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学園に王道がやって来たとさ♪

食堂イベントから数日後…

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食堂イベントから数日がたった…
あれ以来、他の生徒会メンバーは仕事をしない。生徒会室に来ても毬藻と遊んだりお喋りをしている…
 ガチャ
「お前は可愛いな、翠」
会長が毬藻を撫でながらデレデレしている…こんな会長見たくなかった…
「ん、来てたのか朔」
「「あー、朔だー!」」
「ん、朔…」
「いたんですか…?」
「あー、朔だー!!朔も一緒に遊ぼうぜ!!」
毬藻がそう言うと会長達が睨んでくる…こんな会長たち初めて見た…
何故だろう…胸がチクチクしていたいんだ…
でも、俺はチャラ男だから…笑わなくちゃ…
「ごめんねぇー、俺ぇ仕事が残ってるんだよねぇー」
「仕事なんかどうでもいいだろ!!俺の方が大事だろ!!仕事なんかやらないで俺と遊ぼうぜ!!」
「んー、ごめんねぇー」
俺がそう言うと…
「ひどいんだぞ!!友達にそういうこといったらダメなんだぞ!!」
とかいってなんか泣き出した…え、会長達がすごい目をして来るんですけど…俺が悪いの…?
いたたまれなくなって俺は生徒会室から逃げ出した…

あれから三時間がたった…
俺は先に寮に帰ってベッドの布団にくるまっていた…
ガチャ
「ただいまー、朔?いるのー?」
律が帰ってきた…心配させちゃダメだ…何もないようにしないと…いつも通りいつも通り…
「お帰りー、律。」
笑顔、笑顔
「もー、朔、ただいま。帰ってきてたなら電気をつけないと…」
そう言うと律が電気をつける…
「朔…何かあった…?」
俺の顔を見ると律がそんなことを聞いてきた。
「んー、別になんもないけど…急にどうしたのww」
俺は笑顔でそうかえす。
すると律は怒ったような顔で
「何でもないわけないでしょ!!何があったの!!」
俺は困ったような顔で
「何でもないってww大丈夫w」
そう言うと律が無表情になって…
「朔…俺が誰かわかる…?」
「え、律でしょ?」
「そうだよ…朔の幼馴染みで親友の律だよ…?もうそんな顔しないで…?何があったのか話してごらん…?」
その言葉に優しい声に何故か泣きそうになってくる…
「うぅー、律…俺の話聞いて…?」
「もちろん」
そういう律の顔はとっても喜んでいて、不覚にもドキッとしてしまった…何故だ…俺はノンケのはずだ!!
「あのね、実はね…」
俺は、毬藻が来てから生徒会が機能してないこと…皆、遊び呆けていること…皆、俺が嫌いになってしまったこと、を話した…
「そっか、大丈夫、大丈夫だよ、朔」
そう言うと律が頭をポンポンしてくれる…落ち着くなぁ。
「へへっ」
「ん、どうしたの朔?」
「いや、なんか幸せだなぁって。律に頭を撫でられんのおちつくんだよね。」
そう言うと律は嬉しそうな顔をする。
あれ、なんか眠くなってきた…
「眠いの、朔…?」
「う、ん。律…リコールだけは…やめてね…。会長達が帰ってくるまで…俺が…頑張るから…お願い。」
そう言うと律は呆れたような顔をして、
「わかったよ、朔。今日はもう疲れたでしょ、お休み朔…」
俺はゆっくりと深い眠りに落ちていった…


お久しぶりですね!!更新できなくてすみませんでした。次回は、律sideを入れてみようかと…思います!
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