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14、だから、頼む教えて
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コンコン
「はい」
話し途中でドアをノックする音が聞こえた。
教会の人が対応していた。
ギギィーーッパタン
扉の音がかなり響いた。
気のせいだと思いたいが、わずかに床も揺れた気がした。
教会の人の後ろに、見慣れた顔のグリーコさんがいた。
「やぁ、リータ君の様子はどうかな?」
安心するグリーコさんの顔に、なぜか泣きそうになってしまった。
治せるかもしれない方があと2日後くらいにしか戻ってこない事。
薬草などは、かなり高価で王族や貴族の中でも地位が高い人くらいしか買う事が出来ない事。
その薬草類は常に品薄状態で一般販売で手に入る可能性が少ないらしい事。
今いる教会の方では、病気を治す事は難しい事など話した。
「薬草……熱を下げるものと、傷などに効きそうな物だと、ロキカロ草とリンゲンヒルあたりならこの近くにいそうですねぇ~」
「えっ?!手に入るの?!」
「え、えぇ…まぁ、採取系や魔物討伐も冒険者の仕事の様な物……というか…」
この時、シエルは必死になりすぎて周りが見えていなかった。さらにグリーコさんがちらっとコリラックさんに視線を送っている事に気がつかなかった。
冒険者の仕事、依頼があるって事だよね?
あれ?でもこの場合、薬草や魔物?なぜ魔物かわからないけど、依頼を出すのはこちら側?!
「あっ!!依頼料も高いの?」
薬草類の代金として金貨数枚支払わなくてはいけないらしいし、いつ手に入るかどうかはわからない。受けて貰える保障もない。
ほぼ見込みがなくとも手数料は払わなくてはならないので、依頼すら出てないのが現状。
高熱が続くと肺炎や脳炎とか、…合併症リスクが高まってしまう。10歳とはいえ熱性けんれんもおきる可能性があるし、どうすれば……。
教会の人も、力は弱いもののリータの高熱をなんとかしようと色々最善をしていてくれていた事に、シエルであるオレはまだ気づいていなかった。
おでこ、首筋、両脇、鼠蹊部を冷やそうとしたが、なんちゃってスポーツドリンクを飲ます時に、少しこぼれたのと着てる服も汚れていた。
清潔にしなければならないと思い、グリーコさんがプレゼントしてくれた肩掛けカバンから服を取り出すふりをした。
教会の人にも手伝ってもらいながら、身体の傷などのチェック、そして見てしまった。
リータの尻尾が無残にも切りとられた跡を。かなり酷い状態の患部を……。
腰から臀部つまりおしり辺りが、赤黒くただれていた。膿までもがたまり臭いも…かなりかのうしていた。
かなりの痛みを伴うはずだが、10歳なのに年上だからとかなりガマンしていたんだろう。
可哀想って言葉は好きじゃないが、必ず治してやるからな!!
このままで処置をしても下手に痛みが増すだけ。
薬草を手に入れて、なんなら化膿止めになるものも冒険者として採取しに行こう。
「グリーコさん!!どんな薬草かわかりますか?必要な薬草類と採れる場所教えてください!!お願いします!!」
オレの言葉に、グリーコさんは戸惑っていた。
「無理だ…」
呟くような声を発したのは、コリラックさんだった。
なぜ?どうして?と問い詰めそうになってしまった。
コリラックさんは、オレの頭をポンポンしながら、なぜ無理なのかを教えてくれた。
第一にオレの冒険者ランクが足りなかった。
熱を下げるために使われる薬草は、"ロキカロ草"と言ってここから1時間ほど歩いたところに洞窟があり、その洞窟にわずかに生えてるらしいと言われているそうだ。
その山の浅瀬の魔物を倒すには最低でもD級程度の力がないと、かなりの危険が伴うらしい。
色々な傷に効くと言われている魔物は、同じ山にある沼地、山の中間地点にあるヌル沼付近にいるとされてる"リンゲンヒル"と呼ばれる魔物。大きさは大人の手の平ほどの魔物だそうだ。
ヌル沼付近にいるが、見た目も触り心地も嫌われているとの事。
リンゲンヒルは、生きたまま使うことで効果が発揮されるがヌル沼から運ぶにも振動やちょっとした衝撃にも弱いのですぐ死んでしまうそうだ。
スライムより弱いらしい。
リンゲンヒルの生きたままの捕獲は、レアな薬草のロキカロ草なみに難しいらしい。
F級になったばかりのオレが、夜の洞窟に行くまでに出る魔物を倒すのも難しいし、夜は割と活発になる魔物が
多いのでさらに難しいどころかほぼ不可能らしい。
しょんぼりと落ち込んでいたら
「俺はA級の冒険者だ。ギルドを通さなくても、たまたま通りがかり、たまたま運よくA級冒険者にあった。そしてたまたまそういう話になり、夜道を歩いてたらたまたま見つかり持ち帰った、まぁそんな感じで、採れるなら多めにとってギルドに売りつけてやれば、泣いて喜ぶと思うぜ!!どうだ?A級冒険者のこの俺と一緒に、散歩しにいくか?」
「は、はい!!お願いします!!」
ニヤリと笑った気がするコリラックさん、カッコ良すぎるぜ!!
