異世界召喚 ~俺は目立ちたくないのに~

しろくま

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ウエスト大陸編

19話 エルフの森2

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「おはようございます、マスター」

「あぁ、おはよう」

今日から、エルフ森へ行く。あぁ~、ここまで長かった。さすがに疲れた。まぁ、一日ゆっくり休んだから、問題はないんだがな。

「では、朝食を済ませ、目的の場所へ行きますか」

「そうだな」

ここの美味しい朝食をいただいて、俺たちは街をでた。この街は特に通行料とかがないから楽でいい。ひょんなことから目立ってしまうにがテンプレだもんな。こう考えるといい街かもしれん…。

街を出てから1時間ほど歩く(普通のペース)と広大でかつ神聖な雰囲気を漂わせる森の中へ足を踏み入れた。この雰囲気はこの世界にきて初めてだ。

「アビー、エルフっていうのは神聖視されてたりするのか?」

「いいえ、どちらかというと玩具として人間の貴族に気に入られているようです。エルフはみな、容姿端麗なので」

なるほど、貴族は基本的にゲスなんだな。同じ生き物を玩具にするなんてな…。いや、これは俺が日本人だからかもしれないな。これに関しては答えを導き出すのは難しそうだ。

「そろそろ、『大結界』に差し掛かります。これは壊すしかないのですがどうされますか?」

む、これは困ったな。『大結界』ってあれだろ?エルフの住処を守護する役割とかを担っているんだろ?そんなものを盛大に壊したら目立つとかのレベルを超えてしまう。

「壊す以外にはあるのか?」

「エルフに干渉してもらうしかありません。それ以外の方法だと壊れてしまいます」

…守護している感がひしひしと伝わってくるな。俺の知り合いにはエルフなんていないから壊すしかないのか…。
はぁ、気がすすまないがしょうがないか。

「しょうがない。壊すぞ。どうやったら壊せる?」

「マスター程の人物になりますと近づくだけで壊れます。……あ、壊れました」

えぇぇぇぇぇl!!嘘だろ?!脆すぎだろ。いや、エルフの威厳を保つためにも俺が強すぎたということにしておこう。

壊れてしまったものは仕方がないな。

「全力疾走でエルフの住処に近づくぞ、アビー!」

「はい、わかりました」

時間的に怪しまれるのを防ぐためだが、あまり意味はなさそうだな。気配察知でも生き物の、いや、魔物以外の気配を感じられない。クソッ、目立ってしまう。俺の望みを嘲笑うかのようにぶち壊されていくのはなぜなんだろうか?…もしかたら、これが、運0の宿命なのかもな。魔神王、許すまじ……。違うかもしれんが多分こいつのせいだろう…。


  エルフside
ここはエルフの住処の中心地。今日も『大結界』のおかげで平和に暮らせている……はずだった。


   バッッッリンッッッッッッ!!!!!!!

「「「「「「きゃぁぁぁ!!」」」」」」

「「「「「「な、なにが起きた?!?!」」」」」」

そう、およそ数にして1000年。長きにわたる間、エルフの絶対安全を守ってきた『大結界』がいともたやすく・・・・・・・破壊されてしまった。

この後に起こる悲劇に怯えながらエルフたちは避難したのだった。




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