4 / 5
第4話 約束
しおりを挟む
真夜中の礼拝室に人が集まった。
来た順に、司祭、父親、シリルとオデット、最後にアルフォンス。ソフィが彼らが来るのを待ち受けていた。
実はソフィが火を消して礼拝室から出た時、司祭はすでに、扉の向こう側で待っていた。
アルフォンスは素知らぬふりをしていったん立ち去ったが、扉の前で騒いだ例の小姓が呼びに来たので、再び現れたという具合だ。
祭壇の周りの燭台に明かりがついて、礼拝室内はわずかに明るかった。
父親は、火のあるはずの盆にフタがかぶせられているのを見て不審に思った。
「一体どうしたのだ……」
「何も……少し瞑想をしておりました」
予想される反応にソフィは静かに答えた。
「瞑想だと?」
「はい、瞑想です。決して神判などではありません」
父親がいつもの癇癪を起こす前に、ソフィは素早く言う。
「少々深く考え事をしていました……そうしたら、失くしていたと思っていた指輪も見つかったし、とるべき道も示されました」
「なんだと……」
「……私はシリルとは結婚できません。私は相応しくないのです」
「何? 証書を反故にするつもりか!? 婚約者のお前が結婚しないで……領地はどうなる? 身勝手は許さないぞ……」
激高する父親の後ろからアルフォンスが口を出した。
「証書上は『城の娘』に妻となる資格がある。何か考えがあってのことか」
一瞬、ソフィとアルフォンスの視線がぶつかった。
ソフィはアルフォンスを睨みつけ、アルフォンスはわずかに口元に笑みを浮かべた。
「オデット」
ソフィは妹に呼び掛け、近寄った。
「もしあなたがこの指輪を受け取ったとしたら、何と言う?」
不安そうなオデットの手に、婚約指輪をにぎらせる。
オデットは手の中を見、信じられないと言ったようにソフィを見る。
礼拝室の中に、少しの静寂。その中で、
(さあ、言って)
ソフィは心の中で強くオデットに呼び掛ける。
「私も『城の娘』です」
オデットは静かに言った。
「それに……生まれる子供には、父親の存在があってほしいと思っています。夜にだけ隠れてやって来るのではなく、昼の光の下でも、私たち母子を認めてくれるような……」
オデットの瞳がまっすぐにシリルを見つめる。
「シリル、あなたが私にしたこと、覚えてる? 夜ごと繰り返し繰り返し……」
シリルが青ざめる。オデットはさらにたたみかける。
「……でもあなたが私に約束してくれたのは、夜だけだった。朝が来るたび私は一人……私の手をとって……私たちを認めてください……」
オデットはシリルの手を取ろうとしたが、シリルがためらって手を引いた。行き場を失った手は自然と彼女の下腹のあたりを押さえた。
「この……!」
父親は顔を真っ赤にしてもう一人の娘を、つづいて不肖の婚約者を睨みつけた。ぶるぶると全身を震わせて、シリルを怒鳴りつける。
「シリル! お前、この恥知らず……!」
「申し訳ありません」
シリルはがっくりと膝をつく。両手両足を床についてひれ伏し、顔だけを上げて父親を見た。
「どうかお命じ下さい、わたしにオデットと結婚するように……」
「……では、そうしろ、命令だ!」
父親は再びシリルを睨みつけて怒鳴った。
「二人の結婚式は今日の昼。よろしいですかな、ご使者様?」
「構わない」
アルフォンスは腕組みをしたままで言った。
父親は何やらぶつぶつとつぶやきながら礼拝室を出て行った。
アルフォンスは軽く手を挙げてソフィに合図を送り、司祭も一礼して立ち去った。
シリルは呆然と床に膝をついたままでいた。
「姉さん……」
シリルを放っておいてオデットはソフィに走り寄る。ぶつかるようにして姉に抱き着く。姉妹は抱き合って、妹の耳に姉がささやく。
「指輪を見つけてくれてありがとう。あなたからだって、すぐに分かったわ」
オデットは目を見開いてソフィを見つめる。ソフィはオデットに向かって力強くうなずく。オデットの目に涙があふれる。
「私、これですべてをあきらめて、終わりにしようと思ってたの……でも、姉さんは気づいてくれた……」
「あなたも私を助けようとしてくれたのね」
「……『も』?」
オデットが顔を上げる。ソフィは笑って首を振る。
「何でもない、こっちの話……。さあ、あなたたちはこれからね。幸せを祈ってる。ほら、彼の所にいってあげて」
