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13時半。
チャラララーー、タタタッター。
バレンタインイベントの会場に到着した。広いロビーにはたくさんの人が集まっている。他のホールでもイベントをやっているから賑やかだ。ビアノとヴァイオリンの音色が会場内に流れ始めた。IKU所有の会場だから、モニター画面にはミュージシャンのPVが流れている。
今回のイベントはIKUと提携を結び、所属アーティストによるライブもやる。去年もやったそうだ。今回はそこまで大きなものではなく、ミュージカル仕立てのステージや、クラシック楽団のミニコンサートがあると聞いている。ステージの方では機材が準備されている。
「なつきー。ベテルギウスの新曲プロモだよ!」
「わああーー、今回もカッコイイね」
「あれ、向こうだよね?」
「こっちじゃない?」
「クンクン……。チョコの匂いがするからこっちだよ」
「そっか。行ってみよう~」
悠人がチョコレートの匂いに気がついて、それを頼りに歩いて行った。すぐに見つけることが出来て会場に入った。大きな看板が用意されていた。
高い天井のホール内には、メルヘンの世界が広がっていた。右側のエリアはお菓子の家が並び、左側には大人っぽい雰囲気のエリアになっている。子供連れや学生、大人同士が楽しめるようにしているのだろう。大きなバルーンアートがある。
受付カウンターには、営業企画部の社員さんが立っていた。インターンシップで親切にしてくれた人達だ。その中には平田さんの姿もあった。俺たちに気がつくと、大きく手を振ってくれた。
「2人ともーー!」
「こんにちは!」
「こんにちはー」
「常務と部長代理が来る予定だよ。ゆっくりしていってよ」
「はい、ありがとうございます」
「おおーー!人力メリーゴーランドがあるよ!」
「んんー?」
悠人が笑い出したから振り返ると、面白い光景を目にした。大きなフラフープのような輪っかを中心で支えている男性がいる。全体が飾りつけされていて、台に乗ってクルクル回っている。その周りを、馬の着ぐるみ姿の人が走っている。なるほど、メリーゴーランドに見えなくはない。
「去年のハロウィンイベントでもやっていたんだよ。輪っかに紐を通してあるだろー?それを木馬メンバーズが持って、くるくる回っている仕組み」
「へえ~。そんなことがあったんだね」
「あれを見に行こうよ」
「うんっ。わああ~、凝っているねえ」
4人の着ぐるみ木馬のうち、男の子を背負っている人がいた。ますますメリーゴーランドのようだ。全員が歌いながら回っている。
「クルクルーー、クルクルーー」
「ららら~、メリーゴーランドが止まったー、木馬が逃げ出した~」
「わーい!遊びに行くんだよね?」
「ららら~、お菓子の家へ行こうーー」
「わーーー!」
「こらー!安西ーー!」
「3人じゃ無理だぞ!」
木馬メンバーの一人が、男の子を背負ったまま走って行った。残された3人が、自分たちだけでは回せないと嘆いている。悠人が大笑いしながら、平田さんの方を向いた。
「去年と同じだよ。平田さんが木馬をやってて、さっきみたいに逃走したんだ」
「だから今年はスーツを着ているんだねえ……」
メンバーが見るからに困っている。何か手伝えないかとそばへ行った。この輪っかに通した紐を持てばいいのだと分かったから、さっそく手伝おうと思った。
チャラララーー、タタタッター。
バレンタインイベントの会場に到着した。広いロビーにはたくさんの人が集まっている。他のホールでもイベントをやっているから賑やかだ。ビアノとヴァイオリンの音色が会場内に流れ始めた。IKU所有の会場だから、モニター画面にはミュージシャンのPVが流れている。
今回のイベントはIKUと提携を結び、所属アーティストによるライブもやる。去年もやったそうだ。今回はそこまで大きなものではなく、ミュージカル仕立てのステージや、クラシック楽団のミニコンサートがあると聞いている。ステージの方では機材が準備されている。
「なつきー。ベテルギウスの新曲プロモだよ!」
「わああーー、今回もカッコイイね」
「あれ、向こうだよね?」
「こっちじゃない?」
「クンクン……。チョコの匂いがするからこっちだよ」
「そっか。行ってみよう~」
悠人がチョコレートの匂いに気がついて、それを頼りに歩いて行った。すぐに見つけることが出来て会場に入った。大きな看板が用意されていた。
高い天井のホール内には、メルヘンの世界が広がっていた。右側のエリアはお菓子の家が並び、左側には大人っぽい雰囲気のエリアになっている。子供連れや学生、大人同士が楽しめるようにしているのだろう。大きなバルーンアートがある。
受付カウンターには、営業企画部の社員さんが立っていた。インターンシップで親切にしてくれた人達だ。その中には平田さんの姿もあった。俺たちに気がつくと、大きく手を振ってくれた。
「2人ともーー!」
「こんにちは!」
「こんにちはー」
「常務と部長代理が来る予定だよ。ゆっくりしていってよ」
「はい、ありがとうございます」
「おおーー!人力メリーゴーランドがあるよ!」
「んんー?」
悠人が笑い出したから振り返ると、面白い光景を目にした。大きなフラフープのような輪っかを中心で支えている男性がいる。全体が飾りつけされていて、台に乗ってクルクル回っている。その周りを、馬の着ぐるみ姿の人が走っている。なるほど、メリーゴーランドに見えなくはない。
「去年のハロウィンイベントでもやっていたんだよ。輪っかに紐を通してあるだろー?それを木馬メンバーズが持って、くるくる回っている仕組み」
「へえ~。そんなことがあったんだね」
「あれを見に行こうよ」
「うんっ。わああ~、凝っているねえ」
4人の着ぐるみ木馬のうち、男の子を背負っている人がいた。ますますメリーゴーランドのようだ。全員が歌いながら回っている。
「クルクルーー、クルクルーー」
「ららら~、メリーゴーランドが止まったー、木馬が逃げ出した~」
「わーい!遊びに行くんだよね?」
「ららら~、お菓子の家へ行こうーー」
「わーーー!」
「こらー!安西ーー!」
「3人じゃ無理だぞ!」
木馬メンバーの一人が、男の子を背負ったまま走って行った。残された3人が、自分たちだけでは回せないと嘆いている。悠人が大笑いしながら、平田さんの方を向いた。
「去年と同じだよ。平田さんが木馬をやってて、さっきみたいに逃走したんだ」
「だから今年はスーツを着ているんだねえ……」
メンバーが見るからに困っている。何か手伝えないかとそばへ行った。この輪っかに通した紐を持てばいいのだと分かったから、さっそく手伝おうと思った。
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