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第1章. 絵露井家の騒動
004. 血のつながらない姉と弟
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前総理の筋好太郎には愛人が5人いて、それぞれ1人ずつ子がいる。その子たちの名は、年齢の上から順に、22歳の準一郎、21歳の政次、20歳の三穂、19歳の四穂、18歳の吾郎である。この並び順は愛人の順番でもある。
吾郎の母親である助辺満子は、筋好の5番目の愛人だと最近になって発覚した。筋好が総理総裁を辞めたことを機に満子は、20年来のハメ友でバツイチの絵露井助夫と結婚することに決めた。それで今日入籍したばかりだ。
そのため今日から助辺吾郎は、絵露井吾郎と云う氏名に変わる。住む家も帝京都内のマンションから、同じく都内の絵露井家宅へ移ることとなった。今までのマンションもゴージャスだったが、それに負けず劣らずこちらもまた結構な豪邸である。
助夫には栗花と云う娘がいる。つまり吾郎にとって彼女は、今日から血のつながりのない姉になるのだ。
そう云うことで、絵露井家宅の大広間に通された満子と吾郎が、これから栗花と初対面することとなった。
助夫が栗花を連れて現れた。
「この子が1人娘の栗花。今20歳だ。おい栗花、この2人に挨拶をしろ」
「ふんだ、アタシは、あんたたちなんか家族とは認めないからね!」
「こら栗花、なんてことを云うんだ! 謝りなさい」
「やだよ、アホ親爺!」
いきなりの家庭内不和で、助夫と満子の結婚生活は波乱に満ちた出発になった。この先が思いやられる。
満子が自己紹介と息子の紹介をする。
「ワタシは満子です。この子は吾郎。18歳よ。さあ吾郎、この礼儀知らずのバカ娘に、なにか云い返しておやりなさい」
「オレは第1ジャパン帝国大学の1年生だ、将来は総理大臣になる。頭を下げろ、栗花」
「ふん、ポンコツ総理の愛人の隠し子のくせして。あんたなんか大臣どころか、秘書にすらなれないわよ。アホうんこ、ふにゃチンポコリンうんこ!」
吾郎は黙って罵声を浴びていた。
だがしかし、どう云うわけだか突然にして発情状態となったのである。
「ワリメワリメ、ワリメを見せろ! 栗花ちゃ~ん、オレにワリメを見せてくれ! スカートを脱いで、パンツも脱いでくれ! ワリメをオレがナメナメしたるわ。栗花ちゃんのワリメをナメッコ!」
「きゃあ~~~~~~っ!」
栗花が逃げて、助夫の後ろに隠れた。
満子がポケットの中から丸めてある靴下を取り出し、吾郎の鼻に押しつける。
それで吾郎の動きがピタリととまった。
「はっ、オレはなにを?」
吾郎はポカンとした表情で立ち尽くしている。自分がなにをしようとしていたのかを、全部ごっそり忘れているような様子だ。
これはまさに先日、緊急特別生番組『珍病ワリメ渇望症とはなにか? 前総理・筋好太郎が独白!』の放送で流れた映像とまるっきり同じである。吾郎はワリメ渇望症だったのだ。
吾郎の発情が収まったのを見て、栗花が再び前に出る。
「あんた変態だったのね。あんたのチンポコ親爺とそっくりだわ。絶対に近寄ってこないでよ!」
「お前が近づいてきてるんだろ、このアバズレ女め!」
「なんですって!」
「なんだよ!」
2人は取っ組み合いになった。
さすがに黙って見ているわけにもいかないので、助夫と満子がとめに入る。
この4人による新生活はどうなるのか。やはり、この先が思いやられる。
吾郎の母親である助辺満子は、筋好の5番目の愛人だと最近になって発覚した。筋好が総理総裁を辞めたことを機に満子は、20年来のハメ友でバツイチの絵露井助夫と結婚することに決めた。それで今日入籍したばかりだ。
そのため今日から助辺吾郎は、絵露井吾郎と云う氏名に変わる。住む家も帝京都内のマンションから、同じく都内の絵露井家宅へ移ることとなった。今までのマンションもゴージャスだったが、それに負けず劣らずこちらもまた結構な豪邸である。
助夫には栗花と云う娘がいる。つまり吾郎にとって彼女は、今日から血のつながりのない姉になるのだ。
そう云うことで、絵露井家宅の大広間に通された満子と吾郎が、これから栗花と初対面することとなった。
助夫が栗花を連れて現れた。
「この子が1人娘の栗花。今20歳だ。おい栗花、この2人に挨拶をしろ」
「ふんだ、アタシは、あんたたちなんか家族とは認めないからね!」
「こら栗花、なんてことを云うんだ! 謝りなさい」
「やだよ、アホ親爺!」
いきなりの家庭内不和で、助夫と満子の結婚生活は波乱に満ちた出発になった。この先が思いやられる。
満子が自己紹介と息子の紹介をする。
「ワタシは満子です。この子は吾郎。18歳よ。さあ吾郎、この礼儀知らずのバカ娘に、なにか云い返しておやりなさい」
「オレは第1ジャパン帝国大学の1年生だ、将来は総理大臣になる。頭を下げろ、栗花」
「ふん、ポンコツ総理の愛人の隠し子のくせして。あんたなんか大臣どころか、秘書にすらなれないわよ。アホうんこ、ふにゃチンポコリンうんこ!」
吾郎は黙って罵声を浴びていた。
だがしかし、どう云うわけだか突然にして発情状態となったのである。
「ワリメワリメ、ワリメを見せろ! 栗花ちゃ~ん、オレにワリメを見せてくれ! スカートを脱いで、パンツも脱いでくれ! ワリメをオレがナメナメしたるわ。栗花ちゃんのワリメをナメッコ!」
「きゃあ~~~~~~っ!」
栗花が逃げて、助夫の後ろに隠れた。
満子がポケットの中から丸めてある靴下を取り出し、吾郎の鼻に押しつける。
それで吾郎の動きがピタリととまった。
「はっ、オレはなにを?」
吾郎はポカンとした表情で立ち尽くしている。自分がなにをしようとしていたのかを、全部ごっそり忘れているような様子だ。
これはまさに先日、緊急特別生番組『珍病ワリメ渇望症とはなにか? 前総理・筋好太郎が独白!』の放送で流れた映像とまるっきり同じである。吾郎はワリメ渇望症だったのだ。
吾郎の発情が収まったのを見て、栗花が再び前に出る。
「あんた変態だったのね。あんたのチンポコ親爺とそっくりだわ。絶対に近寄ってこないでよ!」
「お前が近づいてきてるんだろ、このアバズレ女め!」
「なんですって!」
「なんだよ!」
2人は取っ組み合いになった。
さすがに黙って見ているわけにもいかないので、助夫と満子がとめに入る。
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