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顔のない女
最近、愛瑠お嬢様はInstagramを始めたらしい。鏑木の作る料理やsweetsがあまりにも美しく芸術的で美味しいことから記録代わりに残しておこうと思ったのが発端らしかった。セルフィで撮るより、誰かに撮影してもらった方が構図の巾が広がるため、愛瑠は撮影を胡桃に頼む事が多かった。その年の夏は例年よりはしのぎ易い日が多かったのだが、屋外での食事はだんだんと厳しくなってくる頃だった。
庭にあるハンモックで微睡む姿や、English gardenで afternoon teaを楽しむ姿 。
リビングダイニングでのmorning lunch dinner
家にいながらにして、絵になる媒体に事欠かなかった。
時にはSPA棟の休憩室でシャンパンを開ける姿もあった。
もともと、プロポーションが素晴らしい愛瑠はどの写真も様になったが、Instagramにあげる写真は、絶妙に顔が見えない角度のものだった。
胡桃は愛瑠お嬢様ほどの美人なら、顔出しした方がフォロワーもグッと増えるのに、どうしてだろう?と不思議に思っていたので、ある日、本人に聞いてみた。
「だって、顔のない女が一番綺麗だからよ(笑)」
彼女は笑ってそう答えた。
顔が見えないと相手は自分の好みの女性を勝手に想像する。愛瑠を見て美しいと思わない人は居ないだろうが、今は多様性の時代である。万人が彼女の顔を好きとは限らないと思うし、それなら謎は残しておいた方が良い。
人気のYouTuberも、Instagramrも世界的な歌姫ですら、顔出し不要の時代である。先日、某人気音楽番組で、男性歌手がギターを弾いていた。愛瑠は彼のことを知らなかったが、テレビに映っていたのは、首から下の映像であるのに驚いたと言うのだ。時代は確実に変わってきている…
プライベートを詮索されるのも嫌だし、街を歩いていて誰かの視線を浴び続けるのも勘弁して欲しい。私はただの通行人Aでいたいのよ。
胡桃の見たところ、愛瑠お嬢様が外出するのは、エステやヘアサロンくらいで、それも、胡桃か鏑木が送迎するのでdoor to doorだし…そもそも街を歩いている姿なんて見てないんですけど…( ̄▽ ̄;)
「そうだ。次回のエステサロン、胡桃も一緒に行く?」
「え?良いんですか?」
愛瑠お嬢様の行くエステサロンと言えば個室で有名ホテルの中にある、凡人にはとても手の届かないお値段の所である…1度でいいから行ってみたい…と思いつつ、値段を見て、無理…!となる夢の空間だった。
「もちろん、良いわよ。じゃあ、予約2人分入れておくわね。」
「ありがとうございます!」
はしたないので手放しで喜ばなかったが、胡桃は心の中でガッツポーズをしていた(笑)
「鏑木は私が外出しないと休まないから、その日はdinnerコース付きのプランにしましょうか」
鏑木はワーカーホリック気味で、朝早くから夜遅くまでほんとによく働く。
たまにはゆっくりしてね。私だって料理くらい作れるんだから…
と言っても、朝、昼、晩 手抜きしない料理が並ぶ。
愛瑠は食べても太らない体質だったが、それでも、定期的にボディメイクはしないとさすがにヤバいと感じていた。
それに…もうすぐ、リトアニアから帰国する貴彦との約束の日だ。次回のエステメニューはフルコースで予約をしよう。
休まない鏑木を少しでも休ませる為、愛瑠はエステやヘアサロンに行く時は、家で食事をとらずに外食することにしていたが、今回は胡桃と一緒なので1人で行くよりわくわくしていた。
庭にあるハンモックで微睡む姿や、English gardenで afternoon teaを楽しむ姿 。
リビングダイニングでのmorning lunch dinner
家にいながらにして、絵になる媒体に事欠かなかった。
時にはSPA棟の休憩室でシャンパンを開ける姿もあった。
もともと、プロポーションが素晴らしい愛瑠はどの写真も様になったが、Instagramにあげる写真は、絶妙に顔が見えない角度のものだった。
胡桃は愛瑠お嬢様ほどの美人なら、顔出しした方がフォロワーもグッと増えるのに、どうしてだろう?と不思議に思っていたので、ある日、本人に聞いてみた。
「だって、顔のない女が一番綺麗だからよ(笑)」
彼女は笑ってそう答えた。
顔が見えないと相手は自分の好みの女性を勝手に想像する。愛瑠を見て美しいと思わない人は居ないだろうが、今は多様性の時代である。万人が彼女の顔を好きとは限らないと思うし、それなら謎は残しておいた方が良い。
人気のYouTuberも、Instagramrも世界的な歌姫ですら、顔出し不要の時代である。先日、某人気音楽番組で、男性歌手がギターを弾いていた。愛瑠は彼のことを知らなかったが、テレビに映っていたのは、首から下の映像であるのに驚いたと言うのだ。時代は確実に変わってきている…
プライベートを詮索されるのも嫌だし、街を歩いていて誰かの視線を浴び続けるのも勘弁して欲しい。私はただの通行人Aでいたいのよ。
胡桃の見たところ、愛瑠お嬢様が外出するのは、エステやヘアサロンくらいで、それも、胡桃か鏑木が送迎するのでdoor to doorだし…そもそも街を歩いている姿なんて見てないんですけど…( ̄▽ ̄;)
「そうだ。次回のエステサロン、胡桃も一緒に行く?」
「え?良いんですか?」
愛瑠お嬢様の行くエステサロンと言えば個室で有名ホテルの中にある、凡人にはとても手の届かないお値段の所である…1度でいいから行ってみたい…と思いつつ、値段を見て、無理…!となる夢の空間だった。
「もちろん、良いわよ。じゃあ、予約2人分入れておくわね。」
「ありがとうございます!」
はしたないので手放しで喜ばなかったが、胡桃は心の中でガッツポーズをしていた(笑)
「鏑木は私が外出しないと休まないから、その日はdinnerコース付きのプランにしましょうか」
鏑木はワーカーホリック気味で、朝早くから夜遅くまでほんとによく働く。
たまにはゆっくりしてね。私だって料理くらい作れるんだから…
と言っても、朝、昼、晩 手抜きしない料理が並ぶ。
愛瑠は食べても太らない体質だったが、それでも、定期的にボディメイクはしないとさすがにヤバいと感じていた。
それに…もうすぐ、リトアニアから帰国する貴彦との約束の日だ。次回のエステメニューはフルコースで予約をしよう。
休まない鏑木を少しでも休ませる為、愛瑠はエステやヘアサロンに行く時は、家で食事をとらずに外食することにしていたが、今回は胡桃と一緒なので1人で行くよりわくわくしていた。
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