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第十八章 ふしぎの海のユーリ
24
太くて大きなタコの足みたいなのがボタボタと落ちて
いく。
一瞬、水煙と土煙で入り江の方が見えなくなった。
と、次の瞬間キインと耳鳴りのような鋭い音がして
思わず耳を塞ぐ。
「あっ、やべ‼︎」
ユリウスさんの慌てた声がして肩に触れられた。
すると嘘のように耳鳴りは消える。
「申し訳ないっす、油断してました。エル君も一緒に
防護魔法をかけたんでもう大丈夫っすよ!」
すんません、と頭を下げたユリウスさんに
「今のって魔物の攻撃ですか?」
と聞けば、
「歌で人を誘うくらいだからさっきのもその声で
動けなくする魔法っすね。団長達は最初から防護魔法
をつけて戦ってるから平気っすけど、まさかここまで
あの声が聞こえてくるとは思わなかったっす。」
そう説明される。過去の世界に迷い込んだ時、空を
飛ぶハーピーという魔物はその声で同じ魔物の力を
底上げして強くしていたけどこの魔物も声を攻撃に
使えるんだ。
「町の人達も大丈夫でしょうか⁉︎」
何しろここまでその声が聞こえてきて動けなくなった
んだから、避難したとはいえここより近くにいたら
大変だ。
「多分、団長が結界を張ってくれて避難した人達は
みんなその中にいると思うんすけど・・・。それに
いつまでもそんな魔物の好きにはさせないだろうし。
あ、ほら」
ユリウスさんの視線の先を見る。
土煙の晴れた先に誰か立っているのが見えた。
黒っぽい服装の人が二人。きっとシグウェルさんと
シェラさんだ。
そのうちの一人の手元から長い何かが海中へと伸びて
いる。シェラさんとその武器の鞭かな。
シェラさんらしいその人が、その場でくるりと回転
し勢いづけてその長い鞭のようなものを海中から
巻き取るように引き摺りあげた。
ザバァ、と海面が盛り上がって現れたのは上半身を
後ろ手に縛り上げられた青白い女の人の体だった。
「ひえっ、シェラザード隊長も馬鹿力っすね。魔物の
一本釣りとかレジナスならやりそうっすけど、あの人
もそんな芸当が出来ると思わなかったっす!」
ユリウスさんは恐ろしげに言ってるけど、私は
それより魔物図鑑でも見たことのない魔物の方に
釘付けだった。
上半身は女の人で、下半身はタコみたいにうねうねと
いくつもの足に分かれている。
その体は海中に見え隠れしているから足が全部で何本
あるのかは分からない。
だけど切れた足はすぐには再生出来ないみたいだ。
「どうやら足を再生するためにここに長い間隠れてた
みたいっすよ。アンバランスに短かったり細い足が
二つ三つ見えるっす。」
ユリウスさんが日差しに手をかざして目を細めながら
教えてくれる。
「あんな魔物がいるんですね⁉︎図鑑で見たことが
ないです。」
「たまにいる突然変異の複合型魔物だと思うっす。
俺も初めて見るやつっすよ。だから馬鹿みたいに
素早かったり悪知恵が働くんすかね。・・・あっ‼︎」
話していたら、魔物がシグウェルさん達の立っている
場所へまた足を叩き付けたのが見えた。
二人は難なくそれを避けたけど、そのために魔物を
捕まえていた鞭が緩んだのか魔物の上半身がまた
海中へと隠れる。
「なんかヌメヌメしてあの隊長の武器でも捉え切れ
ないみたいっすね」
もう一回海面まで引き摺り出せるかなあ、と隣で
ユリウスさんが呟く。
「あの広い海中に逃げられたらどこにいるのか
分からなくなりそうですね?」
「多分、外海まで逃げられないようにある程度の
範囲に囲い込み用の結界は打ち込まれていると
思うんすけど、問題はどうやってそいつを捕まえる
かってところで・・・」
うーん、とユリウスさんが悩んでいる時だ。
不意に海面の上に港全体を覆うような大きな魔法陣が
現れた。
「へっ?」
私の隣でぽかんとしたような間の抜けたユリウスさん
の声がする。
『雷撃』
遠く離れているはずなのに聞き慣れたシグウェルさん
の声がなぜかはっきりと聞こえた。
「いや、ちょっ、ちょっと・・・⁉︎」
ユリウスさんがやたらと慌てている。なぜ、と
思った瞬間だ。
空に浮かんだ大きな魔法陣が金色に眩しく輝く。
次の瞬間、魔物が隠れた海中目掛けてそこからは
まるでグノーデルさんが現れた時のように太くて
大きな雷が数百メートルに渡って物凄い勢いで
落ちて来た。
地震のような振動に、崩れかけていた港がさらに
壊れる。
そして雷が落ちたその数百メートルの部分の海は
綺麗に真っ二つに割れてしまった。
「え?」
