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第十章 酒とナミダと男と女
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せっかく元の姿に戻ったというのに、リオン様も
レジナスさんもなぜか心配そうだ。
「レジナスさんもリオン様もなんだか失礼ですね?
せっかく私が元の姿に戻ったっていうのに、
嬉しくないんですか?」
抱きついたまま見上げればいつもよりリオン様の
顔の位置が近くて自分が大きくなったことを
実感する。そんな私に、一瞬だけ言葉を詰まらせた
リオン様はにこりと微笑んだ。
「嬉しいに決まってるじゃないか。それにその服の
色は僕に合わせてくれたの?よく似合っているよ。
・・・少し生地が薄いかなとは思うけど。」
最後だけ少し声をひそめたリオン様は抱きしめた私の
腰に回した手に、少しだけ力を込めて更にぐいっと
私を引き寄せた。
むぎゅ、とリオン様の体により密着していい香りが
する。リオン様の香水の香りだ。縦抱っこを
されると香るいつもの落ち着く匂いでもある。
毎回思うけど、香水ってどこにつければこんな風に
全身からいい香りがするんだろう。元の世界に
いた時も、気分転換につけたことはあるけど
よく分からなかった。手首か、足首か、首筋か。
そういえばお腹のあたりにつけるのもいいと
聞いた気がする。
そう思いながら密着したリオン様の胸元で、どこに
香水を付けているのかな?とクンクン犬のように
匂いを嗅いでいたら、
「すごい・・・ユーリが恥ずかしがりもしないで
大人しく抱きしめられている・・・それどころか
自分からくっ付いてきてる。」
くすぐったそうにしながらも、リオン様はちょっと
感動したみたいに呟いた。
「え?大人しくしてると変ですか?」
・・・何か嫌がるそぶりとか暴れるとかした方が
良かったのかな?ちょっと考えて、背伸びをすると
とりあえずカプッとリオン様の肩口にふざけて軽く
噛みついてみた。いわゆる子猫や子犬の甘噛み
みたいなものだ。
「・・・っ!ユーリ、何するの‼︎」
驚いたリオン様にすぐにがばっと引き剥がされる。
その顔は珍しく赤い。そうさせたのが自分だと
思ったら無性に面白くなって声を上げて笑って
しまった。
「だってリオン様が暴れないとヘンだって
言うから。私のせいじゃないですよ?」
あはは、と笑いながらそう言えば
「そんな事は言ってないよ⁉︎やっぱり酔ってる!
シグウェル、これで本当に大丈夫なのかい⁉︎」
リオン様だけでなくレジナスさんまでなぜか
赤くなって私を心配そうに見つめている。
「大丈夫ですってば。それよりシグウェルさん、
王都にどんな力を使うか決めましたよ。」
リオン様に両肩を抑えられてその腕の長さの分だけ
距離を取られながらシグウェルさんに笑いかける。
そんな私を観察するみたいにじっと見つめていた
シグウェルさんが目を細めた。
「ほう、何をする?」
「結界を張ってみようと思います!」
意気揚々と答える。王都の人達に気付かれず、
騒ぎにならなくて何か役に立ちそうなこと、と
考えた時に思い浮かんだのはダーヴィゼルドで
グノーデルさんの加護がついて魔物が入れなくなった
山のことと、さっき王都の景色を見て思った
東京ドームだ。
あんな風に、王都の空まで覆うようなドーム型の
結界が張れたら便利じゃないかな。確か王都の
周りにも魔物が入り込みにくいように結界石が
打ち込まれていると前に教えてもらった気がする。
それを利用できないだろうか。
そう思って説明すれば確かに、とシグウェルさんが
頷いた。
「王都にはその周囲を取り囲むように結界石が
配置されている。詳細な場所と数は悪意ある者からの
結界石の破壊と結界破りを防ぐために公表されて
いないが・・・ここにいる者はシンシアとエル以外は
皆知っているから問題ないな。」
シンシアさんは心得ていますとでも言うように
部屋の隅にさっきから控えている。若干ハラハラした
態度で私を見つめてるけど。エル君は私の護衛だから
結界石の詳細を知っても問題ないだろう。
「じゃあ大まかな王都の地図か何かはありますか?