思いっきり抱きつきもふもふしてしまった。
苦笑いのコリラックさんと、オロオロしているグリーコさんの表情は見ていなかったが、教会の人たちとグリーコさんに子どもたちを頼み、足早に、薬草と魔物採取に行く事になった。
ゼェ~はぁ、ゼェ~はぁ……覚悟はしていたはず。
覚悟とやる気はかなりあったのに、体力がなかった。
暗い山道で何度か休憩をとり山を登る、それを何度も繰り返していた。
時折出てくる魔物をコリラックさんが倒し、血抜きを素早く済ました魔物をオレ…僕のアイテムボックスに入れていった。
元看護師だったはずだが、魔物とはいえ生き物を殺し血抜きする場面は今だになれなかった。
吐きそうとまではいかないが、夢に出てきそうだ。
だいぶ進んだはずだが、まだ目的の洞窟には辿り着けていなかった。
オオカミ系、やたらとデカい虫、虫、アリ?
中型犬位の大きさの虫たちとクモ系、ヘビ系をコリラックさんがほぼ一撃で倒していた。
その度、拍手をしたくなってしまった。
かっこいい!!
オレ…僕も早く階級を上げて、コリラックさんの様にバッサバッサと魔物をかっこよく倒していきたい。
体感時間?数時間でやっと洞窟が見えてきた。
当たり前だが真っ暗な山の中、1人でこんな所に置いていかれたら間違いなく泣く。
過去が30代だろうが今18歳だろうが関係なく泣く!!
泣く自信はたっぷりある!!
街灯もなく、たまに魔物の目が怪しく光ったり、ボンヤリと"ヒカリゴケ"が光ってるくらいで不気味な何かの鳴き声や、木々の葉が擦(こす)れる音、何もかもが怖く感じてしまった。
こんな所で、手を繋いで欲しい!とも言えず、コリラックさんの邪魔にならない程度に、わりとピッタリくっついていた。
動きづらいだろうけど、ごめんコリラックさん。
"ボク"コワイの!!
コワイから仕方がない。
1人で取り残されたらどうしよう、とか魔物が複数飛びかかってきたらどうしよう?とか不安が止まらなかった。
恐る恐る慎重に、コリラックさんの指示に従いながら洞窟の奥に入っていた。
慎重に歩いていたの何かにつまづいた。
つまづいた拍子にカチッと音がした気がした。
見事に人一人分の落とし穴?その落とし穴に落ちたオレ…ボク。
慌てるコリラックさんが差し伸べてくれた手は、触れる事も触ることすら出来ない高さになってしまった。
ボクが4~5人ほど縦に並んだ位の高さ。
「おい!シエル君大丈夫か?ケガは?」
「な、ないです。なんか下が柔らかくてもこもこしていて、所々湿っているとこに落ちたので、大丈夫です」
「そ、そうか。それなら良かった、いや、よくないな。よじ登れそうな所やら、そこがどうなってるかとかわかるか?」
んんっ、生暖かい空気?
下は少し汚れた毛足の長い高級な絨毯。
まぁ、地面だから土なのは当たり前だけど、葉っぱが積もった森の中を歩いてる感じ。その地面を少し掘ると腐葉土が出てくるそんな感じの地面にいます。
はい。
この時のボク、なぜそう思ったんだとかなりの冷や汗と何かをちびりそうになりました。
「ロープや紐はないし、すまないがそこが安全そうなら、少し待ってろ!ちょっと、探してくる」
「は、はい。お願いします」
ボケェとしていた。
この穴から出る為、助けを待っている状態。
この時の"オレ"シエルが18歳だとしても、ちょっとアレすぎないか?
天然、お人よし、のんびり、マイペース?ポジティブな言葉はあるが、ちょっとは警戒しろよ!!って思った。
いくら異世界転生したからって、のびのび羽を伸ばしすぎの警戒心なし、変な神様の加護があるのに、魔法使う事も忘れてるし、ホンマあんぽんたん。
俺、あんぱんたんマン。
寒っ!!
気のせいか?いや、気のせいではない?
地面から寒気?!
ムクッ!!地面が揺れた。
揺れたどころか斜めに転がり落ちてしまった。
さっきより土臭い地面に。
『我の上にいたのは何じゃ?』
「!!!」
『何じゃ?話が通じない生き物か?』
「えっ?!は、話せます、話せますが、あなたは誰?地面さん?!」
『あ"あ"ぁ?!チンクシャで小さき者、我は"ジメンサン"ではない。我の名を知りたいなら、チンクシャで小さき者なら、んんっ?…良いニオイがするから、教えてやらん事もないが…』
「あっ、怒った?ごめんなさい。でも、あなたがデカすぎて目の前に黒い(毛足が長い汚れた絨毯)何かにしか見えないから、ごめんなさい。」
『おい、チンクシャで小さき者よ。おまえの聖気をわけてくれたら、我の名を教えてやってもいいぞ』
オレは何だこのデカブツ?!
エロい奴か?と思っていた。
気のせいかニオイを嗅がれている??
「せ、性器!!む、無理だ、前より小さいのにさらに小さくなるのはちょっと…いや、その前にコレはわけれるモノじゃないし、コレわけたら男の娘?とかになってしまう!!ごめん、無理!!」
『は?!』
むくっ、ズズズッ、ボスン
大きな何かが動いたと思ったら、少しべっちゃりしたモフっが、頭の上にズッシリ乗った。
『……我は…ゴホッ…。聖気だ。聖なる気、チンクシャ…小さき者から聖属性の魔法が使えるはずだが、色々混じってるものの不思議であり、よくわからん気もあるがうまそうだからな。身体の性器や生きるための気力の生気、あと、交尾する時の性気、そちらの方は我は好まん。まぁ、それを嗜好品として食べるやつもいるがな!』
「えっ?」
『おまえの聖なる気をわけてくれたら、良い事あるかもな!』
顔は見えないが、ニヤリと笑った気がした。
聖なる気?聖属性の魔法?!
「ああぁぁ!!」
『!!!』
大きな黒っぽい汚れた生き物?がビクッとした。
「デカイ何かさん、オレ魔法使える事忘れてたよ。」
『はぁ?!』
おまえバカ?って感じの"はぁ?"に少しイラッとなったし、相変わらず頭にズッシリ重いものが乗ってるから、頭を下げ横に避けた。
『うぅぅぅ』
何だか痛そうにしていたから、焦ってしまった。
大丈夫?の問いかけに、数年前に大怪我をしたらしく丁度良さげな穴ぐらを見つけたので、しばらく身を隠し怪我が治るまでじっとしていたそうだ。
動けなくなるほどの大怪我…だからこんなにも身体のもふもふが汚れてるんだ…と思っしまった。
創造魔法の事をやっと思い出したオレ。
聖属性魔法…回復魔法、治癒魔法、解毒魔法など他にも便利そうな魔法を作った。
魔法使えるなら、教会に行ったり危険だとわかってる山や洞窟、そしてこれから行くヌル沼に行く必要はない?!