まるでモーゼの十戒のように海底の岩場までが
丸見えだ。雷で痺れたのか、あの魔物が動けなく
なってぐったりしているのが見える。
だけどその他にも周りには様々な魚も転がっている。
なんてことだ。仕方ないとはいえ、港だけでなく
リオネルの人達の収入源である魚もシグウェルさんの
魔法の被害にあってしまった。
「だ、団長~・・・」
やり過ぎっす、と隣でユリウスさんが頭を抱えた。
だけどどうやらシグウェルさんの魔法はそれで終わり
ではなかったらしい。
パン、と高く澄んだ手を叩いた音がした。そして
『氷剣』
シグウェルさんの声がまたはっきりと聞こえる。
かろうじて人影が分かるくらい離れているのに
その声は聞こえるなんて、もしかして声にも魔力を
乗せているんだろうか。
そう思っていたら、また空が輝いて今度は人一人分
くらいの大きさの魔法陣が幾つも現れた。
「いや、まだやるつもりっすか⁉︎」
ユリウスさんが声を上げている間にも、その魔法陣
からはずるりと氷で出来た大剣がその剣先を魔物に
向けて現れた。
それにしても手を叩いて話すと同時に魔法が発動
するなんて、まるでキリウさんの使っていた魔法
みたいだ。もしかして研究したのかな。
幾つもの魔法陣から現れた大きな氷で出来た剣は、
真っ直ぐに魔物の上に落ちてくる。
そのまま標本みたいにそのうねるタコ足のような
ものを全て縫い止めた。
剣の刺さったところがみるみる白くなっていくのが
見えたので、あれは凍っているんだろうか。
ちなみに氷の剣は魔物だけでなく、割れた海の
水の壁と露呈した海底の間にも刺さり、割れた海が
元に戻らないよう凍り始めていて氷の壁みたいに
なっている。
「うわ、うわあ・・・どう見てもやり過ぎっす!
一時的とは言え海流を止めて海水温まで下げたら
生態系に影響が・・・」
ユリウスさんが呆然としている。早く決着をつけて
海を元通りにしないとユリウスさんが心労で倒れて
しまうかもしれない。
このまま凍らせて魔物を砕いてしまうのかなと
思っていたら、氷の剣に縫い止められて自身も
凍り始めた魔物の前にとん、と誰かの人影が降り
立った。
長髪じゃないところを見るとあれはシェラさんだ。
シェラさんらしい人影はそのままスタスタと魔物に
歩み寄ると手を触れたようだった。
すると突然そこから青白い炎が大きく上がった。
いく。
一瞬、水煙と土煙で入り江の方が見えなくなった。
と、次の瞬間キインと耳鳴りのような鋭い音がして
思わず耳を塞ぐ。
「あっ、やべ‼︎」
ユリウスさんの慌てた声がして肩に触れられた。
すると嘘のように耳鳴りは消える。
「申し訳ないっす、油断してました。エル君も一緒に
防護魔法をかけたんでもう大丈夫っすよ!」
すんません、と頭を下げたユリウスさんに
「今のって魔物の攻撃ですか?」
と聞けば、
「歌で人を誘うくらいだからさっきのもその声で
動けなくする魔法っすね。団長達は最初から防護魔法
をつけて戦ってるから平気っすけど、まさかここまで
あの声が聞こえてくるとは思わなかったっす。」
そう説明される。過去の世界に迷い込んだ時、空を
飛ぶハーピーという魔物はその声で同じ魔物の力を
底上げして強くしていたけどこの魔物も声を攻撃に
使えるんだ。
「町の人達も大丈夫でしょうか⁉︎」
何しろここまでその声が聞こえてきて動けなくなった
んだから、避難したとはいえここより近くにいたら
大変だ。
「多分、団長が結界を張ってくれて避難した人達は
みんなその中にいると思うんすけど・・・。それに
いつまでもそんな魔物の好きにはさせないだろうし。
あ、ほら」
ユリウスさんの視線の先を見る。
土煙の晴れた先に誰か立っているのが見えた。
黒っぽい服装の人が二人。きっとシグウェルさんと
シェラさんだ。
そのうちの一人の手元から長い何かが海中へと伸びて
いる。シェラさんとその武器の鞭かな。
シェラさんらしいその人が、その場でくるりと回転
し勢いづけてその長い鞭のようなものを海中から
巻き取るように引き摺りあげた。
ザバァ、と海面が盛り上がって現れたのは上半身を
後ろ手に縛り上げられた青白い女の人の体だった。
「ひえっ、シェラザード隊長も馬鹿力っすね。魔物の
一本釣りとかレジナスならやりそうっすけど、あの人
もそんな芸当が出来ると思わなかったっす!」
ユリウスさんは恐ろしげに言ってるけど、私は
それより魔物図鑑でも見たことのない魔物の方に
釘付けだった。
上半身は女の人で、下半身はタコみたいにうねうねと
いくつもの足に分かれている。
その体は海中に見え隠れしているから足が全部で何本
