冒険者ギルド説話集

kkzaki

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喝采

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 彼が流行り病で死んだと聞かされたのは、ダンジョンを攻略して帰ってきたばかりのギルドでだった。
 私はなんとも言えない悲しみとやり場のない怒りが込み上げてきた。流行り病なんてポーションを飲めばすぐに治るのに。
 その日の昼には村の近くにある街に行く馬車に飛び乗った。馬車の中で昔のことを思い出した。彼と私は同じ村で家も近くだった。     兄妹のように育ったけれど、大人になるに従って兄から恋人になった。初めてを捧げた次の日、私の両親が盗賊に襲われて死んでしまった。
 私の両親はかつて冒険者として有名だった。盗賊も多く退治していた。ある盗賊の子供と手下に復讐されたのだ。
 私は両親の復讐の為に、父の形見の剣を背負い村を出た。彼が引き止める手を払い。
 その後3年間の修行と2年間の盗賊探索の後無事復讐を達成した。
 村に戻ることができないと思いそのまま冒険者としてダンジョンに潜り、盗賊を討伐した。

 生まれ故郷に着いたのは3日後だった。教会の裏にある墓地は荒れていたが、彼のみすぼらしい墓の周りだけは綺麗に草が刈ってあった。
 神父に金貨を渡してせめてもう少し立派な墓を建てるように頼んで村を去った。

 今日も酒場では吟遊詩人が私の両親の復讐譚やドラゴン討伐の話をして、酔っ払い達は拍手喝采だ。

 私はこれからもダンジョンに潜り、盗賊を討伐していつか果てるまで、続けて行くことになるだろう。決して生き方は後悔しないけど、少しだけ寂しことは確かだ。

教訓:彼女は伝説の剣士ナオミだと言われている。彼女の消息はある時からぷっつりと途切れている。ある者はダンジョンで死んだと言い、ある者は盗賊に返り討ちにあったという。ある者は生まれ故郷の近くの森でひっそりと暮らしていると言う。
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