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南エリアへ向かうと、人だかりができていた。人気がある動物園とはいえ、こんなにお客さんがいるのかと驚いた。司会者がマイクを握っている。ステージを眺めたくて、サイドの方に立った。
「人気だねー。さすがに子供が多いよ」
「あのグループは大学生ぐらいか?」
「そうだねえ。大盛況だよ。後ろにも並んだし。始まったよ~」
テーマ曲と同時に、黒、黄、緑の衣装を着た人が登場した。飛び蹴りをしたり、バク転をしたりするたびに歓声が上がっている。真っ黒い全身タイツのグループが登場した後、戦いが始まった。次第に劣勢になると、子供たちから応援の声が飛んだ。自分も力が入ってしまった。
「けっこう入り込んだよ。面白いよ」
「……この曲が佐久弥のものか?」
「そうだよ。カッコいい曲だろ?」
「大きな子供が何かやっているぞ」
「どこー?」
「……引っ込んだ」
黒崎が肩を揺らして笑っている。そんなに面白かったなら見たかった。黒のレンジャーが倒れて、黄色も危うくなった。
タタタタラ~タタタタラー。
トリャーー!
「わあー、ブルーが登場したよ。岩陰セットから。最後はレッドかな?」
「また大きな子供が登場した。左の前の方だ」
「うーん。ああー、悠人だ~」
そこにいたのは悠人だった。クリーム色のニット帽とグレーのコート姿だ。子供に混ざって応援している。早瀬さんが隣に座り、ジュースと荷物を持っている。
「まるで保護者だ」
「笑うなよ~。確かにそう見えるけどさ」
「……お前も笑っているくせに」
「ふふん。マスクをしているから分からないくせに」
「外してやる」
「キャーーッ」
コソコソ言い合いをしていると、ブルーたちが観客に助けを求めた。これから登場するレッドとともに戦おうと言っている。子供たちがジャンプをしながら、手を上げ始めた。ステージではハードロック系の音楽が流れた。イメージに合っている。
ブルーが観客の中から指名した。さすがに子供ばかりだ。3人の男の子、2人の女の子がステージへ上がり、月夜のバリアを使って光を放射した。黒い団体はサイドへ引っ込んだ。これで終わりかと思ったが、肝心のレッドが登場していない。すると、ブルーが助けを求め始めた。
「……このままでは!大人の助けも必要だ!誰か一緒に戦ってくれ!」
ワーー!ワーー!
「夏樹、手をあげろ」
「やだよ。ちょっと、何するんだよ~っ」
「悠人君も手をあげている。友達だろう」
「わあ~」
まさか指名されることはないだろう。大学生グループが手を上げているし、子供連れの人も手をあげている。しかし、そのまさかが起きたようだ。ブルーがこっちを向いた。
「そこの金髪のお兄さん!……ニット帽のキッズ!」
「俺じゃないね。よかった……」
「金髪はお前のことだ」
「ええ?茶色だよ」
「光が当たっているからだ。ほら、呼んでいるぞ」
「ひいいいーー」
金髪と言われたのは初めだ。ブルーが呼んでいるし、周りから注目されているから、ステージに上がるしかない。ブルーだって盛り上げたいはずで、お手伝いをしようと決めた。
「人気だねー。さすがに子供が多いよ」
「あのグループは大学生ぐらいか?」
「そうだねえ。大盛況だよ。後ろにも並んだし。始まったよ~」
テーマ曲と同時に、黒、黄、緑の衣装を着た人が登場した。飛び蹴りをしたり、バク転をしたりするたびに歓声が上がっている。真っ黒い全身タイツのグループが登場した後、戦いが始まった。次第に劣勢になると、子供たちから応援の声が飛んだ。自分も力が入ってしまった。
「けっこう入り込んだよ。面白いよ」
「……この曲が佐久弥のものか?」
「そうだよ。カッコいい曲だろ?」
「大きな子供が何かやっているぞ」
「どこー?」
「……引っ込んだ」
黒崎が肩を揺らして笑っている。そんなに面白かったなら見たかった。黒のレンジャーが倒れて、黄色も危うくなった。
タタタタラ~タタタタラー。
トリャーー!
「わあー、ブルーが登場したよ。岩陰セットから。最後はレッドかな?」
「また大きな子供が登場した。左の前の方だ」
「うーん。ああー、悠人だ~」
そこにいたのは悠人だった。クリーム色のニット帽とグレーのコート姿だ。子供に混ざって応援している。早瀬さんが隣に座り、ジュースと荷物を持っている。
「まるで保護者だ」
「笑うなよ~。確かにそう見えるけどさ」
「……お前も笑っているくせに」
「ふふん。マスクをしているから分からないくせに」
「外してやる」
「キャーーッ」
コソコソ言い合いをしていると、ブルーたちが観客に助けを求めた。これから登場するレッドとともに戦おうと言っている。子供たちがジャンプをしながら、手を上げ始めた。ステージではハードロック系の音楽が流れた。イメージに合っている。
ブルーが観客の中から指名した。さすがに子供ばかりだ。3人の男の子、2人の女の子がステージへ上がり、月夜のバリアを使って光を放射した。黒い団体はサイドへ引っ込んだ。これで終わりかと思ったが、肝心のレッドが登場していない。すると、ブルーが助けを求め始めた。
「……このままでは!大人の助けも必要だ!誰か一緒に戦ってくれ!」
ワーー!ワーー!
「夏樹、手をあげろ」
「やだよ。ちょっと、何するんだよ~っ」
「悠人君も手をあげている。友達だろう」
「わあ~」
まさか指名されることはないだろう。大学生グループが手を上げているし、子供連れの人も手をあげている。しかし、そのまさかが起きたようだ。ブルーがこっちを向いた。
「そこの金髪のお兄さん!……ニット帽のキッズ!」
「俺じゃないね。よかった……」
「金髪はお前のことだ」
「ええ?茶色だよ」
「光が当たっているからだ。ほら、呼んでいるぞ」
「ひいいいーー」
金髪と言われたのは初めだ。ブルーが呼んでいるし、周りから注目されているから、ステージに上がるしかない。ブルーだって盛り上げたいはずで、お手伝いをしようと決めた。
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