるこの向こう側へ行かせて欲しいと強く願った。
「ごめんなさい!」
振り向かずにまっすぐにその後を追う。
「あの方もそこまで王都に土地勘はなさそうなので、昨日と同じ路地裏に刺客を誘い出そうとしていると思います」
私と一緒に走ってくれているエル君がその道筋から判断してそう私に教えてくれた。
なるほどそれなら刺客の攻撃パターンも読みやすくて対応しやすいだろう。その頃には走る私達の後に護衛の騎士さん達もバタバタと駆けつけ始めていた。
「どうされましたかユーリ様!」
「何が問題でも!?」
「誰かに追われているんですか?」
口々に心配される。あぁ~違うんです、騒ぎを起こしちゃってごめんなさい。
心の中で謝りながらちらりと見れば、明らかに昨日よりも騎士さん達の数が多い。
そりゃそうだよね、レジナスさん万が一に備えて護衛も巡回の騎士さんも人数を増やすって言ってたし。それにシグウェルさんまで
『ユーリは何をしでかすか分からないから』
なんてことも言ってたっけ。
あの時はそんなまさか、10歳女児姿の時ならまだしも元の姿に戻ってまでそんな落ち着きのないことはしませんよ?なんてちょっと思ったりしたけど、私自身よりもレジナスさんの方が私のことをずっと良く分かっているみたいだ。
私の後ろにはざっと15人以上の騎士さん達が列をなしてついて来ていて、さすがのエル君も
「過保護過ぎだし狭い路地を走るのにも邪魔過ぎ。レジナス様はユーリ様の専属護衛としての僕の能力を信じてないんですか?」
なんて眉を顰めている。
いや、むしろ信用されてないのはエル君よりも私の行動・・・とは思ったものの、我ながらそれを口に出すのはさすがにはばかられた。
なので代わりにこの際、騎士さん達にお願いをする。
「昨日の猫攫いです!今度は・・・ええっと、猫を助けようとした人を襲ってるみたいなので、た、助けてください・・・っ!」
あっち!とエヴァン様の駆けて行った先を指差しながら話す。
さすがに王宮の賓客がなぜか街にいて刺客に襲われていますとは言えなかったのでそれらしいことをうそぶいた。
すると騎士さん達も顔色を変える。
「昨日俺たちが取り逃した奴か!!」
「同じ失敗はしねぇ!」
「今度こそ捕えるぞ!!」
「あっちは昨日と同じ行き止まりだ!」
と色めきたって気合いが入った。
私はといえば全力で走りながら喋る、なんて体力皆無な自分にとってはこの上なくキツいことをしたので、すでに息が上がってきていた。
だからそんな私を騎士さん達は次々に追い抜いていきながらユーリ様はお戻りください、なんて気にかけてくれたけどそうはいかない。
もしエヴァン様が刺客を誘い込んで応戦しようとしているなら怪我をする危険がある。
何しろ裸足で体には布を巻いているだけ、武器はお店の箒一本だ。
きっと私の加護の力も役立てるはず。
あっという間に昨日と同じように騎士さん達全員に追い抜かれてその後ろ姿すら見えなくなってしまい、
「ここを曲がれば昨日と同じあの場所・・・!」
と何とか路地裏の小径の角を曲がった時だ。突然目の前にレンガ造りの壁が行く手を阻むように立ち塞がっていた。
「えっ、あれっ!?」
昨日は確かこの先が少し開けた行き止まりになっていて、積み重ねられた木箱の上でミルクが毛繕いをしていたのに。
「なんで?こんな壁、ありました!?」
ぺたぺた触ってみても確かにひんやりと冷たいレンガの感触だけどおかしい。
だってエヴァン様や私を追い抜いて行った騎士さん達は一体どこに?
まさか転送魔法か何かで別の場所に行っちゃった?
焦る私に、同じように壁に触れていたエル君が
「ユーリ様。これ、結界魔法だと思います」
と言う。
「え?魔法!?でもどう見てもただの壁ですよ?触った感触も・・・!」
結界ってもっとこう、目に見えない透明なものとか薄い膜みたいなものじゃないの?少なくとも今まで私がこの世界で見たことがあったり自分で張った結界はそういうものだった。
「誰にも邪魔されないように戦うための戦闘用の結界・・・の一種だと思います。中に人を閉じ込めたまま、大きな攻撃用魔法を使っても結界の外には被害が及ばないようにするための」
実地訓練や任務で同じようなものを僕も何度か使われたことがあります、なんて物騒なことまで言っている。
エル君、訓練や任務でそんな結界が必要なほど危ない魔法に晒されたりしてたの!?一体今までどんな所にいたの?え、それって誰に文句を言えばいいのかな、大声殿下?
