セレブ嫌いとセレブ ~君の中に俺の居場所ある?~

光海 流星

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30 聖斗の見つめる先にあるもの

 2月14日その日はとうとうやってきた

 竜哉は何があるのか知らないから当然普通に朝の準備をしている
 聖斗は最大のプロジェクトの日
 竜哉に気づかれないようにはしているが
 内心落ち着いてなんかいられるわけもない

 今日に限って珍しく
 聖「竜哉、今日は電車で行こう」

 とてもじゃないけどこの状態で
 運転なんてできない
 
 特に気にとめることなく竜哉も2人で電車に乗った

 午前は会社のトップが
 それぞれの成績や今後の目標などについて
 発表の時間があり
 時々スライドなどもあり
 それなりに時間は過ぎていった

 そして休憩時間は全員この部屋から出るように言われ
 食事は後で出るから食べないようにと言われ
 ほとんどの社員は飲み物や、軽食をとる者もいた

 竜哉は聖斗と景色を楽しみながら
 たわいもない話をして時間を過ごした
 聖斗にしてみたら会話した内容なんて
 全く覚えていないぐらい
 さすがに緊張してきていた

 そして13:00頃先ほどの部屋へ戻ってくると
 何人かがエスコートし、
 社員を決められた席へと案内している
 
 午前中とは全く違い
 丸テーブルがいくつか並んでおり
 煌びやかな飾りつけも見受けられた

 聖「ちょっとやることあるから先行っててくれる?」
 竜「あ、うん」

 そう言って聖斗はどこかへ行ってしまった

 「川野様こちらへどうぞ」

 最前列のテーブルに案内され
 もう1人誰かが来るであろう
 席と飲み物が置かれている
 これから何が行われるのか全く想像もつかない

 その後、最後列のテーブルには
 亮平と慎二が入っていた
 竜哉には絶対に気づかれないように

 司会者が現れ進行されていき
 「それでは社長よりお話をいただきます」

 なんとそこに現れたのは
 竜哉はブランドがわからなくても
 見るからに高級そうなスーツ?
 聖斗にはよく似合っているなと見ていた

 聖「みなさま、本日はお集りいただきまして
   ありがとうございます
   とても重要な業務連絡があります」

 何が始まるんだろうと
 社員はみんな社長に視線を向けている
 メモをとる準備をしたり、
 ノートパソコンの準備をしたり
 そんな姿を見て

 聖「メモは必要ありません
   みなさんの記憶に残して下さい」

 みんな何だろうと不思議がる

 聖「川野 竜哉さん、こちらへ来ていただけますか?」

 なんだ、なんだとざわつき始めた
 竜哉は驚いてかたまってしまっていた
 なんで名前を呼ばれたのか
 考えても考えてもわからない

 なんとかして立ち上がると
 みんなからの視線が集中しているのを感じる
 壇上への階段へ足をかけた時

 ドテッ…

 つまづいて前につんのめってしまった

 聖「いつも大事な時につまづくね」

 恥ずかしいうえにつまづいてみんなからの視線が強くなったように感じ
 竜哉はもうすでに真っ赤な顔をしていた

 聖「長い話になりますが、聞いてください…」
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