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番外編
かわいい子には旅をさせよう 18
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「・・・よっし、これでどうっすか!」
さっきから勇者様が残したという手紙を開封するために四苦八苦していたユリウスさんが一際気合の入った声を上げた。
そのままぐっ、と親指で押して封筒の封蝋に注ぎ込んでいた魔力を強めると封筒全体が薄い青に輝く。
次の瞬間、ポロポロと崩れ去るように封筒自体が消えていって、その中にたたまれていた手紙が顔を覗かせた。
「あっ!」
まさか中身の手紙まで消えないよね、と焦った私が声を上げてそれに手を伸ばした時だ。
頭上から突然何かがバラバラと降り注いできた。
まるでパチンコ玉が床にばら撒かれたみたいな音がして、周りではユリウスさんや神官さん達の
「いってぇ、痛いっす、何スかこれ⁉︎」
「宝石⁉︎」
「いえ、魔石もありますよ!」
「こんなに大量にどこから・・・⁉︎」
なんて声がしている。私の頭にもそれがいくつかコツンと当たったけど、それよりもヒラヒラと宙を舞う勇者様の手紙を掴むのに私は必死だった。
「良かった、手紙は消えないんですね・・・!」
四つ折りになっている手紙を無事に手にしてホッとする。
それから改めて周りを見てみれば、床のあちこちには色とりどりで大きさも大小さまざまな魔石や宝石がいくつも転がっていた。
「何ですかこれ、全部本物・・・?」
夢中でそれを拾い集めている町の人や神官さんを眺めながら呟けば、その一つを手にしたシェラさんがそれを日の光に透かしてふむ、と確かめた。
「どうやら本物の宝石のようですよ。それも不純物の混じっていないかなり上質の物のようですね。・・・おや、蝶やトンボの入った琥珀もあります。こちらも宝石とは違いますが好事家にはかなり良い値段で取引されますよ。」
「シェラさんて宝石鑑定も出来るんですか?」
騎士さんなのに侍従みたいな身の回りの世話だけでなく宝石の目利きまで出来るなんて、ますます謎だ。
不思議に思いながら聞けばいつものあの妖艶な笑顔でにっこりと微笑まれた。
「幼い頃から質の良い宝石や美術品を目にする機会は多かったもので。それが今も何かと役立っていますね。」
そう言ってちょっと考えた後に
「・・・ああそうか、これからはユーリ様のために上質な宝石を手に入れるのにも役立ちますね。そう考えると、本当に人生何があるのか分からないものです。身に付けても意味なく無駄だと思っていた技能が役立つこともあるのですから、まったく生きるということは面白いものです。」
と、よく分からないけど何だか重たそうな呟きを漏らされた。
えーと、それはもっとその先を突っ込んで聞いてもいいのかな?と戸惑っていたら、ユリウスさんの
「これはまた純度の高い魔石っすねぇ!」
という感心したような大きな声が聞こえてきた。
そうだ、宝石だけじゃなくて魔石も降って来たんだっけ。こちらは魔導士のユリウスさんが専門だ。
「シェラさんが言うには宝石もかなりいい物ばかりらしいんですけど、魔石もそうなんですか?」
見上げて聞けば、真っ赤な魔石を手にしたユリウスさんがそれを見つめたまま教えてくれる。
「そんなに魔力を消費しなくても、ちょっと加工するだけでかなりいい魔道具を作れる材料になるし、結界石にも出来るっす。勿論、売っても相当な金額になるから町の財政もかなり潤うんじゃないっすかねぇ。ていうか、ここまで良質な物ならウチの魔導士団で買い取りたいくらいっす!」
町の財政が潤う?それはかなり助かる話なんじゃないのかな。何しろお金がないために今まで町の補修も自然災害への防災も滞っていたんだもの。
「この魔石や宝石、売ったらかなりのものになりますか?」
見れば、かき集められたそれは三、四人の神官さん達がそれぞれ持っている籠いっぱいにこんもりと盛り上がっている。これなら相当な金額になるんじゃないかな?
