26 / 33
ウエスト大陸編
19話 エルフの森2
しおりを挟む「おはようございます、マスター」
「あぁ、おはよう」
今日から、エルフ森へ行く。あぁ~、ここまで長かった。さすがに疲れた。まぁ、一日ゆっくり休んだから、問題はないんだがな。
「では、朝食を済ませ、目的の場所へ行きますか」
「そうだな」
ここの美味しい朝食をいただいて、俺たちは街をでた。この街は特に通行料とかがないから楽でいい。ひょんなことから目立ってしまうにがテンプレだもんな。こう考えるといい街かもしれん…。
街を出てから1時間ほど歩く(普通のペース)と広大でかつ神聖な雰囲気を漂わせる森の中へ足を踏み入れた。この雰囲気はこの世界にきて初めてだ。
「アビー、エルフっていうのは神聖視されてたりするのか?」
「いいえ、どちらかというと玩具として人間の貴族に気に入られているようです。エルフはみな、容姿端麗なので」
なるほど、貴族は基本的にゲスなんだな。同じ生き物を玩具にするなんてな…。いや、これは俺が日本人だからかもしれないな。これに関しては答えを導き出すのは難しそうだ。
「そろそろ、『大結界』に差し掛かります。これは壊すしかないのですがどうされますか?」
む、これは困ったな。『大結界』ってあれだろ?エルフの住処を守護する役割とかを担っているんだろ?そんなものを盛大に壊したら目立つとかのレベルを超えてしまう。
「壊す以外にはあるのか?」
「エルフに干渉してもらうしかありません。それ以外の方法だと壊れてしまいます」
…守護している感がひしひしと伝わってくるな。俺の知り合いにはエルフなんていないから壊すしかないのか…。
はぁ、気がすすまないがしょうがないか。
「しょうがない。壊すぞ。どうやったら壊せる?」
「マスター程の人物になりますと近づくだけで壊れます。……あ、壊れました」
えぇぇぇぇぇl!!嘘だろ?!脆すぎだろ。いや、エルフの威厳を保つためにも俺が強すぎたということにしておこう。
壊れてしまったものは仕方がないな。
「全力疾走でエルフの住処に近づくぞ、アビー!」
「はい、わかりました」
時間的に怪しまれるのを防ぐためだが、あまり意味はなさそうだな。気配察知でも生き物の、いや、魔物以外の気配を感じられない。クソッ、目立ってしまう。俺の望みを嘲笑うかのようにぶち壊されていくのはなぜなんだろうか?…もしかたら、これが、運0の宿命なのかもな。魔神王、許すまじ……。違うかもしれんが多分こいつのせいだろう…。
エルフside
ここはエルフの住処の中心地。今日も『大結界』のおかげで平和に暮らせている……はずだった。
バッッッリンッッッッッッ!!!!!!!
「「「「「「きゃぁぁぁ!!」」」」」」
「「「「「「な、なにが起きた?!?!」」」」」」
そう、およそ数にして1000年。長きにわたる間、エルフの絶対安全を守ってきた『大結界』がいともたやすく破壊されてしまった。
この後に起こる悲劇に怯えながらエルフたちは避難したのだった。
0
あなたにおすすめの小説
『ミッドナイトマート 〜異世界コンビニ、ただいま営業中〜』
KAORUwithAI
ファンタジー
深夜0時——街角の小さなコンビニ「ミッドナイトマート」は、異世界と繋がる扉を開く。
日中は普通の客でにぎわう店も、深夜を回ると鎧を着た騎士、魔族の姫、ドラゴンの化身、空飛ぶ商人など、“この世界の住人ではない者たち”が静かにレジへと並び始める。
アルバイト店員・斉藤レンは、バイト先が異世界と繋がっていることに戸惑いながらも、今日もレジに立つ。
「袋いりますか?」「ポイントカードお持ちですか?」——そう、それは異世界相手でも変わらない日常業務。
貯まるのは「ミッドナイトポイントカード(通称ナイポ)」。
集まるのは、どこか訳ありで、ちょっと不器用な異世界の住人たち。
そして、商品一つひとつに込められる、ささやかで温かな物語。
これは、世界の境界を越えて心を繋ぐ、コンビニ接客ファンタジー。
今夜は、どんなお客様が来店されるのでしょう?
※異世界食堂や異世界居酒屋「のぶ」とは
似て非なる物として見て下さい
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
相続した畑で拾ったエルフがいつの間にか嫁になっていた件 ~魔法で快適!田舎で農業スローライフ~
ちくでん
ファンタジー
山科啓介28歳。祖父の畑を相続した彼は、脱サラして農業者になるためにとある田舎町にやってきた。
休耕地を畑に戻そうとして草刈りをしていたところで発見したのは、倒れた美少女エルフ。
啓介はそのエルフを家に連れ帰ったのだった。
異世界からこちらの世界に迷い込んだエルフの魔法使いと初心者農業者の主人公は、畑をおこして田舎に馴染んでいく。
これは生活を共にする二人が、やがて好き合うことになり、付き合ったり結婚したり作物を育てたり、日々を生活していくお話です。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる