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乱声
八拍・烈婦(捌)
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その頃、粟田口尼は己の檜垣の家にいた。女御からの使いが来ても、仙洞には行けずにいた。
尼の妹はよその家の猶子となったが、昨年より病となり、養家を出て、ひそかにこの家で養生していたのだった。だが、今とうとう危険な状態になってしまったのだ。
「和子(なぎこ)、和子っ。しっかりしやれ!」
尼は寝ずに看病続けている。
丹砂、石硫黄、白石英、慈石、雄黄、曾青、丹生、石鍾乳、紫石英、赤石脂、砒素などの毒物の入った箱がある。それに混じって良薬も入っていたが、尼はその良薬を取って、妹に飲ませる。
けれど、それも虚しいことであることを、尼もよくわかっていた。妹の命は今日か明日か。
「姉上。何か弾いて下さい……」
苦しい息で、妹が尼の琵琶を所望する。
「和子。そんなことよりも、経を読みましょう。その方が……」
「いえ。姉上の琵琶が聴きたいです。み仏の声よりも、今の私には救いとなる」
「……わかった」
尼は徐に琵琶を抱き、『最凉州』を弾き始めた。
「……『宮商荊仙楽』……」
和子はそう呟くと、尼の奏でる音色に包まれながら、息を引きとった。
尼はその日、一日中『安公子(あぐし)』を弾き続けていた。
和子の養父は尼と和子が姉妹とは知らない。和子は養父に行き先も告げずに出てきていた。だから、尼はその死を、和子の養父に知らせなかった。
数日後、喪中であるのに仙洞を訪れ、尼は院に琵琶を弾き奉った。ただ琵琶を弾き続けた。
不思議と院は、その音に救われた。
その夕、すっかり元気になった院は、
「秘曲を聴きたい。『啄木』弾け」
と、尼へ命じた。
尼は達者なれども『啄木』は未だ許されてはいず。ただ、『上原石上流泉』は弾き、「将律調」も弾いた。「将律調」を伝えぬ流儀もあるので、この尼がそれを秘していると知ると、院はその伝授を乞うた。
尼は初め、自分の身分の卑しさと未熟さ、師への気兼ねから伝授を渋ったが、院があまりにしつこいので、逆らうのはこの異様な院には危険と、以前、
「かしこまりました。では、陰陽師に吉日を選ばせて下さい」
と、了承していた。
それで、『啄木』は弾けないという尼に、
「では、将律を」
と、命じた。
十日後が伝授の日であった。
尼は畏まって、それを弾いた。院はひどく感心していた。
十日後。
「将律調」伝授の方法は、『啄木』灌頂に准ずる。
伝授三日前より、院は精進潔斎し、当日は行水した。
院の御殿の内に座を設け、琵琶を一面ずつ置いて、いよいよ伝業となった。
奉行人が立って人を追い、御殿に院一人きりとなる。それから粟田口尼が召し出され、そこへ参入した。
先ず、妙音天を観想して、それに拝礼。琵琶に拝礼。賀茂大明神に拝礼。
それから、院と尼は琵琶を抱く。三返奏でるうちに、院は尼よりそれを習得しなくてはならない。
それが終わると、尼は譜を両手に捧げて院に授ける。院は三度、譜に拝礼して受け取る。
これで秘調の伝授は終了する。
今回の新院の「将律調」伝授もそうなる筈であった。
ところが、この伝授の最中に、院は俄かにいたつき、七転八倒苦しみ始めた。
伝授の式は途中で中止され、直ぐに典薬頭が召し出された。しかし、院は回復の兆しはなく、それどころか散々苦しみ抜いた末、三日後に亡くなってしまったのであった。
そして、不思議なことに、粟田口尼もそれから一ヶ月経たぬうちに、急病で亡くなったのだという。
秘調を、尼の如き卑女より、まだその器量に達していないのにもかかわらず、軽々しく伝授されたる報いであろうか。
尼も、院の師を差し置いて、秘調を軽んじた天罰であろうか。
院の崩御は忽ち伊豆にも伝わった。そして、その後間もなく、粟田口尼も病没したということも敏平は知った。
敏平は人の生のあっけなさを思う。
尼はまだ若かった。そして、美しかった。
敏平の琵琶の師であり、伊豆に流されるという敏平をわざわざ訪ねてきてくれたのでもある。あの時の尼の琵琶、とても忘れられぬ。あの折の別離の記憶が胸に去来してきて……
若死にした恩人との思いもかけない別れは、悲しかった。
何か回向をと思う。
そこで、香を焚き、手向けに一曲弾くことにした。『石上流泉』は琵琶の秘曲にもある。彼はその同名の琴曲を弾いた。
その夜の枕でのこと。もう暁近い頃だったが、敏平は一つの夢を見た。
顔は見えないのだが、香しい袖の中に、敏平は抱かれていた。敏平を抱く香しい袖の人は、琴を弾いている。
その向かい側にいる女は。そう、小右京だ。
何故、小右京なんかがいる?
そう夢の外の敏平自身が一瞬反発したようだが、夢の中の小右京は、にこにこと邪心なく笑っている。その笑顔で、また夢に引きずり込まれる。
「琵琶にも『石上流泉』がありますとか」
そんな声が聞こえた。
すると、敏平は件の人の膝の上から床に下ろされた。かわりに、その香しい袖は琵琶を抱いている。
そして、そこから琵琶秘曲『石上流泉』が流れ始めた──ところで目が覚めた。
「……」
まだ、耳の奥で琵琶秘曲『石上流泉』が鳴っている。
まだ完全には現に戻っていない中で、彼は天井を眺めつつ考える。今のは夢か、いや、前にも見た覚えがある夢。
いや、夢ではない!
がばと跳ね起きた。左手を口におさえ……
「……夢、ではない……夢ではないっ!」
あれは、あの人は。
「父上?」
思い出した。思い出だ。夢ではない。
父との唯一の思い出。父が昔、琴曲『石上流泉』と琵琶曲『石上流泉』を弾いて、聴かせてくれたことがあった。
「父君!やっと御身に逢えました」
鳥の音の何と清々しい朝か。
まだ頭に残る夢の中の旋律。
そういえば、以前、これを嵯峨の山中で聴いたような。確か元服前。音仏が弾いていたことがあったような。あの時、この旋律を聴いてひどく胸が騒ぎ、得体の知れない恐怖に襲われたが……
そうか。この曲は。父とのただ一つの思い出の……
今朝の敏平には恐怖はない。それどころか、まるで生まれ変わったようだ。
「新しい朝よ!新しい人生よ!」
大袈裟なばかりに寝起きの涙に浸り、伸びをした。
すると、門の外が俄に騒がしくなった。内もざわざわする。幾人もの忙しげな足音が行き交い。そして、その中の一つがこちらに慌ただしく近づいてくる。
確かに何か異変があったようだ。敏平は急に緊張した。
足音は彼の寝所の前で止まる。
「敏平の殿、殿、起きておわすか?」
聞き慣れた声。監視の男だ。
敏平は妻戸の外に向かい、
「起きていますが、こんなに朝早くから、いったい何事です?」
と問いつつ、もう身繕いを始めている。
「召し還される由にございますぞ!」
男の声は上ずっている。いつもは冷静な男が、今朝の声は明らかに違う。
「召し還しっ!?」
男同様、敏平も急に頭に血を逆上らせた。立ち眩みかけたのを、強引に引き開けた妻戸に寄りかかって紛らす。
「召し還しとは?」
「敏平殿、おめでとうございます!お赦しが下されたのです。都に帰れますよ」
「……」
敏平はその姿勢のまま立ち尽くして、しばし物も言えなかった。
暁の空を染める日が、敏平の眼を射る。彼は眩しさに、我に返り、「父君……」とようやく心の内で呼びかけた。
その午、確かに朝廷よりの使者が到着した。
敏平は罪を許され、二年振りに都へ帰ることになった。
ただ、この地は快適でもあったため、この配所には愛着があった。
いよいよここを去る時。彼はこの地への別れの一曲の意味もあってか、それとも新院への手向けなのか、琴を弾くことにした。
庭に琴卓を置き、秋声の琴一張を置く。椅子を配所に向かって置き、それに座る。配所の階の上に香炉を置き、焚く。
他の者は全員、敏平の背後にずらりと並んで立ち。
敏平は香の煙に向かって手を合わせ、念仏を唱えると、徐に秋声の調絃を始めた。
そして、『広陵散』を弾いたのであった。
尼の妹はよその家の猶子となったが、昨年より病となり、養家を出て、ひそかにこの家で養生していたのだった。だが、今とうとう危険な状態になってしまったのだ。
「和子(なぎこ)、和子っ。しっかりしやれ!」
尼は寝ずに看病続けている。
丹砂、石硫黄、白石英、慈石、雄黄、曾青、丹生、石鍾乳、紫石英、赤石脂、砒素などの毒物の入った箱がある。それに混じって良薬も入っていたが、尼はその良薬を取って、妹に飲ませる。
けれど、それも虚しいことであることを、尼もよくわかっていた。妹の命は今日か明日か。
