188 / 777
第十一章 働かざる者食うべからず
17
しおりを挟む
「・・・って感じで、予定外のことはありましたけど
とっても楽しい充実した一日でした‼︎」
その日の夜、奥の院の新しく出来た二人の部屋で
仕事を終えて帰ってきたリオン様へ今日のことを
教えてあげた。
夜、それぞれの部屋に戻る前の数時間を一緒に過ごし
その日にあったことを話すのが奥の院が改装されて
からの私達二人の新しい習慣になっている。
「人違いとはいえ、まさか街の食堂で働いて
くるとはね・・・」
リオン様の手には私のお土産の、あの白フクロウの
置物がおさまっていた。
長椅子で私の隣に座りながらそれを優しい手つきで
撫でるリオン様が、
「でもユーリが働いたお金で僕にわざわざ贈り物を
買ってきてくれるなんて嬉しいよ。ありがとう、
大事にするね。」
そう言って笑ってくれたので、嬉しくなって
「今日は新しい言葉も知りましたよ!パンを
得たければ自ら歩け、って言う格言です!
欲しいものは自分の努力で勝ち取ろうって感じの
いい言葉ですね‼︎」
覚えたてのこちらの世界のことわざ的なものを
リオン様にも教えてあげた。
「・・・そうだね。でもユーリ、街に降りて働いて
くるなんてもうしてはいけないよ。どんなトラブルに
巻き込まれるか分からなくて心配になるからね。」
「それは分かってますよ?でも自分の働いたお金で
こうしてリオン様にお土産を買えたり自分のお小遣い
が増えたりするのは嬉しいです。」
そう言ったらちょっと考えたリオン様が私に
「ユーリは僕からお小遣いをただ貰うよりもやっぱり
自分で稼いだお金がお小遣いになる方が嬉しいの?」
そんなことを聞いてきた。
「え、それは・・・もちろんお小遣いを貰えるのは
嬉しいですけど、それだけだとちょっと申し訳ない
っていうか・・・。ほら、さっきの言葉ですよ、
パンを得るには自ら歩け、っていうあれ!
働いて得るお金も、それはそれで嬉しいですよ?」
私の言葉に耳を傾けていたリオン様がふうん、と
何かを考えている。
「じゃあユーリ、お小遣い稼ぎをする?」
「え?」
「実はこの時期、国は地方からの陳情書を取り纏める
期間になっていてね。王宮の執務室は各地方から
送られて来た書類で溢れ返っているんだよ。ユーリが
良ければ、先日のように書類の仕分けを手伝って
もらえるかな?」
「いいんですか?」
「今のところ癒し子として受け入れるべき依頼も
ないし、先日侍女ごっこの時に手伝ってもらった
書類の仕分け方でユーリの働きぶりはよく分かって
いるからね。あの時は助かったよ。仕分けた書類、
僕が何も言わなくても日付け順にまで揃えてくれて
いたでしょ?」
「あ・・・あの時、先に置いてあった仕分け済みの
書類がそうなってたからそうするのかなって。」
元の世界で働いていた時はそこまでするのが
当たり前だったから何にも考えずにそうしていた。
準備した資料や書類はそれを読む人の事まで考えて
仕事しろ、気を使えってよく言われてたなあ、
懐かしい。
「何も言わずともそこまで気配り出来る者もいれば、
言われなければ気付かない者もいるし、何度教えても
そこまで気配り出来ない者もいるんだよ。ユーリは
その点、ごっこ遊びのついでの書類整理でもとても
気配りの行き届いた良い働きをしてくれたからね。
本当に僕の仕事を手伝っても大丈夫だと思うよ。」
リオン様に褒められると元の世界での働きぶりも
認められたようで嬉しい。
王子様のお褒めの言葉は世界線を越えて社畜の心をも
救い癒やすのだ。なんてありがたい。
「リオン様にそう言われるとなんだかとっても
嬉しいです!私がお手伝い出来ることなら何でも
しますよ!」
休憩時間にはお茶も淹れてあげたいくらいだけど、
多分それはリオン様の方が上手だから口には
出さない。
「とりあえず1週間だけでいいから手伝って貰えると
嬉しいかな。そしたらその報酬として銀貨を7枚
あげるよ。1日につき銀貨1枚だね。そうしたら