それに結界石のある場所を、点でもいいので
書き込んでもらえればそれを参考にイメージした力を
使ってみようと思います!」
そう言った私にリオン様が感心している。
「本当に行動がいつもと違う以外は普通に
見えるね。一体どうなってるんだろう。」
「だから酔ってませんってば。」
私の肩におかれていたリオン様の手を取り私の頬に
当てる。
「ね?ほっぺも熱くないでしょう?・・・リオン様の
手はヒンヤリしていて気持ちいいですねぇ。」
両頬にリオン様の手を当てたままうっとりと
目を瞑れば、
「いや、僕の手を気持ち良く感じてるってことは
やっぱり酔ってるよ。ユーリの頬は少し熱いと
思う。もう少し水を飲んだら?」
そんな事を言われた。
「えー?お水を飲む気分じゃないからいいです。
それよりもシグウェルさんが地図の準備をするまで
このままでいてもらう方がいいです。」
私の頬を包み込むリオン様のヒンヤリとした
手の温度を感じながらそう言えば、
「地図ならもうあるっす!だからお願いしますから
人の目の前でいちゃつかないで欲しいっす‼︎」
ユリウスさんの声が飛び込んで来た。
・・・そういえばさっきまで赤い顔で酸欠に
なったみたいに胸を抑えていたけど、もう
平気なのかな?
「ええ?何言ってるんですかユリウスさん。
いちゃついてなんかいませんよ、失礼な事を
言いますね~。」
くるりとユリウスさんの方に向き直れば、大きな
紙を手に握りしめながら顔を赤くしている。
「おっきくなった大人の姿で、その夜着みたいな
薄着の格好でレジナスに胸を押し当てたり殿下に
抱きついて首元に口付けるとかやりたい放題じゃ
ないっすか!それを見せられるこっちの身にも
なるっすよ、目の毒です‼︎」
「そんなことしてませんよ、何言ってるんですか?
そういう風に見えるのはそう思っているからか、
ユリウスさんがそうして欲しいと思っているからじゃ
ないんですか?」
絶対違うっす‼︎とユリウスさんが声を上げた。
「はいはい、分かりました。それよりも、それが
王都の地図ですか?見せて下さい。」
私に軽くあしらわれて、まだ何か言いたそうだった
ユリウスさんだけどそんなことに時間を取られるのも
惜しいと思ったのか黙って側にあった円卓の上に
その地図を広げてくれた。シグウェルさんが
ペンを取り、私に説明しながら印を付けていく。
「王宮がここで、俺達が今いる離宮はここだ。
・・・結界石は全部で15ヶ所、王都を囲む円形に
近い形で配置されている。それから王都の中にもだ」
ペンの走った先を確かめると、結界石は王都を二重に
取り囲むような形に配置されていてさらに大神殿と
王宮の中にも一つずつ印があった。
「結構たくさんあるんですねぇ。」
ふむふむと、地図と窓の外の王都の景色を見比べる。
この離宮は王宮より南側に位置するから、
そうなると大神殿はあっちでこの山裾の結界石は
右手側にうっすらと見えているあの山のふもとかな?
なんとなくだけど大体の位置は掴めた気はする。
あとは地図と目の前の王都の景色を自分のイメージの
中で重ね合わせて力を使えば何とかなるかな?
そのためにはもう一度バルコニーに出て外の景色を
確かめながらそこで力を使ってみよう。
「じゃあちょっとバルコニーに出て王都の景色や
結界石のある方角を確かめますね。」
そう言って外へ向かえばユリウスさんが地図を
持ってついて来てくれた。私の隣ではリオン様が
私が転ばないように気を遣って一緒に歩いて
くれている。
ユリウスさんはバルコニーのテーブルに地図を置くと
あの尖塔が大神殿っす、とかずっと奥にうっすらと
見える赤い屋根が王都の東端の建物で、とか
教えてくれているけどいまいちよく見えない。
さっき小さい姿の時にも思ったけど、もっと
高い所から見たら王都のはじっことか切れ目まで
見えるんじゃないだろうか。
レジナスさんに頼んで縦抱っこ・・・は、そんなに
高さは変わらないか。かと言っておんぶとか
お願いしてもさっきの様子だとまた真っ赤になって
断られそうだ。うーん・・・。
と、その時バルコニーのテーブルから落ちたペンを
拾おうとしゃがんだユリウスさんの赤い癖っ毛の
頭が目に入った。
そういえば先日の野営訓練を見学した時、
ユリウスさんのお父さんのマディウスさんに
肩の上に座らせられたっけ。あれは高さがあって
怖かった。だけどあれ位の高さがあれば王都の
はじまで一望できないかな。
「・・・ユリウスさん、ちょっとそのままの姿勢で
動かないでいてもらえますか?」
いいことを思い付いてユリウスさんに声を掛けた。
高さがあるのは怖いけどやってみよう。
「はい?」
なんすか、としゃがんだままのユリウスさんが
そのままの姿勢で振り向こうとしたのをまあまあ、
と押しとどめた。
そのままよいしょとユリウスさんの肩に乗り、
バランスを崩して落っこちないようにしっかりと
その頭を両足でぎゅっと挟み込む。
うん、これ以上の名案はないだろう。
「ちょっと肩車をお願いします!」
レジナスさんもなぜか心配そうだ。
「レジナスさんもリオン様もなんだか失礼ですね?
