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第三章 ビンビンに充実している文字部の活動
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部室には俗人と白夜が先にきていた。
花実たちの姿を見た二人は、同時にニッコリと微笑みかける。
「全員揃ったな。これがスケジュールだ」
白夜が、用意していたプリントを配った。
土曜日の朝から日曜日の正午まで、食事や休憩を挟んで五回の研修が盛り込まれている。
「内容についてだが、問題集をやるのでは普段の活動と同じになり、一泊研修の意味がない」
「そうだね」
「そこでだ。何か本でも一冊選び、それを読みながら疑問や感じたことについて、議論することにしよう」
「なるほどね」
「なんかぁ、面白そうだね、遷君」
「うん」
この白夜の案は全会一致で採用となった。
「今回は、私の一存で決まったようなものだ。だが次の機会には、みんなにも何か企画して貰おうと思う」
「うん、そうだね」
「その替わりと言ってはなんだが、今回の食事の献立は三人の希望を優先する。明後日までに何か考えておいて貰いたい」
「はい」
「は~い」
「よし、一泊研修についての話は以上だ」
この後は、問題集を使って、いつも通りの活動となった。
*
次の日の朝、花実が家を出る少し前に俗人から電話があった。
今日は僧人が休むとのことで、「ちょっと体調崩してるだけだから心配しなくていいよ」で通話は終了した。
(まさか、昨日の卵焼きのせい? 私の責任だ。どうしよ! 遷君、お腹壊しちゃったのかなぁ? お見舞いに行かないと。どうしよどうしよ!!)
あたふたと考えて、昨日の卵焼き事件のことを包み隠さず俗人に話さなければ、と決意した。
そんな逡巡でもたついたため、花実にしては珍しくぎりぎりで教室に入った。
それからすぐにショート・ホームルームが始まった。
「酢雀君は欠席だ。体調がすぐれないらしい。と言っても大したことはなく、大事を取って休むということだから、心配はいらない。他に連絡事項はないので一限目の準備をして、静かに待ちなさい」
担任はそれだけ言って教室から出た。
「ツノがうずいてんのかしら?」
「かもねえ。あははは」
花実の右斜め前とその一つ前の女子二人だ。小さめの声だったが、花実には漏れなく聞き取れた。
このとき、前の方の男子が勢いよく立ち上がった。
「おい、お前ら何陰口たたいてんだ!! 酢雀だって、オレらと同じクラスの仲間じゃねえか。不平や不満があるんなら、このオレにぶつけてみろよ!」
目つきは悪いが正義感のある男、グレゴリラだ。
熱さが逆に新鮮だった。注意された女子二人は、心にしこりを残さず意外とさっぱり口をつぐんだ。
・
昼休みになり、花実は、俗人がいる二年四組の教室へと向かった。上級生の教室を訪ねることなど、中学のときにも経験のないことだ。
かなり緊張しながら、教室の入り口近くにいた優しそうな女子に尋ねてみる。
「あ、あのすいません。酢雀先輩、どこ、でしゅか、あ、ててて」
噛んで慌てながらも、教室の中をきょろきょろと見回す。白夜は一組だから、当然この中にはいない。
「えっ、あっ酢雀君ね。ええっと……いないみたいね。食堂かなあ」
「そうでしゅか。すいません。ありがとござましゅ、あ、てて……」
「うふふふ」
一礼してから、今度は食堂へと急ぐ。
食堂に着いてすぐ俗人に会えた。せっかくだから二人は一緒に食べることにした。
久しぶりの定食Aを食べながら、花実は昨日の卵焼き事件について話した。
「――だから、それが原因なのかなって思ったんです」
花実がソールティ・オーバーな卵焼きのことを話し終えると同時に、俗人は笑い出した。
「あっははは、違う違う!」
「違うんですかぁ」
「あ、ごめん。笑ったりしてごめんね、花実ちゃん」
(卵焼き事件が原因じゃなかった! はあ、よかった)
少し安堵したみたいだが、まだ気がかりなことが二つ残っている。
花実は、思い切って俗人に全てを話した。
「そうか、僧人が自分で言ったんだね。捨て子だったのは本当なんだよ」
「……そう、ですか」
俗人が初めて僧人に会ったのは六年前で、そのとき僧人は一歳だった。
僧人は、生まれて何日か経ってからの経験を自分で記憶している。捨てられた瞬間のことも。
