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第十章 酒とナミダと男と女
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王都に結界を張るという大きな力を使ったせいなのか
気付けば私はものすごくお腹が減っていた。
それなのに、周りのみんなは私の服が透けている
とか自覚がないとか酔っているとか言っては、
着替えた方がいいと言う。
エル君以外はケーキを食べさせて欲しいと言う私の
言葉は無視だ。悲しい。でも私の見た目を心配して
くれるリオン様達の気持ちも良く分かる。
だからちゃんと着替えたんだよ?まあ、多少背中が
出ているなあとは思ったけど。でも髪の毛で隠れるし
なんならさっきシンシアさんが急遽作ってくれた
上衣を着ればいい。
そう思っていたのに、着替えてもなかなかケーキに
口をつけることが出来ない。
郷を煮やしてリオン様達のお小言の隙を突いて
あのパウンドケーキを口にした。
そうしたらしゃっくりが一つ出て、なんだか頭が
ポーっとしてきた。頬も少し熱く感じる。
あれ?空きっ腹にアルコールは効きが良すぎたかな?
そう思ったけどお腹は空いているし、おいしい
パウンドケーキの魅力にも抗えないしで、結局
そのままリオン様達にケーキを取り上げられるまで
二切れほどを食べた。
おかげで少し空腹感はなくなった。そのかわり、
さっきよりも頭がフワフワして何だかいい気分だ。
・・・うん、これは酔ったな。
「おいしかったけど何だか少し酔ったみたいです。」
素直にそう自己申告したら、
「知ってるよ!さっきからずっとユーリは酔ってる
でしょ?やっと自覚したの⁉︎」
リオン様が驚いたように水の入ったグラスを
差し出してきた。ぼんやりとそれを見つめる。
「・・・お水じゃなくて紅茶がいいです。」
それにぷいと顔を背けた。
エッ、わがままっすね⁉︎というユリウスさんの声が
聞こえた。だって水を飲む気分じゃない。
それにケーキにはお茶でしょう。水じゃない。
「紅茶がなければさっきのあの甘くておいしい
合成飲料でもいいですよ。」
私の目の前、円卓の上にはまださっきの飲みかけが
残っていた。話しながらそれを手に取り少しだけ
残っていた中身を全て飲み切る。
「ユーリ‼︎」
慌てたレジナスさんがそれを取り上げたけど、
一歩遅かった。もう全部飲んじゃったもんね。
優秀な騎士のレジナスさんを出し抜いたような
いい気分になって思わず笑ってしまう。
「・・・目の前にさっき僕が淹れて、着替える前に
口をつけたお茶もあったのに迷いなくお酒を
選びました。やっぱりユーリ様はヘンです。」
一歩下がったところからジッと状況を観察していた
エル君がそう言った。私がお腹が空いたと言ったら
すぐにケーキを勧めてくれたエル君までそんな事を
言うなんてひどい。
「エル君‼︎」
「わっ!」
がばっとエル君に抱きつく。今は私の方がだいぶ
大きいからその白くてサラサラな頭は私の胸の下、
お腹の辺りにある。
さっきは頭を撫でたら手を掻いくぐって逃げられた
ので、今度は逃げられないようにしっかりと
抱きしめた。私にそんな事をされたことのない
エル君は突然の出来事に固まっている。かわいい。
「捕まえましたよ!私がヘンとか、どうしてそんな
ひどいことを言うんですか⁉︎さっきは私がお腹が
すいたって言ったらケーキを勧めてくれたのに!