それを持ってまた王都で好きな本も買えるでしょ?」
「そんなに貰っちゃっていいんですか?ちょっと
多すぎませんか?」
「癒し子に書類整理を手伝わせるんだから、それ位の
対価は必要だよ。僕の補佐官にもこの事を伝えたり
ユーリの服の準備も必要だから、手伝いは3日後から
お願いしようかな。」
「私の服の準備ですか?」
「毎日可愛いドレス姿で僕と同じ部屋で働くユーリも
見てみたい気もするけど、汚したり動きにくかったり
したら不便でしょ?ルルーやシンシアに話して、
制服代わりの服を用意させるよ。」
そう言ったリオン様のキラキラした笑顔に何故か
不安を覚えた。
あれ、なんだろう。たった今までの和やかな雰囲気に
不穏な空気が混ざってきた気がする。
「ち・・・ちなみに制服代わりって言いますけど、
服装って何か決まりでもあるんですか?」
「特に決まってはいないけど、僕としてはー」
「じっ、侍女服はダメですよ⁉︎」
言われる前に声を上げた。まさかという事もある。
「・・・侍女服じゃないよ?」
そう言ってわざとらしく小首を傾げたリオン様の
言葉に間があったのが怪しい。
「侍女服じゃなくて、ユーリが街で着ていたっていう
制服姿を僕も見てみたいんだよね。」
・・・侍女服を着せられるよりももっと悪かった!
「何でですか⁉︎どうしてその事を‼︎」
抗議しながら、そういえばレジナスさん今日の事は
全部リオン様に報告するって言ってたっけ・・・と
思い出した。
「街の食堂で、知らない人達の前でとても可愛い
制服姿で働いたんでしょう?みんな目を奪われて
いたって聞いてるよ。僕にそれを報告をした時の
レジナスの落ち込み具合と言ったら、それはもう
気の毒なほどだった。」
レ、レジナスさん!せめて普通に報告してくれれば
良かったのに、リオン様がつまらない焼きもちを
焼いてしまっているよ⁉︎
「それはつまり、自分以外の人達が私のあの格好を
見てるのに、自分だけ見ていないのが不満とか
そういう事ですか⁉︎」
「まあそうなるのかな?」
「それなら何も他の人達がいる前でなくても、
この部屋でちょっと着替えて見せるだけで・・・!」
「それも考えたんだけどね。だけどその姿で働いて
動き回るユーリっていうのをやっぱりどうしても
見てみたくて。」
執務室だから僕以外の政務官だとか補佐官にも
その姿を見られるのはちょっと嫌だけど。
そんな事を言った。それならやめればいいのに、
それを上回る程度にはどうやら私のあのウェイトレス
姿が気になるらしい。
「で、でもあれは忙しい店内だったからスカート丈の
短さも気にならなかっただけで、あの格好で立ったり
座ったりとかは・・・」
往生際が悪く断ろうとする私に、ふーん?と
リオン様がぽつりと呟いた。
「ランプの魔神は3つの願いを叶えてくれる。
そうだったよね?」
・・・え?急に何の話だろう?
そう思ったら、ちょっと待っててね。そう言った
リオン様は自分の部屋に行ってしまった。
そのまま少し待っていると、リオン様が何やら
綺麗に表紙をつけた書類らしきものを持って来た。
「これだよ。」
見せてもらうと、そこには
『私、ユーリはランプの魔神のようにリオン様の
下記の3つの願いを叶えることをここに誓います。
1、リオン様の望んだ時に、リオン様が指定する
好きな格好をすること。』
そんなことがちょっと歪んでいるけど私の字で
書いてあった。ちなみに2と3はまだ空欄だ。
「なんですかこれ⁉︎」
驚きすぎて、夜だと言うのについ大きな声が出て
しまった。
えっ、偽造⁉︎私をからかうためにリオン様が偽造した
書類なのかな⁉︎
そう思って、穴が開くほどそれを眺めたけど
どこをどう見てもそれは間違いなく私の筆跡だった。
しかも用紙の最後には漢字で書かれた私の名前で
サインまで入っている。
この世界の人達は私のフルネームは知ってても
漢字は書けない。
てことはやっぱり、全然記憶にないけどこれを
書いたのは私?
