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第2章

作者「更新ペースをアゲッ!!アゲッ!!ア、ア、アゲェェ!!てくんでよろしくお願いします。」

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「クラウン」
嫌な名前だ。不気味で仕方ない。
「あなたはあまりにも潜在能力が高すぎるの♤だけれどその2割も使いこなせていない❤︎」
「……」
「更に言うと2割のあなたに興味はないわ❤︎そんなので幻想の白兎と戦えるわけないじゃないの♧」
「そ、それは。そうだけど。十分な戦力だ。他の団員の猛攻撃を防ぎきった」
「別に盾役が欲しいわけじゃないのよ……そうねぇ❤︎私が2日間稽古をつけるわ♤」
——ここでこんなチャンスを逃すわけにはいかない。
修行か。自分の能力についても知れる良い機会かもしれない。
「分かった。稽古を頼む」
「はぁい❤︎じゃあ早速ヤリに行こうかしらぁ❤︎」
まずい。なにか不安だ。もしかしたら誤った選択をしてしまったかもしれない。

——辛かった。
ただ、その言葉だけが頭の中にある。
修行の内容は暗闇でのクラウンとの戦闘、追いかけっこ、隠れんぼ。
もうただのホラーだった。
当然、クラウンが鬼の追いかけっこや隠れんぼ。
もう、心霊現象が起きても逆ギレするぐらいに精神が改変……壊変されている。
「こぉれでおしまいねぇ♧」
でもいくつか分かったことがあったし力の加減もかなり上達した。
この覇者の加護と言うやつは強力な身体強化をするようだ。
そしてその身体強化の程度を自身で変えれる。
はっきり言ってチートだ。
やろうと思えば音速だって超えれる。
王都を片手で破壊できる。
それを一香とクラウンは悟った。
「あなた…………いえ、何も言う気にならなかったわ❤︎」
「そうですか」
今でもこの仮面を見ると臨戦態勢に入ってしまう。
というかずっとクラウンと居たせいで臨戦態勢の解き方を体が忘れてしまっている。
「にしてもほんとひどいわねあなた♤」
「それだけの力を持っていて何を躊躇っているの?♧」
躊躇う?
一体何が。
何も躊躇っていたつもりは。
「…あの、クラウンさん。提案があるんですけど」
「何かしら❤︎」
「自分に教えてもらいたいことがあるんです」
「ええ、是非言ってちょうだい❤︎」
俺に必要なもの。
唯一俺が普通に戦える武器。
「俺に弓術を教えてくれませんか?」
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