あの優しいエル君はどこに行っちゃったんですか、
お姉さんは悲しいです‼︎でもそんなところも
かわいい‼︎」
よしよしとお姉さんぶってその頭を撫でてあげる。
さっきも逃げられたけど、一度こうしてじっくり
撫でて見たかったんだ。やっぱりサラサラの
ツヤツヤで手触りがいい。
「か、絡み酒っすよー‼︎」
人のことをクマが出たぞー!みたいな勢いで
それまでエル君の後ろに隠れていたユリウスさんが
声を上げた。失礼な。酔った勢いでちょっと
やってみたかったことをしただけだ。
「早く離してあげるっす‼︎ユーリ様の胸の下で
エル君が苦しそうっすよ⁉︎頭の上にあると意外と
重いんすからねそれ‼︎」
ユリウスさんがとんでもない事を大声で言った。
ドン引きだ。ユリウスさんの目から自分の胸を
守るようにエル君を抱き寄せる。
「え、いやらしい・・・何言ってるんですか
ユリウスさん。」
「いやらしいのは俺じゃないっす、それはむしろ
ユーリ様の方‼︎とんだ濡れ衣っす!」
そう言ってユリウスさんは何故かレジナスさんを
私の前に押し出して来た。
「ほら、アンタも同じ被害者なんだからなんとか
言ってやるっすよ⁉︎」
「いや、俺は・・・」
「被害者?」
レジナスさんに今日何か迷惑をかけたっけ?
全く心当たりがない。うっすらと赤くなりながら、
俺のことはいいから。などと言ってユリウスさんを
制しているレジナスさんを前に、小首を傾げて
考えていたら、手が緩んだその隙にエル君には
逃げられた。
「あっ!エル君・・・」
「お酒が抜けるまで今日はもうユーリ様には
近づきません。」
そう言ってまるでリオン様の護衛のようにその
後ろに控えてしまった。リオン様の後ろに隠れた
とも言える。ちょっと頭を撫でただけなのに、
それが相当イヤだったらしい。
怒っているのか、いつも白いその頬をうっすらと
赤く染めながら手櫛で髪を整えていた。
まるで抱っこを嫌がる猫がその手から逃げた後に
毛繕いをしているみたいだ。
「エル君は白ネコだった・・・?」
「え?」
髪をとかす手を止めてエル君が不思議そうに
こちらを見た。
雪で出来たユキウサギみたいだとばかり思って
いたけど、こうしてみると白ネコっぽくもある。
そういえば私は野営訓練の見学で迷子防止に
鈴付きの赤いリボンを付けられたけど、エル君の
方が似合いそうだ。
「エル君、今度私の付けていた鈴付きの赤いリボンを
プレゼントしますね!きっと似合います‼︎」
その姿を思い浮かべてニコニコしながらそう言えば、
「意味が分からない・・・。」
困惑した表情で眉を顰められた。
「エルが猫に見えるなど、行動だけでなくいよいよ
話す内容や見えてるものまでおかしくなって来た
のではないですか?」
レジナスさんがリオン様にそう言っているのが
聞こえた。違う、私はおかしくなっていないし
エル君が猫に見えているわけでもない。
ただ猫っぽいなと思っただけなのに。どうも
誤解されている。
そこで、酔ってはいるけど話は通じるしおかしくない
証明をしようとリオン様との会話を試みた。
「大丈夫ですよリオン様。酔ってはいますけど
ちゃんとお話、できますから!えーと・・・
そうそう、さっきシンシアさんとも話したんですが
この服、どうですか?リオン様と一緒に夜会に出たり
する時のためにシンシアさんが考えてくれた服だ
そうですよ‼︎」
何を話そうかと考えたら、さっきシンシアさんが
大事そうにこの服を撫でていたのを思い出した。
背中の露出は大きいけど、シンシアさんが私のために
考えてくれて短期間で一生懸命縫ってくれたものだ。
「僕がユーリと夜会に出る時のため?」
「今はまだ普段の姿は小さいですけど、そのうち
大きくなったらそういうこともあるんでしょう?
