俺の装備は拾い物

豪之伸

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20話 ゴシン、オカタカのダンジョンで無双する

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 ゴシンです。

 今、オカタカのダンジョン最下層、30階ボス部屋前にいます。
 はしょりすぎじゃね?と思われるかもですが、おっちゃんの言ってた通りこのダンジョン、今の俺たちにはヌルすぎだった。

 ここのダンジョンはゴブリンの様な人型の魔物が主だ。
 最初は緊張して丁寧に、その都度相手に鑑定をかけて、モカの魔法で牽制しながら、一体多数にならないように立ち回り、父から習い覚えた剣術を確かめる様に剣を振り・・・してたんだよ?
 でもここでは相手が、弱すぎた(俺たちが強すぎた?)。剣のひとナギで複数を切り裂き、モカのエアバレットも多重詠唱で展開させ複数を倒し、クレイウォールは敵の攻撃に小揺るぎもしなかった。

 10階ごとに中ボスもいたんだけどね・・確かにこのダンジョンにいる他の魔物よりは強かったが・・多少?って感じ。

 それと俺の [拾い物] が優秀だった。 [鑑定] と連携しだしたのだ。具体的に言うと、一度 [鑑定] した魔物に [拾い物] が反応するようになり、ダンジョンには罠もあったんだけど、その罠にも反応。罠のタイプとどこにあるかを示してくれる様になりサクサク進めた。

 流石に一日での踏破は無理だったが、クレイウォールがまた優秀で、どこでも壁で囲ってセーフエリアを作ってしまった。


 ここ最下層まで来ると魔物もオーガが中心になってきた。オーガとは2~3m程の身長の角を生やした鬼。筋肉は盛り上がり、それを包む皮膚は並みの剣では歯が立たない。
 オーガ1体と戦うには、中級の冒険者が5~6人のパーティーで挑む必要があると聞いたことがあったが、この階ではそれが5~6体の群れで襲ってきた。
 ここのボスはオークジェネラルと聞いていたのだが・・この群れも強いよね?と思いながら、魔物との距離を一歩で縮め、オーガが小枝の様に振り回す大剣を体制を低くしてかわすと同時に足を切り飛ばす、その俺めがけて振られる別のオーガの大剣を天井に届く程の跳躍で躱し、その瞬間にモカが展開させていたストーンバレット(ダンジョン内で覚えた、流石うちのモカ!)を打ち込み、それでタタラを踏んでも生き残ってる奴に天井を蹴って上から強襲。わずか5~6秒で殲滅する。

 俺の剣は、オーガの皮膚も、バターを切るがごとくあっさりと切り裂き、モカのストーンバレットも最初は弾かれていたものの、高速回転と形状の変化で(先端を鋭利にし硬質化)貫通力をあげ貫けるようになった。


 何故かはわからないが、最初に聞いていたものと、出てくる魔物のレベルが途中から明らかに違っている。
 さっきの群れ。オーガが6体だったが、討伐するためには単純に中級冒険者30人以上必要なのだ。明らかにダンジョンのレベルに合わない。ここって初級から中級のダンジョンだからね?


 何かダンジョンの意思を感じる、意地でも俺に踏破させるか!っていう様な・・いや違う・・試されてる?
 まあ、本当にそうだったとしても今の所さして問題じゃない。高レベルな魔物は有り難く俺たちの糧にさせてもらう。魔石とか持ってた武器とか。
 もう随分溜まったから、村や街に行って売ったら良い値がつきそう!


 さあ、ボスにもその糧になってもらおうか・・!

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