「そりゃあもう!きちんと査定してもらって売ればこの町の数年分の予算にはなるんじゃないっすか?町の補修もそれでまかなえると思うっす!」
ユリウスさんの明るい声に神官さんや町の人の顔がパッと明るくなる。
だけどそのすぐ後に、この神殿の神官長さんが
「しかし、これらは一体どこから・・・?出どころの不明な物を我々が勝手に処分してもよいものでしょうか?」
と悩み顔になった。あ、確かに・・・。
するとそんな神官長さんの悩みを笑い飛ばすようにカラカラとユリウスさんが笑う。
「多分大丈夫っすよ。これ、俺が封筒にかかっていたキリウ・ユールヴァルトの封緘魔法を解いたら降って来た上にその全てからも団長んち特有の魔力がうっすらと感じられるんで。封印を解いて手紙を手にした人への勇者様とその親友からのご褒美じゃないっすかね。」
そう言ってユリウスさんは自分が手にしていた赤い魔石も神官さんの持つ籠の一つへ戻して、
「それにしても、やたらと頑丈な防護魔法を手紙に施すだけでなく二重掛けの封緘魔法もかけて、盗まれても勝手に戻ってくる自動転移魔法でしょ?更にこれだけ大量の魔石やら宝石の質をずっと保ったまましまっておく魔法って・・・。魔物の封印魔法の応用っすかね?そんな大がかりな魔法を同時にいくつもかけて、かつ100年はその効果が維持出来てるなんてキリウ・ユールヴァルトは化け物っす」
と恐ろしい体験をしたとでも言うように肩をすくめている。
魔法に関しては素人の私には全然ピンと来ないけど、そんなユリウスさんの言葉に他の神官さん達も激しく頷いて同意しているので多分相当すごいことなんだろう。
「でもその封緘魔法を解いたユリウスさんも凄いってことじゃないですか。今まで誰もこの手紙を開封出来なかったんですよ?」
ユリウスさんの頑張りをねぎらうようにそう言えば、
「ユーリ様・・・!めっちゃ嬉しいっす、王宮に帰っても、俺の奮闘をアピールするためにも団長の前でまたこうやって褒めて欲しいっす・・・!」
感動の面持ちで手を取られた。
手紙一通を開封するためにユリウスさんはだいぶ魔力を消費したみたいだし、癒しの力を使ってあげなくちゃ。と思ったら、そんな私の考えを見透かしたらしいシェラさんがあっという間に私とユリウスさんの手を解いてしまう。
「あっ」
まだ癒しの力を使ってないのに。抗議の意味を込めてシェラさんを見れば
「ユリウスを癒すよりも、勇者様の残した手紙を確かめる方が先ですよ。大丈夫、仮にも王宮魔導士で腐ってもマディウス騎士団長の子息です。この程度で疲れたとは言わせません、それよりも任務が優先しますからね。」
もっともらしい理屈を言うものだから、ユリウスさんも文句は言えない。
言えないけど、まだ何か言いたそうにじとりと自分の方を見ているユリウスさんを無視してシェラさんはにこやかに私に先を促す。
「さあ、勇者様の手紙には何が書いてありますか?」
「ええと・・・」
仕方ないのでユリウスさんを癒すのは後回しに手紙を開く。
四つ折りの、折り目のところどころが破けていたり少し汚れていたり、シワが寄っているのはこれが入っていた封筒を強引に開けようとした名残りだろうか。
手紙は数枚あるようだった。その一番上の物から読み始める。
読んでみると、やっぱりこれは勇者様が残した手紙だった。
主だった危険な魔物はあらかた倒して結界も張ったので安心してここで暮らして欲しいというような内容で、食べ物に困るようなら山に入れば山芋や栄養価の高い木の実があるということや、小型で食べるのに適した魔物もいるというような事が色々と書いてあった。
・・・あれ?でも山に食糧があると言っても、ここから上には登るなって話だったよね?
疑問に思いながら読み進めた手紙は2枚目に入り、ぺらりとそれをめくって見た私の目に、突然思いもしなかった文章が飛び込んできた。
え?これって。・・・ああ、でもこれなら力のある魔導士さん達が必要なのも、さっき視察して来たあの白い霧の向こうに魔物の気配一つしないのも分かる。それに私がどこかで嗅いだことのある匂いがした訳も。
勇者様の手紙を読んだら色々なことが繋がって、そんな私があまりにも驚いた顔をして目を見開いたものだから、黙って私を見守っていたシェラさん達にも心配されてしまった。
「ユーリ様?どうされました?」
「え?そんなにビックリするなんて、一体その手紙に何が書いてあったんすか?」
口々に気遣ってくれているけど、私はそれどころじゃなく興奮していた。
「た、大変です・・・!」
手紙を握りしめて口を開く。