だからその時リオン様の隣に並んでても釣り合う
素敵な格好だそうです!どうですか?」
そう言って、もう一度くるりと回れば少しだけ
ふらついた。おっと危ない。
慌てて支えてくれようとしたリオン様に大丈夫、と
声をかけて円卓に寄りかかる。
「ね、シンシアさん!夜会でも着れるようにこれを
作ってくれたんですよね!こーいう雰囲気の服を
リオン様が嫌いじゃなければいいなってさっき二人で
話しましたもんね‼︎」
突然話を振られたシンシアさんは戸惑いながらも
頭を下げて説明してくれる。
「は、はい。もし夜会に出られる時は、ドレスには
もう少し装飾や刺繍を施しましてユーリ様のお髪も
上げ、その美しいうなじや背中の素晴らしさが分かる
ように致します。背中側に飾りがないままなのも
寂しいですから、ドレスの後ろも金か銀の細い
装飾品を配置して背中を飾ろうかと。」
「完成はそんな風になる予定だったんですかー」
なるほどと頷く。
「ですって、リオン様!どうですか?」
こんな感じかな?と自分で髪を一つに纏めてそれを
頭の上の方に手で押さえて見せる。
「分かったから今はまだそんな風にここで背中を
見せなくてもいいからね⁉︎」
慌てたリオン様に私の手を取って止められた。
そうすればぱさりとまた長い髪の毛は私の背中へと
流れ落ちてその肌が隠れる。
「あれ?せっかくやって見せたのに・・・。
もしリオン様がこーいう格好が好きなら、ちょっと
恥ずかしいけど普段からこーいうのを着てあげても
いいかなーって思ってますよ?」
さっき思っていたことをそのまま伝えれば、私の
正面で両手を取って立っていたリオン様がウッと
言葉に詰まり、ほんのりと顔を赤らめながら言う。
「嫌いではないけど、わざわざ夜会でユーリの肌を
他の者に見せつけるのはちょっと・・・。
普段からそんな格好で歩かれるのも心配になるから
そんな姿は僕といる時にだけ見せて欲しいかな。」
なるほど、嫌いではないと。でも他の人達に
見られるのはイヤ。かわいいわがままだ。
たまに人にとんでもなく恥ずかしくなるような
お願いをしてくるくせに、リオン様はこういう
かわいいところがあるというのが私もこの頃
分かってきた。ふふ、と思わず笑いがこぼれた。
気付けば私はものすごくお腹が減っていた。
それなのに、周りのみんなは私の服が透けている
とか自覚がないとか酔っているとか言っては、
着替えた方がいいと言う。
エル君以外はケーキを食べさせて欲しいと言う私の
言葉は無視だ。悲しい。でも私の見た目を心配して
くれるリオン様達の気持ちも良く分かる。
だからちゃんと着替えたんだよ?まあ、多少背中が
出ているなあとは思ったけど。でも髪の毛で隠れるし
なんならさっきシンシアさんが急遽作ってくれた
上衣を着ればいい。
そう思っていたのに、着替えてもなかなかケーキに
口をつけることが出来ない。
郷を煮やしてリオン様達のお小言の隙を突いて
あのパウンドケーキを口にした。
そうしたらしゃっくりが一つ出て、なんだか頭が
ポーっとしてきた。頬も少し熱く感じる。
あれ?空きっ腹にアルコールは効きが良すぎたかな?