ソフィはシリルの方を目で示す。シリルは両手を広げてオデットを迎え入れる。
「オデット、すまない、また君を泣かせてしまった……」
シリルはオデットの手をとった。彼女の指にソフィから渡されたばかりの婚約指輪をはめる。オデットはうれしそうにシリルの首に抱き着く。声をあげて泣く。
ソフィは二人の姿をじっと見つめた。
(シリルは優しかった。でもその優しさは、私を助けてくれなかった。私を助けてくれたのは……)
そして一人で苦笑する。
(今の私は、ちっとも彼を愛していない……だって私は……)
***
「あの指輪は、本物の婚約指輪ではなかったの」
後になってソフィは種明かしをした。
「違っていたと?」
「そう、オデットが大事にしまっていた、よく似た別の指輪……」
ソフィが十二歳の時のことだ。シリルとの婚約は決まったが、まだ正式な指輪の交換をしていなかった。そんな時にシリルがあの指輪を持ってやって来た。
「この指輪、どうしたの?」
「小物商に無理やり買わされたんだ。一つしかないからソフィにあげる」
指輪は子供の指には大きかった。
「ぶかぶかだ」
「大人用かな……いずれぴったりになるよ」
ソフィが指輪をもらったことを知って、オデットが言った。
「私も指輪、ほしい」
「でも……」
「どうしてもほしい。『一生のお願い』」
「『一生のお願い』?……そんなに言うならあげてもいいけど、『一生のお願い』をしたら、あなたは、今後一切、何もお願いしちゃだめよ?」
「うん。わかった」
「もしお願いをするときには、この指輪を私に返してからにしてね」
そうやって、指輪はオデットが手に入れた。オデットはとても喜んだがシリルは心配して言った。
「ソフィ、君はいいのか……」
「いいの。私はまたあなたから指輪をもらうから。婚約指輪には、あの指輪と同じようなのをちょうだい、お願いよ」
「わかった。そうするよ」
シリルは約束通り、最初の指輪によく似た指輪を作らせ、ソフィに贈った。
年頃になって、オデットは人前で指輪をしなくなった。そしてオデットはあれ以来、ソフィに『お願い』をしていない。
それぞれの指輪についてソフィは説明した。
「どっちの指輪も金色で、中央に三つ並んで、円形の意匠があるの。でも円の大きさが微妙に違ってね、妹の指輪の方が少し小さい、それに大きさが不均等で中央だけ大きくなっている。私の方は円が大きめで、大きさも揃っていた」
「そんなこと、よく覚えていたな……」
「私たちが子供のころは無邪気で……二つの指輪をよく見せ合っていたから、違いを知っている。指輪に丸が三つ並んでいたから、私たちはそれをオリオン座にある三ツ星なんて呼んでいてね、それでよく覚えているの」
オリオンは神話に出てくる狩人。オリオン座はその星座。
狩人の腰ベルトの飾りに、大きな三ツ星と、その下に小さな三ツ星の並びがある。
「私のが大きい三ツ星、妹の指輪は小さい三ツ星というわけ。でも他の人に違いは分からなかったでしょうね。シリルは、どうだったかしら……」
実際の星座でも、小さな三ツ星は暗く、「目の良い人」にしか見つけられないという。
「……それであの時、指輪が妹のものだと気づいたとたん、あ、これは妹が私に何かを言おうとしている、指輪を返して、何か『お願い』したいことがあるんだと思って。でもそれをどうしていいか私には分からなかったから、妹自身に言わせることにしたの」
「それで、あんな事を……」
「そう。オデットが何も言わなければ、私が結婚を引き受けるつもりだった」
ソフィは遠くを見つめた。
「でも……オデットはオデットで、ずっと悩んで……考えていたのね。……あの指輪もずっと日の目を見ることなく……ようやく表に出てくることができた。私が投げ捨てた指輪よりずっと価値がある」
「……」
アルフォンスは答えない。ソフィは振り返った。
「ありがとう、あなたは恩人です」
「……ただの証人だ。ただ、見ているだけの……」
「でも、何を見るか、見過ごすかは、証人の心積もりにかかっているでしょう?」
アルフォンスは複雑な表情をしてソフィの視線を受け止めた。
「そういうことなら……お前の役に立てて、よかった」
来た順に、司祭、父親、シリルとオデット、最後にアルフォンス。ソフィが彼らが来るのを待ち受けていた。
