異世界召喚 ~俺は目立ちたくないのに~

しろくま

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ウエスト大陸編

23話 エルフの結界

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「それにしても、アビー。『魔神』が悪魔の最上位だって知っていたか?俺は、とても驚いている。だって、つまり、世界最強の一角ということだろう?」

「えぇ。私の初めて知りました。しかし、そんな強者に仕えられるこの身は世界でもっとも素晴らしい至福を手に入れているかもしれません。…もし、マスターがそんなに強くなくても私は…」

最後の方は聞き取ることが出来なかったが、俺には聞かれたくない話なのだろう。しかし、若干嬉しい気が起きてしまうのは何故なのだろうか?これを解明するのはとても難しそうだな。

俺の身の話しをしていると慌ただしくこちらに迫ってくる1つの人影があった。俺にこのように接してくれるここの住民は1人しかいない。そう、ガロアさんだ。

「はぁ、はぁ。久しぶりに走るとさすがに疲れますね」

「そんなに慌ててどうしたんだ?俺はとくに忘れ物をしていたはずではないのだが…?」

なんたって『アイテムボックス∞』があるのだ。服や最小限必要なモノ以外はそこに入れているのだから。

「いえいえ。伝え忘れとお聞きしたいことがあったものですから…。  まずは、伝え忘れのほうからですね。『四大天使』と『傲慢』『憤怒』『暴食』の戦いについてなのですが、その者たちの戦いの激しさは先ほどお話した通りなのですが、さすがに世界最強同士の戦い。犠牲者は出たのです」

「そうなのか。その話しぶりからするとその7名のうちの…ということだろう?」

「えぇ。『四大天使』が一柱、『ウリエル』。そして『憤怒』の魔神。この二名…名という単位でよいのかは分かりませんが、とりあえず、この二名が戦死したと思っております。この情報は私自身が戦いの渦に巻き込まれた瞬間、朦朧とした意識のなかで見たものなので他の『語り部』からは聞くことが出来ないものですよ」

そういってガロアさんは自慢げに頷く。この人、戦いの渦に巻き込まれたのによく生き残っていたな…。うん、これからは、俺の中では鉄人認定だな。それにしても、『憤怒』の魔神が戦死か…。俺はてっきり地上世界の『憤怒』かと思っていたのだが、種族が魔神族だし、これはもしかたら、俺は『憤怒』の魔神の後継者なのかもしれない。…いや、魔神王が我の後をって言ってたし違うかもな…。

それにしてもこの世界の創造主は地球の神話が好きだな。『四大天使』の『ウリエル』って…。もしかたら、『憤怒』の魔神も『サタン』という名かもしれないな。

「そうか、いい話を聞かせてもらうことができた。ありがとう」

「いえいえ、礼には及びませんよ。それと聞きたいことというのは、我らを守護する『大結界』をどのように破壊したか、なのですが…」

「何度も繰り返すが、近づいたら壊れた。これだけだ」

「そう、ですか。私の『審問』で確認したので事実だとは思っているのですが、やはり、信じきることができず…。申し訳ありません」

「あぁ、俺も不用心に歩いていたからな…。そうだ、今回の『語り』を聞かせてくれたお礼ということで、前の『大結界』よりも強力な結界を張ろうか?」

そういって提案したのだが、ガロアさんの目は驚愕の色に染まっていた。

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しろくまです。

お待たせしました。久しぶりの本編更新です。これから2週間ほどするとまた忙しくなりそうです。辛いなぁー…。

これからも精進して参ります。


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