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冒険の始まり
4話 スマホの価値
しおりを挟む「な、な、な、何ですかぁぁぁ!!これはぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
商人ということもあって、初めてスマホを見たときの反応は凄まじいものだった。
「そ、そんなに叫ぶものか?」
「見たこともないものを売れると思うと心がたぎりますよ。」
「確かにこれが出たときは、社会現象がおきてたもんな。そう考えると自然な反応か?(小声)」
「ん、何か言われましたかな?」
よかった。これが社会現象になったなんていったら、『何個もあるのですかぁぁぁぁ!!』とか言って、うるさそうだしな。
「いや、何も。それよりこいつが出来ることを説明しようと思う」
「おぉ、ぜひ!」
「まず、こいつは、スマホ、スマートフォンという。特殊な環境下にあれば出来ることもかなり増えるが、ここじゃ、それは使えない。でもできることはいくつかある。」
「特殊な環境下、ですか。それは、私の知識ではわからないものでしょうな。」
お、察しがよくて助かるな。
「では、できることを説明する。それは、空間の保存と計算だ。」
「はて、空間の保存、ですか。それは一体どういうことなのでありますかな?」
「そうだな。じゃ、この中にあの絵の空間の保存をしよう。 カシャッ。……。
これを見てくれ。」
写真を見せた。その反応は凄まじく…
「おぉぉぉぉ!!これはすごい!これがあれば、自分の気に入った景色を一度現場に行けば、いつでもみることができますな」
この世界では景色観光が流行っているのか?まぁ、それはいい。エルドさんに気に入ってもらえたようだ。
「あ、あとこいつは使用時間に限度がある。恐らく魔力で供給できると思うが」
そういうとさっそく、エルドさんがスマホに魔力を込め始めた。すると、
「おおぉ!!右上の箱のなかの白い部分が増えていってますよぉぉ!!」
よかった、成功したようだ。これでもし充電ができなかったら売るのは無理だったな。一安心だ。それよりも…
「これはいくらで売れるんだ?」
「これは失礼しました。つい、熱くなってしまいました。 金貨25枚でどうでしょう?」
そーいえば、この世界の通貨について何も知らないな。金貨1枚の価値はいくらなんだ?
心眼発動
金貨は日本円にして、1枚100万円です。どの通貨も100枚集めて、次のランクの通貨1枚になります。
金貨25枚は2,500万円か。高すぎるにもほどがある。が、エルドさんが提示してくれた金額が新発見のアイテムにつく金額かもしれない。それに少なかったら困るが、多くて困るものではない。
「あぁ、それでいい。逆に高すぎるきもするんだが」
「いえいえ、もっとつけたいくらいなのですが、最近大きな取り引きをしたばかりで持ち金があまりないのですよ。申し訳ありません。」
「そうなのか。そーいえば、お礼の品っていうのはどんなものなんだ?」
「そうでしたな。 今、持ってまいります」
そういって、エルドさんは、部屋を出ていった。
出された紅茶でも飲むか。
「…。おいしい」
さすが、大きな商会だけある、っと感心している間にエルドさんが戻ってきた。
「お待たせいたしました。こちらがお礼の品になります、『精霊の魂』です。これはどうやら、魔力をそそぎこめば、精霊になるのですが、必要な魔力量が尋常ではなく、誰も解放できていないのです。しかし、私が襲われているところを助けていただいたときの姿からヨウ殿ならばもしや?っと思い差し上げることにいたしました」
そうか、こいつは精霊になるのか。でも、俺にはそんな大した魔力量があるわけではないんだが、大丈夫だろうか。
「そうか、ありがたくいただいておく」
そうして受け取ろうと、『精霊の魂』に手を伸ばすと、強く光った。
「こ、これはっ!まさか?!」
エルドさんが驚愕している。それにしても、何故か、この強い光の奥から、深淵のオーラを感じる。俺の魔力でいまの状態にあるから、もしかしたら、俺の魔力に影響を受けたのかもな。
「ん、んっ…」
光が収まると伸びをしている、黒髪ロング黒目の羽根つきの小さい人がいた。
「お前が、ここに閉じ込められた精霊か?」
「はい、ご主人様」
エルドさんが気絶と覚醒を繰り返している。そして呟いた。
「まさか、一瞬で解放されるとは…」
「あぁ、俺も驚きだ」
しかし、理由がわからない。俺には、大した魔力量があったわけじゃないのにな。
これは俺の予想だが、魔力量ではなく、魔力の属性が解放条件だったのではないか?
「私は、外から深淵の魔力を感知して解放されるようになっていました」
やっぱりか。深淵なんてヤバそうな魔力属性を人間が保持しているとは考えずらいからな。いかにも、「敵です」感がするしな。(人族の)
「しかし、とても良い取り引きが出来ました。ありがとうございます、ヨウ殿」
エルドさんが復活していた。しかし、俺にとってもこれは当たりだったな。運0ってやっぱりまちが…。これ以上いうと、アレが立つから、言わないぞ?いや、本当に言わないぞ。
「これで、『俺たち』は失礼しようと思う。またいつか会おう」
「あ、お待ちください。その件で相談がございまして、エディット商会と専属契約を結びませんか?専属契約というのは、契約を結んだ以外の商会にものを売るのを禁止するのですが、契約すれば、かなり優遇するものです」
これはいい話である。ここで契約しておけば、変な商会に絡まれることもなくなるし、儲けも出しやすくなるか。
しかし、俺は、魔神王を目指している。いつかは契約をきらなければならないだろう。
「あぁ、お願いする。だが、途中で打ち切りにするかもしれないが、いいか?」
「はい、問題ございません。少しのあいだでもヨウ殿が持っている物を独占できると思うと、心が芯からたぎるってもんですよ」
「なら、専属契約を結ぼう」
「こちらが証明カードになります」
こいつ、用意してやがった。デキル奴は違うな。
「ありがとう。またここに来よう。じゃあな。エルザにもよろしく伝えておいてくれ」
「娘のことも思ってくださり、本当にありがとうございます」
「あぁ」
そうして、耀と精霊はエディット商会を出て、食料を買い、その足で王都をあとにしたのだった。
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しろくまです。
いやー、やっと王都をあとにすることができました。
そして、精霊が登場しましたね。この精霊はまだ謎に包まれてますね。どうなることやら…。
これで投稿1日目は終了です。24hポイントが3000超えていたときがあり、大変驚きました。
本当にありがとうございました。
しばらくの目標はファンタジー小説100位以内ですね。
文章を書くことが、楽しくなってきました
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