「姉上。何か弾いて下さい……」
苦しい息で、妹が尼の琵琶を所望する。
「和子。そんなことよりも、経を読みましょう。その方が……」
「いえ。姉上の琵琶が聴きたいです。み仏の声よりも、今の私には救いとなる」
「……わかった」
尼は徐に琵琶を抱き、『最凉州』を弾き始めた。
「……『宮商荊仙楽』……」
和子はそう呟くと、尼の奏でる音色に包まれながら、息を引きとった。
尼はその日、一日中『安公子(あぐし)』を弾き続けていた。
和子の養父は尼と和子が姉妹とは知らない。和子は養父に行き先も告げずに出てきていた。だから、尼はその死を、和子の養父に知らせなかった。
数日後、喪中であるのに仙洞を訪れ、尼は院に琵琶を弾き奉った。ただ琵琶を弾き続けた。
不思議と院は、その音に救われた。
その夕、すっかり元気になった院は、
「秘曲を聴きたい。『啄木』弾け」
と、尼へ命じた。
尼は達者なれども『啄木』は未だ許されてはいず。ただ、『上原石上流泉』は弾き、「将律調」も弾いた。「将律調」を伝えぬ流儀もあるので、この尼がそれを秘していると知ると、院はその伝授を乞うた。
尼は初め、自分の身分の卑しさと未熟さ、師への気兼ねから伝授を渋ったが、院があまりにしつこいので、逆らうのはこの異様な院には危険と、以前、
「かしこまりました。では、陰陽師に吉日を選ばせて下さい」
と、了承していた。
それで、『啄木』は弾けないという尼に、
「では、将律を」
と、命じた。
十日後が伝授の日であった。
尼は畏まって、それを弾いた。院はひどく感心していた。
十日後。
「将律調」伝授の方法は、『啄木』灌頂に准ずる。
伝授三日前より、院は精進潔斎し、当日は行水した。
院の御殿の内に座を設け、琵琶を一面ずつ置いて、いよいよ伝業となった。
奉行人が立って人を追い、御殿に院一人きりとなる。それから粟田口尼が召し出され、そこへ参入した。
先ず、妙音天を観想して、それに拝礼。琵琶に拝礼。賀茂大明神に拝礼。
それから、院と尼は琵琶を抱く。三返奏でるうちに、院は尼よりそれを習得しなくてはならない。
それが終わると、尼は譜を両手に捧げて院に授ける。院は三度、譜に拝礼して受け取る。
これで秘調の伝授は終了する。
今回の新院の「将律調」伝授もそうなる筈であった。
ところが、この伝授の最中に、院は俄かにいたつき、七転八倒苦しみ始めた。
伝授の式は途中で中止され、直ぐに典薬頭が召し出された。しかし、院は回復の兆しはなく、それどころか散々苦しみ抜いた末、三日後に亡くなってしまったのであった。
そして、不思議なことに、粟田口尼もそれから一ヶ月経たぬうちに、急病で亡くなったのだという。
秘調を、尼の如き卑女より、まだその器量に達していないのにもかかわらず、軽々しく伝授されたる報いであろうか。
尼も、院の師を差し置いて、秘調を軽んじた天罰であろうか。
院の崩御は忽ち伊豆にも伝わった。そして、その後間もなく、粟田口尼も病没したということも敏平は知った。
敏平は人の生のあっけなさを思う。
尼はまだ若かった。そして、美しかった。
敏平の琵琶の師であり、伊豆に流されるという敏平をわざわざ訪ねてきてくれたのでもある。あの時の尼の琵琶、とても忘れられぬ。あの折の別離の記憶が胸に去来してきて……
若死にした恩人との思いもかけない別れは、悲しかった。
何か回向をと思う。
そこで、香を焚き、手向けに一曲弾くことにした。『石上流泉』は琵琶の秘曲にもある。彼はその同名の琴曲を弾いた。
その夜の枕でのこと。もう暁近い頃だったが、敏平は一つの夢を見た。
顔は見えないのだが、香しい袖の中に、敏平は抱かれていた。敏平を抱く香しい袖の人は、琴を弾いている。
その向かい側にいる女は。そう、小右京だ。
何故、小右京なんかがいる?