そう思ったけどお腹は空いているし、おいしい
パウンドケーキの魅力にも抗えないしで、結局
そのままリオン様達にケーキを取り上げられるまで
二切れほどを食べた。
おかげで少し空腹感はなくなった。そのかわり、
さっきよりも頭がフワフワして何だかいい気分だ。
・・・うん、これは酔ったな。
「おいしかったけど何だか少し酔ったみたいです。」
素直にそう自己申告したら、
「知ってるよ!さっきからずっとユーリは酔ってる
でしょ?やっと自覚したの⁉︎」
リオン様が驚いたように水の入ったグラスを
差し出してきた。ぼんやりとそれを見つめる。
「・・・お水じゃなくて紅茶がいいです。」
それにぷいと顔を背けた。
エッ、わがままっすね⁉︎というユリウスさんの声が
聞こえた。だって水を飲む気分じゃない。
それにケーキにはお茶でしょう。水じゃない。
「紅茶がなければさっきのあの甘くておいしい
合成飲料でもいいですよ。」
私の目の前、円卓の上にはまださっきの飲みかけが
残っていた。話しながらそれを手に取り少しだけ
残っていた中身を全て飲み切る。
「ユーリ‼︎」
慌てたレジナスさんがそれを取り上げたけど、
一歩遅かった。もう全部飲んじゃったもんね。
優秀な騎士のレジナスさんを出し抜いたような
いい気分になって思わず笑ってしまう。
「・・・目の前にさっき僕が淹れて、着替える前に
口をつけたお茶もあったのに迷いなくお酒を
選びました。やっぱりユーリ様はヘンです。」
一歩下がったところからジッと状況を観察していた
エル君がそう言った。私がお腹が空いたと言ったら
すぐにケーキを勧めてくれたエル君までそんな事を
言うなんてひどい。
「エル君‼︎」
「わっ!」
がばっとエル君に抱きつく。今は私の方がだいぶ
大きいからその白くてサラサラな頭は私の胸の下、
お腹の辺りにある。
さっきは頭を撫でたら手を掻いくぐって逃げられた
ので、今度は逃げられないようにしっかりと
抱きしめた。私にそんな事をされたことのない
エル君は突然の出来事に固まっている。かわいい。
「捕まえましたよ!私がヘンとか、どうしてそんな
ひどいことを言うんですか⁉︎さっきは私がお腹が
すいたって言ったらケーキを勧めてくれたのに!
あの優しいエル君はどこに行っちゃったんですか、
お姉さんは悲しいです‼︎でもそんなところも
かわいい‼︎」
よしよしとお姉さんぶってその頭を撫でてあげる。
さっきも逃げられたけど、一度こうしてじっくり
撫でて見たかったんだ。やっぱりサラサラの
ツヤツヤで手触りがいい。
「か、絡み酒っすよー‼︎」
人のことをクマが出たぞー!みたいな勢いで
それまでエル君の後ろに隠れていたユリウスさんが
声を上げた。失礼な。酔った勢いでちょっと
やってみたかったことをしただけだ。
「早く離してあげるっす‼︎ユーリ様の胸の下で
エル君が苦しそうっすよ⁉︎頭の上にあると意外と
重いんすからねそれ‼︎」
ユリウスさんがとんでもない事を大声で言った。
ドン引きだ。ユリウスさんの目から自分の胸を
守るようにエル君を抱き寄せる。
「え、いやらしい・・・何言ってるんですか
ユリウスさん。」
「いやらしいのは俺じゃないっす、それはむしろ
ユーリ様の方‼︎とんだ濡れ衣っす!」
そう言ってユリウスさんは何故かレジナスさんを
私の前に押し出して来た。
「ほら、アンタも同じ被害者なんだからなんとか
言ってやるっすよ⁉︎」
「いや、俺は・・・」
「被害者?」
レジナスさんに今日何か迷惑をかけたっけ?
全く心当たりがない。うっすらと赤くなりながら、
俺のことはいいから。などと言ってユリウスさんを
制しているレジナスさんを前に、小首を傾げて
考えていたら、手が緩んだその隙にエル君には
逃げられた。
「あっ!エル君・・・」
「お酒が抜けるまで今日はもうユーリ様には
近づきません。」
そう言ってまるでリオン様の護衛のようにその
後ろに控えてしまった。リオン様の後ろに隠れた
とも言える。ちょっと頭を撫でただけなのに、
それが相当イヤだったらしい。
怒っているのか、いつも白いその頬をうっすらと
赤く染めながら手櫛で髪を整えていた。
まるで抱っこを嫌がる猫がその手から逃げた後に
毛繕いをしているみたいだ。
「エル君は白ネコだった・・・?」
「え?」
髪をとかす手を止めてエル君が不思議そうに
こちらを見た。
雪で出来たユキウサギみたいだとばかり思って
いたけど、こうしてみると白ネコっぽくもある。
そういえば私は野営訓練の見学で迷子防止に
鈴付きの赤いリボンを付けられたけど、エル君の
方が似合いそうだ。
「エル君、今度私の付けていた鈴付きの赤いリボンを
プレゼントしますね!きっと似合います‼︎」
その姿を思い浮かべてニコニコしながらそう言えば、
「意味が分からない・・・。」
困惑した表情で眉を顰められた。
「エルが猫に見えるなど、行動だけでなくいよいよ
話す内容や見えてるものまでおかしくなって来た
のではないですか?」
レジナスさんがリオン様にそう言っているのが
聞こえた。違う、私はおかしくなっていないし
エル君が猫に見えているわけでもない。
ただ猫っぽいなと思っただけなのに。どうも
誤解されている。
そこで、酔ってはいるけど話は通じるしおかしくない
証明をしようとリオン様との会話を試みた。
「大丈夫ですよリオン様。酔ってはいますけど
ちゃんとお話、できますから!えーと・・・
そうそう、さっきシンシアさんとも話したんですが
この服、どうですか?リオン様と一緒に夜会に出たり
する時のためにシンシアさんが考えてくれた服だ
そうですよ‼︎」
何を話そうかと考えたら、さっきシンシアさんが
大事そうにこの服を撫でていたのを思い出した。
背中の露出は大きいけど、シンシアさんが私のために
考えてくれて短期間で一生懸命縫ってくれたものだ。
「僕がユーリと夜会に出る時のため?」
「今はまだ普段の姿は小さいですけど、そのうち
大きくなったらそういうこともあるんでしょう?
だからその時リオン様の隣に並んでても釣り合う
素敵な格好だそうです!どうですか?」
そう言って、もう一度くるりと回れば少しだけ
ふらついた。おっと危ない。
慌てて支えてくれようとしたリオン様に大丈夫、と
声をかけて円卓に寄りかかる。
「ね、シンシアさん!夜会でも着れるようにこれを
作ってくれたんですよね!こーいう雰囲気の服を
リオン様が嫌いじゃなければいいなってさっき二人で
話しましたもんね‼︎」
突然話を振られたシンシアさんは戸惑いながらも
頭を下げて説明してくれる。
「は、はい。もし夜会に出られる時は、ドレスには
もう少し装飾や刺繍を施しましてユーリ様のお髪も
上げ、その美しいうなじや背中の素晴らしさが分かる
ように致します。背中側に飾りがないままなのも
寂しいですから、ドレスの後ろも金か銀の細い
装飾品を配置して背中を飾ろうかと。」
「完成はそんな風になる予定だったんですかー」
なるほどと頷く。
「ですって、リオン様!どうですか?」
こんな感じかな?と自分で髪を一つに纏めてそれを
頭の上の方に手で押さえて見せる。
「分かったから今はまだそんな風にここで背中を
見せなくてもいいからね⁉︎」
慌てたリオン様に私の手を取って止められた。
そうすればぱさりとまた長い髪の毛は私の背中へと
流れ落ちてその肌が隠れる。
「あれ?せっかくやって見せたのに・・・。
もしリオン様がこーいう格好が好きなら、ちょっと
恥ずかしいけど普段からこーいうのを着てあげても
いいかなーって思ってますよ?」
さっき思っていたことをそのまま伝えれば、私の
正面で両手を取って立っていたリオン様がウッと
言葉に詰まり、ほんのりと顔を赤らめながら言う。
「嫌いではないけど、わざわざ夜会でユーリの肌を
他の者に見せつけるのはちょっと・・・。
普段からそんな格好で歩かれるのも心配になるから
そんな姿は僕といる時にだけ見せて欲しいかな。」
なるほど、嫌いではないと。でも他の人達に
見られるのはイヤ。かわいいわがままだ。
たまに人にとんでもなく恥ずかしくなるような
お願いをしてくるくせに、リオン様はこういう
かわいいところがあるというのが私もこの頃
分かってきた。ふふ、と思わず笑いがこぼれた。
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