【完結】悪役令息⁈異世界転生?したらいきなり婚約破棄されました。あれこれあったけど、こんな俺が元騎士団団長に執着&溺愛されるお話

さつき

文字の大きさ
15 / 58

15、で?

しおりを挟む
「で?」
「……で?」
「シエル君?下で何があったのか説明してくれるかな?」
目の前にはコリラックさん。手にはいくつかのツルを縄のようにより合わせた物を持っていた。
「ごめんなさい!」
「俺に謝らなければならない事でもしたのかな?」
にっこり笑顔が怖いコリラックさん。
「イエ、ナニモ」
ついつい目をそらしてしまった。
『クマ系の獣人族か。血が濃く先祖返り…久方ぶりに見たがそなた…つがいを』
「こ、こちらの獣型?魔物とは違う気を放ってるが、こちらの方は?シエル君、説明してくれるかな?」
えぇ~と、コリラックさん?
くろの言葉に、かぶせ気味に早口で話すコリラックさん。
くろが言ってる内容もすごく気になるんだけど、まずは、今現在、穴から出てきたオレと小さく縮んで可愛くなったくろの説明だよなぁ?
カクカクシカジカって誤魔化せないよね?
「?!」
こ、コリラックさんの目が、こ、怖い。
オレ自身も説明が欲しい、う~ん。
1、穴におちた。
2、落ちたところは柔らかく少し湿っていた。その地面だと思ってたのがくろだった。
3、くろは、少し前に大怪我をしたらしい。
ちょうど良い穴ぐらを見つけたくろ。
しばらく静養した。んっ?コレ4番目?次5番目の説明?まぁ、ひとかたまりでイイか、ヨシ!!
次4番目……。
4、静養して寝ていたら、オレ…僕が上から降ってきた。
5、なんだかんだで、聖なる気を分けて欲しいといわれたので、魔法をイメージしたら魔法が使えたので使ってみた。
6、僕の魔法が気に入ったらしく、名前を教えてくれた。
7、名前を聞いたが聞き取れず覚えれないので、って名付けたら光りながら縮んだ。
8、縮んだくろが、土魔法で階段を作り上に上がった。
9、やったぁ!!穴からやっと脱出出来たぁと喜んだ時、コリラックさんとご対面。
10、コリラックさん、ごめんなさい。助けだそうと準備してくれてたんだよね?手にしてるソレ(ツタをより合わせたもの)作ってくれてたんだね。ごめんなさい、そしてありがとう!!
11、くろ、中型犬位の大きさに縮み可愛いです。
犬?ではないと思うけど猫?猫にしてはデカすぎるんだけども…なんとなく猫?大きめの黒猫かなぁ?
……以上。
こんな感じです!!
僕の説明してる間、くろはあくびをしたり後ろ足で頭をカイカイしたりしていた。
猫かなぁ?という言葉に反応していたけど、異世界ならではの猫の大きさなのかな?
番号ふりもなんだか、中途半端になっちゃいました!!ってちゃんと説明したら、コリラックさん両手で頭を抱えてしまった。
あ、頭が痛いの?
薬草、薬草採取しなきゃ!!
『小さき者のシエルよ。こやつは、頭が痛い訳じゃなく、小さき者のシエルに対して頭を抱えたい気持ちになってるだけだ。』
「くろ?そのオ…僕を呼ぶ時、その小さき者とかいうのはやめて。僕は普通サイズなの。他の皆がデカいだけだから、僕は普通のシエルだよ!!」
『普通のシエル、わかった。』
「もぉ~。普通のシエルだけど、"シエル"って呼んでくれたらいいから、ね、くろ。」
『小さき者と呼ぶなとか普通のシエルから"シエル"か。わがままよのぉ~』
「くぅーろぉ!!僕はわがままじゃないよ!!あっ、そうそう、僕、治癒魔法も回復魔法も使えれるようになったけど、ここまできたなら薬草もなんちゃらヒルの魔物も、せっかくだから持って帰りたいけど、くろ、薬草が生えてる場所知ってる?」
『…薬草は、我がいたところに生えていたぞ。なんちゃらヒルというのは、変なニオイがする水辺のところだ。』
コリラックさんを見ながら、場所を教えてくれたくろ。
もう一度くろがいた場所に2人と一匹?一頭?一獣?下に降りた。
くろがいた場所の壁あたりに3~4cm位の小さな鈴の様な実を付けてる草?が生えていた。
雑草?芝生並みに生えていた。
くろがいた場所は、踏まれていたから倒れていたが、コレ全部薬草なのか?
魔法を使える事を今回は、ちゃんと思い出していたのでちゃんと鑑定魔法も使った。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ロキカロ草(万能薬・呪い草)
炎症に伴う腫れや痛みをやわらげ、熱を下げる効果あり

