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第一章
押し倒された姫巫女
イレーナはオーランの自室に連れられ、いきなりベッドに押し倒された。
「っや……」
縄で縛られたままの手首をつかみ、頭上に持ち上げられる。
イレーナの細い手首を左手だけで押さえつけ、開かされた足の間にオーランの膝が割り入った。
「な、なんで、こんなことっ。わ、私を殺すつもりなら……」
「はっ、殺す? 殺すわけないだろ。お前が素直にいうことを聞かないから、身体に言い聞かせるんだよ」
暴力でも振るわれるのだろうかと恐怖に身構えていると、いきなりオーランが唇をくっつけてきた。
「んっ……?」
柔らかで厚めな唇が押し付けられ、イレーナは驚きに目を見開く。
小さく開いた口の隙間から舌が入ってきて、イレーナはさらに驚愕した。
口の中で舌が絡めとられる。
「ん、ふっ……」
口内を蹂躙され、何がなんだかわからなくて困惑する。うまく息遣いができなくて、次第に息苦しくなってきた。
「ん、はっ」
息苦しさに悶えていると、ようやくオーランが唇を離してくれた。
イレーナは息を吸い込んで呼吸を整える。
「な、なにをっ」
信じられないというように睨み上げると、なぜかオーランが驚きの顔をみせていた。
「お前、何も知らないのか?」
「し、知らないわっ、こんなことして何になるの……?」
オーランは涙目で訴えるイレーナに、なぜか動揺の色をみせていた。
「キスくらいは分かっていたと思ったがな」
「キス……?」
はじめて聞く言葉にイレーナは首を傾げると、オーランは頷いてもう一度唇にキスをした。
「これが、キスだ。挨拶程度でもするだろ?」
「……しないわ、こんなことー」
「お前、本当に何も知らずに神殿で育ったのか?」
不思議なものでもみるように、見つめられる。キスをしらないことがそんなに恥ずかしいことだったのだろうか。
そう思うと急に恥ずかしくなってきた。
「私はずっと神殿ですごしてきました。ある程度の教養は教わったけれどー」
「なるほど。ずっと神殿で囲い、誰とも会わなければ必要ないってわけか。残酷なことだな」
「残酷……?」
神殿での暮らしは何不自由なかった。衣住食は与えられていたし、イレーナにしかできないことで国の役に立ち幸せだった。
「残酷なことは何もありません。今の方が、残酷です」
訳が分からないまま、力で押さえつけられているのだ。少しでも優しそうと思った自分を撤回したい。
眉根を吊り上げて口にすると、オーランはなぜか楽しそうに口元に笑みを浮かべた。
「何も知らないくせに、男を誘う才能はありそうだな」
もう一度唇にキスをされちゅっ、と音をたててそれはすぐに離れた。
「喜べ。俺が直々にお前に教えてやる」
「教える……? あなたに教わることなど、なにも、なっ」
オーランがいきなりのしかかってきて、イレーナの右耳に顔を近づけ低く甘みを帯びた声で囁いたー。
「男と女がすることを、だよー」
ふっと吐息をかけられて、イレーナの身体はなぜかぴくんと跳ねた。
「っや……」
縄で縛られたままの手首をつかみ、頭上に持ち上げられる。
イレーナの細い手首を左手だけで押さえつけ、開かされた足の間にオーランの膝が割り入った。
「な、なんで、こんなことっ。わ、私を殺すつもりなら……」
「はっ、殺す? 殺すわけないだろ。お前が素直にいうことを聞かないから、身体に言い聞かせるんだよ」
暴力でも振るわれるのだろうかと恐怖に身構えていると、いきなりオーランが唇をくっつけてきた。
「んっ……?」
柔らかで厚めな唇が押し付けられ、イレーナは驚きに目を見開く。
小さく開いた口の隙間から舌が入ってきて、イレーナはさらに驚愕した。
口の中で舌が絡めとられる。
「ん、ふっ……」
口内を蹂躙され、何がなんだかわからなくて困惑する。うまく息遣いができなくて、次第に息苦しくなってきた。
「ん、はっ」
息苦しさに悶えていると、ようやくオーランが唇を離してくれた。
イレーナは息を吸い込んで呼吸を整える。
「な、なにをっ」
信じられないというように睨み上げると、なぜかオーランが驚きの顔をみせていた。
「お前、何も知らないのか?」
「し、知らないわっ、こんなことして何になるの……?」
オーランは涙目で訴えるイレーナに、なぜか動揺の色をみせていた。
「キスくらいは分かっていたと思ったがな」
「キス……?」
はじめて聞く言葉にイレーナは首を傾げると、オーランは頷いてもう一度唇にキスをした。
「これが、キスだ。挨拶程度でもするだろ?」
「……しないわ、こんなことー」
「お前、本当に何も知らずに神殿で育ったのか?」
不思議なものでもみるように、見つめられる。キスをしらないことがそんなに恥ずかしいことだったのだろうか。
そう思うと急に恥ずかしくなってきた。
「私はずっと神殿ですごしてきました。ある程度の教養は教わったけれどー」
「なるほど。ずっと神殿で囲い、誰とも会わなければ必要ないってわけか。残酷なことだな」
「残酷……?」
神殿での暮らしは何不自由なかった。衣住食は与えられていたし、イレーナにしかできないことで国の役に立ち幸せだった。
「残酷なことは何もありません。今の方が、残酷です」
訳が分からないまま、力で押さえつけられているのだ。少しでも優しそうと思った自分を撤回したい。
眉根を吊り上げて口にすると、オーランはなぜか楽しそうに口元に笑みを浮かべた。
「何も知らないくせに、男を誘う才能はありそうだな」
もう一度唇にキスをされちゅっ、と音をたててそれはすぐに離れた。
「喜べ。俺が直々にお前に教えてやる」
「教える……? あなたに教わることなど、なにも、なっ」
オーランがいきなりのしかかってきて、イレーナの右耳に顔を近づけ低く甘みを帯びた声で囁いたー。
「男と女がすることを、だよー」
ふっと吐息をかけられて、イレーナの身体はなぜかぴくんと跳ねた。
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