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森の異変
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「デニス!リンジー!ニール!あぁ、もう、どこにいっちゃったのさ…。」
セシルは大きくため息をついた。デニス達に誘われてキノコ狩りに来たのはいいが、はぐれてしまったのだ。
「うぅー。キノコは見つかんないし、なんだか寒くなってきた。街の外になんか出なきゃよかったよ…。」
方向音痴のセシルには帰り道も分からない。街を出てもう5時間は歩きっぱなしだった。
「そろそろ家に帰らないと…。多分ここはフンゴ森の東部…かな?南西の方に行けばセントラルにつくと思うけど、自信ないなぁ。」
地図とにらめっこしながらセシルは唸る。フンゴ森はセントラルの北に位置する広い森。もし間違えれば永遠と森を歩くことになるか、全然違う場所に出てしまう。そう思うとセシルはなかなか動くことが出来なかった。
「んー、そもそもここは東部なのか?うーん…、不安だ…。」
ガサガサッ
「!?」
突然後ろの物陰から草を掻き分けるような音が聞こえた。咄嗟に腰につけていた短剣を抜く。
「だっだだだだだだ!」
誰だ!と言いたかったがすっかりテンパってしまっていたセシルの声は言葉になっていなかった。
ガサガサガサ
「あっ!」
「あー、いた。セシル、みんな探してたよ。」
「マリア!」
物陰から出てきたのは幼馴染みのマリアだった。
「なーにがマリア!よ!デニス達は帰ってきたのにアンタだけ帰ってこないもんだからローレンおばさんが血相変えてウチにやって来たのよ!お陰でお小遣い貯めて買った服が汚れちゃったじゃない!」
そういってマリアは服についた汚れを叩いた。黒を基調としたヒラヒラの服、いわゆるゴスロリである。
「そんな服で来るからだよー。マリアの服の趣味って、少し変わってるよね。そんな服どこで売ってるのさ。」
「そんな服とか言わない!おいて帰るわよ!自分でデザインして、それをイヴェットに頼んで作って貰ってるの!オーダーメイドよ!」
「あぁっ!ごめん!帰らないで!」
マリアは折角助けに来てやったのに…と怒り心頭な様子だった。
ガサガサッ
「うわあっ」
突然、物陰から音がした。セシルはビックリして大きな声を出す。
「うわぁっ!じゃない!情けない声出すな!どーせデニス達でしょ!デニス!いるんでしょ!?」
「……」
返事はない。物陰からは一向に誰も出てくる気配がない。マリアとセシルは顔を見合わせた。
ガサガサッ
「デニス…?もしかしてニール?それともリンジー?」
セシルが問いかける。
ガサッ
「ガギャアアアア」
「わあああああえええええ!?」
「ゴッ!?え!?ゴブリン!?なんでここにいるのよ!?」
物陰ら出てきたのはデニスでもリンジーでもニールでもなかった。とんがった耳に曲がった鼻、殴られたのではないかと思うほどに腫れぼったい瞼のお世辞でも美しいとは言えない醜い姿をしたゴブリンだった。
「ど、どどどどうしよう?」
「どうしようじゃない!逃げるのよ!」
「ま、まって!」
「なによ!」
「こ、腰抜けちゃって立てない…」
「はあぁぁぁ!?」
マリアは怒りの声を露にするがセシルは到底立てそうにない。しかしマリアも内心はかなり焦っていた。フンゴ森でゴブリンが出たなんて異例の事態だ。普段はここから遥か東北に位置する洞窟ぐらいでしか見ることはないのだから。
「なんで男のくせにそんなによわっちいのよ!?早く立ちなさい!置いていくわよ!?」
「だって!だってしょうがないよ!びっくりしちゃったんだから!」
セシルは相変わらずの腑抜けである。あっ、ゴホンッゴホンッ。
ゴブリンがセシルたちの方へゆっくり向かってきた。セシルはビックリして落としてしまった短剣を拾ってゴブリンの方へ向けた。
「こっ、こっ、こっちに!こっ!くっるな!」
「短剣で立ち向かえるなら早く立ってこっち来なさいよ!アホセシル!」
マリアが大声で叫ぶがセシルは立つことが出来ない。短剣でゴブリンの懐に入ることも到底出来るわけがなかった。短剣を握っている左手は汗ばむ。額からは冷や汗が流れた。セシルはギュッと目をつぶる。
「ーー?」
しかしゴブリンは襲ってこない。セシルはあれっ?と目を開いた。ゴブリンはピタッと立ち止まってジッとこちらを見据えていた。
「……」
「……」
「なー……」
「ゴギャアアアア!」
沈黙は破られた。セシルが声を出そうとした瞬間、ゴブリンが叫び始めたのだ。それだけならまだよかった。叫び声をあげて直ぐにゴブリンはセシルの方へ物凄いスピードで向かう。
「うわああああ!お母さんごめんなさいいいい!」
セシルは咄嗟に目をつむって丸まった。「もうだめだ」そう思った瞬間、
ドウゥゥン!