「・・・ユーリ様?」
顔を紅潮させて目を輝かせる私にシェラさんが眉を顰める。
いや、心配させてごめんね。だけどこれは嬉しくて興奮してるだけだから。
上がり切ったテンションのまま、私は勇者様の手紙に書かれていた事を話す。
「ここ、天然の温泉があります・・・‼︎」
「はい・・・?」
まさか大好きな温泉、しかも手付かずの天然温泉にこんな場所で出会うなんて。
私はものすごく嬉しくなって興奮のままに話したんだけど、私があまりにも要点だけを端折って話したのと、私が動揺するなんて一体どんな重要なことが書かれていたのかと心配していたシェラさん達は呆気に取られた。
あのいつも無駄な色気垂れ流しの笑顔を絶やさないシェラさんが、素で面食らって色気が抜け落ちた顔をしてしまったくらいに。
さっきから勇者様が残したという手紙を開封するために四苦八苦していたユリウスさんが一際気合の入った声を上げた。
そのままぐっ、と親指で押して封筒の封蝋に注ぎ込んでいた魔力を強めると封筒全体が薄い青に輝く。
次の瞬間、ポロポロと崩れ去るように封筒自体が消えていって、その中にたたまれていた手紙が顔を覗かせた。
「あっ!」
まさか中身の手紙まで消えないよね、と焦った私が声を上げてそれに手を伸ばした時だ。
頭上から突然何かがバラバラと降り注いできた。
まるでパチンコ玉が床にばら撒かれたみたいな音がして、周りではユリウスさんや神官さん達の
「いってぇ、痛いっす、何スかこれ⁉︎」
「宝石⁉︎」
「いえ、魔石もありますよ!」
「こんなに大量にどこから・・・⁉︎」
なんて声がしている。私の頭にもそれがいくつかコツンと当たったけど、それよりもヒラヒラと宙を舞う勇者様の手紙を掴むのに私は必死だった。
「良かった、手紙は消えないんですね・・・!」
四つ折りになっている手紙を無事に手にしてホッとする。
それから改めて周りを見てみれば、床のあちこちには色とりどりで大きさも大小さまざまな魔石や宝石がいくつも転がっていた。
「何ですかこれ、全部本物・・・?」
夢中でそれを拾い集めている町の人や神官さんを眺めながら呟けば、その一つを手にしたシェラさんがそれを日の光に透かしてふむ、と確かめた。
「どうやら本物の宝石のようですよ。それも不純物の混じっていないかなり上質の物のようですね。・・・おや、蝶やトンボの入った琥珀もあります。こちらも宝石とは違いますが好事家にはかなり良い値段で取引されますよ。」
「シェラさんて宝石鑑定も出来るんですか?」
騎士さんなのに侍従みたいな身の回りの世話だけでなく宝石の目利きまで出来るなんて、ますます謎だ。
不思議に思いながら聞けばいつものあの妖艶な笑顔でにっこりと微笑まれた。
「幼い頃から質の良い宝石や美術品を目にする機会は多かったもので。それが今も何かと役立っていますね。」
そう言ってちょっと考えた後に
「・・・ああそうか、これからはユーリ様のために上質な宝石を手に入れるのにも役立ちますね。そう考えると、本当に人生何があるのか分からないものです。身に付けても意味なく無駄だと思っていた技能が役立つこともあるのですから、まったく生きるということは面白いものです。」
と、よく分からないけど何だか重たそうな呟きを漏らされた。
えーと、それはもっとその先を突っ込んで聞いてもいいのかな?と戸惑っていたら、ユリウスさんの
「これはまた純度の高い魔石っすねぇ!」
という感心したような大きな声が聞こえてきた。
そうだ、宝石だけじゃなくて魔石も降って来たんだっけ。こちらは魔導士のユリウスさんが専門だ。
「シェラさんが言うには宝石もかなりいい物ばかりらしいんですけど、魔石もそうなんですか?」
見上げて聞けば、真っ赤な魔石を手にしたユリウスさんがそれを見つめたまま教えてくれる。
「そんなに魔力を消費しなくても、ちょっと加工するだけでかなりいい魔道具を作れる材料になるし、結界石にも出来るっす。勿論、売っても相当な金額になるから町の財政もかなり潤うんじゃないっすかねぇ。ていうか、ここまで良質な物ならウチの魔導士団で買い取りたいくらいっす!」
町の財政が潤う?それはかなり助かる話なんじゃないのかな。何しろお金がないために今まで町の補修も自然災害への防災も滞っていたんだもの。
「この魔石や宝石、売ったらかなりのものになりますか?」
見れば、かき集められたそれは三、四人の神官さん達がそれぞれ持っている籠いっぱいにこんもりと盛り上がっている。これなら相当な金額になるんじゃないかな?
