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番外編
医者でも湯でも治せぬ病 3
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・・・想像して欲しい。新婚で初めて夜を共にするロマンチックなその日に、お風呂から上がって来た旦那さんが見たのがへべれけに酔っ払いきわどい下着や夜着がとっ散らかったベッドの上で酒瓶を抱きしめて寝ている奥さんだった図を。
それが昨夜の私だ。
「さ、最悪・・・」
小鳥のさえずる爽やかな朝の光に、二日酔いらしい頭痛がする頭を抱えてベッドの上に起き上がる。
辺りを見回したけどレジナスさんの姿はない。
そしてベッドはきちんと片付いていて、私は宿の部屋に備え付けてあったらしい夜着を着ている。
なんだ、こんなのがあるなら最初から悩む必要はなかった。もしかしてレジナスさんが着替えさせてくれたのかな。
テーブルの上には昨日私が抱きかかえていたはずのお酒の瓶がきちんと置かれているし、ベッドの上に散らかしていたはずの私の服も綺麗に片付けられて布袋が荷物入れの隣に置いてあった。
私自身も、なんとなく身綺麗になっているというかさっぱりしている気がするから、さっそくあの浄化魔法の入っている魔石か護符を使ってくれたのかもしれない。
たぶん、何から何までお風呂上がりのレジナスさんがやってくれたんだ・・・申し訳ない。
そう思いながら自分に癒しの力を使えば、淡く光った体と共に頭痛は消えた。
と、そこへ部屋の扉が開いてそのレジナスさんが入って来た。手にはスープ皿とパンの乗ったお盆を持っている。
「起きたか。大丈夫かユーリ、具合は悪くないか?」
その気遣いがもうなんか・・・ありがたくも申し訳ない。
「も、申し訳ありません・・・」
さすがにベッドの上で深々と土下座をした。そんな私に
「どうした、まだ酔っているのか⁉︎」
と慌ててレジナスさんが駆け寄ってくる。いえ、至って正気です・・・だからこそ申し訳ない。
「酔っ払って寝ちゃった上に片付けまでしてもらっちゃって・・・」
しかもその直前までいい雰囲気だったのもぶち壊したし。
言外にそんな意味も込めて謝れば、ベッドに腰掛けて土下座した私の身を起こしてくれたレジナスさんにもそれがちゃんと伝わったらしい。
「なんだそんな事か、気にするな。だが飲み過ぎには気をつけた方がいいな、今回は俺たち二人だけだから俺がそばにいない時が心配だ。」
そう優しく笑ってくれた。
「レジナスさん・・・」
なんて優しいんだろう。きゅんとして、珍しいことに私の方からつい口付けてしまった。
するとレジナスさんも驚いたようにぱちくりと瞬いたので、勢いとはいえ悪いことをしたと唇を離せば
「ユーリ・・・」
そっと囁かれて今度はレジナスさんの方から口付けられた。
それも角度を変えて何度も口付けられるうちに段々と深いものに変わってきて、口の中で舌を絡め取られ擦られて頭の芯が甘く痺れる。
気付けばベッドの上に仰向けで、レジナスさんの腕の中に閉じ込められていた。
「昨日の続きをするか?」
顔を離したレジナスさんが、あの無骨な親指でそっと私の唇をなぞる。
「べ、別にそんなことわざわざ聞かなくても・・・」
さすがにまだ朝だというのに私の方からしましょう!とは恥ずかしくて言えない。
代わりに照れ隠しのように唇に寄せられた親指をかぷりと噛めば、
「全然痛くないけど噛むな」
そう笑われてそのまま指で舌先をなぞられた。
「ふ・・・っ」
たったそれだけなのに、なぜかぞくぞくする。こういう雰囲気になると普段からは考えられないほど体に感じる感覚が敏感になる気がするけど、リオン様はそれを
『僕らの愛情を余すところなく受け止めるようにというイリューディア神様のご加護とご意志がユーリの身に宿っているんじゃない?』
なんて謎理論を展開して、
『どれくらい敏感になっているのか知りたいな』
と爽やかかつ黒さも感じる嫌な笑顔でベッドの海に沈められ、リオン様が満足するまで解放されなかった休暇を思い出す。
これがイリューディアさんの意思なのか加護なのかは知らないけど、確かに私に向けられるレジナスさんの深い愛情は感じられる。
くち、と音を立てて私の口から抜かれた指に引く糸をぼんやりと見つめていればもう一度レジナスさんに口付けられた。
その大きな手が夜着の内側に入り込み、下腹から上の方へゆっくりと撫で上げられるその感触に腰がびくんと跳ねる。
するとそんな跳ねた身体を押さえつけるようにレジナスさんの手が私の胸に置かれた。
手が大きいので、片手だけでその手の親指と薬指で私の両胸の頂きを一度にぐっと押されて刺激されれば口付けていた唇から声にならない声が漏れる。