重く鋭い衝撃音が鳴り響いた。
セシルが頭を抱え、地面を向きながらゆっくりと目を開ける。赤い雨が土にポタポタと染み込んでいった。
「ーーえっ?」
ふと顔をあげた。
「ひっ!」
「グギャアアアアア」
ゴブリンは目の前にいた。が、右腕が5m程後ろに置いてある。正確に言えば無造作に投げ捨てられているような感じだった。傷口から赤い液体がブシャアアア!と吹き出す。
「セシル!伏せて!」
「えぇ!?」
ドウゥゥン!
今度はセシルの目の前でゴブリンの頭が吹き飛んだ。血飛沫がセシルに降り注ぐ。頭のないゴブリンはセシルの前で膝から崩れ落ちるように倒れた。
「な、なんだこれ!?」
何だかは理解している。マリアか、他の誰かが銃でゴブリンの右腕を吹っ飛ばし、2発目で頭を吹っ飛ばしたのだ。
マリアは血を浴びて赤くなったセシルの元へ歩み寄る。
「なにって、返り血?ほら、早く立って。」
銃を撃ったのは案の定マリアだった。左手に銃を持ったまま右手をセシルに手を差しのべる。セシルはマリアの手をとってゆっくりと立ち上がった。
「そ、そんなの持ってたの?」
「ん、パンツの中にね。護身用に。」
「パンツ!?そんな薄っぺらいのにそれ入るの!?」
「そうじゃない!カボチャパンツにいれてたのよ!」
そういってマリアはバッとスカートを捲った。膝上までの可愛らしい白のカボチャパンツ。セシルは何だか恥ずかしくて目をそらす。
「ご、ごめん。でも、ありがとうね…。僕一人だったら、死んでたよ…。」
「別にいいのよ。にしても血だらけね。街の近くの川で洗ってから街に帰りましょ。ゴブリンがいたことも報告しなきゃ。」
そういってマリアは歩き始めた。セシルがふとゴブリンの方に目をやると何やらキラッと光った。
「ん?あれ?ちょっとまって」
「なに!?また腰抜けたとかいわないでよ!?」
「ちがうよ!なんかある!」
セシルがゴブリンの近くにしゃがみこんだ。
マリアがそれに駆け寄ると血溜まりの中にアクセサリーのようなものを見つけた。あまり血には触りたくなかったが仕方なく血溜まりに手をつけ、それを手に取った。
「あれ?これ…」
「なに、見覚えあるの?」
「ニールの首飾りだよ。昨年死んじゃったポチの骨とか毛が入ってるんだって言ってた。」
昨年、ニールの愛犬だったポチが亡くなった。いつもお調子者のニールが珍しく酷く落ち込んでたのでセシルはよく覚えていたのだ。
「ふぅん、なんでゴブリンが持ってるんだろ?」
「もしかしてニール、やられちゃったのかな…」
僕のせいでニールがやられてしまったのではないかと思うとセシルは胸が締め付けられた。僕のせいで…どうしよう。もしかして、デニスやリンジーも…と嫌な光景が頭に浮かんだ。
「それはないわ」
マリアがピシャリと言った。
「え?なんで?」
「このゴブリン、私たちに会ったときに綺麗だったでしょ?不細工だったけどさ」
確かにゴブリンはセシル達と遭遇した時に目立った外傷などはなかった。
デニス、リンジー、ニールであれば例え一対一でもゴブリンに一方的にやられることはないだろう。それに、念のため街を出る際には盗賊や動物に教われても大丈夫なようにある程度の武器を持っている。セシルの場合は武器持ってても全く戦力外なわけだが…。