実はソフィが火を消して礼拝室から出た時、司祭はすでに、扉の向こう側で待っていた。
アルフォンスは素知らぬふりをしていったん立ち去ったが、扉の前で騒いだ例の小姓が呼びに来たので、再び現れたという具合だ。
祭壇の周りの燭台に明かりがついて、礼拝室内はわずかに明るかった。
父親は、火のあるはずの盆にフタがかぶせられているのを見て不審に思った。
「一体どうしたのだ……」
「何も……少し瞑想をしておりました」
予想される反応にソフィは静かに答えた。
「瞑想だと?」
「はい、瞑想です。決して神判などではありません」
父親がいつもの癇癪を起こす前に、ソフィは素早く言う。
「少々深く考え事をしていました……そうしたら、失くしていたと思っていた指輪も見つかったし、とるべき道も示されました」
「なんだと……」
「……私はシリルとは結婚できません。私は相応しくないのです」
「何? 証書を反故にするつもりか!? 婚約者のお前が結婚しないで……領地はどうなる? 身勝手は許さないぞ……」
激高する父親の後ろからアルフォンスが口を出した。
「証書上は『城の娘』に妻となる資格がある。何か考えがあってのことか」
一瞬、ソフィとアルフォンスの視線がぶつかった。
ソフィはアルフォンスを睨みつけ、アルフォンスはわずかに口元に笑みを浮かべた。
「オデット」
ソフィは妹に呼び掛け、近寄った。
「もしあなたがこの指輪を受け取ったとしたら、何と言う?」
不安そうなオデットの手に、婚約指輪をにぎらせる。
オデットは手の中を見、信じられないと言ったようにソフィを見る。
礼拝室の中に、少しの静寂。その中で、
(さあ、言って)
ソフィは心の中で強くオデットに呼び掛ける。
「私も『城の娘』です」
オデットは静かに言った。
「それに……生まれる子供には、父親の存在があってほしいと思っています。夜にだけ隠れてやって来るのではなく、昼の光の下でも、私たち母子を認めてくれるような……」
オデットの瞳がまっすぐにシリルを見つめる。
「シリル、あなたが私にしたこと、覚えてる? 夜ごと繰り返し繰り返し……」
シリルが青ざめる。オデットはさらにたたみかける。
「……でもあなたが私に約束してくれたのは、夜だけだった。朝が来るたび私は一人……私の手をとって……私たちを認めてください……」
オデットはシリルの手を取ろうとしたが、シリルがためらって手を引いた。行き場を失った手は自然と彼女の下腹のあたりを押さえた。
「この……!」
父親は顔を真っ赤にしてもう一人の娘を、つづいて不肖の婚約者を睨みつけた。ぶるぶると全身を震わせて、シリルを怒鳴りつける。
「シリル! お前、この恥知らず……!」
「申し訳ありません」
シリルはがっくりと膝をつく。両手両足を床についてひれ伏し、顔だけを上げて父親を見た。
「どうかお命じ下さい、わたしにオデットと結婚するように……」
「……では、そうしろ、命令だ!」
父親は再びシリルを睨みつけて怒鳴った。
「二人の結婚式は今日の昼。よろしいですかな、ご使者様?」
「構わない」
アルフォンスは腕組みをしたままで言った。
父親は何やらぶつぶつとつぶやきながら礼拝室を出て行った。
アルフォンスは軽く手を挙げてソフィに合図を送り、司祭も一礼して立ち去った。
シリルは呆然と床に膝をついたままでいた。
「姉さん……」
シリルを放っておいてオデットはソフィに走り寄る。ぶつかるようにして姉に抱き着く。姉妹は抱き合って、妹の耳に姉がささやく。
「指輪を見つけてくれてありがとう。あなたからだって、すぐに分かったわ」
オデットは目を見開いてソフィを見つめる。ソフィはオデットに向かって力強くうなずく。オデットの目に涙があふれる。
「私、これですべてをあきらめて、終わりにしようと思ってたの……でも、姉さんは気づいてくれた……」
「あなたも私を助けようとしてくれたのね」
「……『も』?」
オデットが顔を上げる。ソフィは笑って首を振る。
「何でもない、こっちの話……。さあ、あなたたちはこれからね。幸せを祈ってる。ほら、彼の所にいってあげて」
ソフィはシリルの方を目で示す。シリルは両手を広げてオデットを迎え入れる。