「こんなの書いた覚えは全くないんですけど・・・」
「ああ、やっぱり覚えていないんだね。先日、離宮で
大きくなったユーリの力を試したでしょう?あの時に
ユーリが僕にランプの魔神の話と3つの願いについて
教えてくれて、それを書いたんだよ。」
うわあ、酔っていたから全然覚えてないけど何を
しているんだ私は。
「ち、ちなみにあとの2つのお願いごとの欄が
空欄なのは・・・?」
何となく予想は出来るけど一応聞いてみた。
「あの時はまだ残り2つの願い事は決めきれなくて、
後で思いついた時に書こうということになったんだ。
・・・まさかと思ったけど、本当に覚えていない
んだね?僕の好きな格好をするっていうのもあの時
ユーリが自分から言い出したんだよ?」
「私が⁉︎」
「そう。あの場にいた全員に聞いて確かめても
いいけど、ユーリは自分から進んでそんな事を
言ってたし、その紙も自分から書いていたよ。」
「ええ・・・」
ホントに、何をやっているんだ私は。呆然とした
そんな私に更に追い討ちをかけるようにリオン様は
信じられない事を言った。
「あの時ユーリは、僕が望むならまた侍女服姿に
なりましょうか?って言って、まるで侍女ごっこを
するみたいにお帰りなさい、お風呂にしますか?
食事にしますか?それとも私にしますか?って
僕に向かって言って来たんだよ。必要なら眠るまで
膝を貸しますか、なんて事まで言ってたなあ。」
「~何ですかそれ⁉︎そ、そんな恥ずかしいこと、
本当に私が言ったんですか⁉︎」
「膝枕や食事はともかく、ユーリを選ぶのはまだ
早いよねぇ。」
そう言って笑うリオン様の目には色気が滲んでいる。
「そんな目で見ないで下さいっ‼︎」
恥ずかし過ぎて思わずリオン様の顔に両手を当てて
その綺麗な青い瞳を隠してしまった。
・・・酔った私って相当タチが悪くないかな⁉︎
改めて自分でそう思い知った。
とっても楽しい充実した一日でした‼︎」
その日の夜、奥の院の新しく出来た二人の部屋で
仕事を終えて帰ってきたリオン様へ今日のことを
教えてあげた。
夜、それぞれの部屋に戻る前の数時間を一緒に過ごし
その日にあったことを話すのが奥の院が改装されて
からの私達二人の新しい習慣になっている。
「人違いとはいえ、まさか街の食堂で働いて
くるとはね・・・」
リオン様の手には私のお土産の、あの白フクロウの
置物がおさまっていた。
長椅子で私の隣に座りながらそれを優しい手つきで
撫でるリオン様が、
「でもユーリが働いたお金で僕にわざわざ贈り物を
買ってきてくれるなんて嬉しいよ。ありがとう、
大事にするね。」
そう言って笑ってくれたので、嬉しくなって
「今日は新しい言葉も知りましたよ!パンを
得たければ自ら歩け、って言う格言です!
欲しいものは自分の努力で勝ち取ろうって感じの
いい言葉ですね‼︎」
覚えたてのこちらの世界のことわざ的なものを
リオン様にも教えてあげた。
「・・・そうだね。でもユーリ、街に降りて働いて
くるなんてもうしてはいけないよ。どんなトラブルに
巻き込まれるか分からなくて心配になるからね。」
「それは分かってますよ?でも自分の働いたお金で
こうしてリオン様にお土産を買えたり自分のお小遣い
が増えたりするのは嬉しいです。」
そう言ったらちょっと考えたリオン様が私に
「ユーリは僕からお小遣いをただ貰うよりもやっぱり
自分で稼いだお金がお小遣いになる方が嬉しいの?」
そんなことを聞いてきた。
「え、それは・・・もちろんお小遣いを貰えるのは
嬉しいですけど、それだけだとちょっと申し訳ない
っていうか・・・。ほら、さっきの言葉ですよ、
パンを得るには自ら歩け、っていうあれ!