せっかく私が元の姿に戻ったっていうのに、
嬉しくないんですか?」
抱きついたまま見上げればいつもよりリオン様の
顔の位置が近くて自分が大きくなったことを
実感する。そんな私に、一瞬だけ言葉を詰まらせた
リオン様はにこりと微笑んだ。
「嬉しいに決まってるじゃないか。それにその服の
色は僕に合わせてくれたの?よく似合っているよ。
・・・少し生地が薄いかなとは思うけど。」
最後だけ少し声をひそめたリオン様は抱きしめた私の
腰に回した手に、少しだけ力を込めて更にぐいっと
私を引き寄せた。
むぎゅ、とリオン様の体により密着していい香りが
する。リオン様の香水の香りだ。縦抱っこを
されると香るいつもの落ち着く匂いでもある。
毎回思うけど、香水ってどこにつければこんな風に
全身からいい香りがするんだろう。元の世界に
いた時も、気分転換につけたことはあるけど
よく分からなかった。手首か、足首か、首筋か。
そういえばお腹のあたりにつけるのもいいと
聞いた気がする。
そう思いながら密着したリオン様の胸元で、どこに
香水を付けているのかな?とクンクン犬のように
匂いを嗅いでいたら、
「すごい・・・ユーリが恥ずかしがりもしないで
大人しく抱きしめられている・・・それどころか
自分からくっ付いてきてる。」
くすぐったそうにしながらも、リオン様はちょっと
感動したみたいに呟いた。
「え?大人しくしてると変ですか?」
・・・何か嫌がるそぶりとか暴れるとかした方が
良かったのかな?ちょっと考えて、背伸びをすると
とりあえずカプッとリオン様の肩口にふざけて軽く
噛みついてみた。いわゆる子猫や子犬の甘噛み
みたいなものだ。
「・・・っ!ユーリ、何するの‼︎」
驚いたリオン様にすぐにがばっと引き剥がされる。
その顔は珍しく赤い。そうさせたのが自分だと
思ったら無性に面白くなって声を上げて笑って
しまった。
「だってリオン様が暴れないとヘンだって
言うから。私のせいじゃないですよ?」
あはは、と笑いながらそう言えば
「そんな事は言ってないよ⁉︎やっぱり酔ってる!
シグウェル、これで本当に大丈夫なのかい⁉︎」
リオン様だけでなくレジナスさんまでなぜか
赤くなって私を心配そうに見つめている。
「大丈夫ですってば。それよりシグウェルさん、
王都にどんな力を使うか決めましたよ。」
リオン様に両肩を抑えられてその腕の長さの分だけ
距離を取られながらシグウェルさんに笑いかける。
そんな私を観察するみたいにじっと見つめていた
シグウェルさんが目を細めた。
「ほう、何をする?」
「結界を張ってみようと思います!」
意気揚々と答える。王都の人達に気付かれず、
騒ぎにならなくて何か役に立ちそうなこと、と
考えた時に思い浮かんだのはダーヴィゼルドで
グノーデルさんの加護がついて魔物が入れなくなった
山のことと、さっき王都の景色を見て思った
東京ドームだ。
あんな風に、王都の空まで覆うようなドーム型の
結界が張れたら便利じゃないかな。確か王都の
周りにも魔物が入り込みにくいように結界石が
打ち込まれていると前に教えてもらった気がする。
それを利用できないだろうか。
そう思って説明すれば確かに、とシグウェルさんが
頷いた。
「王都にはその周囲を取り囲むように結界石が
配置されている。詳細な場所と数は悪意ある者からの
結界石の破壊と結界破りを防ぐために公表されて
いないが・・・ここにいる者はシンシアとエル以外は
皆知っているから問題ないな。」
シンシアさんは心得ていますとでも言うように
部屋の隅にさっきから控えている。若干ハラハラした
態度で私を見つめてるけど。エル君は私の護衛だから
結界石の詳細を知っても問題ないだろう。
「じゃあ大まかな王都の地図か何かはありますか?
