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本編(戦争初期)
第12話:チェジュ島沖海戦4
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第三駆逐戦隊旗艦「桐」
艦橋で、艦長の山梨大佐は、双眼鏡をゆっくり覗いていた。
「進度032!」
「面舵、進度032!」
副長が復唱する。進むに連れて、艦の周りに水柱が立つようになってきた。敵の護衛駆逐艦がこちらに向けて、撃っているのだ。
「対艦戦闘用意!魚雷及び主砲、撃ち方用意!」
「撃ち方用意!」
「艦長、どこまで近づいたら撃ちますか?」
「10000だ。」
「10000ですか。」
手名副長は少々不満だった。日本海軍が米国の協力で開発した93式酸素魚雷4型改は、50ktの高速で18000mの射程があったのだ。また、命中率の向上も図られている。
「10000だ。確実に当てる。」
「距離14000!」
「各員、警戒せよ。」
「はっ。」
手名がそんな事を思っていると、報告が入る。
「もう一隻の、敵戦艦発砲!」
ドドーン
衝撃波が「桐」を襲う。
自艦に命中した時の感じではない……山梨はそう思った。彼は、米艦隊に夜襲をかけた第四次ソロモン海戦に参加したことがある。その際、山梨の乗った駆逐艦「巻波」は、戦艦「ワシントン」の主砲弾を食らったのだ。その時に受けた戦艦の艦砲射撃の衝撃を、山梨は忘れることができなかった。
しかし、先程の爆発に続き、二回目の爆発が「桐」を襲う。
「何事だ?!」
伝声管から、くぐもった声が聞こえる。
「に、二番艦の駆逐艦「杉」吹き飛びました!」
「何?!」
「駆逐艦「杉」轟沈ですっ!」
「う…」
「距離12000」
「……各艦、砲撃開始せよ。雷撃は許可しない。」
「全艦、砲撃開始!」
一秒もおかずに復唱される。
「主砲は駆逐艦をねらえ!」
「目標、駆逐艦に限定!」
一番艦の「桐」の主砲が勢い良く火を吹く。
しかし、敵戦艦から放たれた弾丸が、「杉」の沈没海面を避けようとして、横腹を見せた三番艦の「竹」に食らいつく。
「竹、被弾!」
「敵弾、貫通した模様!」
「距離11000!」
「魚雷、撃ち方用意!」
しかし、無傷だった「桐」にも敵弾が迫る。
「竹、船足がおち……」
誰かが、声を出したときに、敵の砲弾が炸裂する。
ドドーン
「う…」
艦橋で、艦長の山梨大佐は、双眼鏡をゆっくり覗いていた。
「進度032!」
「面舵、進度032!」
副長が復唱する。進むに連れて、艦の周りに水柱が立つようになってきた。敵の護衛駆逐艦がこちらに向けて、撃っているのだ。
「対艦戦闘用意!魚雷及び主砲、撃ち方用意!」
「撃ち方用意!」
「艦長、どこまで近づいたら撃ちますか?」
「10000だ。」
「10000ですか。」
手名副長は少々不満だった。日本海軍が米国の協力で開発した93式酸素魚雷4型改は、50ktの高速で18000mの射程があったのだ。また、命中率の向上も図られている。
「10000だ。確実に当てる。」
「距離14000!」
「各員、警戒せよ。」
「はっ。」
手名がそんな事を思っていると、報告が入る。
「もう一隻の、敵戦艦発砲!」
ドドーン
衝撃波が「桐」を襲う。
自艦に命中した時の感じではない……山梨はそう思った。彼は、米艦隊に夜襲をかけた第四次ソロモン海戦に参加したことがある。その際、山梨の乗った駆逐艦「巻波」は、戦艦「ワシントン」の主砲弾を食らったのだ。その時に受けた戦艦の艦砲射撃の衝撃を、山梨は忘れることができなかった。
しかし、先程の爆発に続き、二回目の爆発が「桐」を襲う。
「何事だ?!」
伝声管から、くぐもった声が聞こえる。
「に、二番艦の駆逐艦「杉」吹き飛びました!」
「何?!」
「駆逐艦「杉」轟沈ですっ!」
「う…」
「距離12000」
「……各艦、砲撃開始せよ。雷撃は許可しない。」
「全艦、砲撃開始!」
一秒もおかずに復唱される。
「主砲は駆逐艦をねらえ!」
「目標、駆逐艦に限定!」
一番艦の「桐」の主砲が勢い良く火を吹く。
しかし、敵戦艦から放たれた弾丸が、「杉」の沈没海面を避けようとして、横腹を見せた三番艦の「竹」に食らいつく。
「竹、被弾!」
「敵弾、貫通した模様!」
「距離11000!」
「魚雷、撃ち方用意!」
しかし、無傷だった「桐」にも敵弾が迫る。
「竹、船足がおち……」
誰かが、声を出したときに、敵の砲弾が炸裂する。
ドドーン
「う…」
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