「とりあえず行ーー」
「グギャアアアアア」
「ガァガギャアアア」
「今度は何よ!?」
マリアとセシルが振り替えると、物陰から2体のゴブリンが飛び出してきた。マリアは咄嗟にセシル左手を掴んだ。
「逃げるよ!」
「え!?やっつけないの!?」
「逃げるのよ!!」
マリアは街の方へ走り始めた。セシルもそれに引っ張られて走りはじめる。
「マリア!あいつら倒しておかないと…!」
「……」
前を走っているマリアはなにも答えなかった。マリアは分かっていた。セシルみたいに森に迷い混んでしまった人が、あのゴブリン達と出くわさないとは限らない。ここで倒してしまうのが一番なのだと。しかしマリアにはあのゴブリンは倒せなかった。
「…無理なのよ」
「なんで!?どうしたのさ!?」
「この銃、ダブルバレルショットガンだから2発しかないのよ!」
「えぇ!?予備は!?」
「あるわけないでしょ!ゴブリンが出るなんて思わなかったんだから!」
「でも盗賊とか出てたらどうするのさ!無防備だよ!ってかあのゴブリンに追い付かれちゃうよ!」
「あんたの方がよっぽど無防備よ!黙って走りなさい!」
2人は振り向きもせずに森を走り続け、5分程でゴブリン達の姿は見えなくなっていた。
その後、2人は無事にセントラルに到着した。
つづく
セシルは大きくため息をついた。デニス達に誘われてキノコ狩りに来たのはいいが、はぐれてしまったのだ。
「うぅー。キノコは見つかんないし、なんだか寒くなってきた。街の外になんか出なきゃよかったよ…。」
方向音痴のセシルには帰り道も分からない。街を出てもう5時間は歩きっぱなしだった。
「そろそろ家に帰らないと…。多分ここはフンゴ森の東部…かな?南西の方に行けばセントラルにつくと思うけど、自信ないなぁ。」
地図とにらめっこしながらセシルは唸る。フンゴ森はセントラルの北に位置する広い森。もし間違えれば永遠と森を歩くことになるか、全然違う場所に出てしまう。そう思うとセシルはなかなか動くことが出来なかった。
「んー、そもそもここは東部なのか?うーん…、不安だ…。」
ガサガサッ
「!?」
突然後ろの物陰から草を掻き分けるような音が聞こえた。咄嗟に腰につけていた短剣を抜く。
「だっだだだだだだ!」
誰だ!と言いたかったがすっかりテンパってしまっていたセシルの声は言葉になっていなかった。
ガサガサガサ
「あっ!」
「あー、いた。セシル、みんな探してたよ。」
「マリア!」
物陰から出てきたのは幼馴染みのマリアだった。
「なーにがマリア!よ!デニス達は帰ってきたのにアンタだけ帰ってこないもんだからローレンおばさんが血相変えてウチにやって来たのよ!お陰でお小遣い貯めて買った服が汚れちゃったじゃない!」
そういってマリアは服についた汚れを叩いた。黒を基調としたヒラヒラの服、いわゆるゴスロリである。
「そんな服で来るからだよー。マリアの服の趣味って、少し変わってるよね。そんな服どこで売ってるのさ。」
「そんな服とか言わない!おいて帰るわよ!自分でデザインして、それをイヴェットに頼んで作って貰ってるの!オーダーメイドよ!」
「あぁっ!ごめん!帰らないで!」
マリアは折角助けに来てやったのに…と怒り心頭な様子だった。
ガサガサッ
「うわあっ」
突然、物陰から音がした。セシルはビックリして大きな声を出す。
「うわぁっ!じゃない!情けない声出すな!どーせデニス達でしょ!デニス!いるんでしょ!?」
「……」
返事はない。物陰からは一向に誰も出てくる気配がない。マリアとセシルは顔を見合わせた。
ガサガサッ
「デニス…?もしかしてニール?それともリンジー?」
セシルが問いかける。
ガサッ
「ガギャアアアア」
「わあああああえええええ!?」
「ゴッ!?え!?ゴブリン!?なんでここにいるのよ!?」
物陰ら出てきたのはデニスでもリンジーでもニールでもなかった。とんがった耳に曲がった鼻、殴られたのではないかと思うほどに腫れぼったい瞼のお世辞でも美しいとは言えない醜い姿をしたゴブリンだった。
「ど、どどどどうしよう?」
「どうしようじゃない!逃げるのよ!」
「ま、まって!」
「なによ!」
「こ、腰抜けちゃって立てない…」
「はあぁぁぁ!?」
マリアは怒りの声を露にするがセシルは到底立てそうにない。しかしマリアも内心はかなり焦っていた。フンゴ森でゴブリンが出たなんて異例の事態だ。普段はここから遥か東北に位置する洞窟ぐらいでしか見ることはないのだから。
「なんで男のくせにそんなによわっちいのよ!?早く立ちなさい!置いていくわよ!?」
「だって!だってしょうがないよ!びっくりしちゃったんだから!」
セシルは相変わらずの腑抜けである。あっ、ゴホンッゴホンッ。
ゴブリンがセシルたちの方へゆっくり向かってきた。セシルはビックリして落としてしまった短剣を拾ってゴブリンの方へ向けた。
「こっ、こっ、こっちに!こっ!くっるな!」
「短剣で立ち向かえるなら早く立ってこっち来なさいよ!アホセシル!」
マリアが大声で叫ぶがセシルは立つことが出来ない。短剣でゴブリンの懐に入ることも到底出来るわけがなかった。短剣を握っている左手は汗ばむ。額からは冷や汗が流れた。セシルはギュッと目をつぶる。
「ーー?」
しかしゴブリンは襲ってこない。セシルはあれっ?と目を開いた。ゴブリンはピタッと立ち止まってジッとこちらを見据えていた。
「……」
「……」
「なー……」
「ゴギャアアアア!」
沈黙は破られた。セシルが声を出そうとした瞬間、ゴブリンが叫び始めたのだ。それだけならまだよかった。叫び声をあげて直ぐにゴブリンはセシルの方へ物凄いスピードで向かう。
「うわああああ!お母さんごめんなさいいいい!」
セシルは咄嗟に目をつむって丸まった。「もうだめだ」そう思った瞬間、
ドウゥゥン!
重く鋭い衝撃音が鳴り響いた。
セシルが頭を抱え、地面を向きながらゆっくりと目を開ける。赤い雨が土にポタポタと染み込んでいった。
「ーーえっ?」
ふと顔をあげた。
「ひっ!」
「グギャアアアアア」
ゴブリンは目の前にいた。が、右腕が5m程後ろに置いてある。正確に言えば無造作に投げ捨てられているような感じだった。傷口から赤い液体がブシャアアア!と吹き出す。
「セシル!伏せて!」
「えぇ!?」
ドウゥゥン!