「オデット、すまない、また君を泣かせてしまった……」
シリルはオデットの手をとった。彼女の指にソフィから渡されたばかりの婚約指輪をはめる。オデットはうれしそうにシリルの首に抱き着く。声をあげて泣く。
ソフィは二人の姿をじっと見つめた。
(シリルは優しかった。でもその優しさは、私を助けてくれなかった。私を助けてくれたのは……)
そして一人で苦笑する。
(今の私は、ちっとも彼を愛していない……だって私は……)
***
「あの指輪は、本物の婚約指輪ではなかったの」
後になってソフィは種明かしをした。
「違っていたと?」
「そう、オデットが大事にしまっていた、よく似た別の指輪……」
ソフィが十二歳の時のことだ。シリルとの婚約は決まったが、まだ正式な指輪の交換をしていなかった。そんな時にシリルがあの指輪を持ってやって来た。
「この指輪、どうしたの?」
「小物商に無理やり買わされたんだ。一つしかないからソフィにあげる」
指輪は子供の指には大きかった。
「ぶかぶかだ」
「大人用かな……いずれぴったりになるよ」
ソフィが指輪をもらったことを知って、オデットが言った。
「私も指輪、ほしい」
「でも……」
「どうしてもほしい。『一生のお願い』」
「『一生のお願い』?……そんなに言うならあげてもいいけど、『一生のお願い』をしたら、あなたは、今後一切、何もお願いしちゃだめよ?」
「うん。わかった」
「もしお願いをするときには、この指輪を私に返してからにしてね」
そうやって、指輪はオデットが手に入れた。オデットはとても喜んだがシリルは心配して言った。
「ソフィ、君はいいのか……」
「いいの。私はまたあなたから指輪をもらうから。婚約指輪には、あの指輪と同じようなのをちょうだい、お願いよ」
「わかった。そうするよ」
シリルは約束通り、最初の指輪によく似た指輪を作らせ、ソフィに贈った。
年頃になって、オデットは人前で指輪をしなくなった。そしてオデットはあれ以来、ソフィに『お願い』をしていない。
それぞれの指輪についてソフィは説明した。
「どっちの指輪も金色で、中央に三つ並んで、円形の意匠があるの。でも円の大きさが微妙に違ってね、妹の指輪の方が少し小さい、それに大きさが不均等で中央だけ大きくなっている。私の方は円が大きめで、大きさも揃っていた」
「そんなこと、よく覚えていたな……」
「私たちが子供のころは無邪気で……二つの指輪をよく見せ合っていたから、違いを知っている。指輪に丸が三つ並んでいたから、私たちはそれをオリオン座にある三ツ星なんて呼んでいてね、それでよく覚えているの」
オリオンは神話に出てくる狩人。オリオン座はその星座。
狩人の腰ベルトの飾りに、大きな三ツ星と、その下に小さな三ツ星の並びがある。
「私のが大きい三ツ星、妹の指輪は小さい三ツ星というわけ。でも他の人に違いは分からなかったでしょうね。シリルは、どうだったかしら……」
実際の星座でも、小さな三ツ星は暗く、「目の良い人」にしか見つけられないという。
「……それであの時、指輪が妹のものだと気づいたとたん、あ、これは妹が私に何かを言おうとしている、指輪を返して、何か『お願い』したいことがあるんだと思って。でもそれをどうしていいか私には分からなかったから、妹自身に言わせることにしたの」
「それで、あんな事を……」
「そう。オデットが何も言わなければ、私が結婚を引き受けるつもりだった」
ソフィは遠くを見つめた。
「でも……オデットはオデットで、ずっと悩んで……考えていたのね。……あの指輪もずっと日の目を見ることなく……ようやく表に出てくることができた。私が投げ捨てた指輪よりずっと価値がある」
「……」
アルフォンスは答えない。ソフィは振り返った。
「ありがとう、あなたは恩人です」
「……ただの証人だ。ただ、見ているだけの……」
「でも、何を見るか、見過ごすかは、証人の心積もりにかかっているでしょう?」
アルフォンスは複雑な表情をしてソフィの視線を受け止めた。
「そういうことなら……お前の役に立てて、よかった」
0
あなたにおすすめの小説
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
私の婚約者でも無いのに、婚約破棄とか何事ですか?