あるのかは分からない。
だけど切れた足はすぐには再生出来ないみたいだ。
「どうやら足を再生するためにここに長い間隠れてた
みたいっすよ。アンバランスに短かったり細い足が
二つ三つ見えるっす。」
ユリウスさんが日差しに手をかざして目を細めながら
教えてくれる。
「あんな魔物がいるんですね⁉︎図鑑で見たことが
ないです。」
「たまにいる突然変異の複合型魔物だと思うっす。
俺も初めて見るやつっすよ。だから馬鹿みたいに
素早かったり悪知恵が働くんすかね。・・・あっ‼︎」
話していたら、魔物がシグウェルさん達の立っている
場所へまた足を叩き付けたのが見えた。
二人は難なくそれを避けたけど、そのために魔物を
捕まえていた鞭が緩んだのか魔物の上半身がまた
海中へと隠れる。
「なんかヌメヌメしてあの隊長の武器でも捉え切れ
ないみたいっすね」
もう一回海面まで引き摺り出せるかなあ、と隣で
ユリウスさんが呟く。
「あの広い海中に逃げられたらどこにいるのか
分からなくなりそうですね?」
「多分、外海まで逃げられないようにある程度の
範囲に囲い込み用の結界は打ち込まれていると
思うんすけど、問題はどうやってそいつを捕まえる
かってところで・・・」
うーん、とユリウスさんが悩んでいる時だ。
不意に海面の上に港全体を覆うような大きな魔法陣が
現れた。
「へっ?」
私の隣でぽかんとしたような間の抜けたユリウスさん
の声がする。
『雷撃』
遠く離れているはずなのに聞き慣れたシグウェルさん
の声がなぜかはっきりと聞こえた。
「いや、ちょっ、ちょっと・・・⁉︎」
ユリウスさんがやたらと慌てている。なぜ、と
思った瞬間だ。
空に浮かんだ大きな魔法陣が金色に眩しく輝く。
次の瞬間、魔物が隠れた海中目掛けてそこからは
まるでグノーデルさんが現れた時のように太くて
大きな雷が数百メートルに渡って物凄い勢いで
落ちて来た。
地震のような振動に、崩れかけていた港がさらに
壊れる。
そして雷が落ちたその数百メートルの部分の海は
綺麗に真っ二つに割れてしまった。
「え?」
まるでモーゼの十戒のように海底の岩場までが
丸見えだ。雷で痺れたのか、あの魔物が動けなく
なってぐったりしているのが見える。
だけどその他にも周りには様々な魚も転がっている。
なんてことだ。仕方ないとはいえ、港だけでなく
リオネルの人達の収入源である魚もシグウェルさんの
魔法の被害にあってしまった。
「だ、団長~・・・」
やり過ぎっす、と隣でユリウスさんが頭を抱えた。
だけどどうやらシグウェルさんの魔法はそれで終わり
ではなかったらしい。
パン、と高く澄んだ手を叩いた音がした。そして
『氷剣』
シグウェルさんの声がまたはっきりと聞こえる。
かろうじて人影が分かるくらい離れているのに
その声は聞こえるなんて、もしかして声にも魔力を
乗せているんだろうか。
そう思っていたら、また空が輝いて今度は人一人分
くらいの大きさの魔法陣が幾つも現れた。
「いや、まだやるつもりっすか⁉︎」
ユリウスさんが声を上げている間にも、その魔法陣
からはずるりと氷で出来た大剣がその剣先を魔物に
向けて現れた。
それにしても手を叩いて話すと同時に魔法が発動
するなんて、まるでキリウさんの使っていた魔法
みたいだ。もしかして研究したのかな。
幾つもの魔法陣から現れた大きな氷で出来た剣は、
真っ直ぐに魔物の上に落ちてくる。
そのまま標本みたいにそのうねるタコ足のような
ものを全て縫い止めた。
剣の刺さったところがみるみる白くなっていくのが
見えたので、あれは凍っているんだろうか。
ちなみに氷の剣は魔物だけでなく、割れた海の
水の壁と露呈した海底の間にも刺さり、割れた海が
元に戻らないよう凍り始めていて氷の壁みたいに
なっている。
「うわ、うわあ・・・どう見てもやり過ぎっす!
一時的とは言え海流を止めて海水温まで下げたら
生態系に影響が・・・」
ユリウスさんが呆然としている。早く決着をつけて
海を元通りにしないとユリウスさんが心労で倒れて
しまうかもしれない。
このまま凍らせて魔物を砕いてしまうのかなと
思っていたら、氷の剣に縫い止められて自身も
凍り始めた魔物の前にとん、と誰かの人影が降り
立った。
長髪じゃないところを見るとあれはシェラさんだ。
シェラさんらしい人影はそのままスタスタと魔物に
歩み寄ると手を触れたようだった。
すると突然そこから青白い炎が大きく上がった。
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