37 / 348
4-2
しおりを挟む
お互いの吐息と言葉にならない囁き声が、ベッドの上で混ざり合っている。黒崎から、シーツを掴んでいる手を優しく外された。労わるように。
「きつかったか?」
「ううん、平気……」
「顔を見ながらしたい。続けてもいいか?」
「うん……、俺も」
激しく揺さぶられても、優しさは変わらない。抱き上げられて、黒崎の膝の上に向かい合って座った。お互いの熱が溶け合っているから、体が一つに思える。
「夏樹、自分で動いてみろ」
「やだ……、恥ずかしい」
「どうしてもだめか?」
色気のある眼差しで見つめられた。お願いされているはずなのに、拒むことができない。何度か軽く揺さぶられた。でも、期待している感覚に襲われているのに、すぐにやめられた。俺が焦れているところを見て、黒崎から笑い声を立てられた。
「夏樹……」
「ん……」
「動いてみろ……」
「ん……」
「ほら、こうして……」
「……っ」
促されて動き始めた。小さく呼吸を繰り返していると唇を塞がれた。何度目かのキスの後で首筋を舐められた。
「上手になったな」
「恥ずかしいってば……」
ザザ……。
窓辺のカーテンが開かれた。クリアな満月が差し込んできて、暗い室内を照らした。今の寒い季節は夜明けが遅い。このベッドも夜の空気を纏っている。
遠くの空が白み始めた時に終わりを迎えて、なだれ込むようにして抱き合って寝転がった。そして、お互いの体にキスをしながら、朝の光を迎えた。
「きつかったか?」
「ううん、平気……」
「顔を見ながらしたい。続けてもいいか?」
「うん……、俺も」
激しく揺さぶられても、優しさは変わらない。抱き上げられて、黒崎の膝の上に向かい合って座った。お互いの熱が溶け合っているから、体が一つに思える。
「夏樹、自分で動いてみろ」
「やだ……、恥ずかしい」
「どうしてもだめか?」
色気のある眼差しで見つめられた。お願いされているはずなのに、拒むことができない。何度か軽く揺さぶられた。でも、期待している感覚に襲われているのに、すぐにやめられた。俺が焦れているところを見て、黒崎から笑い声を立てられた。
「夏樹……」
「ん……」
「動いてみろ……」
「ん……」
「ほら、こうして……」
「……っ」
促されて動き始めた。小さく呼吸を繰り返していると唇を塞がれた。何度目かのキスの後で首筋を舐められた。
「上手になったな」
「恥ずかしいってば……」
ザザ……。
窓辺のカーテンが開かれた。クリアな満月が差し込んできて、暗い室内を照らした。今の寒い季節は夜明けが遅い。このベッドも夜の空気を纏っている。
遠くの空が白み始めた時に終わりを迎えて、なだれ込むようにして抱き合って寝転がった。そして、お互いの体にキスをしながら、朝の光を迎えた。
0
あなたにおすすめの小説
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
孤毒の解毒薬
紫月ゆえ
BL
友人なし、家族仲悪、自分の居場所に疑問を感じてる大学生が、同大学に在籍する真逆の陽キャ学生に出会い、彼の止まっていた時が動き始める―。
中学時代の出来事から人に心を閉ざしてしまい、常に一線をひくようになってしまった西条雪。そんな彼に話しかけてきたのは、いつも周りに人がいる人気者のような、いわゆる陽キャだ。雪とは一生交わることのない人だと思っていたが、彼はどこか違うような…。
不思議にももっと話してみたいと、あわよくば友達になってみたいと思うようになるのだが―。
【登場人物】
西条雪:ぼっち学生。人と関わることに抵抗を抱いている。無自覚だが、容姿はかなり整っている。
白銀奏斗:勉学、容姿、人望を兼ね備えた人気者。柔らかく穏やかな雰囲気をまとう。
人気アイドルグループのリーダーは、気苦労が絶えない
タタミ
BL
大人気5人組アイドルグループ・JETのリーダーである矢代頼は、気苦労が絶えない。
対メンバー、対事務所、対仕事の全てにおいて潤滑剤役を果たす日々を送る最中、矢代は人気2トップの御厨と立花が『仲が良い』では片付けられない距離感になっていることが気にかかり──
不幸体質っすけど、大好きなボス達とずっと一緒にいられるよう頑張るっす!
タッター
BL
ボスは悲しく一人閉じ込められていた俺を助け、たくさんの仲間達に出会わせてくれた俺の大切な人だ。
自分だけでなく、他者にまでその不幸を撒き散らすような体質を持つ厄病神な俺を、みんな側に置いてくれて仲間だと笑顔を向けてくれる。とても毎日が楽しい。ずっとずっとみんなと一緒にいたい。
――だから俺はそれ以上を求めない。不幸は幸せが好きだから。この幸せが崩れてしまわないためにも。
そうやって俺は今日も仲間達――家族達の、そして大好きなボスの役に立てるように――
「頑張るっす!! ……から置いてかないで下さいっす!! 寂しいっすよ!!」
「無理。邪魔」
「ガーン!」
とした日常の中で俺達は美少年君を助けた。
「……その子、生きてるっすか?」
「……ああ」
◆◆◆
溺愛攻め
×
明るいが不幸体質を持つが故に想いを受け入れることが怖く、役に立てなければ捨てられるかもと内心怯えている受け
完結しました。
たまに番外編更新予定です。
Take On Me
マン太
BL
親父の借金を返済するため、ヤクザの若頭、岳(たける)の元でハウスキーパーとして働く事になった大和(やまと)。
初めは乗り気でなかったが、持ち前の前向きな性格により、次第に力を発揮していく。
岳とも次第に打ち解ける様になり…。
軽いノリのお話しを目指しています。
※BLに分類していますが軽めです。
※他サイトへも掲載しています。
【完結】男の後輩に告白されたオレと、様子のおかしくなった幼なじみの話
須宮りんこ
BL
【あらすじ】
高校三年生の椿叶太には女子からモテまくりの幼なじみ・五十嵐青がいる。
二人は顔を合わせば絡む仲ではあるものの、叶太にとって青は生意気な幼なじみでしかない。
そんなある日、叶太は北村という一つ下の後輩・北村から告白される。
青いわく友達目線で見ても北村はいい奴らしい。しかも青とは違い、素直で礼儀正しい北村に叶太は好感を持つ。北村の希望もあって、まずは普通の先輩後輩として付き合いをはじめることに。
けれど叶太が北村に告白されたことを知った青の様子が、その日からおかしくなって――?
※本編完結済み。後日談連載中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる