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43話 コズカ、激を飛ばす
しおりを挟む俺たち冒険者は、ギルドのもとゴブリン対策に動き出した。
まず一番近いオカタカの村に救援要請をだした。この街にはダンジョンがあり、冒険者も大勢いるが、流石にゴブリンとはいえ数千を相手にするには少なすぎる。オカタカというよりワーカソホ侯爵軍の援軍を期待していた。幸いギルドどうしを結ぶ魔道具による通信が出来たため、ジェイのじいちゃんには連絡が付き、即座に動いてくれるらしい。奧さんの危機だからな。そりゃ動く。
コズカばあちゃんが、ギルド前に集めた冒険者達に激を飛ばす、
「ゴブリンがこの街を襲うのに、猶予はあと一日か二日あると思うが、様はゴブリン次第だ。はっきり言って全く読めない。今すぐにでも来るかもしれないのだ。魔物の思考など誰も読めない。しかしだからといって指を咥えていていいと云う訳じゃない。死にたくなければ動くしかない。
私達は冒険者だ戦うすべを知っている。この街の人々の命は我々に掛かっていると言っってもいいだろう。街の者たちの顔を思い出せ!
我々は負けない!ゴブリンから街を人を守るのだ!!」
ばあちゃんが吠えた!今でも十分現役で行けるんじゃないか?
冗談はさておき、今晩は街中カガリ火が焚かれ、寝ずの番をすることになった。索敵持ちを半分に分けて交代での索敵と下位冒険者の城壁での歩哨だ。あとウチのミサの索敵。ミサには睡眠が必要無い。そのことをばあちゃんに耳打ちしたら異様に驚かれた。とりあえず人ではないと言うと、これも後での説明事項になった。
物々しいギルドを見て、ばあちゃんの激を見て、街の人達も事態を段々と把握しだしたようで、街中がパニックになりそうになっている。そこで各地区や各ギルドの代表をすぐ招集した。招集した皆には、これから起こりうる出来事を包み隠さず全て話した。
その上でゴブリン達が、どこまで部隊を展開しているか読めない以上ここにとどまり防衛戦をしたほうが良い事を説明した。当然援軍の話もした。しかし周りからは、一番近いオカタカからでも一週間かかり、さらに部隊編成にも二、三日掛かるのではないかとの質問も出た。
実はこの質問は「待ってました」で、その代表者たちに十日以上掛かるかもしれない防衛戦の為の、人員、および食料の調達を御願いした。
実は一般人のなかにも結構武器をもって戦える、魔法が使える、者がいる。その者たちにも防衛戦に参加してもらい、頭数を増やすのが目的であった。あと食料の調達は言わずもがな、飢えてるゴブリンに付き合って、こちらも腹ペコに付き合う必要はない。代表者たちは苦笑いをしつつ、人員、物資の提供を約束してくれた。
あと何故俺が、この会談の内容を知っているかというと、ばあちゃんに言われ、横に付いて一緒に聞いていたから。俺まだEランクなんだけどなーこんなの聞いていいのかなーと思いつつ最後まで聞いてた。
会談も終わり俺は宿屋に来ていた。
モカは珍しく頭から毛布をかぶりベットで寝ている。
ミサの姿は無い。歩哨の為にもう行ったのだろう。[[人使い、いやオートマタ使いの荒い主人ですまん]]、と念話で送っら、[[本当です。休息を希望します]]と笑いながら返してきた。モカもだが、二人と出会ってまだひと月も経っていないが、急速に賢くなってる。モカは[エリアハイヒール]なんか使うし、ミサも今の会話で冗談を返してきた。俺はてっきり[[問題ありません]]と返してくるだろうと思ってたんで、びっくりしてしまった。
この二人は、この先どれだけ賢く強くなっていくのだろうと思うと、主人である俺が弱いと格好がつかんなーと考えつつ眠りに着いた。
「おとーさん、おとーさん、起きてー」
俺は誰かの [声] に起こされた。誰だ?俺をおとーさん呼びするなど10年遅い!など、働かない頭でその声に振り向いた。?誰?
振り向いた先にいたのは、若草を連想させるような、薄い緑色の髪を持つ10歳ぐらいの女の子だった。
俺はモカに、
「モカこの子お前の知り合いか!?何故この部屋にいる!?」
といって、モカがいるベットを見るが・・・いない・・。すると、
「モカならここに居るよ!みてみておとーさん!私人になったの。すごいでしょー!!」
と、満面の笑を浮かべた少女が言った。
寝起きにそんな事を言われ、俺の頭は真っ白になった・・・
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