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チャチャと旅人(たびびと)ノーマン(1)
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クリスマスイブのテレビ中継を、見た、その一週間後、かおるさんが、僕たちの所に、ある1人の人を連れて訪ねて来ました。その人は、広井町の町長さんで、子供や跡継ぎが、いないので、自分の持っている土地を町の英雄の僕達に、譲りたい。そこに、家を建てて、正式に、永住しないか。という話しでした。僕達は、その申し出を、有り難く、受け入れ新しい生活をスタートさせました。広井町公園の斜め向かいの、その家は青い屋根に真っ白な壁という、特に珍しい家でもないはずなのに、あっと言う間に、あの、テレビ中継の、音楽一家の家だと、毎日、誰かが、写真を撮っているのが、常という状態に、僕達は、戸惑うばかりだった。「町の英雄も、辛いねぇー」と、訳知り顔で、レオンが、言った言葉だけが、皆を和ませた。そうして、新しい年が、明けて、何日か、経った、ある日、散歩に、出掛けた、レオン達が、僕の所に来て「チャチャ兄ちゃん、大変だよ、早く来て。」そう言って、グイグイと、僕の腕を引っ張って、何処かに、連れて行こうと、した。
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