症状に合わせその症状が治るよう念じながらすりつぶし、すり潰した物を患部に塗るか、塗れない場合は内服する。

たがえた事を念じた場合、副作用が出るので注意をする事
胃・腹部不快感、みぞおちの痛み、腹痛、吐き気・嘔吐、食欲不振、下痢、便秘、胸やけ、口内炎、腹部膨満感、口渇、浮腫・むくみ、発疹、蕁麻疹、眠気、発熱、かゆみ、顔面熱感など
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「の、呪い草?!」
鑑定を久々に使った気がした。
声に出してしまった事に、コリラックさんは怪訝けげんな顔をした。
「聞き捨てならないな。呪い草だと?!まさか、ここにある薬草全部か?」
「……。」
コリラックさんの言葉にどう答えていいのかわからなかった。
『何がダメなんだ?』
くろはコリラックを見ながら行った。
「呪いってあの呪いだよな?呪いをかけれる薬草だよな?やばいんじゃないか!」
『どの草も、使い方次第だ』
た、確かにそうだ。
『薬草の量と作る側の気持ち次第だ。』
なるほどぉ~と思った僕とは正反対の顔をしていたコリラックさん。
『これ自体は悪くないモノだ。おまえの番(つがい)は使い方を間違え』
「あいつの話は…すまないが、やめて頂きたい」
重苦しい空気の中、黙々と薬草採取をしていた。
不思議な事に、薬草に触れたと思ったらいつのまにか"採取"を取得していた。
穴ぐら?にあった踏まれ倒れてないロキカロ草を採取したら採取Gから採取Cになっていた。
採取された薬草も"新鮮でみずみずしいC級"から"超初心者が採取したG級、もっと優しくふれてねby腐ェニックス神"となっていた。
鑑定に、久々に見たあの触れずにいた神の名が記されていた。

あとこの洞窟の奥にもヌル沼にいる魔物がいるそうで……。
「く、くさっ!!!」
「は、鼻がぁぁ…くっ!!」
「温くって気持ちけど、ニオイがぁぁ……」
たぶん温泉の出来損ない?
たぶん硫黄のニオイと思い鑑定した。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
イォーンドロン
強い酸性のヌルヌマした泥
殺菌効果あり
慢性皮膚病、慢性婦人病、切り傷、高血圧症、痛風、便秘、筋・関節痛、痔などに効果あり
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『魔物も必要だったな。ほらこれだ』
ボトッボトッボトッボトッボトッボトッボトッ
目の前に黒っぽい茶色のヌメヌメしたヤツがいた。
10cm前後のヌルヌル。
頭や背中、ズボンのスソからヌルヌルヌメヌメしたものが這い上がってきた!!
「えっ?えぇぇ、うっぅぅぅぅぅぅ」
ここでズボンをずらして取ることも…と言ってるうちに、足首からスネ、太もも、そして……。
「ううっ!!」
入ってはいけない所に入ってきた。
グネグネ、うねうねしとうとう立っていられなくなってしまった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
リンゲンオスヒル
(リンゲンヒル)
ほぼオスばかりしかいないので、リンゲンヒルとも言われている。
皮膚のかゆみ、赤み、湿疹、腫れ、膿んだ傷などの炎症緩和、熱傷(やけど)、凍傷などの外傷、感染の治療の補助

色:オレンジがかったブラウン
大きさ:約10cm
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
リンゲンメスヒル
大変貴重な激レア魔物!!
見つけた人は超ラッキー!!
リンゲンオスより外からの刺激には弱いので、わざと粘膜に張り付かせ運ぶ!!
張り付いた人は、興奮、媚薬が効いた状態なので、冒険者ギルドに持って行く時や採取依頼の時には恋人又は夫夫(婦・ふうふ)推進!!
リンゲンオスヒルが100匹いたら1匹いたらいいほどの激レアの魔物!!
精気を好み為、性器などの粘膜に入り込み性欲を刺激する、媚薬の材料になる超レア度の高い激レアものの魔物!!
by腐ェニックス神
色:オレンジとグリーンとブラウンがマーブル模様の様になっている
大きさ:約6.9cm
う腐腐腐♡

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
異変を感じたらくろとコリラックさんは、素早く魔物とイォーンドロンを採取し、マジックバックに入れ山を降りたのだった。




次回、(やっと)運命的なアレ♡
しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした

リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。  仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!  原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!  だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。 「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」  死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?  原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に! 見どころ ・転生 ・主従  ・推しである原作悪役に溺愛される ・前世の経験と知識を活かす ・政治的な駆け引きとバトル要素(少し) ・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程) ・黒猫もふもふ 番外編では。 ・もふもふ獣人化 ・切ない裏側 ・少年時代 などなど 最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。

ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました

あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」 完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け 可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…? 攻め:ヴィクター・ローレンツ 受け:リアム・グレイソン 弟:リチャード・グレイソン  pixivにも投稿しています。 ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。

批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。

転生先の第三王子はただいま出張中につき各位ご確認ねがいます!

梅村香子
BL
※本作はシリーズ作品の続編です※ 「僕が……ラオネスに、ですか?」 ロベルティア王国の歩く災厄といえば、第三王子テオドール……そう、僕のこと。 前世の記憶がよみがえる前は、本当に最悪な王子だった。愚行を重ねて、父上から謹慎を命じられるほどに。 僕の中に現れた日本人男性の記憶と人格のおかげで、どうにか人生を軌道修正することができたんだけど、まだ自分への課題は山積み。 専属騎士で大好きな恋人のフレデリクと一緒に、王子として勉強の毎日なんだ。 そんなある日、長かった謹慎がとうとう終わったと思ったら、父上から湾岸都市のラオネスに行くようにって命じられたんだ。 王都から遠く離れた商業と海運の街。 クロード兄上が治める大都市ラオネス。 仲違いしてる兄上と会うのは少し不安だけど……初めて見る広い海や美味しい魚介類を楽しみにして、ラオネスに向かったんだ。 だけど、到着早々なんだか怪しい陰謀の影が見えはじめて……。 どうしようっ! 僕、また恐ろしい騒動に巻き込まれちゃうの!? でも、僕には頼れる白銀の騎士がいるからね! どんなことが起こっても、きっと二人なら乗り越えていける――! 元ぽっちゃり王子テオドールの第二弾! ラオネス出張編ですっ。どうぞよろしくお願いします! ※表紙や挿絵にAIイラストを使用しています。

転生したら同性の婚約者に毛嫌いされていた俺の話

鳴海
BL
前世を思い出した俺には、驚くことに同性の婚約者がいた。 この世界では同性同士での恋愛や結婚は普通に認められていて、なんと出産だってできるという。 俺は婚約者に毛嫌いされているけれど、それは前世を思い出す前の俺の性格が最悪だったからだ。 我儘で傲慢な俺は、学園でも嫌われ者。 そんな主人公が前世を思い出したことで自分の行動を反省し、行動を改め、友達を作り、婚約者とも仲直りして愛されて幸せになるまでの話。

BLゲームのモブに転生したので壁になろうと思います

BL
前世の記憶を持ったまま異世界に転生! しかも転生先が前世で死ぬ直前に買ったBLゲームの世界で....!? モブだったので安心して壁になろうとしたのだが....? ゆっくり更新です。

氷の騎士団長様の悪妻とかイヤなので離婚しようと思います

黄金 
BL
目が覚めたら、ここは読んでたBL漫画の世界。冷静冷淡な氷の騎士団長様の妻になっていた。しかもその役は名前も出ない悪妻! だったら離婚したい! ユンネの野望は離婚、漫画の主人公を見たい、という二つの事。 お供に老侍従ソマルデを伴って、主人公がいる王宮に向かうのだった。 本編61話まで 番外編 なんか長くなってます。お付き合い下されば幸いです。 ※細目キャラが好きなので書いてます。    多くの方に読んでいただき嬉しいです。  コメント、お気に入り、しおり、イイねを沢山有難うございます。    

転生したらスパダリに囲われていました……え、違う?

米山のら
BL
王子悠里。苗字のせいで“王子さま”と呼ばれ、距離を置かれてきた、ぼっち新社会人。 ストーカーに追われ、車に轢かれ――気づけば豪奢なベッドで目を覚ましていた。 隣にいたのは、氷の騎士団長であり第二王子でもある、美しきスパダリ。 「愛してるよ、私のユリタン」 そう言って差し出されたのは、彼色の婚約指輪。 “最難関ルート”と恐れられる、甘さと狂気の狭間に立つ騎士団長。 成功すれば溺愛一直線、けれど一歩誤れば廃人コース。 怖いほどの執着と、甘すぎる愛の狭間で――悠里の新しい人生は、いったいどこへ向かうのか? ……え、違う?

クールな義兄の愛が重すぎる ~有能なおにいさまに次期当主の座を譲ったら、求婚されてしまいました~

槿 資紀
BL
イェント公爵令息のリエル・シャイデンは、生まれたときから虚弱体質を抱えていた。 公爵家の当主を継ぐ日まで生きていられるか分からないと、どの医師も口を揃えて言うほどだった。 そのため、リエルの代わりに当主を継ぐべく、分家筋から養子をとることになった。そうしてリエルの前に表れたのがアウレールだった。 アウレールはリエルに献身的に寄り添い、懸命の看病にあたった。 その甲斐あって、リエルは奇跡の回復を果たした。 そして、リエルは、誰よりも自分の生存を諦めなかった義兄の虜になった。 義兄は容姿も能力も完全無欠で、公爵家の次期当主として文句のつけようがない逸材だった。 そんな義兄に憧れ、その後を追って、難関の王立学院に合格を果たしたリエルだったが、入学直前のある日、現公爵の父に「跡継ぎをアウレールからお前に戻す」と告げられ――――。 完璧な義兄×虚弱受け すれ違いラブロマンス

処理中です...