そんなあれこれを考えながら、大きな黒い何かに聖属性の魔法をと思い考えた。一生懸命に考えた。
ズモモモモモモォー
目を閉じて清らかなイメージをした。
澄んでる小川、澄み切った青空、澄んでる玉?水晶?アメジスト、ルビー、ダイヤモンド…とにかくキレイな何か、清らかないオトメ?清らかなオレ…泣きそう。
聖属性魔法をイメージしたが、後半邪念が入った気がしたが、なんとか聖属性とやらの治癒魔法、回復魔法を使えれるようになった。
『小さき者の思考も……難儀よのぉ』
「ち、小さい小さい言わないでくれ!!俺はもとは…うぉっ!!」
前世の事を言おうとした時、大きな黒い何かと俺の手や身体が光に包まれた。
『我の名はク#o%€ァール、我に新たな名を付けよ』
えっ?な、なんて言ったの?
聞き返したが、何度きいても黒い何かの名前が聞きとれ
なかった。
『名を、我に名を付けよ』
うん、自慢じゃないが名付けは本当に自信ないけどいいかなぁ、でも、なんか早くしないといけない気がした。
えぇと、ここは漢気を出した名前
「くろ、おまえの名前は"くろ"だ!!」
どうだ?いい名前だろう?!
『……。』
「……くろ?」
ピカァァぁぁ~しゅるるるぅ~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~名前、ほぼ確定メモ~
ビューティフル ラブ教の位階
Beautiful Love教(BL教)
神様 腐ェニックス神→会長又は経営者
教帝 教会トップ→社長(スコティー)
司教 地域の司祭をまとめ役→部長(ルーカス)
司祭 神父→課長(ハント)
助祭 見習い→平社員(……)
聖獣 名前なし→(仮)くろ
黒と焦茶色の黒豹のような聖獣
聖、闇、土、雷、炎、氷、マヒ、即死、破壊、ほぼ再生
状態:半覚醒、後ろ足の怪我ほぼ完治
「はい」
話し途中でドアをノックする音が聞こえた。
教会の人が対応していた。
ギギィーーッパタン
扉の音がかなり響いた。
気のせいだと思いたいが、わずかに床も揺れた気がした。
教会の人の後ろに、見慣れた顔のグリーコさんがいた。
「やぁ、リータ君の様子はどうかな?」
安心するグリーコさんの顔に、なぜか泣きそうになってしまった。
治せるかもしれない方があと2日後くらいにしか戻ってこない事。
薬草などは、かなり高価で王族や貴族の中でも地位が高い人くらいしか買う事が出来ない事。
その薬草類は常に品薄状態で一般販売で手に入る可能性が少ないらしい事。
今いる教会の方では、病気を治す事は難しい事など話した。
「薬草……熱を下げるものと、傷などに効きそうな物だと、ロキカロ草とリンゲンヒルあたりならこの近くにいそうですねぇ~」
「えっ?!手に入るの?!」
「え、えぇ…まぁ、採取系や魔物討伐も冒険者の仕事の様な物……というか…」
この時、シエルは必死になりすぎて周りが見えていなかった。さらにグリーコさんがちらっとコリラックさんに視線を送っている事に気がつかなかった。
冒険者の仕事、依頼があるって事だよね?
あれ?でもこの場合、薬草や魔物?なぜ魔物かわからないけど、依頼を出すのはこちら側?!
「あっ!!依頼料も高いの?」
薬草類の代金として金貨数枚支払わなくてはいけないらしいし、いつ手に入るかどうかはわからない。受けて貰える保障もない。
ほぼ見込みがなくとも手数料は払わなくてはならないので、依頼すら出てないのが現状。
高熱が続くと肺炎や脳炎とか、…合併症リスクが高まってしまう。10歳とはいえ熱性けんれんもおきる可能性があるし、どうすれば……。
教会の人も、力は弱いもののリータの高熱をなんとかしようと色々最善をしていてくれていた事に、シエルであるオレはまだ気づいていなかった。
おでこ、首筋、両脇、鼠蹊部を冷やそうとしたが、なんちゃってスポーツドリンクを飲ます時に、少しこぼれたのと着てる服も汚れていた。
清潔にしなければならないと思い、グリーコさんがプレゼントしてくれた肩掛けカバンから服を取り出すふりをした。
教会の人にも手伝ってもらいながら、身体の傷などのチェック、そして見てしまった。
リータの尻尾が無残にも切りとられた跡を。かなり酷い状態の患部を……。
腰から臀部つまりおしり辺りが、赤黒くただれていた。膿までもがたまり臭いも…かなりかのうしていた。
かなりの痛みを伴うはずだが、10歳なのに年上だからとかなりガマンしていたんだろう。
可哀想って言葉は好きじゃないが、必ず治してやるからな!!