(そういった詳しいことまで、花実ちゃんに話す訳にはいかないしなあ)
俗人の心中は複雑だった。
花実は、僧人をお見舞いしてあげたいと思っていることも伝えた。
「ありがとう。でも今日だけ、そっとしておいてやってくれるかな?」
「あっ、はい。その方がいいなら」
「うん。ごめんね。心配かけてしまって。でも明日は出てくると思うよ。明後日には一泊研修もあるしね」
「そうですよね」
*
金曜日に、僧人は学校へ出てきた。
「遷君、もう元気?」
「うん。心配かけて、ごめんなさい」
「ううん、謝らないでよぉ。元気なら嬉しいし」
このときの僧人はまだ少し元気がないような感じに、花実には見えた。
他の数人の女子がやってきて「酢雀君、具合は?」とか「すぐこれてよかったね」とか言ってくれたので、花実としても少しは安心できた。
昼休みはいつものように二人で食べる。今日は珍しく二人揃ってパンだ。
(この様子なら遷君、大丈夫そうかも。明日から一泊研修もあるし)
朝よりは少し気が楽になってきたみたいだ。
・
放課後まで何事もなく過ぎ、文字部の部室には普段通りに四人が集まった。
今日は活動をしないことに決まっている。その替わりとして、一泊研修の食事の献立を考えるのだ。わいわいがやがや、ああだこうだと相談して、ようやく決まった。
――――――――――――――――――――――
【1日目(土曜)】
昼食 ホットドッグ、タコ焼き、野菜ジュース
夕食 カレーライス、生野菜サラダ、いちご
【2日目(日曜〉】
朝食 ご飯、みそ汁、焼き魚、卵焼き、お浸し
昼食 庭でバーベキュー(打ち上げ)
――――――――――――――――――――――
おおよそオーソドックスといえる定番の献立になった。
「さあ、買い出しに出発だ」
「うん、行こう」
「はいっ」
「れっつ、しょっぴん、ぐぅ」
花実がグーを前に突き出す。
こんなふうにみんなで買い出しをするのも、また実に楽しいものである。メンバーの仲がよければよいほど、その楽しさも倍増する。
花実は特に、目が輝き表情も生き生きとしている。
はしゃぐのには、もう一つ理由がある。場を明るくすることで僧人を楽しませて、元気になって貰いたいから。単純な発想ではあるが、やはり花実は優しい子だ。
まずは駅の近くの書店で研修の際に使用する本を選んだ。それから白夜の家へと向かう。今日のうちに研修中の食事に必要な食材を買って、白夜の家に運んでおくためだ。
道の途中にあるスーパーマーケットに入り、おやつと飲み物、それと予定している献立のための食材を一通り買い揃えた。
荷物を四人で分担して持ち、店を出て歩き始める。
「風が強くなってきたな。二人とも気を、ああっ!」
白夜が言い終わる前に突風が吹いた。
華奢な僧人が風にあおられる。
「わっ!」
「いやあ!」
花実のスカートが見事にめくれた。
「嫌な風だね。僧人も花実ちゃんも大丈夫?」
「うん」
「はぁあい、だいじょぶでっす」
「実に嫌な風、にしても、花実には、白は映える」
「天里先輩は?」
「ほとんど黒だ」
少しして白夜の家に着いた。
四人は縦一列に並んで、順番に玄関をくぐる。
「どうする。上がって少し休むか?」
「う~ん、でももう夕方だしね」
「そうか。それなら、ここまででよいぞ」
「そう、じゃあここに置くね」
俗人が、持っている荷物を廊下の端に置く。
続いて、僧人と花実も同じようにする。
「ここまでの道順は、もう覚えられたか?」
「はい」
「はぁーい!」
「では明日、朝十時までにきてくれ。何かあれば連絡するように」
「分かったよ」
「はい」
「は~い」
三人で一緒に途中の道順を再確認しながら、ゆっくりと駅まで歩いた。
俗人の時計が計測した所要時間は十六分三十七秒だった。道を覚えたことで、次からは十二分くらいで歩ける筈。
「花実ちゃん。明日九時半、ここで」
「は~い」
「じゃあ、風も強いし気をつけてね」
「さようなら、花実さん」
「さよなら、酢雀先輩、遷君も」
僧人は数回手を振った後、俗人と並んで歩いて遠ざかる。
一人になった花実は改札口へ向かう。
(遷君、元気になってくれたみたい。よかった)
電車の到着を待ちながらそう思った。
だが同時に、ひそひそと話す女子二人のことも思い出した。
『ツノがうずいてんのかしら?』
『かもねえ。あははは』
僧人に対する陰口だ。
『うずいてんのかしら?』
『あははは』
耳の奥でリフレインするのだ。
『うずいてんのかしら?』
『あははは』
『このオレにぶつけてみろよ!』
グレゴリラも……。
花実たちの姿を見た二人は、同時にニッコリと微笑みかける。
「全員揃ったな。これがスケジュールだ」
白夜が、用意していたプリントを配った。
土曜日の朝から日曜日の正午まで、食事や休憩を挟んで五回の研修が盛り込まれている。
「内容についてだが、問題集をやるのでは普段の活動と同じになり、一泊研修の意味がない」
「そうだね」
「そこでだ。何か本でも一冊選び、それを読みながら疑問や感じたことについて、議論することにしよう」
「なるほどね」
「なんかぁ、面白そうだね、遷君」
「うん」
この白夜の案は全会一致で採用となった。
「今回は、私の一存で決まったようなものだ。だが次の機会には、みんなにも何か企画して貰おうと思う」
「うん、そうだね」
「その替わりと言ってはなんだが、今回の食事の献立は三人の希望を優先する。明後日までに何か考えておいて貰いたい」
「はい」
「は~い」
「よし、一泊研修についての話は以上だ」
この後は、問題集を使って、いつも通りの活動となった。
*
次の日の朝、花実が家を出る少し前に俗人から電話があった。
今日は僧人が休むとのことで、「ちょっと体調崩してるだけだから心配しなくていいよ」で通話は終了した。
(まさか、昨日の卵焼きのせい? 私の責任だ。どうしよ! 遷君、お腹壊しちゃったのかなぁ? お見舞いに行かないと。どうしよどうしよ!!)
あたふたと考えて、昨日の卵焼き事件のことを包み隠さず俗人に話さなければ、と決意した。
そんな逡巡でもたついたため、花実にしては珍しくぎりぎりで教室に入った。
それからすぐにショート・ホームルームが始まった。
「酢雀君は欠席だ。体調がすぐれないらしい。と言っても大したことはなく、大事を取って休むということだから、心配はいらない。他に連絡事項はないので一限目の準備をして、静かに待ちなさい」
担任はそれだけ言って教室から出た。
「ツノがうずいてんのかしら?」
「かもねえ。あははは」
花実の右斜め前とその一つ前の女子二人だ。小さめの声だったが、花実には漏れなく聞き取れた。
このとき、前の方の男子が勢いよく立ち上がった。
「おい、お前ら何陰口たたいてんだ!! 酢雀だって、オレらと同じクラスの仲間じゃねえか。不平や不満があるんなら、このオレにぶつけてみろよ!」
目つきは悪いが正義感のある男、グレゴリラだ。
熱さが逆に新鮮だった。注意された女子二人は、心にしこりを残さず意外とさっぱり口をつぐんだ。
・
昼休みになり、花実は、俗人がいる二年四組の教室へと向かった。上級生の教室を訪ねることなど、中学のときにも経験のないことだ。
かなり緊張しながら、教室の入り口近くにいた優しそうな女子に尋ねてみる。
「あ、あのすいません。酢雀先輩、どこ、でしゅか、あ、ててて」
噛んで慌てながらも、教室の中をきょろきょろと見回す。白夜は一組だから、当然この中にはいない。
「えっ、あっ酢雀君ね。ええっと……いないみたいね。食堂かなあ」
「そうでしゅか。すいません。ありがとござましゅ、あ、てて……」
「うふふふ」
一礼してから、今度は食堂へと急ぐ。
食堂に着いてすぐ俗人に会えた。せっかくだから二人は一緒に食べることにした。
久しぶりの定食Aを食べながら、花実は昨日の卵焼き事件について話した。
「――だから、それが原因なのかなって思ったんです」
花実がソールティ・オーバーな卵焼きのことを話し終えると同時に、俗人は笑い出した。
「あっははは、違う違う!」
「違うんですかぁ」
「あ、ごめん。笑ったりしてごめんね、花実ちゃん」
(卵焼き事件が原因じゃなかった! はあ、よかった)
少し安堵したみたいだが、まだ気がかりなことが二つ残っている。
花実は、思い切って俗人に全てを話した。
「そうか、僧人が自分で言ったんだね。捨て子だったのは本当なんだよ」
「……そう、ですか」
俗人が初めて僧人に会ったのは六年前で、そのとき僧人は一歳だった。
僧人は、生まれて何日か経ってからの経験を自分で記憶している。捨てられた瞬間のことも。
(そういった詳しいことまで、花実ちゃんに話す訳にはいかないしなあ)
俗人の心中は複雑だった。
花実は、僧人をお見舞いしてあげたいと思っていることも伝えた。
「ありがとう。でも今日だけ、そっとしておいてやってくれるかな?」
