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傾く方へ。
ヘアーミスト。
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髪に残る煙の匂い。
昨日まではヘアーミストで誤魔化していた。
でも、それももう必要なくなるみたいだ。
「もう喫煙室着いてこないでくれ。」
壱哉は言い難そうに小声で、だけどハッキリと吐き捨てた。
「喫煙者同士の付き合いとか人の目とかあるからさ。」
私と目を合わせないままそう続け、ポケットから覗かせたスマホの画面を確認している。
その時チラッと見えてしまった。
凛さんからのメッセージを伝えるポップアップ。
私は黙ったまま腕を振り上げ、手に持っていたヘアーミストをゴミ箱に叩き付けた。
昨日まではヘアーミストで誤魔化していた。
でも、それももう必要なくなるみたいだ。
「もう喫煙室着いてこないでくれ。」
壱哉は言い難そうに小声で、だけどハッキリと吐き捨てた。
「喫煙者同士の付き合いとか人の目とかあるからさ。」
私と目を合わせないままそう続け、ポケットから覗かせたスマホの画面を確認している。
その時チラッと見えてしまった。
凛さんからのメッセージを伝えるポップアップ。
私は黙ったまま腕を振り上げ、手に持っていたヘアーミストをゴミ箱に叩き付けた。
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