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1 顔も知らない相手と政略結婚したら
2 寒空の結婚式
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結婚式の準備をしている間に時間は過ぎていき、すぐに式当日となった。この二週間でライトとはそれなりに顔を合わせて話もしたが、相変わらずライトは造り物の笑顔で当たり障りのないことしか言わなかった。ただ、結婚の段取りも準備もかなり丁寧に決められていて、国境警備の仕事もそつなくこなしている様子から見るに、かなり仕事が出来る人間のようだった。一度早朝に一人で鍛錬をしているライトの姿を見かけたが、剣にあまり興味のないリールの目から見ても、ライトの剣筋は実に美しいものに感じた。大陸一の剣士、という噂は嘘ではなかったらしい。
見目もよく、男としても優秀なライトはきっと愛人にも困らないだろうと、そうリールは思っていた。
名前を書いて誓いの言葉を述べる形式的な結婚式が終わると、すぐに貴族や近隣の権力者を招いたパーティーが始まった。次々と挨拶を交わしていくライトの横で、リールは適当に相槌をうって得意な人好きする笑みを浮かべているだけで良かった。リールがにっこりと笑えば、ほとんどの人間が好意的に受け入れて「こんな綺麗な方と結婚できて幸せですね」とライトを冷やかした。この極寒の地では男女問わず黒髪で筋骨隆々としている人が多く、色素が薄く中性的な顔立ちのリールは庇護欲をそそる顔のようだ。王都ではどちらかというと背が高い方で細身という訳でもなかったのだが、ここではリールも小柄に見えるらしい。
暫くそうやって二人で挨拶回りをしていたが、ライトが部下と思われる人間と仕事の話を始めたため、リールはライトに断って少し休むことにした。給仕からシャンパンを受け取り、人気のないテラスで一人夜風に当たる。体の芯から冷えるような冷たい風に、ここが王都からは遠く離れた北国なのだと教えられるようだった。窓から見える景色は一面の雪原で、見上げれば澄んだ空気の向こうに星々が瞬いている。王都では、こんな風に綺麗に星が見えることも無かった。
この式にリールの両親は来ていないが、関係の深い王都の貴族たちは招待されており、その目には「こんな北国で男と結婚なんて可哀そうに」という感情がありありと浮かんでいた。その中には学園で恋愛ごっこを楽しんだ女友達も来ており、「おめでとう」と何の感慨もなく言われた時は少し泣きたくなった。
会場に戻りたくなかったが余りの寒さに長居できずリールがテラスから廊下に戻った時、知っている顔を見付けてリールはひくりと引き攣った笑みを浮かべた。
「結婚おめでとう」
「……ありがとう。まさか君が来てくれるなんてね」
「仕事として来ただけだ」
そこにいたのは、この国の第三王子であり、学生時代に悪友としてつるんでいたライラック=ベルガだった。礼儀として招待状は出していたが、まさか本当に遠路はるばる来るとは思っていなかった。学生だった時、ライラックはリールが人に好かれるために浮かべていた笑顔をすぐに見抜き、「不細工な顔だ」と初対面で言い放ったとんでもない男だった。そんな経緯もありリールもライラックにだけはそれなりに素を出していたのだが、卒業間際のある事件によって、リールはライラックに複雑な感情を持っていた。
その感情を見抜かれないように、リールは平静を装って暫く当たり障りのない雑談をライラックと交わした。
「グレイシス辺境伯はどうだ」
「毎日仕事ばかりだよ。まあ家同士が決めた結婚だからね、そんなものさ」
「へえ。じゃあシアンのことは完全に諦めたんだな」
急にシアンの名前を出されて、リールは一瞬言葉に詰まる。だがすぐに笑顔を張り付け、あえて気安い態度で言葉を返した。
「諦めるも何も、元々君に勝てるとは思ってなかったさ」
シアンというのは、リールが卒業間際に気にかけていた男子生徒だ。だが、当のシアンはこのライラックにしか興味がなく、リールには見向きもしなかった。きっと今頃、王都ではライラックがしっかりとシアンを囲っているのだろう。
「結婚前に少し遊びたい気分だっただけだよ」
ライラックは一瞬探るような目を向けてきたが、すぐに元の悪友の顔に戻った。リールの言葉が本意ではないと分かりつつも、もうシアンに対して何とも思っていないことを見抜いたのだろう。リールも流石に王家の人間を敵に回そうとは思わないし、こうして結婚もしたのだ。今更、シアンに対して未練はない。
