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風邪も治りティアナはすっかり元気になった。
一緒に乗馬してから二人の間には確実に変化が起きた。
一番変わったのはエイリスの態度だ。
エイリスは時間がある時は必ず側にいてくれるようになった。
今朝もティアナが少しつまづいて転びそうになっただけで慌てて、こちらが気後れするくらい心配していた。
「なんだか私が側にいては申し訳ないですね」
二人の微笑ましいやり取りに、ニーナは笑みを零す。
「もう、ニーナったら……」
からかわないでよと口を尖らせるも、自然と頬は緩んでしまう。
「エイリス様がお戻りになりました」
警護のブレッドに声を掛けられてティアナは急いで出迎える。
「お帰りなさい」
「ああ、ただいま」
出迎えの挨拶も今まではそっけなかったけれど、今は照れながらも笑みをみせてくれる。
「少し話がある。夕食のときにでも話す」
「何の話ですか?」
改まって言われて少しどきっとする。もしかして何かあったのだろうか。
不安な表情を浮かべるティアナにエイリスは苦笑した。
「悪い知らせは何もないから安心しろ」
「よかった……」
エイリスの言葉にほっと胸をなで下ろす。
先のことばかり気にしないと思っていても、やっぱり心の中では常に不安は付き纏っている。
とにかく今は国の情勢が悪くならないことを祈るばかりだ。
(今、エイリス様と離ればなれになったらー)
俯いたまま考え込んでいると、いきなりエイリスに顎を持ち上げられた。
間近に迫るエイリスにティアナは目を大きく見開かせる。
「エ、エイリス様……?」
コバルトブルーの瞳が真っ直ぐにティアナを見据える。
ドキドキして心臓が止まるかと思った刹那。
「っつ……!」
いきなり唇を押しつけられてティアナはさらに目を見開かせた。
「んっ……」
不意打ちに舌を入れられて、突然のことに肩を震わす。
久しぶりのキスにティアナの身体は一瞬で火照った。
角度を変えて何度も唇を奪われ、頭の中が真っ白になって力が入らない。
ガクッと膝から力が抜けて崩れ落ちそうになったところで、エイリスに支えられる。
「今夜は一緒に寝よう」
耳元で低く甘い声音で囁かれて、ティアナは顔から火が出そうになった。
夕食時、まだドキドキしているティアナとは反対にエイリスは平然としていた。
「ティアナ様? 顔が赤いようですけれど大丈夫ですか?」
事情を知らないニーナに心配されて、ティアナは咳払いをする。
「だ、大丈夫よ。そ、それよりエイリス様。お話というのは?」
話題を逸らそうとエイリスに話を振ると、彼はめずらしく声を出して笑った。
なんだか面白くなくてティアナはむう、と頬を膨らませる。
「すまない。実は俺の親友のギルドが一緒に食事をしたいと言っていてな」
「エイリス様の親友ですか? 会ってみたいです」
「まだ日にちは決まってないから、また決まったら教える」
「どんな方なんですか?」
「他の男に興味があるのか?」
今度はエイリスがムスッとしてティアナは面食らう。
「それはエイリス様の親友ですもの。どんな方なのか興味あります」
エイリスが普段どんな人と一緒にいるのか知りたい。
ただ純粋にそう思っているのに、なぜかエイリスは不機嫌になってしまった。
「やはり会わせるのをやめるか……」
「え?」
ポツリと呟いた言葉が聞き取れなくて、聞き返すとエイリスは何でもないと頭を振った。
一緒に乗馬してから二人の間には確実に変化が起きた。
一番変わったのはエイリスの態度だ。
エイリスは時間がある時は必ず側にいてくれるようになった。
今朝もティアナが少しつまづいて転びそうになっただけで慌てて、こちらが気後れするくらい心配していた。
「なんだか私が側にいては申し訳ないですね」
二人の微笑ましいやり取りに、ニーナは笑みを零す。
「もう、ニーナったら……」
からかわないでよと口を尖らせるも、自然と頬は緩んでしまう。
「エイリス様がお戻りになりました」
警護のブレッドに声を掛けられてティアナは急いで出迎える。
「お帰りなさい」
「ああ、ただいま」
出迎えの挨拶も今まではそっけなかったけれど、今は照れながらも笑みをみせてくれる。
「少し話がある。夕食のときにでも話す」
「何の話ですか?」
改まって言われて少しどきっとする。もしかして何かあったのだろうか。
不安な表情を浮かべるティアナにエイリスは苦笑した。
「悪い知らせは何もないから安心しろ」
「よかった……」
エイリスの言葉にほっと胸をなで下ろす。
先のことばかり気にしないと思っていても、やっぱり心の中では常に不安は付き纏っている。
とにかく今は国の情勢が悪くならないことを祈るばかりだ。
(今、エイリス様と離ればなれになったらー)
俯いたまま考え込んでいると、いきなりエイリスに顎を持ち上げられた。
間近に迫るエイリスにティアナは目を大きく見開かせる。
「エ、エイリス様……?」
コバルトブルーの瞳が真っ直ぐにティアナを見据える。
ドキドキして心臓が止まるかと思った刹那。
「っつ……!」
いきなり唇を押しつけられてティアナはさらに目を見開かせた。
「んっ……」
不意打ちに舌を入れられて、突然のことに肩を震わす。
久しぶりのキスにティアナの身体は一瞬で火照った。
角度を変えて何度も唇を奪われ、頭の中が真っ白になって力が入らない。
ガクッと膝から力が抜けて崩れ落ちそうになったところで、エイリスに支えられる。
「今夜は一緒に寝よう」
耳元で低く甘い声音で囁かれて、ティアナは顔から火が出そうになった。
夕食時、まだドキドキしているティアナとは反対にエイリスは平然としていた。
「ティアナ様? 顔が赤いようですけれど大丈夫ですか?」
事情を知らないニーナに心配されて、ティアナは咳払いをする。
「だ、大丈夫よ。そ、それよりエイリス様。お話というのは?」
話題を逸らそうとエイリスに話を振ると、彼はめずらしく声を出して笑った。
なんだか面白くなくてティアナはむう、と頬を膨らませる。
「すまない。実は俺の親友のギルドが一緒に食事をしたいと言っていてな」
「エイリス様の親友ですか? 会ってみたいです」
「まだ日にちは決まってないから、また決まったら教える」
「どんな方なんですか?」
「他の男に興味があるのか?」
今度はエイリスがムスッとしてティアナは面食らう。
「それはエイリス様の親友ですもの。どんな方なのか興味あります」
エイリスが普段どんな人と一緒にいるのか知りたい。
ただ純粋にそう思っているのに、なぜかエイリスは不機嫌になってしまった。
「やはり会わせるのをやめるか……」
「え?」
ポツリと呟いた言葉が聞き取れなくて、聞き返すとエイリスは何でもないと頭を振った。
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