働いて得るお金も、それはそれで嬉しいですよ?」
私の言葉に耳を傾けていたリオン様がふうん、と
何かを考えている。
「じゃあユーリ、お小遣い稼ぎをする?」
「え?」
「実はこの時期、国は地方からの陳情書を取り纏める
期間になっていてね。王宮の執務室は各地方から
送られて来た書類で溢れ返っているんだよ。ユーリが
良ければ、先日のように書類の仕分けを手伝って
もらえるかな?」
「いいんですか?」
「今のところ癒し子として受け入れるべき依頼も
ないし、先日侍女ごっこの時に手伝ってもらった
書類の仕分け方でユーリの働きぶりはよく分かって
いるからね。あの時は助かったよ。仕分けた書類、
僕が何も言わなくても日付け順にまで揃えてくれて
いたでしょ?」
「あ・・・あの時、先に置いてあった仕分け済みの
書類がそうなってたからそうするのかなって。」
元の世界で働いていた時はそこまでするのが
当たり前だったから何にも考えずにそうしていた。
準備した資料や書類はそれを読む人の事まで考えて
仕事しろ、気を使えってよく言われてたなあ、
懐かしい。
「何も言わずともそこまで気配り出来る者もいれば、
言われなければ気付かない者もいるし、何度教えても
そこまで気配り出来ない者もいるんだよ。ユーリは
その点、ごっこ遊びのついでの書類整理でもとても
気配りの行き届いた良い働きをしてくれたからね。
本当に僕の仕事を手伝っても大丈夫だと思うよ。」
リオン様に褒められると元の世界での働きぶりも
認められたようで嬉しい。
王子様のお褒めの言葉は世界線を越えて社畜の心をも
救い癒やすのだ。なんてありがたい。
「リオン様にそう言われるとなんだかとっても
嬉しいです!私がお手伝い出来ることなら何でも
しますよ!」
休憩時間にはお茶も淹れてあげたいくらいだけど、
多分それはリオン様の方が上手だから口には
出さない。
「とりあえず1週間だけでいいから手伝って貰えると
嬉しいかな。そしたらその報酬として銀貨を7枚
あげるよ。1日につき銀貨1枚だね。そうしたら
それを持ってまた王都で好きな本も買えるでしょ?」
「そんなに貰っちゃっていいんですか?ちょっと
多すぎませんか?」
「癒し子に書類整理を手伝わせるんだから、それ位の
対価は必要だよ。僕の補佐官にもこの事を伝えたり
ユーリの服の準備も必要だから、手伝いは3日後から
お願いしようかな。」
「私の服の準備ですか?」
「毎日可愛いドレス姿で僕と同じ部屋で働くユーリも
見てみたい気もするけど、汚したり動きにくかったり
したら不便でしょ?ルルーやシンシアに話して、
制服代わりの服を用意させるよ。」
そう言ったリオン様のキラキラした笑顔に何故か
不安を覚えた。
あれ、なんだろう。たった今までの和やかな雰囲気に
不穏な空気が混ざってきた気がする。
「ち・・・ちなみに制服代わりって言いますけど、
服装って何か決まりでもあるんですか?」
「特に決まってはいないけど、僕としてはー」
「じっ、侍女服はダメですよ⁉︎」
言われる前に声を上げた。まさかという事もある。
「・・・侍女服じゃないよ?」
そう言ってわざとらしく小首を傾げたリオン様の
言葉に間があったのが怪しい。
「侍女服じゃなくて、ユーリが街で着ていたっていう
制服姿を僕も見てみたいんだよね。」
・・・侍女服を着せられるよりももっと悪かった!