「あっ、はい。その方がいいなら」
「うん。ごめんね。心配かけてしまって。でも明日は出てくると思うよ。明後日には一泊研修もあるしね」
「そうですよね」
*
金曜日に、僧人は学校へ出てきた。
「遷君、もう元気?」
「うん。心配かけて、ごめんなさい」
「ううん、謝らないでよぉ。元気なら嬉しいし」
このときの僧人はまだ少し元気がないような感じに、花実には見えた。
他の数人の女子がやってきて「酢雀君、具合は?」とか「すぐこれてよかったね」とか言ってくれたので、花実としても少しは安心できた。
昼休みはいつものように二人で食べる。今日は珍しく二人揃ってパンだ。
(この様子なら遷君、大丈夫そうかも。明日から一泊研修もあるし)
朝よりは少し気が楽になってきたみたいだ。
・
放課後まで何事もなく過ぎ、文字部の部室には普段通りに四人が集まった。
今日は活動をしないことに決まっている。その替わりとして、一泊研修の食事の献立を考えるのだ。わいわいがやがや、ああだこうだと相談して、ようやく決まった。
――――――――――――――――――――――
【1日目(土曜)】
昼食 ホットドッグ、タコ焼き、野菜ジュース
夕食 カレーライス、生野菜サラダ、いちご
【2日目(日曜〉】
朝食 ご飯、みそ汁、焼き魚、卵焼き、お浸し
昼食 庭でバーベキュー(打ち上げ)
――――――――――――――――――――――
おおよそオーソドックスといえる定番の献立になった。
「さあ、買い出しに出発だ」
「うん、行こう」
「はいっ」
「れっつ、しょっぴん、ぐぅ」
花実がグーを前に突き出す。
こんなふうにみんなで買い出しをするのも、また実に楽しいものである。メンバーの仲がよければよいほど、その楽しさも倍増する。
花実は特に、目が輝き表情も生き生きとしている。
はしゃぐのには、もう一つ理由がある。場を明るくすることで僧人を楽しませて、元気になって貰いたいから。単純な発想ではあるが、やはり花実は優しい子だ。
まずは駅の近くの書店で研修の際に使用する本を選んだ。それから白夜の家へと向かう。今日のうちに研修中の食事に必要な食材を買って、白夜の家に運んでおくためだ。
道の途中にあるスーパーマーケットに入り、おやつと飲み物、それと予定している献立のための食材を一通り買い揃えた。
荷物を四人で分担して持ち、店を出て歩き始める。
「風が強くなってきたな。二人とも気を、ああっ!」
白夜が言い終わる前に突風が吹いた。
華奢な僧人が風にあおられる。
「わっ!」
「いやあ!」
花実のスカートが見事にめくれた。
「嫌な風だね。僧人も花実ちゃんも大丈夫?」
「うん」
「はぁあい、だいじょぶでっす」
「実に嫌な風、にしても、花実には、白は映える」
「天里先輩は?」
「ほとんど黒だ」
少しして白夜の家に着いた。
四人は縦一列に並んで、順番に玄関をくぐる。
「どうする。上がって少し休むか?」
「う~ん、でももう夕方だしね」
「そうか。それなら、ここまででよいぞ」
「そう、じゃあここに置くね」
俗人が、持っている荷物を廊下の端に置く。
続いて、僧人と花実も同じようにする。
「ここまでの道順は、もう覚えられたか?」
「はい」
「はぁーい!」
「では明日、朝十時までにきてくれ。何かあれば連絡するように」
「分かったよ」
「はい」
「は~い」
三人で一緒に途中の道順を再確認しながら、ゆっくりと駅まで歩いた。
俗人の時計が計測した所要時間は十六分三十七秒だった。道を覚えたことで、次からは十二分くらいで歩ける筈。
「花実ちゃん。明日九時半、ここで」
「は~い」
「じゃあ、風も強いし気をつけてね」
「さようなら、花実さん」
「さよなら、酢雀先輩、遷君も」
僧人は数回手を振った後、俗人と並んで歩いて遠ざかる。
一人になった花実は改札口へ向かう。
(遷君、元気になってくれたみたい。よかった)
電車の到着を待ちながらそう思った。
だが同時に、ひそひそと話す女子二人のことも思い出した。
『ツノがうずいてんのかしら?』
『かもねえ。あははは』
僧人に対する陰口だ。
『うずいてんのかしら?』
『あははは』
耳の奥でリフレインするのだ。
『うずいてんのかしら?』
『あははは』
『このオレにぶつけてみろよ!』
グレゴリラも……。
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