このままで処置をしても下手に痛みが増すだけ。
薬草を手に入れて、なんなら化膿止めになるものも冒険者として採取しに行こう。
「グリーコさん!!どんな薬草かわかりますか?必要な薬草類と採れる場所教えてください!!お願いします!!」
オレの言葉に、グリーコさんは戸惑っていた。
「無理だ…」
呟くような声を発したのは、コリラックさんだった。
なぜ?どうして?と問い詰めそうになってしまった。
コリラックさんは、オレの頭をポンポンしながら、なぜ無理なのかを教えてくれた。
第一にオレの冒険者ランクが足りなかった。
熱を下げるために使われる薬草は、"ロキカロ草"と言ってここから1時間ほど歩いたところに洞窟があり、その洞窟にわずかに生えてるらしいと言われているそうだ。
その山の浅瀬の魔物を倒すには最低でもD級程度の力がないと、かなりの危険が伴うらしい。
色々な傷に効くと言われている魔物は、同じ山にある沼地、山の中間地点にあるヌル沼付近にいるとされてる"リンゲンヒル"と呼ばれる魔物。大きさは大人の手の平ほどの魔物だそうだ。
ヌル沼付近にいるが、見た目も触り心地も嫌われているとの事。
リンゲンヒルは、生きたまま使うことで効果が発揮されるがヌル沼から運ぶにも振動やちょっとした衝撃にも弱いのですぐ死んでしまうそうだ。
スライムより弱いらしい。
リンゲンヒルの生きたままの捕獲は、レアな薬草のロキカロ草なみに難しいらしい。
F級になったばかりのオレが、夜の洞窟に行くまでに出る魔物を倒すのも難しいし、夜は割と活発になる魔物が
多いのでさらに難しいどころかほぼ不可能らしい。
しょんぼりと落ち込んでいたら
「俺はA級の冒険者だ。ギルドを通さなくても、たまたま通りがかり、たまたま運よくA級冒険者にあった。そしてたまたまそういう話になり、夜道を歩いてたらたまたま見つかり持ち帰った、まぁそんな感じで、採れるなら多めにとってギルドに売りつけてやれば、泣いて喜ぶと思うぜ!!どうだ?A級冒険者のこの俺と一緒に、散歩しにいくか?」
「は、はい!!お願いします!!」
ニヤリと笑った気がするコリラックさん、カッコ良すぎるぜ!!
思いっきり抱きつきもふもふしてしまった。
苦笑いのコリラックさんと、オロオロしているグリーコさんの表情は見ていなかったが、教会の人たちとグリーコさんに子どもたちを頼み、足早に、薬草と魔物採取に行く事になった。
ゼェ~はぁ、ゼェ~はぁ……覚悟はしていたはず。
覚悟とやる気はかなりあったのに、体力がなかった。
暗い山道で何度か休憩をとり山を登る、それを何度も繰り返していた。
時折出てくる魔物をコリラックさんが倒し、血抜きを素早く済ました魔物をオレ…僕のアイテムボックスに入れていった。
元看護師だったはずだが、魔物とはいえ生き物を殺し血抜きする場面は今だになれなかった。
吐きそうとまではいかないが、夢に出てきそうだ。
だいぶ進んだはずだが、まだ目的の洞窟には辿り着けていなかった。
オオカミ系、やたらとデカい虫、虫、アリ?
中型犬位の大きさの虫たちとクモ系、ヘビ系をコリラックさんがほぼ一撃で倒していた。
その度、拍手をしたくなってしまった。
かっこいい!!
オレ…僕も早く階級を上げて、コリラックさんの様にバッサバッサと魔物をかっこよく倒していきたい。
体感時間?数時間でやっと洞窟が見えてきた。
当たり前だが真っ暗な山の中、1人でこんな所に置いていかれたら間違いなく泣く。
過去が30代だろうが今18歳だろうが関係なく泣く!!
泣く自信はたっぷりある!!
街灯もなく、たまに魔物の目が怪しく光ったり、ボンヤリと"ヒカリゴケ"が光ってるくらいで不気味な何かの鳴き声や、木々の葉が擦(こす)れる音、何もかもが怖く感じてしまった。
こんな所で、手を繋いで欲しい!とも言えず、コリラックさんの邪魔にならない程度に、わりとピッタリくっついていた。
動きづらいだろうけど、ごめんコリラックさん。
"ボク"コワイの!!
コワイから仕方がない。
1人で取り残されたらどうしよう、とか魔物が複数飛びかかってきたらどうしよう?とか不安が止まらなかった。
恐る恐る慎重に、コリラックさんの指示に従いながら洞窟の奥に入っていた。
慎重に歩いていたの何かにつまづいた。
つまづいた拍子にカチッと音がした気がした。
見事に人一人分の落とし穴?その落とし穴に落ちたオレ…ボク。
慌てるコリラックさんが差し伸べてくれた手は、触れる事も触ることすら出来ない高さになってしまった。
ボクが4~5人ほど縦に並んだ位の高さ。
「おい!シエル君大丈夫か?ケガは?」
「な、ないです。なんか下が柔らかくてもこもこしていて、所々湿っているとこに落ちたので、大丈夫です」
「そ、そうか。それなら良かった、いや、よくないな。よじ登れそうな所やら、そこがどうなってるかとかわかるか?」
んんっ、生暖かい空気?
下は少し汚れた毛足の長い高級な絨毯。
まぁ、地面だから土なのは当たり前だけど、葉っぱが積もった森の中を歩いてる感じ。その地面を少し掘ると腐葉土が出てくるそんな感じの地面にいます。
はい。
この時のボク、なぜそう思ったんだとかなりの冷や汗と何かをちびりそうになりました。
「ロープや紐はないし、すまないがそこが安全そうなら、少し待ってろ!ちょっと、探してくる」
「は、はい。お願いします」
ボケェとしていた。
この穴から出る為、助けを待っている状態。
この時の"オレ"シエルが18歳だとしても、ちょっとアレすぎないか?
天然、お人よし、のんびり、マイペース?ポジティブな言葉はあるが、ちょっとは警戒しろよ!!って思った。
いくら異世界転生したからって、のびのび羽を伸ばしすぎの警戒心なし、変な神様の加護があるのに、魔法使う事も忘れてるし、ホンマあんぽんたん。
俺、あんぱんたんマン。
寒っ!!
気のせいか?いや、気のせいではない?
地面から寒気?!
ムクッ!!地面が揺れた。
揺れたどころか斜めに転がり落ちてしまった。
さっきより土臭い地面に。
『我の上にいたのは何じゃ?』
「!!!」
『何じゃ?話が通じない生き物か?』
「えっ?!は、話せます、話せますが、あなたは誰?地面さん?!」
『あ"あ"ぁ?!チンクシャで小さき者、我は"ジメンサン"ではない。我の名を知りたいなら、チンクシャで小さき者なら、んんっ?…良いニオイがするから、教えてやらん事もないが…』
「あっ、怒った?ごめんなさい。でも、あなたがデカすぎて目の前に黒い(毛足が長い汚れた絨毯)何かにしか見えないから、ごめんなさい。」
『おい、チンクシャで小さき者よ。おまえの聖気をわけてくれたら、我の名を教えてやってもいいぞ』
オレは何だこのデカブツ?!
エロい奴か?と思っていた。
気のせいかニオイを嗅がれている??
「せ、性器!!む、無理だ、前より小さいのにさらに小さくなるのはちょっと…いや、その前にコレはわけれるモノじゃないし、コレわけたら男の娘?とかになってしまう!!ごめん、無理!!」
『は?!』
むくっ、ズズズッ、ボスン
大きな何かが動いたと思ったら、少しべっちゃりしたモフっが、頭の上にズッシリ乗った。
『……我は…ゴホッ…。聖気だ。聖なる気、チンクシャ…小さき者から聖属性の魔法が使えるはずだが、色々混じってるものの不思議であり、よくわからん気もあるがうまそうだからな。身体の性器や生きるための気力の生気、あと、交尾する時の性気、そちらの方は我は好まん。まぁ、それを嗜好品として食べるやつもいるがな!』
「えっ?」
『おまえの聖なる気をわけてくれたら、良い事あるかもな!』
顔は見えないが、ニヤリと笑った気がした。
聖なる気?聖属性の魔法?!
「ああぁぁ!!」
『!!!』
大きな黒っぽい汚れた生き物?がビクッとした。
「デカイ何かさん、オレ魔法使える事忘れてたよ。」
『はぁ?!』
おまえバカ?って感じの"はぁ?"に少しイラッとなったし、相変わらず頭にズッシリ重いものが乗ってるから、頭を下げ横に避けた。
『うぅぅぅ』
何だか痛そうにしていたから、焦ってしまった。
大丈夫?の問いかけに、数年前に大怪我をしたらしく丁度良さげな穴ぐらを見つけたので、しばらく身を隠し怪我が治るまでじっとしていたそうだ。
動けなくなるほどの大怪我…だからこんなにも身体のもふもふが汚れてるんだ…と思っしまった。
創造魔法の事をやっと思い出したオレ。
聖属性魔法…回復魔法、治癒魔法、解毒魔法など他にも便利そうな魔法を作った。
魔法使えるなら、教会に行ったり危険だとわかってる山や洞窟、そしてこれから行くヌル沼に行く必要はない?!
そんなあれこれを考えながら、大きな黒い何かに聖属性の魔法をと思い考えた。一生懸命に考えた。
ズモモモモモモォー
目を閉じて清らかなイメージをした。
澄んでる小川、澄み切った青空、澄んでる玉?水晶?アメジスト、ルビー、ダイヤモンド…とにかくキレイな何か、清らかないオトメ?清らかなオレ…泣きそう。
聖属性魔法をイメージしたが、後半邪念が入った気がしたが、なんとか聖属性とやらの治癒魔法、回復魔法を使えれるようになった。
『小さき者の思考も……難儀よのぉ』
「ち、小さい小さい言わないでくれ!!俺はもとは…うぉっ!!」
前世の事を言おうとした時、大きな黒い何かと俺の手や身体が光に包まれた。
『我の名はク#o%€ァール、我に新たな名を付けよ』
えっ?な、なんて言ったの?
聞き返したが、何度きいても黒い何かの名前が聞きとれ
なかった。
『名を、我に名を付けよ』
うん、自慢じゃないが名付けは本当に自信ないけどいいかなぁ、でも、なんか早くしないといけない気がした。
えぇと、ここは漢気を出した名前
「くろ、おまえの名前は"くろ"だ!!」
どうだ?いい名前だろう?!
『……。』
「……くろ?」
ピカァァぁぁ~しゅるるるぅ~
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~名前、ほぼ確定メモ~
ビューティフル ラブ教の位階
Beautiful Love教(BL教)
神様 腐ェニックス神→会長又は経営者
教帝 教会トップ→社長(スコティー)
司教 地域の司祭をまとめ役→部長(ルーカス)
司祭 神父→課長(ハント)
助祭 見習い→平社員(……)
聖獣 名前なし→(仮)くろ
黒と焦茶色の黒豹のような聖獣
聖、闇、土、雷、炎、氷、マヒ、即死、破壊、ほぼ再生
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pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
転生先の第三王子はただいま出張中につき各位ご確認ねがいます!