「何でですか⁉︎どうしてその事を‼︎」
抗議しながら、そういえばレジナスさん今日の事は
全部リオン様に報告するって言ってたっけ・・・と
思い出した。
「街の食堂で、知らない人達の前でとても可愛い
制服姿で働いたんでしょう?みんな目を奪われて
いたって聞いてるよ。僕にそれを報告をした時の
レジナスの落ち込み具合と言ったら、それはもう
気の毒なほどだった。」
レ、レジナスさん!せめて普通に報告してくれれば
良かったのに、リオン様がつまらない焼きもちを
焼いてしまっているよ⁉︎
「それはつまり、自分以外の人達が私のあの格好を
見てるのに、自分だけ見ていないのが不満とか
そういう事ですか⁉︎」
「まあそうなるのかな?」
「それなら何も他の人達がいる前でなくても、
この部屋でちょっと着替えて見せるだけで・・・!」
「それも考えたんだけどね。だけどその姿で働いて
動き回るユーリっていうのをやっぱりどうしても
見てみたくて。」
執務室だから僕以外の政務官だとか補佐官にも
その姿を見られるのはちょっと嫌だけど。
そんな事を言った。それならやめればいいのに、
それを上回る程度にはどうやら私のあのウェイトレス
姿が気になるらしい。
「で、でもあれは忙しい店内だったからスカート丈の
短さも気にならなかっただけで、あの格好で立ったり
座ったりとかは・・・」
往生際が悪く断ろうとする私に、ふーん?と
リオン様がぽつりと呟いた。
「ランプの魔神は3つの願いを叶えてくれる。
そうだったよね?」
・・・え?急に何の話だろう?
そう思ったら、ちょっと待っててね。そう言った
リオン様は自分の部屋に行ってしまった。
そのまま少し待っていると、リオン様が何やら
綺麗に表紙をつけた書類らしきものを持って来た。
「これだよ。」
見せてもらうと、そこには
『私、ユーリはランプの魔神のようにリオン様の
下記の3つの願いを叶えることをここに誓います。
1、リオン様の望んだ時に、リオン様が指定する
好きな格好をすること。』
そんなことがちょっと歪んでいるけど私の字で
書いてあった。ちなみに2と3はまだ空欄だ。
「なんですかこれ⁉︎」
驚きすぎて、夜だと言うのについ大きな声が出て
しまった。
えっ、偽造⁉︎私をからかうためにリオン様が偽造した
書類なのかな⁉︎
そう思って、穴が開くほどそれを眺めたけど
どこをどう見てもそれは間違いなく私の筆跡だった。
しかも用紙の最後には漢字で書かれた私の名前で
サインまで入っている。
この世界の人達は私のフルネームは知ってても
漢字は書けない。
てことはやっぱり、全然記憶にないけどこれを
書いたのは私?
「こんなの書いた覚えは全くないんですけど・・・」
「ああ、やっぱり覚えていないんだね。先日、離宮で
大きくなったユーリの力を試したでしょう?あの時に
ユーリが僕にランプの魔神の話と3つの願いについて
教えてくれて、それを書いたんだよ。」
うわあ、酔っていたから全然覚えてないけど何を
しているんだ私は。
「ち、ちなみにあとの2つのお願いごとの欄が
空欄なのは・・・?」
何となく予想は出来るけど一応聞いてみた。
「あの時はまだ残り2つの願い事は決めきれなくて、
後で思いついた時に書こうということになったんだ。
・・・まさかと思ったけど、本当に覚えていない
んだね?僕の好きな格好をするっていうのもあの時
ユーリが自分から言い出したんだよ?」
「私が⁉︎」
「そう。あの場にいた全員に聞いて確かめても
いいけど、ユーリは自分から進んでそんな事を
言ってたし、その紙も自分から書いていたよ。」
「ええ・・・」
ホントに、何をやっているんだ私は。呆然とした
そんな私に更に追い討ちをかけるようにリオン様は
信じられない事を言った。
「あの時ユーリは、僕が望むならまた侍女服姿に
なりましょうか?って言って、まるで侍女ごっこを
するみたいにお帰りなさい、お風呂にしますか?
