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外に出ている。夜空を見上げると、いつくかの星を見つけることが出来た。だんだん目が慣れてきたら、もっと星が見えるようになるだろう。すぐに見つけられたのは、東の空に浮かんでいるオリオン座だ。シリウスとリゲルを見つけることができた。俺達のすぐ上の南の空に浮かんでいるのは、アンドロメダ座だ。そして、秋の大四辺形を指で辿るようにして見つけることができた。
「あ、フォーマルハウトを見つけたよ。一等星だから光が強いよ。思い出さない?あんたと初めてレセプションパーティーに出た夜、お義父さんと初めて会ってさ……。あんたも入れて、3人で眺めたっけ。晴海お兄ちゃんと喧嘩をしてさ~」
「ああ……」
黒崎が相づちだけを打ってくれた。あの時のパーティーは緊張の連続で、黒崎の住む世界にはとても行けそうもないと尻込みした。そして、別れようとまで思った。それが今では庭でバーベキューをして沢山食べて、明日は大広間でもパーティーが開かれる。そして、数日後にはコンサートを控えている状況だなんて、高校3年生の時には思いも寄らなかった。
ここまで来られたのは、周囲の人のおかげだ。俺は恵まれすぎていると思って、そんなうまい話があるものかと、何度も立ち止まりそうになった。何回かの秋を過ぎて、一年の経過をこの家ですごして過ごしていった。心の方もそうだといいなと思っている。
「黒崎さーん。今夜も静かだね~。あんたが話す時って、ユーリーがいるときだけだと思うんだ。目も手も離せないじゃん。うひゃひゃひゃ」
「彼も静かな方だ。しかし、突拍子もないことをやり出すから、ついて行かざるを得ない。兄貴のアレクシスは俺と似ている。ユーリーも安心して色々考え出せるんだろう。ああ、あの落書きを見たか?」
「うん。バーベキューの前に見せてもらったよ。あんたがいた部屋の壁の絵だろ。ユーリーが描いたんだって、見せてくれたよ。コスモスと、お義父さんの家の絵だったね。アンとユリウスのイラスト入りだったよ。フェレットの寿命は7年~8年だと言われているんだってね。家に来てから、もう一年以上が経ったよ。その絵を見て、覚悟したんだ。アンだって、定期検診を受けさせなきゃって思ったんだ……」
今のところ、アンもユリウスも大きな病気をしていない状況だ。年を重ねると、いくつか出てくると言われている。お義父さんだって、84歳になる。俺だって、どうなるか分からない。次に秋が来たら、誰かがいなくなり、壁の落書きを見て、寂しくなるのだろう。
「夏樹。今野家族が天に帰っても、いつか会うことができる。お前と俺のどちらかが先に死んだとしても、お互いに迎えに行けばいい。幽霊騒ぎのある家だが、拓海兄さんの気配を感じたくても、俺にはその力が無い。親父が言っていた。晴海兄さんもだ。兄さんの幽霊は見ていないと……。俺は見たかった。かつてこの家で暮らしていた別の人でも良い。一度で良いから見てみたい。それなら、霊となってこの家にいるんだと分かれば、兄さんだっているかも知れないと感じられる……」
「そうだね。俺、怖いって言ってごめんね……」
黒崎の身体に抱きついた。なんだか泣いているようだ。しかし、アンが元気よく庭を歩き回っているから、大丈夫なのだと分かる。アンは俺のことや、黒崎のことをよく知っている。お義父さん達のことも同じだ。ユリウスも同じだ。一貴さんのことを守っていると思う。
「あ、フォーマルハウトを見つけたよ。一等星だから光が強いよ。思い出さない?あんたと初めてレセプションパーティーに出た夜、お義父さんと初めて会ってさ……。あんたも入れて、3人で眺めたっけ。晴海お兄ちゃんと喧嘩をしてさ~」
「ああ……」
黒崎が相づちだけを打ってくれた。あの時のパーティーは緊張の連続で、黒崎の住む世界にはとても行けそうもないと尻込みした。そして、別れようとまで思った。それが今では庭でバーベキューをして沢山食べて、明日は大広間でもパーティーが開かれる。そして、数日後にはコンサートを控えている状況だなんて、高校3年生の時には思いも寄らなかった。
ここまで来られたのは、周囲の人のおかげだ。俺は恵まれすぎていると思って、そんなうまい話があるものかと、何度も立ち止まりそうになった。何回かの秋を過ぎて、一年の経過をこの家ですごして過ごしていった。心の方もそうだといいなと思っている。
「黒崎さーん。今夜も静かだね~。あんたが話す時って、ユーリーがいるときだけだと思うんだ。目も手も離せないじゃん。うひゃひゃひゃ」
「彼も静かな方だ。しかし、突拍子もないことをやり出すから、ついて行かざるを得ない。兄貴のアレクシスは俺と似ている。ユーリーも安心して色々考え出せるんだろう。ああ、あの落書きを見たか?」
「うん。バーベキューの前に見せてもらったよ。あんたがいた部屋の壁の絵だろ。ユーリーが描いたんだって、見せてくれたよ。コスモスと、お義父さんの家の絵だったね。アンとユリウスのイラスト入りだったよ。フェレットの寿命は7年~8年だと言われているんだってね。家に来てから、もう一年以上が経ったよ。その絵を見て、覚悟したんだ。アンだって、定期検診を受けさせなきゃって思ったんだ……」
今のところ、アンもユリウスも大きな病気をしていない状況だ。年を重ねると、いくつか出てくると言われている。お義父さんだって、84歳になる。俺だって、どうなるか分からない。次に秋が来たら、誰かがいなくなり、壁の落書きを見て、寂しくなるのだろう。
「夏樹。今野家族が天に帰っても、いつか会うことができる。お前と俺のどちらかが先に死んだとしても、お互いに迎えに行けばいい。幽霊騒ぎのある家だが、拓海兄さんの気配を感じたくても、俺にはその力が無い。親父が言っていた。晴海兄さんもだ。兄さんの幽霊は見ていないと……。俺は見たかった。かつてこの家で暮らしていた別の人でも良い。一度で良いから見てみたい。それなら、霊となってこの家にいるんだと分かれば、兄さんだっているかも知れないと感じられる……」
「そうだね。俺、怖いって言ってごめんね……」
黒崎の身体に抱きついた。なんだか泣いているようだ。しかし、アンが元気よく庭を歩き回っているから、大丈夫なのだと分かる。アンは俺のことや、黒崎のことをよく知っている。お義父さん達のことも同じだ。ユリウスも同じだ。一貴さんのことを守っていると思う。
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