梅村香子
BL
※本作はシリーズ作品の続編です※
「僕が……ラオネスに、ですか?」
ロベルティア王国の歩く災厄といえば、第三王子テオドール……そう、僕のこと。
前世の記憶がよみがえる前は、本当に最悪な王子だった。愚行を重ねて、父上から謹慎を命じられるほどに。
僕の中に現れた日本人男性の記憶と人格のおかげで、どうにか人生を軌道修正することができたんだけど、まだ自分への課題は山積み。
専属騎士で大好きな恋人のフレデリクと一緒に、王子として勉強の毎日なんだ。
そんなある日、長かった謹慎がとうとう終わったと思ったら、父上から湾岸都市のラオネスに行くようにって命じられたんだ。
王都から遠く離れた商業と海運の街。
クロード兄上が治める大都市ラオネス。
仲違いしてる兄上と会うのは少し不安だけど……初めて見る広い海や美味しい魚介類を楽しみにして、ラオネスに向かったんだ。
だけど、到着早々なんだか怪しい陰謀の影が見えはじめて……。
どうしようっ!
僕、また恐ろしい騒動に巻き込まれちゃうの!?
でも、僕には頼れる白銀の騎士がいるからね!
どんなことが起こっても、きっと二人なら乗り越えていける――!
元ぽっちゃり王子テオドールの第二弾!
ラオネス出張編ですっ。どうぞよろしくお願いします!
※表紙や挿絵にAIイラストを使用しています。
クールな義兄の愛が重すぎる ~有能なおにいさまに次期当主の座を譲ったら、求婚されてしまいました~
槿 資紀
BL
イェント公爵令息のリエル・シャイデンは、生まれたときから虚弱体質を抱えていた。
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そのため、リエルの代わりに当主を継ぐべく、分家筋から養子をとることになった。そうしてリエルの前に表れたのがアウレールだった。
アウレールはリエルに献身的に寄り添い、懸命の看病にあたった。
その甲斐あって、リエルは奇跡の回復を果たした。
そして、リエルは、誰よりも自分の生存を諦めなかった義兄の虜になった。
義兄は容姿も能力も完全無欠で、公爵家の次期当主として文句のつけようがない逸材だった。
そんな義兄に憧れ、その後を追って、難関の王立学院に合格を果たしたリエルだったが、入学直前のある日、現公爵の父に「跡継ぎをアウレールからお前に戻す」と告げられ――――。
完璧な義兄×虚弱受け すれ違いラブロマンス
悪役の僕 何故か愛される
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わさび
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僕を振った奴がストーカー気味に口説いてきて面倒臭いので早く追い返したい。執着されても城に戻りたくなんてないんです!
迷路を跳ぶ狐
BL
社交界での立ち回りが苦手で、よく夜会でも失敗ばかりの僕は、いつも一族から罵倒され、軽んじられて生きてきた。このまま誰からも愛されたりしないと思っていたのに、突然、ろくに顔も合わせてくれない公爵家の男と、婚約することになってしまう。
だけど、婚約なんて名ばかりで、会話を交わすことはなく、同じ王城にいるはずなのに、顔も合わせない。
それでも、公爵家の役に立ちたくて、頑張ったつもりだった。夜遅くまで魔法のことを学び、必要な魔法も身につけ、僕は、正式に婚約が発表される日を、楽しみにしていた。
けれど、ある日僕は、公爵家と王家を害そうとしているのではないかと疑われてしまう。
一体なんの話だよ!!
否定しても誰も聞いてくれない。それが原因で、婚約するという話もなくなり、僕は幽閉されることが決まる。
ほとんど話したことすらない、僕の婚約者になるはずだった宰相様は、これまでどおり、ろくに言葉も交わさないまま、「婚約は考え直すことになった」とだけ、僕に告げて去って行った。
寂しいと言えば寂しかった。これまで、彼に相応しくなりたくて、頑張ってきたつもりだったから。だけど、仕方ないんだ……
全てを諦めて、王都から遠い、幽閉の砦に連れてこられた僕は、そこで新たな生活を始める。
食事を用意したり、荒れ果てた砦を修復したりして、結構楽しく暮らせていると思っていた矢先、森の中で王都の魔法使いが襲われているのを見つけてしまう。
*残酷な描写があり、たまに攻めが受け以外に非道なことをしたりしますが、受けには優しいです。
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