食事にしますか?それとも私にしますか?って
僕に向かって言って来たんだよ。必要なら眠るまで
膝を貸しますか、なんて事まで言ってたなあ。」
「~何ですかそれ⁉︎そ、そんな恥ずかしいこと、
本当に私が言ったんですか⁉︎」
「膝枕や食事はともかく、ユーリを選ぶのはまだ
早いよねぇ。」
そう言って笑うリオン様の目には色気が滲んでいる。
「そんな目で見ないで下さいっ‼︎」
恥ずかし過ぎて思わずリオン様の顔に両手を当てて
その綺麗な青い瞳を隠してしまった。
・・・酔った私って相当タチが悪くないかな⁉︎
改めて自分でそう思い知った。
126
あなたにおすすめの小説
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました
iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
結婚後、訳もわからないまま閉じ込められていました。
しゃーりん
恋愛
結婚して二年、別邸に閉じ込められていたハリエット。
友人の助けにより外に出ることができ、久しぶりに見た夫アルバートは騎士に連行されるところだった。
『お前のせいだ!』と言われても訳がわからなかった。
取り調べにより判明したのは、ハリエットには恋人がいるのだとアルバートが信じていたこと。
彼にその嘘を吹き込んだのは、二人いたというお話です。
喪女なのに狼さんたちに溺愛されています
和泉
恋愛
もふもふの狼がイケメンなんて反則です!
聖女召喚の儀で異世界に呼ばれたのはOL・大学生・高校生の3人。
ズボンを履いていた大学生のヒナは男だと勘違いされ、説明もないまま城を追い出された。
森で怪我をした子供の狼と出会ったヒナは狼族の国へ。私は喪女なのに狼族の王太子、No.1ホストのような武官、真面目な文官が近づいてくるのはなぜ?
ヒナとつがいになりたい狼達の恋愛の行方は?聖女の力で国同士の争いは無くすことができるのか。
英雄魔術師様とのシークレットベビーが天才で隠し通すのが大変です
氷雨そら
恋愛
――この魔石の意味がわからないほど子どもじゃない。
英雄魔術師カナンが遠征する直前、フィアーナと交わした一夜で授かった愛娘シェリア。フィアーナは、シェリアがカナンの娘であることを隠し、守るために王都を離れ遠い北の地で魔石を鑑定しながら暮らしていた。けれど、シェリアが三歳を迎えた日、彼女を取り囲む全ての属性の魔石が光る。彼女は父と同じ、全属性の魔力持ちだったのだ。これは、シークレットベビーを育てながら、健気に逞しく生きてきたヒロインが、天才魔術師様と天才愛娘に翻弄されながらも溺愛される幸せいっぱいハートフルストーリー。小説家になろうにも投稿しています。
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
婚約破棄されたのでファンシーショップ始めました。 ― 元婚約者が、お人形さんを側室にしようとして大恥をかきました ―
鷹 綾
恋愛
隣国の王子から「政略的にも個人的にも魅力を感じない」と婚約破棄された、ファンタジア王国第三女王タナー。
泣きも怒りもせず、彼女が考えたのは――「いつか王宮の庇護がなくなっても困らない生き方」だった。
まだ八歳。
それでも先を見据え、タナーは王都の片隅で小さなファンシーショップを開くことを決意する。
並ぶのは、かわいい雑貨。
そして、かわいい魔法の雑貨。
お茶を淹れてくれるクマのぬいぐるみ店員《テイデイ・バトラー》、
冷めないティーカップ、
時間になると小鳥が飛び出すアンティーク時計――。
静かに広がる評判の裏で、
かつての元婚約者は「お人形さんを側室にしようとして」赤っ恥をかくことに。
ざまぁは控えめ、日常はやさしく。
かわいいものに囲まれながら、女王は今日も穏やかにお店を開けています。
---
この文面は
✔ アルファポリス向け文字数
✔ 女子読者に刺さるワード配置
✔ ネタバレしすぎない
✔ ほのぼの感キープ
を全部満たしています。
次は
👉 タグ案
👉 ランキング用超短縮あらすじ(100字)
どちらにしますか?
異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~
ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。
しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。
やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。
そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。
そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。
これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる