[R18]引きこもりの男爵令嬢〜美貌公爵様の溺愛っぷりについていけません〜

くみ

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    エリーナが目を覚ますと、ふかふかのシーツの上だった。


    すぐ隣でカールが愛しげにエリーナを見詰めていて、目を覚ましたエリーナに優しく聞いてくる。


「気分は?」


「大丈夫、です……」


    カールの顔をまともに見ることができず、エリーナは視線を泳がせる。


    しばらく重苦しい沈黙が続いて、耐えきれずにエリーナの方から切り出した。


「あの、私……」


    口に出したものの何を言えばいいのか分からず口籠ると、いきなりカールが覆いかぶさってくる。


「あ……」


    思い詰めたような眼差しを向けられて、エリーナはどきっとする。


 「生きた心地がしなかった。エリーナの顔を見るまで、不安で押しつぶされそうだった……」


    震える声と今まで見たことのない哀愁漂う面持ちで言われて、エリーナは胸が押しつぶされそうになる。


「ごめん、なさい……。私、カール様に一言も相談せずに、勝手な行動を……」


「いや。私の責任だ。スパイだと知らずにあの侍女を雇い入れてこんなことになったんだからな」


    続いて言いにくそうにカールは口にした。


「ヴァレリー公爵と女性を取り合っていたという話はー?」


「……聞きました」


    素直に答えるとカールは眉根を寄せ深いため息を吐く。


「すまない。エリーナに出会うまでは私もいいかげんな男だった。真面目な付き合いというのをしてこなかった。軽蔑するかもしれないが皆、性欲のはけ口の相手だったんだ」


「謝ることはありません。過去は過去、ですから」


    嫉妬心が少しもないかといえば嘘になる。何人の女性とこういうことをしたのだろうかと思うと、悲しくなる。


    カールはずっと引きこもっていたエリーナと違い、公爵家として派手な生活をしてきたに違いない。


    そんなカールとエリーナが一緒になること自体、奇跡的なことだったのだ。


 「私はたぶんこれから君がヴァレリー公爵に触れられたことを思い出す度に気が狂いそうになるが、エリーナは私が多数の女性と関係を持ったと知っても平気なのか?」


    言いながらカールは、エリーナのおでこや鼻、唇にキスを落とす。


「……平気、じゃないです。本当は、嫉妬してます。過去の、女性にー」


    素直な思いを告げるとカールは安堵したように小さく息を吐いた。


「今後、生涯私は君だけのものだ。君も、私だけのものだ。だから二度と私の元から離れようとしないでくれ。たとえ君が離れていっても私はどこまでも君を追いかけるからな。たとえそこが地の果てだろうとも」


「こんな私を、許してくださるのですか?」


    不安げに問いかけるエリーナに、カールは柔和な笑みを浮かべて言った。


「愛しているよ、エリーナ」


    甘いキスが落ちてエリーナは嬉しくて涙が溢れる。


「今すぐ、いれてもいいか? 早くエリーナの中に入りたい」


    カールが自身の前を寛げると、猛りきった欲望が露わになった。


    欲しい。今すぐそれで貫いて欲しい。


「そんなに食い入るように見詰めないでくれ……」


    エリーナの熱視線にカールがめずらしく気恥ずかしそうに苦笑した。


    その仕草がなんだか無性に可愛くて、エリーナはカールの首元に手を伸ばして抱きついた。


「わ、私をめちゃくちゃにして、ください……」


    勇気を振り絞って今の願望を吐露すると、カールの顔が赤く紅潮し、切羽詰まったようにエリーナを搔き抱いた。


「っ、エリーナ……」


    お互いの鼓動と熱い体温を感じてエリーナは幸福に満たされる。


「君が壊れるまで、抱いてしまうかもしれない……覚悟、していて」


    ちゅ、と唇にキスを落とし、カールは熱く脈打つ熱杭を媚肉を押し開いて一息に貫いた。


「あ、ああっ……」


    雄々しい熱杭が抉るようにしてエリーナの中に入ってくる。


    蜜口まで貫いては引き抜いて、また貫かれる。


    何度も受け入れている剛直だが、いつもよりも大きくて熱い。


「あん、す、すごい、これっ……お腹、いっぱいっ、あん」


    舌足らずな言葉で素直に思っていることを口にすると、また中でカールのものが大きくなった。


「っ、あっ、ま、またっ」


「エリーナが、可愛いこというから、年甲斐もなく、興奮してるっ……」


    エリーナの細い腰を掴んでさらに奥まで熱杭を穿つ。


「あ、んっ、こ、こんなのっ」


「どうだ? 私のは、いいか?」


 「あん、いい、これ。好きっ、もっとっ……」


    乳房が揺れるほど激しく突かれる。カールに乳房を揉まれながら突かれると、エリーナのそこはひくひくと収斂する。


「くっ、ははっ、また、私を締めつけた……」


「あっん、だって、気持ちいいのっ」


    限界を知らないかのようなカールの熱杭がまたも膨張して、エリーナは目を見張った。


「あ、ん、っ」


「っ、苦しいか、すまない……」


    エリーナは苦悶な表情を浮かべつつ、笑顔で言った。


「大丈夫、です……。もっと、して……」


 「エリーナっ……」


 「ん、ふっ……」


    このまま壊れてもかまわないと思った。大好きな人とこうして繋がっていられることがこんなにも幸せなのだと、改めて身に染みる。


「あ、あん、はっ」


    ベッドの軋む音と結合部が激しくぶつかり合う音が響く。


 「く、そろそろ、いくか?」


「あ、ん、い、いっちゃうっ……」


    激しく突き上げられてエリーナは身を反らせて身悶える。


    ベッドから落ちそうになるエリーナを引き戻し、また突き上げられる。


    電流のようなものが身体中を駆け巡り、頭の中が真っ白に弾けた。


「あ、ああっー……」


    シーツの上で淫らに身をくねらせて、エリーナは果てた。


 「くっ、はっ……」


    同時に熱い飛沫がエリーナの中にたっぷりと注がれる。


    荒く息を吐くエリーナに、カールは蠱惑的な視線を向けて甘く囁く。


「まだ。まだ、眠らせない」


    その宣言通り、夜が明けるまで何度も身体を繋いだ。


      


    


    


     

    


    


    


    

    


    





    


    


    





    
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