狼狼3
恋愛
「お前のような冷たくて愛想の無い女などと結婚出来るものか。もうお前とは絶交……そして、婚約破棄だ。じゃあな、グラッセマロン。」
「いやいや。私もう結婚してますし、貴方誰ですか?」
「俺を知らないだと………?冗談はよしてくれ。お前の愛するカーナトリエだぞ?」
「知らないですよ。……もしかして、夫の友達ですか?夫が帰ってくるまで家使いますか?……」
「だから、お前の夫が俺だって──」
少しずつ日差しが強くなっている頃。
昼食を作ろうと材料を買いに行こうとしたら、婚約者と名乗る人が居ました。
……誰コイツ。
妹の身代わりだった私に「本命は君だ」――王宮前で王子に抱き潰され、溺愛がバレました。~私が虐げられるきっかけになった少年が、私と王子を結び付
唯崎りいち
恋愛
妹の身代わりとして王子とデートすることになった私。でも王子の本命は最初から私で――。長年虐げられ、地味でみすぼらしい私が、王子の愛と溺愛に包まれ、ついに幸せを掴む甘々ラブファンタジー。妹や家族との誤解、影武者の存在も絡み、ハラハラと胸キュンが止まらない物語。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
二十年以上無視してきた夫が、今さら文通を申し込んできました
小豆缶
恋愛
「お願いです。文通から始めてもらえませんか?」
二十年以上会話もなかった夫――この国の王が、ある日突然そう言ってきた。
第一王妃マリアは、公爵家出身の正妃。だが夫はかつて、寵愛する第三王妃の話のみを信じ、彼女を殴ったことがある。その事件が原因で、マリアは男性恐怖症が悪化して、夫と二人きりでは会話すらできなくなっていた。
それから二十年。
第三王妃はとある事故で亡くなり、夫は反省したらしい。だからといって――今さら夫婦関係をやり直したいと言われても遅すぎる。
なのに王は諦めない。毎日の手紙。花を一輪。夜食の差し入れ。
不器用すぎる求愛に振り回されるうち、マリアの中で止まっていた感情が少しずつ動き始める。
これは、冷えきった政略夫婦が「文通」からやり直す恋の話。
※本作は「存在されていないことにされていた管理ギフトの少女王宮で真の家族に出会う」のスピンオフですが、単体で読めます。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
◆平民出身令嬢、断罪されて自由になります◆~故郷で待つ幼馴染のもとへ~
ささい
恋愛
「え、帰ってくんの?」
「え、帰れないの?」
前世の記憶が蘇ったニーナは気づいた。
ここは乙女ゲームの世界で、自分はピンク髪のヒロインなのだと。
男爵家に拾われ学園に通うことになったけれど、貴族社会は息苦しくて、
幼馴染のクローにも会えない。
乙女ゲームの世界を舞台に悪役令嬢が活躍して
ヒロインをざまあする世界じゃない!?
なら、いっそ追放されて自由になろう——。
追放上等!私が帰りたいのはミッカン畑です。
王女殿下のモラトリアム
あとさん♪
恋愛
「君は彼の気持ちを弄んで、どういうつもりなんだ?!この悪女が!」
突然、怒鳴られたの。
見知らぬ男子生徒から。
それが余りにも突然で反応できなかったの。
この方、まさかと思うけど、わたくしに言ってるの?
わたくし、アンネローゼ・フォン・ローリンゲン。花も恥じらう16歳。この国の王女よ。
先日、学園内で突然無礼者に絡まれたの。
お義姉様が仰るに、学園には色んな人が来るから、何が起こるか分からないんですって!
婚約者も居ない、この先どうなるのか未定の王女などつまらないと思っていたけれど、それ以来、俄然楽しみが増したわ♪
お義姉様が仰るにはピンクブロンドのライバルが現れるそうなのだけど。
え? 違うの?
ライバルって縦ロールなの?
世間というものは、なかなか複雑で一筋縄ではいかない物なのですね。
わたくしの婚約者も学園で捕まえる事が出来るかしら?
この話は、自分は平凡な人間だと思っている王女が、自分のしたい事や好きな人を見つける迄のお話。
※設定はゆるんゆるん
※ざまぁは無いけど、水戸○門的なモノはある。
※明るいラブコメが書きたくて。
※シャティエル王国シリーズ3作目!
※過去拙作『相互理解は難しい(略)』の12年後、
『王宮勤めにも色々ありまして』の10年後の話になります。
上記未読でも話は分かるとは思いますが、お読みいただくともっと面白いかも。
※ちょいちょい修正が入ると思います。誤字撲滅!
※小説家になろうにも投稿しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる