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午前1時。
目が覚めると、寝室のベッドの上ではなく、リビングのソファーで寝ていた。いつの間に俺は降りてきたのだろう。身体にはタオルケットが掛けられている。もちろん暖房が付けられているから部屋の中が温かくて、そばには加湿器も付けられていた。自分でやったとは思えない。黒崎がセットしてくれたのだろう。
そっと起き上がると、出窓から、外にあるセキュリティーライトが光るのが見えた。黒崎がいない。トイレだろうか。ところで、アンもいないようだ。
「黒崎さーん。アンー。どこー?」
「ここにいる」
「あ、いたんだ。ビックリしたよ~」
黒崎とアンが、キッチンに立っていた。お茶の用意をしているようだ。彼がやっているところを見たのは、数えるぐらいしかない。その姿に驚き、起き上がった。心配していた頭痛や吐き気はなく、かえって身体が軽いと感じて嬉しくなった。
「俺、お酒を飲んだ方が良いみたいだよ。肩凝りがなくなったよ。今だけだと思うけど……」
「たまには良かったはずだ。酒は百薬の長といって、ほんの少量を飲むといいらしい」
「うへへ。そうだよね。あんたは飲み過ぎなんじゃないの?今夜は何本、ビールを飲んだんだよ?全然、酔っていないよね……」
「肉を焼くのに忙しかったからだ。まさか晴海兄さんから押しつけられるとは思わなかった。兄さんが焼く話だったんだぞ」
「たまには言うことを聞いても良いだろ~」
ソファーから起き上がり、立ち上がった。ふらつきはない。アンが俺の足下にやって来て、尻尾をパタパタと振ってきた。彼女も起きたばかりだという。一体、何時間寝たのだろう。たまに黒崎が様子を見に行っていたが、いびきをかいて寝ていたそうだ。
具合が悪いのだろうかと心配したものの、いつも寝ている子だから、今夜も寝かせていた。お風呂に入った後だから、気持ちが良かったのかも知れない。アンはいつもそうだ。そういう日の夜は、夕方から朝まで寝ている。
「夏樹。ここにいる理由を覚えていないのか?」
「うん。ベッドで寝たところまでは覚えているよ」
「お前がシャワーを浴びたいと言い出したから、ここに連れてきた。まだやめておけ。そう匂わない」
「そうだったの?全然、覚えていなかったよ。なんか、シャツが汗臭いよ~。俺、汗かいていた?アンーー、ステーキの匂いが残っているだろーー?君が起きないから、俺達で食べたんだよ。うひゃひゃひゃ……」
黒崎がお茶を持って来てくれた。マグカップに注ぎ入れられたのは、緑茶だ。たっぷりある。喉が渇いていたから、ちょうど良いと思った。飲み放題だ。
「あんた、マグカップの置き場所しか分からなかったんだろ?」
「嫌みを言うな。おい、顔を隠すな。つねらせろ。泣かせてやる」
「嫌だよ~。喧嘩をしたくないんだ~。アンーー、助けてよ~」
アンが俺の足下に来て、黒崎のことを見つめた。そうなると手が出せなくなるようで、つねられなくて済んだ。
「おい、何を笑っているんだ?」
「あんたがアンに劇弱だからだよ。うん?どこに行くの?」
「天体観測だ。来い」
「そうだったね。今夜は晴れているね……」
黒崎が俺のコートを持ち、着させてくれた。最近になり、うちの庭から星がよく見えるようになっている。だんだんとシリウスが近くなり、夜空は冬の星座に変わっていっている。天体観測しようという約束は、夏にしていた。それを黒崎が覚えていてくれたのが嬉しくて、アンを連れて、玄関を出た。
目が覚めると、寝室のベッドの上ではなく、リビングのソファーで寝ていた。いつの間に俺は降りてきたのだろう。身体にはタオルケットが掛けられている。もちろん暖房が付けられているから部屋の中が温かくて、そばには加湿器も付けられていた。自分でやったとは思えない。黒崎がセットしてくれたのだろう。
そっと起き上がると、出窓から、外にあるセキュリティーライトが光るのが見えた。黒崎がいない。トイレだろうか。ところで、アンもいないようだ。
「黒崎さーん。アンー。どこー?」
「ここにいる」
「あ、いたんだ。ビックリしたよ~」
黒崎とアンが、キッチンに立っていた。お茶の用意をしているようだ。彼がやっているところを見たのは、数えるぐらいしかない。その姿に驚き、起き上がった。心配していた頭痛や吐き気はなく、かえって身体が軽いと感じて嬉しくなった。
「俺、お酒を飲んだ方が良いみたいだよ。肩凝りがなくなったよ。今だけだと思うけど……」
「たまには良かったはずだ。酒は百薬の長といって、ほんの少量を飲むといいらしい」
「うへへ。そうだよね。あんたは飲み過ぎなんじゃないの?今夜は何本、ビールを飲んだんだよ?全然、酔っていないよね……」
「肉を焼くのに忙しかったからだ。まさか晴海兄さんから押しつけられるとは思わなかった。兄さんが焼く話だったんだぞ」
「たまには言うことを聞いても良いだろ~」
ソファーから起き上がり、立ち上がった。ふらつきはない。アンが俺の足下にやって来て、尻尾をパタパタと振ってきた。彼女も起きたばかりだという。一体、何時間寝たのだろう。たまに黒崎が様子を見に行っていたが、いびきをかいて寝ていたそうだ。
具合が悪いのだろうかと心配したものの、いつも寝ている子だから、今夜も寝かせていた。お風呂に入った後だから、気持ちが良かったのかも知れない。アンはいつもそうだ。そういう日の夜は、夕方から朝まで寝ている。
「夏樹。ここにいる理由を覚えていないのか?」
「うん。ベッドで寝たところまでは覚えているよ」
「お前がシャワーを浴びたいと言い出したから、ここに連れてきた。まだやめておけ。そう匂わない」
「そうだったの?全然、覚えていなかったよ。なんか、シャツが汗臭いよ~。俺、汗かいていた?アンーー、ステーキの匂いが残っているだろーー?君が起きないから、俺達で食べたんだよ。うひゃひゃひゃ……」
黒崎がお茶を持って来てくれた。マグカップに注ぎ入れられたのは、緑茶だ。たっぷりある。喉が渇いていたから、ちょうど良いと思った。飲み放題だ。
「あんた、マグカップの置き場所しか分からなかったんだろ?」
「嫌みを言うな。おい、顔を隠すな。つねらせろ。泣かせてやる」
「嫌だよ~。喧嘩をしたくないんだ~。アンーー、助けてよ~」
アンが俺の足下に来て、黒崎のことを見つめた。そうなると手が出せなくなるようで、つねられなくて済んだ。
「おい、何を笑っているんだ?」
「あんたがアンに劇弱だからだよ。うん?どこに行くの?」
「天体観測だ。来い」
「そうだったね。今夜は晴れているね……」
黒崎が俺のコートを持ち、着させてくれた。最近になり、うちの庭から星がよく見えるようになっている。だんだんとシリウスが近くなり、夜空は冬の星座に変わっていっている。天体観測しようという約束は、夏にしていた。それを黒崎が覚えていてくれたのが嬉しくて、アンを連れて、玄関を出た。
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