言いたいことも聞きたいこともいっぱいあるけど、とりあえずは目の前の問題を処理しなければいけない。
「じゃあこれ、エル君なら壊せるんですか?」
「出来ますけど、これを壊すと多分中で応戦中のエヴァン様や護衛騎士、刺客の魔法や攻撃の被害が街中にまで及びます。」
「ええ!?」
「これを張ったのはエヴァン様を捕えようとした刺客じゃなくて、エヴァン様本人だと思います。街中に被害を出さずに刺客を捕らえようとしたんじゃないですか?昨日はあっという間に逃げられてしまいましたから、閉じ込めて捕えるつもりなんだと思います」
だとしたら結界を破壊するのは良くない。壊さずになんとかこの中に入らないと。でもどうやって?こうしている間にもエヴァン様や騎士さん達が怪我をしているかも。
焦ってぐっと拳を握りしめた私に
「ユーリ様の力なら何とか出来るんじゃないですか?」
エル君が意外なことを言った。
「え?何でですか?魔物の魔力で作られていないものなら浄化して解除とかはムリですよ!?」
「ユーリ様、猫の姿のエヴァン様に加護を付けようとしてあの人の魔法まで解除してしまいましたよね。それと同じです。ユーリ様の持つ力なら浄化しなくても他人の魔法を解除したり無効化出来るんじゃないですか?」
だからその要領でこの結界を越えられるのでは、とエル君は言った。
「た、確かに・・・?」
理屈では出来そうな気はする。だけどエヴァン様の猫魔法を解除してしまったようにこの結界を解除してしまったら、結局街に被害が出るのでは?
そう迷った私に更にエル君は進言する。
「だから解除するんじゃなくて、僕らだけが中に入れるようにすり抜けるようには出来ませんか?ユーリ様、よく言ってるじゃないですか。『魔法はイメージだ』って。ユーリ様の今までの魔法の学びの努力やその加護の力を持ってすれば、この結界を壊さずにすり抜けることは簡単じゃないですか?」
その言葉にハッとする。そうか。そういえばぶよんとした結界や硬い鏡の中を通り抜けて別世界に行く、みたいなのは色んなファンタジー映画や漫画で見たことがある。その要領でイメージすればいいんだろうか。
「エル君、すごいです!魔導士は嫌いなのに私よりもちゃんと魔法のことが分かってる!!」
「ユーリ様、いつも魔導士団長のあんなに無理難題をいう魔法の訓練にもついていってるからその理論は分かっているはずなのに、焦って忘れているだけですよ」
それだ!と手放しで褒めれば珍しくエル君が謙遜めいたことを言った。ていうかあれ?もしかしてちょっとだけ私のこと褒めてくれた?
確かにいつも魔導士院でシグウェルさんの無茶振りな魔法実験に私が応えている時も、難しい護符を何枚も書かされてる時も、よく分からない魔法理論みたいな勉強を教わってる時も、護衛だから私の側でそれを全部見てきてるもんね。
「エル君、今シグウェルさんのスパルタにもめげずに魔法の勉強頑張ってて偉いって私のこと褒めました!?」
思わず食い気味にそう聞けば
「一言一句、全然違います。僕そんな事言いました?なんでそう変換したんですか?」
安定の塩対応をされた。でもいいもん。エル君のツンなところはちゃんと分かっている。
そして自分の頑張っているところをこんな感じでも評価してくれるのは嬉しい。
今までの焦りが消え、ほんのりと心の中が温かくなる。
エル君が今までの私の経験を見て信じてくれた、私なら出来るっていう期待に応えなきゃ。
人の作った結界を壊さずに通り抜けるなんてやったことはないけれど、きっと出来る。
だって元の世界のエンタメの想像の世界ではそんなシーン、散々見てきたんだから。
魔法はイメージ。基本的なそれをもう一度心の中でしっかりと復唱して深呼吸した。
「よし!行きますよ!!」
「うわ!?」
エル君の小さな手をぎゅっと握りしめて、その手を取ったまま壁へと向かう。
突然の手繋ぎにエル君が驚いたように上げた、年相応の少年らしい声は初めて聞いた。
そのまま壁に額をつけて、元の世界で見たことのあるファンタジー映画の1シーンを思い浮かべる。
水の中に沈んでいくように透明な膜を通り抜ける、そんなイメージ。
すると硬かったはずの目の前の壁がほんのりと熱を持ち、わずかに柔らかな弾力を帯びた感触がする。
そのままずずっ、と吸い込まれるように壁の中に引き込まれていく。
これならいける。エル君の手を握りしめたまま、どうか私達をエヴァン様のいるこの向こう側へ行かせて欲しいと強く願った。
70
あなたにおすすめの小説
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました
iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
【完結】お見合いに現れたのは、昨日一緒に食事をした上司でした