それに結界石のある場所を、点でもいいので
書き込んでもらえればそれを参考にイメージした力を
使ってみようと思います!」
そう言った私にリオン様が感心している。
「本当に行動がいつもと違う以外は普通に
見えるね。一体どうなってるんだろう。」
「だから酔ってませんってば。」
私の肩におかれていたリオン様の手を取り私の頬に
当てる。
「ね?ほっぺも熱くないでしょう?・・・リオン様の
手はヒンヤリしていて気持ちいいですねぇ。」
両頬にリオン様の手を当てたままうっとりと
目を瞑れば、
「いや、僕の手を気持ち良く感じてるってことは
やっぱり酔ってるよ。ユーリの頬は少し熱いと
思う。もう少し水を飲んだら?」
そんな事を言われた。
「えー?お水を飲む気分じゃないからいいです。
それよりもシグウェルさんが地図の準備をするまで
このままでいてもらう方がいいです。」
私の頬を包み込むリオン様のヒンヤリとした
手の温度を感じながらそう言えば、
「地図ならもうあるっす!だからお願いしますから
人の目の前でいちゃつかないで欲しいっす‼︎」
ユリウスさんの声が飛び込んで来た。
・・・そういえばさっきまで赤い顔で酸欠に
なったみたいに胸を抑えていたけど、もう
平気なのかな?
「ええ?何言ってるんですかユリウスさん。
いちゃついてなんかいませんよ、失礼な事を
言いますね~。」
くるりとユリウスさんの方に向き直れば、大きな
紙を手に握りしめながら顔を赤くしている。
「おっきくなった大人の姿で、その夜着みたいな
薄着の格好でレジナスに胸を押し当てたり殿下に
抱きついて首元に口付けるとかやりたい放題じゃ
ないっすか!それを見せられるこっちの身にも
なるっすよ、目の毒です‼︎」
「そんなことしてませんよ、何言ってるんですか?
そういう風に見えるのはそう思っているからか、
ユリウスさんがそうして欲しいと思っているからじゃ
ないんですか?」
絶対違うっす‼︎とユリウスさんが声を上げた。
「はいはい、分かりました。それよりも、それが
王都の地図ですか?見せて下さい。」
私に軽くあしらわれて、まだ何か言いたそうだった
ユリウスさんだけどそんなことに時間を取られるのも
惜しいと思ったのか黙って側にあった円卓の上に
その地図を広げてくれた。シグウェルさんが
ペンを取り、私に説明しながら印を付けていく。
「王宮がここで、俺達が今いる離宮はここだ。
・・・結界石は全部で15ヶ所、王都を囲む円形に
近い形で配置されている。それから王都の中にもだ」
ペンの走った先を確かめると、結界石は王都を二重に
取り囲むような形に配置されていてさらに大神殿と
王宮の中にも一つずつ印があった。
「結構たくさんあるんですねぇ。」
ふむふむと、地図と窓の外の王都の景色を見比べる。
この離宮は王宮より南側に位置するから、
そうなると大神殿はあっちでこの山裾の結界石は
右手側にうっすらと見えているあの山のふもとかな?
なんとなくだけど大体の位置は掴めた気はする。
あとは地図と目の前の王都の景色を自分のイメージの
中で重ね合わせて力を使えば何とかなるかな?
そのためにはもう一度バルコニーに出て外の景色を
確かめながらそこで力を使ってみよう。
「じゃあちょっとバルコニーに出て王都の景色や
結界石のある方角を確かめますね。」
そう言って外へ向かえばユリウスさんが地図を
持ってついて来てくれた。私の隣ではリオン様が
私が転ばないように気を遣って一緒に歩いて
くれている。
ユリウスさんはバルコニーのテーブルに地図を置くと
あの尖塔が大神殿っす、とかずっと奥にうっすらと
見える赤い屋根が王都の東端の建物で、とか
教えてくれているけどいまいちよく見えない。
さっき小さい姿の時にも思ったけど、もっと
高い所から見たら王都のはじっことか切れ目まで
見えるんじゃないだろうか。
レジナスさんに頼んで縦抱っこ・・・は、そんなに
高さは変わらないか。かと言っておんぶとか
お願いしてもさっきの様子だとまた真っ赤になって
断られそうだ。うーん・・・。
と、その時バルコニーのテーブルから落ちたペンを
拾おうとしゃがんだユリウスさんの赤い癖っ毛の
頭が目に入った。
そういえば先日の野営訓練を見学した時、
ユリウスさんのお父さんのマディウスさんに
肩の上に座らせられたっけ。あれは高さがあって
怖かった。だけどあれ位の高さがあれば王都の
はじまで一望できないかな。
「・・・ユリウスさん、ちょっとそのままの姿勢で
動かないでいてもらえますか?」
いいことを思い付いてユリウスさんに声を掛けた。
高さがあるのは怖いけどやってみよう。
「はい?」
なんすか、としゃがんだままのユリウスさんが
そのままの姿勢で振り向こうとしたのをまあまあ、
と押しとどめた。
そのままよいしょとユリウスさんの肩に乗り、
バランスを崩して落っこちないようにしっかりと
その頭を両足でぎゅっと挟み込む。
うん、これ以上の名案はないだろう。
「ちょっと肩車をお願いします!」
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