そう夢の外の敏平自身が一瞬反発したようだが、夢の中の小右京は、にこにこと邪心なく笑っている。その笑顔で、また夢に引きずり込まれる。
「琵琶にも『石上流泉』がありますとか」
そんな声が聞こえた。
すると、敏平は件の人の膝の上から床に下ろされた。かわりに、その香しい袖は琵琶を抱いている。
そして、そこから琵琶秘曲『石上流泉』が流れ始めた──ところで目が覚めた。
「……」
まだ、耳の奥で琵琶秘曲『石上流泉』が鳴っている。
まだ完全には現に戻っていない中で、彼は天井を眺めつつ考える。今のは夢か、いや、前にも見た覚えがある夢。
いや、夢ではない!
がばと跳ね起きた。左手を口におさえ……
「……夢、ではない……夢ではないっ!」
あれは、あの人は。
「父上?」
思い出した。思い出だ。夢ではない。
父との唯一の思い出。父が昔、琴曲『石上流泉』と琵琶曲『石上流泉』を弾いて、聴かせてくれたことがあった。
「父君!やっと御身に逢えました」
鳥の音の何と清々しい朝か。
まだ頭に残る夢の中の旋律。
そういえば、以前、これを嵯峨の山中で聴いたような。確か元服前。音仏が弾いていたことがあったような。あの時、この旋律を聴いてひどく胸が騒ぎ、得体の知れない恐怖に襲われたが……
そうか。この曲は。父とのただ一つの思い出の……
今朝の敏平には恐怖はない。それどころか、まるで生まれ変わったようだ。
「新しい朝よ!新しい人生よ!」
大袈裟なばかりに寝起きの涙に浸り、伸びをした。
すると、門の外が俄に騒がしくなった。内もざわざわする。幾人もの忙しげな足音が行き交い。そして、その中の一つがこちらに慌ただしく近づいてくる。
確かに何か異変があったようだ。敏平は急に緊張した。
足音は彼の寝所の前で止まる。
「敏平の殿、殿、起きておわすか?」
聞き慣れた声。監視の男だ。
敏平は妻戸の外に向かい、
「起きていますが、こんなに朝早くから、いったい何事です?」
と問いつつ、もう身繕いを始めている。
「召し還される由にございますぞ!」
男の声は上ずっている。いつもは冷静な男が、今朝の声は明らかに違う。
「召し還しっ!?」
男同様、敏平も急に頭に血を逆上らせた。立ち眩みかけたのを、強引に引き開けた妻戸に寄りかかって紛らす。
「召し還しとは?」
「敏平殿、おめでとうございます!お赦しが下されたのです。都に帰れますよ」
「……」
敏平はその姿勢のまま立ち尽くして、しばし物も言えなかった。
暁の空を染める日が、敏平の眼を射る。彼は眩しさに、我に返り、「父君……」とようやく心の内で呼びかけた。
その午、確かに朝廷よりの使者が到着した。
敏平は罪を許され、二年振りに都へ帰ることになった。
ただ、この地は快適でもあったため、この配所には愛着があった。
いよいよここを去る時。彼はこの地への別れの一曲の意味もあってか、それとも新院への手向けなのか、琴を弾くことにした。
庭に琴卓を置き、秋声の琴一張を置く。椅子を配所に向かって置き、それに座る。配所の階の上に香炉を置き、焚く。
他の者は全員、敏平の背後にずらりと並んで立ち。
敏平は香の煙に向かって手を合わせ、念仏を唱えると、徐に秋声の調絃を始めた。
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