今度はセシルの目の前でゴブリンの頭が吹き飛んだ。血飛沫がセシルに降り注ぐ。頭のないゴブリンはセシルの前で膝から崩れ落ちるように倒れた。
「な、なんだこれ!?」
何だかは理解している。マリアか、他の誰かが銃でゴブリンの右腕を吹っ飛ばし、2発目で頭を吹っ飛ばしたのだ。
マリアは血を浴びて赤くなったセシルの元へ歩み寄る。
「なにって、返り血?ほら、早く立って。」
銃を撃ったのは案の定マリアだった。左手に銃を持ったまま右手をセシルに手を差しのべる。セシルはマリアの手をとってゆっくりと立ち上がった。
「そ、そんなの持ってたの?」
「ん、パンツの中にね。護身用に。」
「パンツ!?そんな薄っぺらいのにそれ入るの!?」
「そうじゃない!カボチャパンツにいれてたのよ!」
そういってマリアはバッとスカートを捲った。膝上までの可愛らしい白のカボチャパンツ。セシルは何だか恥ずかしくて目をそらす。
「ご、ごめん。でも、ありがとうね…。僕一人だったら、死んでたよ…。」
「別にいいのよ。にしても血だらけね。街の近くの川で洗ってから街に帰りましょ。ゴブリンがいたことも報告しなきゃ。」
そういってマリアは歩き始めた。セシルがふとゴブリンの方に目をやると何やらキラッと光った。
「ん?あれ?ちょっとまって」
「なに!?また腰抜けたとかいわないでよ!?」
「ちがうよ!なんかある!」
セシルがゴブリンの近くにしゃがみこんだ。
マリアがそれに駆け寄ると血溜まりの中にアクセサリーのようなものを見つけた。あまり血には触りたくなかったが仕方なく血溜まりに手をつけ、それを手に取った。
「あれ?これ…」
「なに、見覚えあるの?」
「ニールの首飾りだよ。昨年死んじゃったポチの骨とか毛が入ってるんだって言ってた。」
昨年、ニールの愛犬だったポチが亡くなった。いつもお調子者のニールが珍しく酷く落ち込んでたのでセシルはよく覚えていたのだ。
「ふぅん、なんでゴブリンが持ってるんだろ?」
「もしかしてニール、やられちゃったのかな…」
僕のせいでニールがやられてしまったのではないかと思うとセシルは胸が締め付けられた。僕のせいで…どうしよう。もしかして、デニスやリンジーも…と嫌な光景が頭に浮かんだ。
「それはないわ」
マリアがピシャリと言った。
「え?なんで?」
「このゴブリン、私たちに会ったときに綺麗だったでしょ?不細工だったけどさ」
確かにゴブリンはセシル達と遭遇した時に目立った外傷などはなかった。
デニス、リンジー、ニールであれば例え一対一でもゴブリンに一方的にやられることはないだろう。それに、念のため街を出る際には盗賊や動物に教われても大丈夫なようにある程度の武器を持っている。セシルの場合は武器持ってても全く戦力外なわけだが…。
「とりあえず行ーー」
「グギャアアアアア」
「ガァガギャアアア」
「今度は何よ!?」
マリアとセシルが振り替えると、物陰から2体のゴブリンが飛び出してきた。マリアは咄嗟にセシル左手を掴んだ。
「逃げるよ!」
「え!?やっつけないの!?」
「逃げるのよ!!」
マリアは街の方へ走り始めた。セシルもそれに引っ張られて走りはじめる。
「マリア!あいつら倒しておかないと…!」
「……」
前を走っているマリアはなにも答えなかった。マリアは分かっていた。セシルみたいに森に迷い混んでしまった人が、あのゴブリン達と出くわさないとは限らない。ここで倒してしまうのが一番なのだと。しかしマリアにはあのゴブリンは倒せなかった。
「…無理なのよ」
「なんで!?どうしたのさ!?」
「この銃、ダブルバレルショットガンだから2発しかないのよ!」
「えぇ!?予備は!?」
「あるわけないでしょ!ゴブリンが出るなんて思わなかったんだから!」
「でも盗賊とか出てたらどうするのさ!無防備だよ!ってかあのゴブリンに追い付かれちゃうよ!」
「あんたの方がよっぽど無防備よ!黙って走りなさい!」
2人は振り向きもせずに森を走り続け、5分程でゴブリン達の姿は見えなくなっていた。
その後、2人は無事にセントラルに到着した。
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