「そりゃあもう!きちんと査定してもらって売ればこの町の数年分の予算にはなるんじゃないっすか?町の補修もそれでまかなえると思うっす!」
ユリウスさんの明るい声に神官さんや町の人の顔がパッと明るくなる。
だけどそのすぐ後に、この神殿の神官長さんが
「しかし、これらは一体どこから・・・?出どころの不明な物を我々が勝手に処分してもよいものでしょうか?」
と悩み顔になった。あ、確かに・・・。
するとそんな神官長さんの悩みを笑い飛ばすようにカラカラとユリウスさんが笑う。
「多分大丈夫っすよ。これ、俺が封筒にかかっていたキリウ・ユールヴァルトの封緘魔法を解いたら降って来た上にその全てからも団長んち特有の魔力がうっすらと感じられるんで。封印を解いて手紙を手にした人への勇者様とその親友からのご褒美じゃないっすかね。」
そう言ってユリウスさんは自分が手にしていた赤い魔石も神官さんの持つ籠の一つへ戻して、
「それにしても、やたらと頑丈な防護魔法を手紙に施すだけでなく二重掛けの封緘魔法もかけて、盗まれても勝手に戻ってくる自動転移魔法でしょ?更にこれだけ大量の魔石やら宝石の質をずっと保ったまましまっておく魔法って・・・。魔物の封印魔法の応用っすかね?そんな大がかりな魔法を同時にいくつもかけて、かつ100年はその効果が維持出来てるなんてキリウ・ユールヴァルトは化け物っす」
と恐ろしい体験をしたとでも言うように肩をすくめている。
魔法に関しては素人の私には全然ピンと来ないけど、そんなユリウスさんの言葉に他の神官さん達も激しく頷いて同意しているので多分相当すごいことなんだろう。
「でもその封緘魔法を解いたユリウスさんも凄いってことじゃないですか。今まで誰もこの手紙を開封出来なかったんですよ?」
ユリウスさんの頑張りをねぎらうようにそう言えば、
「ユーリ様・・・!めっちゃ嬉しいっす、王宮に帰っても、俺の奮闘をアピールするためにも団長の前でまたこうやって褒めて欲しいっす・・・!」
感動の面持ちで手を取られた。
手紙一通を開封するためにユリウスさんはだいぶ魔力を消費したみたいだし、癒しの力を使ってあげなくちゃ。と思ったら、そんな私の考えを見透かしたらしいシェラさんがあっという間に私とユリウスさんの手を解いてしまう。
「あっ」
まだ癒しの力を使ってないのに。抗議の意味を込めてシェラさんを見れば
「ユリウスを癒すよりも、勇者様の残した手紙を確かめる方が先ですよ。大丈夫、仮にも王宮魔導士で腐ってもマディウス騎士団長の子息です。この程度で疲れたとは言わせません、それよりも任務が優先しますからね。」
もっともらしい理屈を言うものだから、ユリウスさんも文句は言えない。
言えないけど、まだ何か言いたそうにじとりと自分の方を見ているユリウスさんを無視してシェラさんはにこやかに私に先を促す。
「さあ、勇者様の手紙には何が書いてありますか?」
「ええと・・・」
仕方ないのでユリウスさんを癒すのは後回しに手紙を開く。
四つ折りの、折り目のところどころが破けていたり少し汚れていたり、シワが寄っているのはこれが入っていた封筒を強引に開けようとした名残りだろうか。
手紙は数枚あるようだった。その一番上の物から読み始める。
読んでみると、やっぱりこれは勇者様が残した手紙だった。
主だった危険な魔物はあらかた倒して結界も張ったので安心してここで暮らして欲しいというような内容で、食べ物に困るようなら山に入れば山芋や栄養価の高い木の実があるということや、小型で食べるのに適した魔物もいるというような事が色々と書いてあった。
・・・あれ?でも山に食糧があると言っても、ここから上には登るなって話だったよね?
疑問に思いながら読み進めた手紙は2枚目に入り、ぺらりとそれをめくって見た私の目に、突然思いもしなかった文章が飛び込んできた。
え?これって。・・・ああ、でもこれなら力のある魔導士さん達が必要なのも、さっき視察して来たあの白い霧の向こうに魔物の気配一つしないのも分かる。それに私がどこかで嗅いだことのある匂いがした訳も。
勇者様の手紙を読んだら色々なことが繋がって、そんな私があまりにも驚いた顔をして目を見開いたものだから、黙って私を見守っていたシェラさん達にも心配されてしまった。
「ユーリ様?どうされました?」
「え?そんなにビックリするなんて、一体その手紙に何が書いてあったんすか?」
口々に気遣ってくれているけど、私はそれどころじゃなく興奮していた。
「た、大変です・・・!」
手紙を握りしめて口を開く。
「・・・ユーリ様?」
顔を紅潮させて目を輝かせる私にシェラさんが眉を顰める。
いや、心配させてごめんね。だけどこれは嬉しくて興奮してるだけだから。
上がり切ったテンションのまま、私は勇者様の手紙に書かれていた事を話す。
「ここ、天然の温泉があります・・・‼︎」
「はい・・・?」
まさか大好きな温泉、しかも手付かずの天然温泉にこんな場所で出会うなんて。
私はものすごく嬉しくなって興奮のままに話したんだけど、私があまりにも要点だけを端折って話したのと、私が動揺するなんて一体どんな重要なことが書かれていたのかと心配していたシェラさん達は呆気に取られた。
あのいつも無駄な色気垂れ流しの笑顔を絶やさないシェラさんが、素で面食らって色気が抜け落ちた顔をしてしまったくらいに。
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