確かに、リールはシアンに対して特別なものを感じていたが、それは恋情だったかというと疑わしいもので、未練とはまた違うように思える。そのせいか、今でもあのシアンの眼差しは思い出すことはあった。真っすぐにライラックを見詰めていた、ライラックが好きで好きで堪らないという、あの目。あの目を見た時、リールは衝撃を受けた。こんな風に、他人を愛せる人間もいるのだと。リールはあの目が羨ましかった。もしかしたら、自分もあんな風に一途に愛されることがあるのではないかと、そんな邪な気持ちが芽生えた。だが、愛を知らない自分がそんなことを望んでしまったことが、そもそもの間違いだったのかもしれない。結局その願いは叶わず、自分はこうして遠い場所で結婚した。きっと、あんな眼差しが自分に向けられることは生涯ないのだろうと、そうリールは思っていた。
「まあ、そんな悪い結婚じゃないようで良かったよ。それに、あの辺境伯はお前が思ってるより面白い男だと思うぞ」
「面白い? 澄ました笑顔しか見たことないけど」
「お前、女遊びのし過ぎで人を見る目がなくなったな」
「……それ、どういう意味?」
悪意のあるライラックの言葉にリールは聞き返したが、ライラックは面白がるように笑みを浮かべるだけで何も言わなかった。リールが再度ライラックに詰め寄ろうとした時、不意に背後から声をかけられた。
「リール、ここにいたんですか」
振り返ると、走って来たのか少し焦った様子のライトが立っていた。きっと会場からいなくなったリールを探していたのだろう。ライトはリールの傍にライラックがいることに気付くと、膝をついて挨拶をしようとした。
「堅苦しい挨拶はいい、今日の主役は君たちだ」
ライトはライラックの言葉通り曲げかけた膝を戻し、胸に手を当てて簡易的な挨拶をした。
「殿下、お越しいただきありがとうございます」
「大切な友人を祝いたくてね。リールとは学生の時から仲良くさせてもらったんだ。どうかこれから頼むよ」
「ええ、勿論です」
悪友の外面の良さと「大切な友人」という言葉にリールがうすら寒い気持ちになっていると、不意にライトに肩を抱かれた。
「申し訳ありません、次の予定がありまして、私の伴侶を返して頂いても?」
「ああ」
そのまま、リールは少し強引に肩を抱かれたままライトに連れていかれた。相変わらず声音や表情は穏やかだが、肩に置かれたライトの手の力が思いの外強く、リールはどうしたのかと不思議に思った。
二人の背中を見送ったライラックは、面白いものを見たかのように笑みを浮かべて人知れず呟いた。
「あんな独占欲の塊みたいな目を向けられて、よく気付かないな」
見目もよく、男としても優秀なライトはきっと愛人にも困らないだろうと、そうリールは思っていた。
名前を書いて誓いの言葉を述べる形式的な結婚式が終わると、すぐに貴族や近隣の権力者を招いたパーティーが始まった。次々と挨拶を交わしていくライトの横で、リールは適当に相槌をうって得意な人好きする笑みを浮かべているだけで良かった。リールがにっこりと笑えば、ほとんどの人間が好意的に受け入れて「こんな綺麗な方と結婚できて幸せですね」とライトを冷やかした。この極寒の地では男女問わず黒髪で筋骨隆々としている人が多く、色素が薄く中性的な顔立ちのリールは庇護欲をそそる顔のようだ。王都ではどちらかというと背が高い方で細身という訳でもなかったのだが、ここではリールも小柄に見えるらしい。
暫くそうやって二人で挨拶回りをしていたが、ライトが部下と思われる人間と仕事の話を始めたため、リールはライトに断って少し休むことにした。給仕からシャンパンを受け取り、人気のないテラスで一人夜風に当たる。体の芯から冷えるような冷たい風に、ここが王都からは遠く離れた北国なのだと教えられるようだった。窓から見える景色は一面の雪原で、見上げれば澄んだ空気の向こうに星々が瞬いている。王都では、こんな風に綺麗に星が見えることも無かった。
この式にリールの両親は来ていないが、関係の深い王都の貴族たちは招待されており、その目には「こんな北国で男と結婚なんて可哀そうに」という感情がありありと浮かんでいた。その中には学園で恋愛ごっこを楽しんだ女友達も来ており、「おめでとう」と何の感慨もなく言われた時は少し泣きたくなった。
会場に戻りたくなかったが余りの寒さに長居できずリールがテラスから廊下に戻った時、知っている顔を見付けてリールはひくりと引き攣った笑みを浮かべた。
「結婚おめでとう」
「……ありがとう。まさか君が来てくれるなんてね」
「仕事として来ただけだ」
そこにいたのは、この国の第三王子であり、学生時代に悪友としてつるんでいたライラック=ベルガだった。礼儀として招待状は出していたが、まさか本当に遠路はるばる来るとは思っていなかった。学生だった時、ライラックはリールが人に好かれるために浮かべていた笑顔をすぐに見抜き、「不細工な顔だ」と初対面で言い放ったとんでもない男だった。そんな経緯もありリールもライラックにだけはそれなりに素を出していたのだが、卒業間際のある事件によって、リールはライラックに複雑な感情を持っていた。
その感情を見抜かれないように、リールは平静を装って暫く当たり障りのない雑談をライラックと交わした。
「グレイシス辺境伯はどうだ」
「毎日仕事ばかりだよ。まあ家同士が決めた結婚だからね、そんなものさ」
「へえ。じゃあシアンのことは完全に諦めたんだな」
急にシアンの名前を出されて、リールは一瞬言葉に詰まる。だがすぐに笑顔を張り付け、あえて気安い態度で言葉を返した。
「諦めるも何も、元々君に勝てるとは思ってなかったさ」
シアンというのは、リールが卒業間際に気にかけていた男子生徒だ。だが、当のシアンはこのライラックにしか興味がなく、リールには見向きもしなかった。きっと今頃、王都ではライラックがしっかりとシアンを囲っているのだろう。
「結婚前に少し遊びたい気分だっただけだよ」
ライラックは一瞬探るような目を向けてきたが、すぐに元の悪友の顔に戻った。リールの言葉が本意ではないと分かりつつも、もうシアンに対して何とも思っていないことを見抜いたのだろう。リールも流石に王家の人間を敵に回そうとは思わないし、こうして結婚もしたのだ。今更、シアンに対して未練はない。
確かに、リールはシアンに対して特別なものを感じていたが、それは恋情だったかというと疑わしいもので、未練とはまた違うように思える。そのせいか、今でもあのシアンの眼差しは思い出すことはあった。真っすぐにライラックを見詰めていた、ライラックが好きで好きで堪らないという、あの目。あの目を見た時、リールは衝撃を受けた。こんな風に、他人を愛せる人間もいるのだと。リールはあの目が羨ましかった。もしかしたら、自分もあんな風に一途に愛されることがあるのではないかと、そんな邪な気持ちが芽生えた。だが、愛を知らない自分がそんなことを望んでしまったことが、そもそもの間違いだったのかもしれない。結局その願いは叶わず、自分はこうして遠い場所で結婚した。きっと、あんな眼差しが自分に向けられることは生涯ないのだろうと、そうリールは思っていた。
「まあ、そんな悪い結婚じゃないようで良かったよ。それに、あの辺境伯はお前が思ってるより面白い男だと思うぞ」
「面白い? 澄ました笑顔しか見たことないけど」
「お前、女遊びのし過ぎで人を見る目がなくなったな」
「……それ、どういう意味?」
悪意のあるライラックの言葉にリールは聞き返したが、ライラックは面白がるように笑みを浮かべるだけで何も言わなかった。リールが再度ライラックに詰め寄ろうとした時、不意に背後から声をかけられた。
「リール、ここにいたんですか」
振り返ると、走って来たのか少し焦った様子のライトが立っていた。きっと会場からいなくなったリールを探していたのだろう。ライトはリールの傍にライラックがいることに気付くと、膝をついて挨拶をしようとした。
「堅苦しい挨拶はいい、今日の主役は君たちだ」
ライトはライラックの言葉通り曲げかけた膝を戻し、胸に手を当てて簡易的な挨拶をした。
「殿下、お越しいただきありがとうございます」
「大切な友人を祝いたくてね。リールとは学生の時から仲良くさせてもらったんだ。どうかこれから頼むよ」
「ええ、勿論です」
悪友の外面の良さと「大切な友人」という言葉にリールがうすら寒い気持ちになっていると、不意にライトに肩を抱かれた。
「申し訳ありません、次の予定がありまして、私の伴侶を返して頂いても?」
「ああ」
そのまま、リールは少し強引に肩を抱かれたままライトに連れていかれた。相変わらず声音や表情は穏やかだが、肩に置かれたライトの手の力が思いの外強く、リールはどうしたのかと不思議に思った。
二人の背中を見送ったライラックは、面白いものを見たかのように笑みを浮かべて人知れず呟いた。
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