足の間にもレジナスさんの膝が割り入ってきて、もっと聞かせてくれ。という囁きが甘いため息と共に耳元で聞こえたような気がした。
その囁きに私が恥ずかしくなって、レジナスさんの広い背中にすがりつくようにその服を掴んでいた手に力を込めた時だ。
突然部屋の扉がドンドンと叩かれて、女将さんの
「ユーリちゃん?朝から悪いんだけどね、朝食を食べたらちょっと顔を見せてくれる?花女神の衣装のサイズをユーリちゃんに合わせて調整したいんだ、頼んだよ‼︎」
そんな声にびっくりして飛び起きる。今部屋に入ってこられたらまずい、と身を硬くして構えたけど女将さんは伝言をしたかっただけらしくそれじゃ!という声と共に足音は遠ざかっていった。
「び、びっくりしたぁ・・・」
シーツを寄せて縮こまっている私に
「間が悪いな」
天を仰いだレジナスさんがため息をつき、仕方無さそうに笑うと乱れた私の髪を撫でて直す。
なんというか女将さんのおかげですっかりそんな雰囲気が削がれてしまったので、とりあえず二人でレジナスさんが持って来てくれた朝食を食べた。
食べながら、私が女将さんと会っている間レジナスさんはどうするのか聞けば、
「俺は町中を少し見て歩いてくる。」
そう言われた。そういえば昨日はあんなに私が花女神を引き受けたのを反対していたのに今朝は何にも言わないな?と不思議に思えば、
「ユーリがやりたいというなら仕方ないだろう?おかしな事が起こらないようにくれぐれもよろしく頼むとさっき朝食を預かりがてら宿の女将には念を押して頼んで来た。」
チーズを挟んだパンを私に渡しながらそんな風に教えてくれた。
「いいんですか⁉︎ありがとうございます!」
良かった、これでレジナスさんに短剣のプレゼントも出来る。そうにこにこしていれば
「そんなにやりたかったのか?」
と不思議そうに言われてしまった。
「旅のいい記念になるじゃないですか!楽しみです‼︎」
こんな風に地方の町のイベントに癒し子としてじゃなく、普通の人として参加出来るのもこの先そうないかも知れない。
そんな話をすればレジナスさんも、それもそうだなと頷いてくれた。
「ユーリが楽しんでくれればそれでいい。」
なんて言ってくれたので
「ありがとうございます!さすがレジナスさん、心が広いですね!そういうところが大好きです‼︎」
そう感謝すればいきなり好きと言われて驚いたのかごほごほとレジナスさんがむせた。
「大丈夫ですか⁉︎」
慌てて紙ナプキンを渡しながらその背中をさすった私はその時レジナスさんが
「いや、悪いが別に心は広くないと思う・・・」
と呟いて、やましいことでも隠すかのように都合悪そうに視線を彷徨わせたのには気が付かなかった。
それが昨夜の私だ。
「さ、最悪・・・」
小鳥のさえずる爽やかな朝の光に、二日酔いらしい頭痛がする頭を抱えてベッドの上に起き上がる。
辺りを見回したけどレジナスさんの姿はない。
そしてベッドはきちんと片付いていて、私は宿の部屋に備え付けてあったらしい夜着を着ている。
なんだ、こんなのがあるなら最初から悩む必要はなかった。もしかしてレジナスさんが着替えさせてくれたのかな。
テーブルの上には昨日私が抱きかかえていたはずのお酒の瓶がきちんと置かれているし、ベッドの上に散らかしていたはずの私の服も綺麗に片付けられて布袋が荷物入れの隣に置いてあった。
私自身も、なんとなく身綺麗になっているというかさっぱりしている気がするから、さっそくあの浄化魔法の入っている魔石か護符を使ってくれたのかもしれない。
たぶん、何から何までお風呂上がりのレジナスさんがやってくれたんだ・・・申し訳ない。
そう思いながら自分に癒しの力を使えば、淡く光った体と共に頭痛は消えた。
と、そこへ部屋の扉が開いてそのレジナスさんが入って来た。手にはスープ皿とパンの乗ったお盆を持っている。
「起きたか。大丈夫かユーリ、具合は悪くないか?」
その気遣いがもうなんか・・・ありがたくも申し訳ない。
「も、申し訳ありません・・・」
さすがにベッドの上で深々と土下座をした。そんな私に
「どうした、まだ酔っているのか⁉︎」
と慌ててレジナスさんが駆け寄ってくる。いえ、至って正気です・・・だからこそ申し訳ない。
「酔っ払って寝ちゃった上に片付けまでしてもらっちゃって・・・」
しかもその直前までいい雰囲気だったのもぶち壊したし。
言外にそんな意味も込めて謝れば、ベッドに腰掛けて土下座した私の身を起こしてくれたレジナスさんにもそれがちゃんと伝わったらしい。
「なんだそんな事か、気にするな。だが飲み過ぎには気をつけた方がいいな、今回は俺たち二人だけだから俺がそばにいない時が心配だ。」
そう優しく笑ってくれた。
「レジナスさん・・・」
なんて優しいんだろう。きゅんとして、珍しいことに私の方からつい口付けてしまった。
するとレジナスさんも驚いたようにぱちくりと瞬いたので、勢いとはいえ悪いことをしたと唇を離せば
「ユーリ・・・」
そっと囁かれて今度はレジナスさんの方から口付けられた。
それも角度を変えて何度も口付けられるうちに段々と深いものに変わってきて、口の中で舌を絡め取られ擦られて頭の芯が甘く痺れる。
気付けばベッドの上に仰向けで、レジナスさんの腕の中に閉じ込められていた。
「昨日の続きをするか?」
顔を離したレジナスさんが、あの無骨な親指でそっと私の唇をなぞる。
「べ、別にそんなことわざわざ聞かなくても・・・」
さすがにまだ朝だというのに私の方からしましょう!とは恥ずかしくて言えない。
代わりに照れ隠しのように唇に寄せられた親指をかぷりと噛めば、
「全然痛くないけど噛むな」
そう笑われてそのまま指で舌先をなぞられた。
「ふ・・・っ」
たったそれだけなのに、なぜかぞくぞくする。こういう雰囲気になると普段からは考えられないほど体に感じる感覚が敏感になる気がするけど、リオン様はそれを
『僕らの愛情を余すところなく受け止めるようにというイリューディア神様のご加護とご意志がユーリの身に宿っているんじゃない?』
なんて謎理論を展開して、
『どれくらい敏感になっているのか知りたいな』
と爽やかかつ黒さも感じる嫌な笑顔でベッドの海に沈められ、リオン様が満足するまで解放されなかった休暇を思い出す。
これがイリューディアさんの意思なのか加護なのかは知らないけど、確かに私に向けられるレジナスさんの深い愛情は感じられる。
くち、と音を立てて私の口から抜かれた指に引く糸をぼんやりと見つめていればもう一度レジナスさんに口付けられた。
その大きな手が夜着の内側に入り込み、下腹から上の方へゆっくりと撫で上げられるその感触に腰がびくんと跳ねる。
するとそんな跳ねた身体を押さえつけるようにレジナスさんの手が私の胸に置かれた。
手が大きいので、片手だけでその手の親指と薬指で私の両胸の頂きを一度にぐっと押されて刺激されれば口付けていた唇から声にならない声が漏れる。
足の間にもレジナスさんの膝が割り入ってきて、もっと聞かせてくれ。という囁きが甘いため息と共に耳元で聞こえたような気がした。
その囁きに私が恥ずかしくなって、レジナスさんの広い背中にすがりつくようにその服を掴んでいた手に力を込めた時だ。
突然部屋の扉がドンドンと叩かれて、女将さんの
「ユーリちゃん?朝から悪いんだけどね、朝食を食べたらちょっと顔を見せてくれる?花女神の衣装のサイズをユーリちゃんに合わせて調整したいんだ、頼んだよ‼︎」
そんな声にびっくりして飛び起きる。今部屋に入ってこられたらまずい、と身を硬くして構えたけど女将さんは伝言をしたかっただけらしくそれじゃ!という声と共に足音は遠ざかっていった。
「び、びっくりしたぁ・・・」
シーツを寄せて縮こまっている私に
「間が悪いな」
天を仰いだレジナスさんがため息をつき、仕方無さそうに笑うと乱れた私の髪を撫でて直す。
なんというか女将さんのおかげですっかりそんな雰囲気が削がれてしまったので、とりあえず二人でレジナスさんが持って来てくれた朝食を食べた。
食べながら、私が女将さんと会っている間レジナスさんはどうするのか聞けば、
「俺は町中を少し見て歩いてくる。」
そう言われた。そういえば昨日はあんなに私が花女神を引き受けたのを反対していたのに今朝は何にも言わないな?と不思議に思えば、
「ユーリがやりたいというなら仕方ないだろう?おかしな事が起こらないようにくれぐれもよろしく頼むとさっき朝食を預かりがてら宿の女将には念を押して頼んで来た。」
チーズを挟んだパンを私に渡しながらそんな風に教えてくれた。
「いいんですか⁉︎ありがとうございます!」
良かった、これでレジナスさんに短剣のプレゼントも出来る。そうにこにこしていれば
「そんなにやりたかったのか?」
と不思議そうに言われてしまった。
「旅のいい記念になるじゃないですか!楽しみです‼︎」
こんな風に地方の町のイベントに癒し子としてじゃなく、普通の人として参加出来るのもこの先そうないかも知れない。
そんな話をすればレジナスさんも、それもそうだなと頷いてくれた。
「ユーリが楽しんでくれればそれでいい。」
なんて言ってくれたので
「ありがとうございます!さすがレジナスさん、心が広いですね!そういうところが大好きです‼︎」
そう感謝すればいきなり好きと言われて驚いたのかごほごほとレジナスさんがむせた。
「大丈夫ですか⁉︎」
慌てて紙ナプキンを渡しながらその背中をさすった私はその時レジナスさんが
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