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午前7時半。
これから黒崎が出勤する。アンを連れて玄関を出ると、ちょうどタクシーが停車した。すぐに黒崎も出てきたため、一緒に門へ行った。乗り込む前に、俺とアンの頭を撫でるのが習慣だ。今日は午後から休暇を取り、ゆっくりすると言っている。
「天体観測会へ行こう。行き先は箱根だ」
「遠いだろ?いいの?」
「片道一時間だ。久しぶりに星を眺めたくなった。涼しくて気持ちがいいだろう」
「ありがとう」
「俺が行きたいからだ。いってくる」
「いってらっしゃーい」
バタン、ガーーー。
黒崎を見送った後、家の中に入った。そして、洗濯機から洗濯物を取り出して、大きなカゴへ移した。今日は天気がいいから外干しをする。
「アンー、テラスへ行くよ」
いつもお伴をしてくれる。去年の夏に転んで大けがをした後、黒崎がいないときには、外で干すのを止められていた。しかし、今年に入って解禁されて、こうして干せているわけだ。2人と1匹の洗濯物を見て、幸せを感じている。こういう時にはニヤけてくる。
「ふふんー。俺達は半年使った布巾のような関係だな。ボロが出た関係ーー」
歌っているうちに干し終わった。すると、椅子に置いたスマホから着信音が鳴った。黒崎からのラインが入っていた。今夜はデートをしようと書いてあった。この短いメッセージが嬉しかった。
これから黒崎が出勤する。アンを連れて玄関を出ると、ちょうどタクシーが停車した。すぐに黒崎も出てきたため、一緒に門へ行った。乗り込む前に、俺とアンの頭を撫でるのが習慣だ。今日は午後から休暇を取り、ゆっくりすると言っている。
「天体観測会へ行こう。行き先は箱根だ」
「遠いだろ?いいの?」
「片道一時間だ。久しぶりに星を眺めたくなった。涼しくて気持ちがいいだろう」
「ありがとう」
「俺が行きたいからだ。いってくる」
「いってらっしゃーい」
バタン、ガーーー。
黒崎を見送った後、家の中に入った。そして、洗濯機から洗濯物を取り出して、大きなカゴへ移した。今日は天気がいいから外干しをする。
「アンー、テラスへ行くよ」
いつもお伴をしてくれる。去年の夏に転んで大けがをした後、黒崎がいないときには、外で干すのを止められていた。しかし、今年に入って解禁されて、こうして干せているわけだ。2人と1匹の洗濯物を見て、幸せを感じている。こういう時にはニヤけてくる。
「ふふんー。俺達は半年使った布巾のような関係だな。ボロが出た関係ーー」
歌っているうちに干し終わった。すると、椅子に置いたスマホから着信音が鳴った。黒崎からのラインが入っていた。今夜はデートをしようと書いてあった。この短いメッセージが嬉しかった。
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