楠結衣
恋愛
王立医務局の調剤師として働くローズ。自分の仕事にやりがいを持っているが、行き遅れになることを家族から心配されて休日はお見合いする日々を過ごしている。
仕事量が多い連休明けは、なぜか上司のレオナルド様と二人きりで仕事をすることを不思議に思ったローズはレオナルドに質問しようとするとはぐらかされてしまう。さらに夕食を一緒にしようと誘われて……。
◇表紙のイラストは、ありま氷炎さまに描いていただきました♪
◇全三話予約投稿済みです
獣人の世界に落ちたら最底辺の弱者で、生きるの大変だけど保護者がイケオジで最強っぽい。
真麻一花
恋愛
私は十歳の時、獣が支配する世界へと落ちてきた。
狼の群れに襲われたところに現れたのは、一頭の巨大な狼。そのとき私は、殺されるのを覚悟した。
私を拾ったのは、獣人らしくないのに町を支配する最強の獣人だった。
なんとか生きてる。
でも、この世界で、私は最低辺の弱者。
結婚後、訳もわからないまま閉じ込められていました。
しゃーりん
恋愛
結婚して二年、別邸に閉じ込められていたハリエット。
友人の助けにより外に出ることができ、久しぶりに見た夫アルバートは騎士に連行されるところだった。
『お前のせいだ!』と言われても訳がわからなかった。
取り調べにより判明したのは、ハリエットには恋人がいるのだとアルバートが信じていたこと。
彼にその嘘を吹き込んだのは、二人いたというお話です。
なんか、異世界行ったら愛重めの溺愛してくる奴らに囲われた
いに。
恋愛
"佐久良 麗"
これが私の名前。
名前の"麗"(れい)は綺麗に真っ直ぐ育ちますようになんて思いでつけられた、、、らしい。
両親は他界
好きなものも特にない
将来の夢なんてない
好きな人なんてもっといない
本当になにも持っていない。
0(れい)な人間。
これを見越してつけたの?なんてそんなことは言わないがそれ程になにもない人生。
そんな人生だったはずだ。
「ここ、、どこ?」
瞬きをしただけ、ただそれだけで世界が変わってしまった。
_______________....
「レイ、何をしている早くいくぞ」
「れーいちゃん!僕が抱っこしてあげよっか?」
「いや、れいちゃんは俺と手を繋ぐんだもんねー?」
「、、茶番か。あ、おいそこの段差気をつけろ」
えっと……?
なんか気づいたら周り囲まれてるんですけどなにが起こったんだろう?
※ただ主人公が愛でられる物語です
※シリアスたまにあり
※周りめちゃ愛重い溺愛ルート確です
※ど素人作品です、温かい目で見てください
どうぞよろしくお願いします。
異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~
ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。
しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。
やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。
そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。
そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。
これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。
転生皇女セラフィナ
秋月真鳥
恋愛
公爵家のメイド・クラリッサは、幼い主君アルベルトを庇って十五歳で命を落とした。
目覚めたとき、彼女は皇女セラフィナとして生まれ変わっていた——死の、わずか翌日に。
赤ん坊の身体に十五歳の記憶を持ったまま、セラフィナは新しい人生を歩み始める。
皇帝に溺愛され、優しい母に抱かれ、兄に慈しまれる日々。
前世で冷遇されていた彼女にとって、家族の愛は眩しすぎるほどだった。
しかし、セラフィナの心は前世の主・アルベルトへの想いに揺れ続ける。
一歳のお披露目で再会した彼は、痩せ細り、クラリッサの死を今も引きずっていた。
「わたしは生涯結婚もしなければ子どもを持つこともない。わたしにはそんな幸福は許されない」
そう語るアルベルトの姿に、セラフィナは決意する。
言葉も満足に話せない。自由に動くこともできない。前世の記憶を明かすこともできない。
それでも、彼を救いたい。彼に幸せになってほしい。
転生した皇女が、小さな身体で挑む、長い長い物語が始まる。
※ノベルアップ+、小説家になろうでも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる